恋と真実 作:1人の深空ハンター/超勉強不足
ハンター探査器を通じ、通常任務を受けセイヤと共に被害者の家へ調査へ向かった。
今回の事件にEVERグループ(=国民の敵)関与の疑いがあるらしい。
被害者は廃人になってしまい、まともな話も出来なくなり、
今は入院しているという。
被害者の家族『何を調べていただいても構いません。
本当にどうしてこんなことになってしまったのか…』
被害者の家族『情けない限りです』
被害者が事前に閲覧していたネットの
履歴を見てみる。
そこには
“サタンは真実”
“パワー瞑想”
“サタニズム”
“666”
“卍”
まごうことなき悪魔崇拝カルトの言葉が並んでいた。
世間ではオカルト・スピリチュアルと呼ばれる類のサイトだろう。
私『うーん。被害者もEVERグループの手下だったってこと?』
セイヤ『初めに被害者がこのサイトにアクセスした日は今から2ヶ月前だ。』
セイヤ『それに直近で悪魔崇拝の儀式サイトも見ている』
私『悪魔崇拝の儀式…なんかすごく怪しい響きだね』
セイヤ『これだ』
黒い上下の服を着て、キリストの存在を放棄してサタン・ルシファーを崇める宣誓を紙に書いて、
自分の名前を血で署名するらしい。
私『血の署名…』
セイヤ『蝋燭でその紙を燃やすまでが儀式だと書いてある』
私『………』
そんな儀式をする人が本当にいるんだろうか…。
セイヤ『これが初心者入門編の儀式らしいな』
私『初心者ってことは、それまで被害者は、EVERグループとはなんの関わりもなかったのかな』
セイヤ『分からない。日記でもあればいいんだが…』
私『家の中、探してみるね』
被害者の机の上に聖書が置いてあった。そしてその下には……。
私『セイヤ見てこれ』
セイヤを呼んで来た。
蝋燭の燭台・使用済みの蝋燭、その近くに儀式に使われたと思われる
上下黒の洋服が………。
私『………』
セイヤ『………』
帰りたい。
ハンター協会に連絡がきたのもそういうことだろう。
確かにこれは正常な人間がすることではない。
私『これってさっき見た儀式…』
セイヤ『やったんだろうな。』
セイヤ『日記があったぞ』
私『え、あ、うん』
これ以上なにが出てくるのだろうか。
被害者の日記を確認してみる。
日記の中には、世界連邦運動、新世界秩序の文字もあった。
文脈的にどうやら与野党グルなことに途中で気付いた一般人だったようだ。
しかし
“というか…666は私たちの大切な数字だ!!!敵が使うな!!!返せ!!! ”
日記に飛び込んできた666(=Roma教皇)の数字。
途中から明らかに言動がおかしくなっている。
なぜこんなに被害者は狂ってしまったのか?
廃人になる前の被害者は
大人しく真面目な性格だったらしいのに。
頭が痛くなる。
セイヤ『敵の手口について調べるか。』
私『そうだね。今後の手がかりになるかもしれない』
セイヤ『これに騙されたんじゃないか』
被害者の閲覧履歴のサイトを見て被害者を騙した手口がわかった。
詐欺話を要約すると、人類本当の宗教を敵により書き換えられたものが今の聖書である。
人類本当の宗教では、サタン/ルシファーこそが正義であり
人類が崇めるべき神である。だからサタン/ルシファーの為に瞑想をするといい。
サタン/ルシファーの為に血の契約をするといい。人類本当の宗教では実は666はいい数字。
イエズス会は悪者である。だからキリスト教は、悪いものである。
あと実はヒトラーは正義だったから卍も正義。
という内容だった。
セイヤ『人類本当の宗教か。なかなか考えたな』
私『いや関心してる場合じゃないでしょ』
セイヤ『これを信じさせれば、イエズス会が
悪魔(=太陽神)崇拝をする偽キリスト教で
あることも隠せるしな』
セイヤ『敵としては万々歳というわけだ』
私『結局このサタニズムって…』
セイヤ『聖書のイエスから人々を遠ざけた上で悪魔崇拝の仲間にする
活動団体なんだろうな』
思わずため息が漏れる。
私『そういえば被害者の見てたサイトに、たまに出てきた
プレアデス評議会っていうのもなんなんだろう』
セイヤ『調べてみるか』
セイヤと一緒に更に情報を調べてみる。
私『光の評議会?』
プレアデス評議会は光の評議会を名乗りこちらも瞑想を勧めていた。
胡散臭いにも程がある。たしかSNSで光の勢力とかいうのもみた気がする。
私『光の評議会とか光の勢力ってなんなんだろう…』
げっそりする。
セイヤ『イエズス会に聞けば分かるんじゃないか?』
セイヤ『どうせこいつら全員イエズス会の下っ端組織だろうし』
私『とりあえず、悪ほど光の勢力って名乗りたくなるんだろうね』
最近、こんなのばっかりだ。
セイヤ『…あ』
私『どうしたの?』
セイヤ『ルシファーって光をもたらす者、だったか』
私『うん』
セイヤ『光の勢力って名乗るのは、ルシファーとかけてるんじゃないか』
私『なるほど?』
敵は悪魔崇拝者。そう考えるとしっくりきた。
私『じゃぁ、光のEvolを使うセイヤもルシファーということに…』
セイヤ『俺はルシファーじゃないぞ』
腕を組み、そっぽを向くセイヤのほっぺたをつついた。
私『分かってるって』
私『(瞑想、かぁ)』
前にセイヤが見つけてくれた聖書の真理をとくブログをスマホで開いた。
このブログの情報は見ている人をどこに誘導したいのか?ということも踏まえた上で
精査した結果、信用できる情報源だと判断した。
そのブログによると
スピリチュアルな訓練とされるヨガ、ニューエイジ、心霊術、降神術、魔法、魔術、占い、
その他の異教はすべて堕天使と霊的に繋がるためのもので神の律法で明確に禁止されているらしい。
私にはよく分からないけどもしかしたら瞑想も似たようなものじゃないだろうか…?
私『(EVERグループ手下のTVでも、瞑想はいいものって言ってたから
やっぱり瞑想って悪いものじゃないかなぁ)』
安易な逆張りは大抵正解ではないが、
今回の瞑想についてだけは、判断材料が集まってきてる気がした。
被害者は多分、瞑想もしていたのだろう。
しかし本当に瞑想で済むならもう戦いは“終わって”いるのだ。
なぜ被害者は学ぶことをやめてしまったのか?
私『(あなた与野党グルまではわかってたんでしょう…?)』
きっとこの“サタニズム”とやらのサイトは調べてみた感じ、
ある程度、政治的な情報を掴んでいない者は辿り着けない。
“まずは不安や恐怖を煽り、冷静な判断を奪え”
シンの言葉が蘇る。
私『(そっか…)』
不安に呑まれてしまったのだろう。
だから何かに縋りつきたくなった。
“救世主”のように見える敵が用意されていた。
だから騙された。
きっと被害者は心が弱かったのだろう。
そこを突かれて誤誘導されてしまった。
EVERグループのよくやる手だ。
被害者の机の上に置いてあった聖書の存在を思い出す。
聖書は多分、弱ってなにかに縋りたい気持ちで縋り付くものじゃない。
戦う武器としてあるんじゃないかな…
弱った人の心をつき、縋り付かせること、
盲目的に崇めることを目的としたものは全部が詐欺だ。
宗教・スピリチュアルは全部人を不幸にする為だけに
生まれた存在のように思う。
きっと与野党グルに気付いてしまった人ほど絶望が大きいのだろう。
何にも縋り付けないのだから。
だからこそ、気付いた国民でなんとかしないといけないのに。
“救世主”なんていないのに。
過去にsnsで見た偽救世主の情報も含めて思い浮かべてみた
日月神事に騙され
QAJF(=QAnon)に騙され
サタニズム(=悪魔崇拝)に騙され
ヒトラーに騙され
トランプに騙され
プーチンに騙され
サンセイトウに騙され
レイワシンセングミに騙され
RAPTに騙され
プレアデス評議会に騙され
政府に支持できる政党があるという幻想に騙され
MMT(=積極財政)に騙され
人工芝運動に騙され…………
ありすぎて言い切れない。私自身騙されることは沢山ある。
しかし騙されていることに気付けなかった場合、
そこで、学ぶのをやめてしまうのだろう。
私『戻ってきてくれないかな。騙されてはぐれてしまった人たちみんな』
セイヤ『反対意見にも耳を貸せる力がまだ本人に残っているのなら、途中で騙されてたと気付けるのかもな』
私『…運だね』
セイヤ『そんなものじゃないか?』
私『いっぱい偽の救世主がいるね』
セイヤ『救世主が現れれば自分達で何もしなくて済むからな』
私『そっか…そうだね。そうかもしれない』
セイヤ『本質から目を逸らすこともできる』
私『この人とも一緒に戦いたかったよ。与野党グルまで気付いてくれてたなら』
セイヤ『別の両建て構造に引っかかって消えていったな』
私『結局、敵の敵が味方に見えちゃったんだね』
敵の敵は大体敵だ。
表面上では敵が敵を叩き、深層ではもっと大きな目的の為に
実は協力し合っているお仲間だ。
本当は被害者も1人なんかじゃなかったのに。
セイヤ『被害者はみる目がなかった』
セイヤ『工作員は勿論駄目だが、本当の国民同士なら協力し合えたはずだ』
私『…結局、1人1人でも戦えないといけないのかな』
だって私達少数精鋭の深空ハンター内ですら、全く同じ戦い方はしていないのだ。
セイヤ『そうだな。そうしてれば勝手に似たような方向性の者同士集まってくるはずだ』
セイヤ『必ず』
被害者の家族とハンター協会に調査結果の報告をしてから
セイヤと手を繋ぎながら歩いて家に帰ることにした。
セイヤ『今日は星がよく見えるな』
セイヤと一緒に空を眺めた。
私『ほんとだ』
きっと電灯が少ないところだからだろう。
今日はたくさん星が見えた。
そして1つ1つの星はお互い離れていても同じ空の上で光り輝いていた。
【作者あとがき】
悪魔は嘘つきの父と、聖書にあるそうです。だから悪魔崇拝者は嘘をついて人を騙すことを誇りに思っているのかもしれません。その頭を人の為になることに使えよって私は思うのですが、根本的に考え方が違うんでしょうね。