捻じ曲がった異能力でやるゆるふわデスゲームバトルロワイアル   作:タルコフやったことないんだよね

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満員電車の中、時間を止められてケツを揉まれた時の心情を答えよ(配点100点)

ガタンゴトン…ガタンゴトン…

 

「うへぇ…あ、すいません…はぁ」

 

通学、満員電車in俺。ぎゅうぎゅう詰めでやむを得ず踏んでしまった靴の人に謝り、また溜息を吐く。

こんなんぜってー人死ぬだろ…。定員率が余裕で200%超えそうな車内は人々の吐いたため息で雲すらできそうなほど熱気がこもっている。

 

うららかな春は何処へ消えた。地球温暖化が叫ばれる昨今、日本の四季は春と秋を置き去りにして夏と冬だけの二季になってしまった。住みやすい時期を潰された人間たちは哀れに現代文明利器に縋るしかない。

 

しかし、車内の現代文明利器、エアコンはどうにも自らが冷やせる限界以上の定員を前にやる気を失ってしまったようだ。ひたすらにあつい

 

不定期に揺れる電車に身体を預けながらふっと思った。他愛のない、きっと誰もが考えることだ。

 

 

あーあ、空が飛んで通学ショートカット出来たらいいのになぁ」

 

「その願い、叶えてあげようか?」

 

ゴーンゴーンゴーン

 

どこかで鐘の音が鳴った。そんな気がした。

すっと後ろに気配を感じる。正確には右肩後ろ、顎すら乗せそうな距離感。振り向こうとするが身体が動かせない。正確には首から下が動かせない。

 

「やぁ、うだつが上がらない日々を送っているようだね、ニンゲン」

 

男性とも女性ともつかない中性的な声質、超常的な視座を持っているような物言い。う、嘘だろ…こんなのが居ていいのか?

 

俺は声を震わせて問うた。この化け物に。得体のしれない未知の怪物に。

 

 

 

………どうしてケツをもみながら話しているんですか?

 

 

 

ヤバい発言をしながら男のケツを揉む男か女かわからないヤツという最悪レベルの化け物に対処しなければいけないなんて…おれがいったいなにをしたんだッ!!

 

神さまぁ…!

 

「はいはい、何の用?」

 

お前じゃねぇすっこんでろ。

ザッザッと音が鳴りそうな勢いで首だけを動かし、周りを見回し助けを呼べそうな人を探す…。が、ダメ…!どいつもこいつもだんまり決め込んで固まったように「実際時止めてるからねぇ」うるせぇ、スマホを凝視したりぼーっと車内上の広告を見ている。なんてことだ…!日本の事なかれ社会は此処までの怪物を放置するのか…!?

 

クソッ!助けを呼べないなら自分で助けを呼ぶしかない状況だが、俺はこの状況に心底恐怖してるらしい「首から下を時止めしてるだけだねぇ」うっさいやい!今大事な思考整理してるところでしょ!「あ、ハイ」

身体が一ミリも動かせない。いくら平静を装って余裕だと抜かしてる人間も、いざ自分が標的にされると恐れ慄いてしまうらしい。そうか…性犯罪ってこんな怖いんだな…俺、この恐怖と戦うためにフェミニストになります。

 

「あぁ、僕のせいで闇落ちしちゃった…ちなみにどんな活動するんだい?」

 

どんなってとりあえずSNSを見て回ってセクハラ発言する人に噛みつく。

 

「僕が知る限り最悪なタイプのフェミニストだ…。いや、情報発信等は良いことだから最悪の次かな?」

 

直さなかったら誹謗中傷して粘着する。

 

「最悪なフェミニストだった…」

 

だが今は大事なことじゃない。俺は今この恐怖に打ち勝ち、後ろにいる奴を張り倒さなくてはならない。「お、ようやく戻ってきたかな?」

 

そもそも男のケツを揉んで何が楽しいというんだ。男のケツなんて女より硬くて芯があって触り心地最悪だろう「そうでもないと思うよ?」そも、男の喘ぎ声や男の恐怖におびえる顔を見て何がしたいというんだ?「いやまぁその顔が見たいとかね?」てか男だから恐怖に怯えたりせず冷めた目で(何やってんだろ此奴)と思って終わりじゃないか?「そうなの?」男がセクハラされましたと声を上げたところで結構冷ややかな目で見られるだけだ。駅員さんに言ったところで事務的に処理されて終わりだろう。女性より犯罪とみられないはずだ。「時代変わってきてるしそんなことないんじゃないかなぁ」男のセクハラで声を上げるのはどこか軟弱者がする事みたいな風潮がある。男性の性的搾取と書けばそうだし酷く聞こえるが、男なら触って来た手をぶっ叩いて自分で対処しろくらいのことを世間で求められている気がする「出たよ、日本人の悪い風潮。そういう存在しない発言自分で捏造するのやめた方が良いよ?」それはそう…危ない思考か…。

 

さて……

 

思考盗聴だッッッ…!

 

「今更!?!?!??!」

 

アルミホイル、アルミホイル何処だ…ないわ。帰りに買ってこよ「なんでアルミホイルはそんな軽いんだよ」だって家にあるしそろそろ切れそうだったなぁって思い出したから…「まさかの連想で思い出して買うだけなの!?頭に巻かないの?思考盗聴だよ?」いや、頭巻くなんて…そんなまさか……ちょっとねぇ……?

 

「夢から覚めた方が、良いっすよ」

 

「なんだコイツぅ!?」

 

後ろで地団駄を踏むような動きを感じる。相変わらず首から下が動かせない。これどういう原理だろう?「時止めだって」時止めかぁ。はっまさか!?「おっようやくぅ…?」

 

「スタ〇ド使いの方ですか…?」

 

「ちがーう!!!!!」

 

そんな…!俺は時止めの世界に首から上だけ入門したってことかよ…!え、待ってそれじゃあ俺デ〇オ様じゃん。マジ?初代ジ〇ジョの肉体見つけられなかった世界線のディ〇なの?アレ多分首から下がジ〇ジョの血統だったから時止め能力発動しただけだと思うんだよね。一族的に時間に関する能力が生まれやすくてそれが作用してるんじゃないかなって。だから元のデ〇オ様だったら別のナニカになってると思うんだよ。ジョー〇ター家の血統から最期まで逃げられなかったという事にもなる。その方が皮肉も効いてていいんじゃないか?「ジョ〇ョ考察やめなさい。あと、僕が君の首から上だけを許可してるだけです~」イル〇ゾォみたいに?「イルー〇ォみたいに」ちょっとイルーゾ〇風に言ってもらっていい?

 

「胴体は入ることを許可しない―――ッ 首から下の部分は入ることを許可しないィィィィィ―――――ッ!!」

 

「おぉ~」

 

「満足した?」

 

「満足した」

 

「じゃあ本題に入るね…おほんっ、その願い叶えてあげようか?」

 

「ス〇ンド使いに成れるんですか…?」

 

「ちっがーう!!!!!確かにスタ〇ドの話してたから引っ張られるけどぉ!!最初の願い!願ったでしょう!?」

 

「えー…なんだっけ?えーっと…あ、そう。空飛んでショートカットしたいなってやつか」

 

「そうそれ!ようやくだよぉ~も~…」

 

なんかすいませんね…。えっ待って待って願いをかなえるってまさか…

 

「俺にジャンピンジ〇ックフラッシュを…!?」

 

「ジ〇ジョから離れろォー!!!!」

 

違うのかぁ…いやでも欲しくない?ジャンピンジャ〇クフラッシュ。無重力だぜ?空飛ぶのと実質一緒じゃん。条件が唾を付けることなのがアレだけどさぁ…。あの遠心力でガラクタ飛ばすやつ、アレロープ射出するみたいにしたら移動めちゃくちゃ楽になりそうだなって思うんだよね。攻撃面でも強そうだし。無重力だから引っ張っても千切れないくらいの細いロープで良いんだよ?そっちの方が良くね?

 

「もういいじゃんジ〇ジョはさぁ…いい加減本題に入るけど、君の空を飛んでショートカットしたいって願い叶えてあげるって言ってるの」

 

「おぉ~」

 

「反応軽っ…現代人ってこんなのもんなの?」

 

いやだって今んところやってること時止めてケツ揉んで耳元で囁いたり思考盗聴してくる奴だぜ?どうしろと?「それはそうだね!ごめんね!続き話すけどぉ!」

 

「条件付きで叶えてあげるってこと。僕の主催するゆるふわデスゲームバトルロワイアルに参加すること!」

 

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