闇サイトハンター   作:クライングフリーマン

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「ねえ、郁チャン。あの子、不思議な感じの子だったね。」
「あの子って?」



48.不思議な少年

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 

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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 

 

山並郁夫とは、俺のこと。

俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。

長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。

ところが、人生、思ったようにはいかない。

 

だが、「闇サイトハンター」になって、俺は変わった。

「影の正義の味方」になるのだ。

大文字伝子様の為に。

 

闇サイトは、ある程度時間開いて、閉じる。まるでモグラのように。

それに、「年中暇な」若者が引っかかる。まるで「疑似餌」に魚が飛びつくように。

超一流ハッカーの俺は、その「開いて閉じる」サイトの様子を記録するシステムを開発した。年中24時間見張っている訳にはいかないからだ。

 

午前11時半。姉貴こと妻の加津子の家。

俺は、PCの前で座って、確認していた。加津子は、冷や麦を茹でていた。

特に、ネットでおかしなやり取りはない。

「ねえ、郁チャン。あの子、不思議な感じの子だったね。」

「あの子って?」

「郁チャンが、インスタントコーヒーの仲裁したとき、感心して見てた。」

「ああ。高校出たての年齢かな?童顔だけど。普通は感心しないかもな。俺は見るに見かねただけ、さ。スーパーの事情知ってたし。翌日までの売り出しなら、『売り切り御免』にしてしまう可能性もある。一方で、系列の他の店で余裕がある可能性もある。バイヤーの『希望的観測』で店への配分決まるけど、店には店の客層に個性があるんだ。俺がいた頃の話で、ある和菓子の饅頭が爆発的に売れた。バイヤーが全店で売り出した。売れたのは、ほんの一部の店だけ。お年寄りが多い店も学生が多い店も同じじゃ、格差が出るさ。」

 

正午。お昼だ。

揚げ茄子と、ほうれん草のおひたし、ご飯。そして、冷や麦。

「成程ね。郁チャンの経験が役に立ったのね。もう一方のお爺さん、『取り置き』、買いに行ったかしら。」

「行った。店長から電話貰った。あの店長だから、繁盛するのさ。『見切り品』だってさあ、天気見て判断するんだ。4時だ、見切り品セールだってやってたら、値引きシール貼ってても売れ残る。転用できなきゃ廃棄だしな。」

「転用?」

「たまに、安い焼き魚並んでたりするだろ?アレは、鮮魚の売れ残り。火を通せば、『賞味期限』が延びる商品はいくらでもある。誤魔化し、じゃない。それが、商売。」

 

「郁チャンのお嫁さんになって良かった。大事にしてね。」

「喜んでー。」

 

その時は、まだ異変に気づいていない俺だった。

 

―完―

 

※スーパーでの知識は、ほぼ私の経験です。例えば、『ゆで卵』は、『元生卵』。

クライングフリーマン

 

 

 

 

 

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