異世界転生した俺はハーレムを築いたがNTR属性の俺は・・・   作:朧Ω

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第11話「魔物攻防戦」

遂に魔王城に辿り着いた勇者一行。しかし、眼前に広がる光景に身を硬くした。何故なら、魔物が小型も含めて軽く見積っても何千、いや何万と居るからだ。透は深呼吸をして、覚悟を決める。

 

「みんな、準備はいいか?」

 

皆、無言で構える。皆考えることは同じである、すべて倒すのではなく、目の前の邪魔になる敵を排除しながら前へ進む。ただそれのみ。

 

「誰も欠けるなよ?行くぞぉぉぉぉ!!!!」

 

透の声に続いて走り出す、襲い来る魔物を蹴散らしながら前へ、前へと進む。だが、どうしてだろうか?違和感を感じる。襲ってくる魔物には多少なりとも敵意を感じるが、全体的に殺意を感じない。本気ではないのだ。その証拠に眼前の魔物のみが襲いかかってくる。その他の魔物達はただ佇んでいる。一体何がどうなっているのか。だが、そんな考察をしている暇は無い。今はただ前へ進むのみ。そして、勇者一行は何とか巨大な門の前へと辿り着いた。そして門の前には門と同じ程の巨大な四本腕の魔物が剣を持って立っていた。

 

「最後の最後に門番とはな・・・!」

 

全員が構える。門番が動き出し、戦いが始まるのかと思いきや、門番は門から離れていき、門の横で動きを止めた。それと同時に門がゆっくりと開き始めた。完全に門が開くと誰が言う訳でもなく、全員が門の中へと入っていった。中は瘴気で満ちているのかと思いきや、澄んだ空気が満ちており、肺に澄んだ空気が入ってくる。とてつもない違和感、しかし、言葉にできないその違和感は喉に刺さった棘のように透達を蝕んでいた。ゆっくりとまっすぐ進んでいく。すると、道の両端に魔物達が並んで立っていた。交戦する意志はないようだ。指一本すら動かさず、外にいる魔物達のようにただ佇んでいた。そして、また巨大な門が透達の前に現れた。すると何処からか声が聞こえた。

 

「来たか、勇者よ。いずれ辿り着くだろうとは思っていた」

 

その声を聞いた瞬間、全員が背筋が凍るような感覚を味わった。声だけでも分かるこのプレッシャー・・・並大抵ではない。声だけで分かる、この声は魔王だ、そして、明らかに自分達よりも格上なのだと実感出来る。魔王は言葉を紡ぐ。

 

「私を倒す為に性剣を手にした異界から召喚されし勇者、私は貴様に興味がある。本当に私に届きうる存在なのかと」

 

冷や汗が止まらない。手に汗が溜まり、顔の汗と一緒に滴り落ちる。体が小刻みに震えている。武者震いなんかじゃない、これはれっきとした恐怖だ。声だけで恐怖を感じている。呼吸も乱れ、荒くなっている。ついさっき覚悟を決めたばかりだというのになんてざまだ。

 

「そう怯えるな貴様達、これから殺し合おうというのだ、もっと気楽にやろうではないか。私は戦いが好きだ、手に汗握る戦いはもっと好きだ。心が踊るというものだ。さぁ、貴様達はどれほど私を楽しませてくれるのかな?」

 

魔王の言葉に反応し、門がゆっくりと開いていく。全員が自分を奮い立たせ、ゆっくりと門の中へと歩みを進める。全員が入ると、門は再び閉まった。そして遠くには先程話していた魔王の姿が見えた。

 

「なっーーー」

 

皆の目に写った魔王の姿、それは衝撃的なものだった。

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