別世界の元神がオラリオに来たのは間違ってるだろうか IFシリーズ   作:さすらいの旅人

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今回は短いです。


決意した結果

 隆誠が決意してから、【アストレア・ファミリア】では大きな変化が起きていた。

 

 最初は巡回に一切参加しなかった事で、【ガネーシャ・ファミリア】も含めた他派閥や市民達から一体何があったのかと気になっていた。特にアリーゼやリューと仲が良いアーディは、もしかして彼女達の身に何か起きたのではないかと心配になって『星屑の庭』へ向かったほどだ。

 

 その際にアストレアが、『あの子達の心配をしてくれてありがとう』と感謝しながら、今は初心に戻って一から鍛え直している最中だと対応する。

 

 正義を司る女神の言葉に嘘はないと分かっていても、アーディは少しばかり妙な違和感を感じた。何だか誤魔化してるような気がすると。

 

 それもその筈と言う訳ではないのだが、今までどんな困難があっても立ち向かう筈の正義の乙女達は、たった一人の男に圧倒的な力の差を教えられた事で、今まで培ってきた自信が粉々に砕かれてしまったのだ。掠り傷一つすら付けずに大敗した所為もあってか、ショックの余り寝込んでしまう程に。

 

 原因を作った張本人は『【Lv.7】並みに手加減したが、少々やり過ぎたか』と内心反省しながらも、ショックを受けてる彼女達を強制的に叩き起こした後にこう言った。「へこたれてれる暇があるなら強くなれ」と。

 

 それからアリーゼ達は隆誠が課した基礎練習をやらされるだけでなく、身体能力や魔力を上昇させる為の修行用バンドも着けさせられた。

 

 基礎訓練の一つである全力の走り込みを行う際、四人の中で唯一『Lv.2』のライラが余りの重さに『こんなの無理だ!』と抗議するも、『慣れろ。前みたいな重傷になりたくなければ』と言い返されて押し黙るしかない。

 

 ベルにやった時と違い、アリーゼ達はたった一日でへばっていた。第一級冒険者と第二~三級冒険者でこうも差が出る事に、隆誠は【ステイタス】の仕組みがいまいち理解出来ないと思いながら、彼女達のアフターケアを施す。

 

 ルーン魔術によって疲弊した身体を癒すだけでなく、汗まみれになってる服を綺麗にして、バランスの良い食事(+デザート付き)も作って用意した。ついでに娯楽用の卓上遊戯(ボードゲーム)なども。本当なら修行をすぐにでも辞退したい彼女達だが、彼のアフターケアが余りにも良すぎて文句が言えなく渋々続けている。

 

 そして基礎訓練がある程度慣れてきたのを見計らい、実戦訓練の時間も追加した。勿論修行用バンドを着けさせたままで。

 

 ただ普通に相手をするのは味気ない為――

 

「貴様、何故私の戦い方を……!?」

 

「嘘!? まるでリオンと戦ってるみたいじゃない!」

 

「いや、違う。動きがより洗練されている……!」

 

「おいおい、一体どういう事なんだよ!?」

 

 派閥大戦で充分に観察した【疾風(リュー)】の戦い方を模倣すると、向こうは面白いくらいに反応してくれた。

 

「さて、どうしてだろうな。まぁそんな事より、俺がこうして君達を圧倒してると言う事は即ち、リオンに負けてると言う事になるのだが?」

 

「冗談ではない! あんな未熟者に負けてるなど、私のプライドが断じて許さん!」

 

「アタシもだ! 末っ子に負けるなんざ赤っ恥どころじゃねぇんだよ!」

 

「輝夜、ライラ! それはどう言う意味だ!?」

 

「大丈夫よ、リオン! 今は全然ダメでも、リューセーのように強くなれば良いんだから!」

 

「アリーゼぇ……!」

 

 隆誠の軽い挑発に見事触発されるも、模倣されてるとは言えリューに負けるのは絶対認めたくないと躍起になる輝夜とライラとは別に、アリーゼがフォローになってない慰めをするのであった。

 

 それから約三週間後、ギルドから周知される。

 

 

 『【アストレア・ファミリア】――団長アリーゼ・ローヴェル、副団長ゴジョウノ・輝夜、リュー・リオン。『Lv.3』→『Lv.4』へ昇格(ランクアップ)

 

 『【アストレア・ファミリア】――ライラ。『Lv.2』→『Lv.3』へ昇格(ランクアップ)

 

 

 正義の眷族達が昇格(ランクアップ)するのは当然喜ばしい出来事なのだが、たった数週間でランクアップしたのは何故かと周囲の他派閥どころか、闇派閥(イヴィルス)も疑問を抱くのは無理もない。




今回は四人だけですが、隆誠の修行でランクアップしました。

バンドを着けての基礎訓練で身体能力によるステイタス強化の他、【Lv.7】以上の隆誠と戦い続けて大きな経験値(エクセリア)習得+偉業認定されてランクアップ、と言う流れです。
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