今日、5月9日。溯ろう。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
45.機動隊
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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==
山並郁夫とは、俺のこと。
俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。
長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。
ところが、人生、思ったようにはいかない。
だが、「闇サイトハンター」になって、俺は変わった。
「影の正義の味方」になるのだ。
大文字伝子様の為に。
闇サイトは、ある程度時間開いて、閉じる。まるでモグラのように。
それに、「年中暇な」若者が引っかかる。まるで「疑似餌」に魚が飛びつくように。
超一流ハッカーの俺は、その「開いて閉じる」サイトの様子を記録するシステムを開発した。年中24時間見張っている訳にはいかないからだ。
午前10時。俺のアジトD。
姉貴の家で、失敗しそうだったから、気を引き締めて闇サイトを探していたら、突然、草薙さんからオファーが来た。
オファーと言っても、テレビに出る訳でもなければ、映画に出る訳でも無い。
ある事件をきっかけに、俺は一方的に伝子様に恋して、伝子様が率いるEITOの支援者になってしまった。言わば、コアなファンだ。
影に日向に協力している内に、俺は「外部諜報機関」になってしまった。
そして、同じハッカーである、EITO出向の警視庁一般職員の草薙氏と親しくなった。
草薙氏は窓口なのだ。裏情報の。
メールを確認したら、『母の日』に襲撃するらしいが、手掛かりはないか?という文面だった。
今日、5月9日。溯ろう。
2時間半。見付けた。ジープのレンタルと、機動隊服の購入。こっちはレプリカか。傭兵が来るのか?サバイバルごっこか?
俺は、とにかく、草薙さんに資料を送った。
すぐに返信が来た。「ありがとう、伝子。」
伝子様だー!!
なわけないか。ありがとう、草薙さん。
俺は、思い出して、冷蔵庫を開けた。
やった。まだ期限はある。
この缶詰は、傭兵時代によく食った。
少量でも、腹持ちがするんだ。
もう、皆、死んじまったけどな。
南部さんに出逢ってなかったら、また傭兵に戻って犬死にしてたかも。
伝子様に出逢うこともなく、姉貴に再会することもなく。
何となく、涙が出て来た。
―完―