女主人公の話をすると言ったな?
作者はU、S、O、に取り憑かれてました。
今回は決意表明というかこれからの目的重点なお話。
母さんの誕生日を祝うささやかなパーティーが終わり、母さんに1番風呂を譲って2番目にお風呂に入り(ウィスパーとジバニャンにはこっそり用意しておいたカレーの残りをあげた)、歯を磨いて部屋に戻って来た。
部屋ではジバニャンがベッドでゴロゴロしつつ喉もゴロゴロ鳴らしている、やっぱり猫ちゃんなんだなぁ。
「ニャハァ〜ン!フカフカのベッドは久しぶりニャン!!ケータにはマジ感謝ニャン!!!」
ジバニャンはもう死んでるけどマジな話、外飼いの猫と野良猫の死亡率って病気とか事故とか怪我のせいで高いらしいからな。
俺としてもジバニャンに不幸になって欲しくは無い、マスコット虐ジャンルはマジで無理。
大金持ちのくせに金払いが悪いところか悪の組織を撃退しても1ビタも払わず一方的に街を壊した悪役にして来てビンタよこすようなスポンサーに雇われたせいで常に腹を空かせた旧神探偵に喰われる危険もある、アーカムシティは地獄(バイストン・ヘル)かな?
えっお前のせいだろって?
Exactly(その通りでございます)
いやナイアルラトホテプのせいにするのは簡単だけどそうしたら俺はもうアルティメット・クロスの皆に本当の意味で顔向け出来なくなるんだ。
俺もいつか刹那・F・セイエイのように大罪を犯した身でも「自分が生きてて良かった、生きている意味があった」と本当の意味で自分を許せる日がいつか来るんだろうか。
刹那の「俺は壊すことしか出来ない決して許されない咎人」っていう慟哭はちょっと他人事に思えなかった(存在しない記憶)
ただそれでも刹那・F・セイエイは前を向き歩みを止めず世界と向き合い続けたところが絶望で足を止めた俺との差だろう。
刹那はそんな俺に「いいんだ」と声を掛けてくれたからな(存在しない記憶)
ダブルオー朗読劇を見るたびに泣いちゃうんだよなぁ、俺も前世でめっちゃ親殺ししてるし…
とりあえずは刹那にならって世界を救うことから始めるか………イカカモネ議長、トキヲウバウネ、ゴゴゴ・ゴッドファーザーあたりはおそらく俺一人でも倒せるが鬼王・羅仙、空亡、あと名前忘れたけど学園のラスボスあたりはリベル・レギスが欲しい。
普通に人間界と妖魔界、二つの世界の危機なので一緒に戦ってくれるともだち妖怪…仲間を増やす必要があるだろう。
あと個人的に好きなキャラクターであるエンマ大王とぬらりひょん議長と三貴神がかませにならずいつでも本気出せるように定期的に手合わせをしておきたい、ともだちになって経験値玉と書を献上しよう。
つまり、アルティメット・クロスの結成だな、いや妖怪ウォッチだからバスターズか。
空白の30年の国交断絶も蛇王カイラのクーデターも妖魔界滅亡もノーサンキューだ、というか日野がそんな展開にしたから妖怪ウォッチというジャンルは廃れたんだよ!!!
普通にコンスタントに面白くってカワイイ妖怪たちと冒険する新作を出し続ければ良かったのに、そこは変に捻らずポケモン大先輩を見習うべきだったな。
ホント日野は0から何かを作るのはそこそこ出来てもそれを5や10にするのは致命的に出来ないからな、任天堂の人気作たちを見習え!!!
おっと話が逸れた、俺の当面の目標は………
「となると本格的にエセルドレーダを探す必要があるなぁ〜」
「?、エセルドレーダって誰ニャン?」
「俺の半身、片翼と言ってもいいくらいの俺にとって大事な存在だよ」
「ああ〜やっぱり。ケータくん!そろそろハッキリさせておきたいのですが…」
ウィスパーはもったいぶるようにそう言うと俺に妖怪Padの画像を見せた、そこに映されていたのは金髪の美形ヴィラン…まぁ前世の俺だ。
「ケータくんの前世ってデモンベインの大導師マスターテリオンだったりします?」
「ウィスパー急に何言ってるニャン?、いくらケータが魔法使いでもそんなビッグネームのわけ「うん、そうだよ」ニャニャッ!?」
そう言うと己にかけていた封印の極々一部を解除して「前世の姿」に一時的に戻る、そこに立っていたのはその瞳には一切の光が宿っておらず、見る者全てを恐怖と絶望に陥れる金髪金眼の絶世の美青年だった。
プレッシャーにウィスパーは完全にビビっていて腰が抜けたのか浮けなくなっている、ジバニャンはボニャールしながら尻尾がボワッとなっている。
「そんなに驚かなくても良いだろう、余は貴公らのことは友だと思っているのだぞ?」
そう言うとすぐに元に…今世の天野ケータの姿に戻る、うん、今はこっちの方がしっくりくるな。
「ふたりとも驚き過ぎだよ〜!俺は今世では悪いことする気は全然全くこれっぽっちも無いもん」
「いや、今は機嫌よく寝そべり牙を剥いてないからといってライオンに爪や牙がないと信じる阿呆はいませんよ!!!」
「マスターテリオンはライオンどころか人の皮被ったキングギドラだニャン………」
「いやいや、エセルドレーダいないからリベル・レギスも召喚出来ないよ。今、大十字九郎と戦ったら十中八九負けるね」
「アータはデモンベインを生身で殴り倒せるでしょうが!!!」
「そもそも、何で続編でペルデュラボーに転生したはずのマスターテリオンがここにいるニャン?」
やっと聞かれたので
「俺は厳密に言うとスーパーロボット大戦UXのフラスコのマスターテリオンだったこと」
「女神様…黄昏の黄金ことアザトース阿座名初未によってこの世界に転生させられたこと」
「転生する時にエセルドレーダとは離れ離れになったこと」
「この世界にはやがてリベル・レギスが必要になるくらいの災厄が来るということ」
を話すのだった。
「つまり俺は本を探しているモードなわけだよ、いやエセルドレーダのことは魔導書以上に大切だけどね?」
「色々ツッコミたいですがケータきゅんってば彼女居たんですね…てっきりバレンタインはお母さんのチョコしか貰えない民だと思ってましたよ」
「ABRAHADABRA(アブラハダブラ)弱モード」
「あびゃびゃびゃびゃびゃびゃ!!!」
「今のはウィスパーが悪いニャン…………大十字九郎みたいにダウジングの魔法とかは使えないニャン?」
「それなんだけどね…」
この世界に転生してからどうにも世界から認識の改変………あと魔法の制限を受けるようになったのだ。
俺は常に「なるべくフツーに生きる」というゲッシュ、あとアーカードの旦那並みの自己封印を己に課している。
しかし、それ以上に「思考の誘導」を受けるようになったのだ。
例えば、俺はこの世界が妖怪ウォッチだと知っていながら運命の日以前にガシャガシャを探してウィスパーに出会おう…という気は一切湧かなかった。
おおもり山の結界はあれだけ分かり易かったにも関わらずだ、これは抑止力的なものが働いていたのだろうと今なら理解出来る。
あと、「エセルドレーダを探す魔法」これも俺ほどの使い手でありながら今まで成功しなかった、何か大きな力に邪魔されているのだ。
おそらくだが原作ゲームでいうところのキークエストを達成しないと進行しないのと同じだろう、それに魔法を行使するよりも「妖怪の力を借りる」方が上手く行くだろうという確信がある。
この世界は「人と妖が手を取り合う世界」その原則は守らねばならない、そんな気分に自然と思考が誘導される。
ただ、ナイアルラトホテプによる強制リセットではないので気が楽ではある、アレマジでしんどいからな。
俺はもうマスターテリオンではなく天野ケータになった、そういうことなのだろう。
「というわけでさ、探しものを探せる妖怪がいるならウィスパーに調べておいて欲しいんだけど…」
「分かりました!生まれ変わったケータきゅんのためにこのウィスパー!!全力をもって明日までには探しておきましょう!!!」
「頼んだよ、おやすみ〜」
「ふぁ〜おやすみニャン」
そうして眠りにつく俺たち、この体になってから寝るだけでMPと妖力が満タンになるから楽で良いよ。
◇◇◇
そして翌朝、朝食と身支度を終えた俺はウィスパーに成果を尋ねるのだった。
「ウィスパー、探しものを探せる妖怪は見つかった?」
「フッフッフ…このウィスパー!ちゃ〜んとご期待に応えられるように努力しましたよ………ズバリ妖怪みちび鬼!!人を道に迷わせる妖怪ではありますが探しものを探す能力を持つ妖怪です!!!」
ウィスパーの見せた妖怪Padの画像にはツアーコンダクターのように旗を持った青い一つ目の小鬼が表示されている、ゲームでもよく見かけたアイツだな。
「でも道に迷わされたらどうするニャン?」
「そこは誠意を持って交渉するしかないですね!みちび鬼は駄菓子が好きなようですよ!!」
「よし、とにかく行ってみよう」
駄菓子をリュックに詰め念写の魔法と探しものを探す魔法を用いてトリィ型使い魔を作りみちび鬼がどこにいるか探す、すると家から出てすぐそばの路地にいた。
「こっちこぉっち〜「みちび鬼!お願いがあるんだ!!」」
ゲームの通り俺を何処かに誘おうとしたみちび鬼を呼び止めて近づく、みちび鬼は足を止めてくれた…今がチャンスだ。
「俺はとても大事な存在を探しているんだ!どうか探すのに協力して欲しい、協力してくれたらこのドロップ缶と大きいえびせんをあげるよ」
報酬をちらつかせるとみちび鬼は少し思案した後「良いよ〜探しているのはどんなひと?」と聞いて来たのでウィスパーの妖怪Padにエセルドレーダの画像を出して見せる。
するとみちび鬼が走り出したので俺も走って後を追う、小学校を通り過ぎておおもり山を登る…そしてたどり着いたのは妖怪ガシャの前だった。
「ここにいるね〜、ドロップ缶と大きなえびせんを頂戴よ〜」
「ああ、ありがとう」
報酬をあげるとみちび鬼は紫煙をあげて消えた、何か光るものが落ちてたので拾ったらみちび鬼のメダルだった、ラッキー!
「ここにいるね〜って言われてもここにあるのは妖怪ガシャだけニャンよ?」
「アッ、ケータきゅんワタクシピーンと来ましたよ!つまりエセルドレーダさんはこの中に封印されていて出るまで妖怪ガシャを回さないといけないってことではありませんか!?」
「俺のアナライズでも無理に本体をこじ開けたら中のものがパーになる呪いがかかっているみたいなんだよなぁ………俺でも解呪は難しいレベル、郷に入っては郷に従えだ!とりあえず硬貨で回してみよう」
そしてお財布の中にあった100円玉を入れると…「ブッブー!」という音と共に硬貨が弾かれた!
「ウィスパーの時はいけたのに!?」
「他の硬貨じゃダメニャン?」
とりあえず検証の結果
1円玉………ダメ!
5円玉………ダメ!
10円玉………ダメ!
50円玉………ダメ!
100円玉………ダメ!
500円玉………ダメ!
1ドル硬貨………ダメ!
アルゼンチンペソ………ダメ!
とりあえず人間の間で普及している硬貨ではダメだということがわかった………ゲームでやってた通り専用のコインが必要なようだ。
「そういえばワタクシコイン持ってました」
「先に言えニャン!!」「ぶべらっ!?」
ジバニャンがどこからか取り出したハリセンでウィスパーをバシーン!!!と引っ張たくのを横目で見つつコインを見てみる…ゲームであったスペシャルコインだな、ウィスパーのマークが入っている。
「よし………回せた!」
ゲームでは最高レア確定だった黒い石玉だ!これは来たか…!?と思いながら開けると………!!!
「ドーモ、ウォッチャー=サン。妖怪ニンジャコタロウです」
「アイエエエ!ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」
ガシャ玉から現れた妖怪はあからさまにニンジャなのだ!
メンタルがモータルのウィスパーはすみやかに失禁、実際見苦しい。
しかし、スーパーロボット大戦UXの世界ではニンジャが出て殺すなどチャメシ・インシデント。
「ドーモ、妖怪ニンジャコタロウ=サン。天野ケータです」
かつてニンジャによってスパロボ初参戦にも関わらず斜め上の人気が出た元マスターテリオン、現天野ケータ=サンにスキは無かった、イイネ?
速やかにアイサツを返すその姿は実際奥ゆかしい、これにはコタロウ=サンも「ワザマエ!」と感嘆の声をあげる。
「出してくれて感謝するぞ!拙者の妖怪メダルを受け取ってくれ!」
「あっ忍殺のターンは終わりニャンね」
マスコットであるが故に忍殺ムーブから逃れていたジバニャン、彼は「でもエセルドレーダじゃなかったニャンね。コインはもっとないのかニャン?」と猫らしいマイペースさでウィスパーを突いている。
「ワタクシの持っているコインはこの1枚だけです…そうだ!ケータきゅん、妖怪ウォッチを持つということは人と妖を繋ぐということ!!人助けや妖怪助けをやって報酬でコインを集めるのです、そうすればみんな助かるしケータきゅんはエセルドレーダさんに出会えるでみんなハッピーでウィッス!!!」
「まぁ、そうするしかないか」
そしてその日から妖怪マスター天野ケータの伝説は始まった………のかもしれない。
(なお、それ以上にガシャ狂いのやべー奴と見られるもよう)
惚れた女のためにガシャを回す男が爆誕しました。
何でエセルドレーダよりも先にコタロウが出たのか…何でUSAガシャじゃないのにコタロウが出たのか…
ただ前世がマスターテリオンだって時点でニンジャにアンブッシュされる運命である。