異世界転生した俺はハーレムを築いたがNTR属性の俺は・・・ 作:朧Ω
三人パーティーとなった俺達は聖なる森にあるという聖剣を手に入れんと歩いていた。桃花が俺の腕に絡みつこうとするのを志刃が牽制する。
「やめろ、腕を組んで歩くのはバランスが悪くなる。コケたらどうするんだ?」
「コケないもん!それに透は私と腕を組んで歩くのが好きだもんね〜」
「いや?そんなことはないが?」
「ちょっと!即答しないでよ!」
「ほら、言った通りだろ?透は腕を組んで歩くことを好いていない、普通に並んで歩け」
桃花はまた頬を膨らませて渋々透の隣を歩く。志刃は透の後ろを付いて歩いていた。
「・・・(か、会話がない。まずい、生前のボキャブラリーの無さがここで俺を苦しめるとは・・・ッ!)」
透が何とか話を切り出そうとした時、志刃が口を開いた。
「ほら、着いたぞ。ここが聖なる森、別名迷いの森だ」
「迷いの森?」
「あぁ、聖剣を狙って入った邪悪な心を持つ者達が一度入って出てこないと言われている。」
「じゃあ俺達も迷うのか?」
「いや、俺達、もとい透は聖剣に試されに来たから迷うことはないはずだ。それにこの森には聖剣を守護する魔女が居ると言われている。」
「魔女・・・」
透の頭にはボンキュッボンのよくある魔女とこれまたよくあるヒッヒッヒッと笑ってそうな老婆を思い浮かべた。
「・・・一体どっちなんだ・・・」
「どっちとは?」
「あ、いや、気にしないでくれ。とにかくその魔女とやらに会いに行こう。守護してるなら聖剣の在処を知ってるって事だ。聞くのが一番早い」
そう言って透はズンズンと進み出す。二人は透の後を追って付いてくる。そして、一時間が経過した。
「・・・家はどこにあんだよ!」
突然の大声に鳥達が驚いて羽ばたいていく。
「急に大きな声を出さないでくれ、驚くだろう?」
「う・・・すまん。でも、マジでどこなんだ・・・迷いの森、伊達じゃねぇな」
「・・・あれ?ねぇねぇ透。あそこにあるのって家じゃない?」
「え?」
桃花の指差した方に目をやると遠くの方に小さな家があった。透は歓喜し、家に走って行った。志刃の静止の声も聞かずに。透は家に着くと軽く扉をノックした。
「すみませーん、誰かいませんか〜?魔女の方だとより嬉しいんですけど〜」
しばらくするとパタパタと家の中から音が聞こえ、扉がゆっくり開いた。一瞬誰もいないと思ったが下に目を向けると紫髪の少女がブカブカの大きな帽子を被って立っていた。この世界の住人は髪の色が派手なのがデフォルトなのか?この子なんて紫色だし、桃花なんて桃色だし、志刃は銀色だしってそんなことは今は考えなくていいか。
「えーっと、お嬢ちゃん、お母さんが中に居ないかな?」
少女はため息を吐きながら透を冷たい目で見つめた。
「・・・私、これでも今年で30なんですが。父も母も冒険に出て以来帰ってきてません」
「え?冗談が上手いね、君が30歳?嘘でしょ」
「自分でも容姿が若いとは思っています。背も148cmしかなくて低いですから。でもこれを見ても同じことが言えますか?」
少女は自身の胸を突き出した。・・・大きい、恐らくDくらいはあるであろう胸。だが、最近の女の子は発育がいいと聞く。これくらいあってもおかしくない時代だろう・・・きっと。すると、桃花と志刃が追いついて来た。
「・・・それで透、これはどういう状況なんだ?」
「この子、なんで胸を突き出して自慢げにしてるの?」
「いや、なんか自分は30歳だ〜って言い出したから嘘だろ?って言ったらこんなことになった」
少女は桃花を見て助けを求めた。
「そこの貴女!貴女なら同じ女として分かるでしょう!?私が嘘をついてないってこと・・・が・・・」
少女は桃花の胸を凝視している。
「お・・・大きい・・・私よりも・・・」
少女はその場にへたり込むとブツブツ何かを言い出した。
「ま、まさか私よりも大きな胸を持つ女性がいるなんて・・・世界は広い、私は所詮井の中の蛙と言ったところなのね・・・」
透はそんな少女を尻目に桃花に確認を取っていた。
「で、この子マジで30なの?」
「う〜ん、嘘はついてないと思う。私の勘ではだけど」
「女の勘は時には信用するべきだろう、俺は母を見てそう感じた。」
「それには俺も同感だぜ志刃、まだ半信半疑ではあるがこの子が30だと信じて話すことにするぜ。なぁ、あんた、名前はなんて言うんだ?それと魔女を知らないか?」
女性は顔を上げた。その目には涙が溜まってうるうるとしていた。今にも泣きそうだ。
「私は朱蒼紫乃(しゅそうしの)、この森で性剣を守護する魔女です」
「え!?あんたが!?やったぜみんな!大当たりだ!桃花!よくやったな!」
「えへへぇ〜、もっと褒めて♡」
「それじゃさっそく聖剣の場所を教えてくれよ!」
紫乃はティッシュで涙を拭くとまたかと言った表情をした。
「・・・性剣を何に使うつもりなのですか?」
「何ってそりゃあ、魔王退治に。だって俺勇者だし」
「・・・え、勇者?初めて聞きました」
「うん、初めて言いました。だから連れてってくんね?」
「・・・本気なんですか?」
「そりゃあもう。だから早く連れてってくれ」
「なら貴方一人で来てください。他の方は家の中でお待ちください。」
「え!?私達付いてっちゃ駄目なの!?」
「はい、性剣の選定は一人でなくてはなりません。それが守れないのであれば私はあなた方をこの森から帰るように指示を出さなくてはいけません」
「大丈夫だって桃花!パパっとやってすぐ帰ってくるからさ!だから安心して待ってろって!」
「透を信じられないのか?」
「うぅ〜、分かったわよ!待つ!待てばいいんでしょ!?透!すぐ帰ってきてよね!」
「おう!任せろ!」
透は紫乃に連れられ森の奥深くへと消えていった。30分程歩くとそこには光に照らされ、輝く一振の剣が地面に突き立ててあった。
「これが聖剣・・・」
「はい、性剣エグゼカリバーです」
「変な名前だな・・・てっきりエクスカリバーとかそういうのかと思ってたけど違うんだな・・・流石は異世界」
「エクスカリバー?」
「あ、いや、気にしないでくれ。それよりもさっさと選定とやらを済ませちまおうぜ」
「はい、それでは私の方を見てください」
「ん?・・・何してんの?」
紫乃は胸元を開けてこちらを観察するようにじっと見つめていた。とりあえず見ろと言うことだろうから黙って見つめる。
「・・・(普通の男性ならこれで性のエネルギーが測れるのにこの人は測れない・・・限りなくゼロに近い・・・この人には性剣はきっと抜けな・・・)」
ふと、透の目を見ると紫乃は驚いた。透の目が死んだ魚のような目になっていたのだ。
「(え!?なんで!?なんで私を見てそんな目が・・・一体何を考えて・・・)」
一方その頃透はと言うと、虚無になっていた。
「・・・(この子はいわゆるロリ巨乳というジャンル、俺とは無縁の存在だ・・・ナシではないがアリでもない。NTRならどんな女性でも大抵は行けるが熟女とロリは厳しい・・・)」
そんなことを考えていた。
「・・・なぁ、いつまで見続ければいいんだ?」
「え、あ、あぁ、もう大丈夫、ですよ?」
紫乃はそそくさと胸元を隠した。
「結果としては残念ですが貴方は性剣を抜くことは出来ないでしょう」
「なら試してみるしかねぇよな」
「え!?ちょっと!」
「俺はさ、何も試さずに終わるってのが一番嫌いなんだ。聖剣、抜かせてもらうぜ」
透が性剣の柄を掴み軽く力を入れると、性剣はいとも容易く引き抜かれた。
「え!?嘘・・・性エネルギーはほぼゼロだったはずなのに・・・」
「ほら引き抜けた、なんだ案外簡単だったな。で、これはどうやって使うんだ?普通に剣を振れば斬撃とか出んの?」
「・・・はっ!え?何か言いましたか?」
「いや、だからこれはどうやって使うのって」
「あぁ、性剣エグゼカリバーは性のエネルギーを注ぎ込むことによって真価を発揮するんです」
「聖のエネルギー?何か清いことでも考えればいいのか?」
「あ、いえ、聖なるエネルギーではなく、性のエネルギーです。卑猥な事を考えることでそれを力に変換します」
「え?待って?卑猥なこと?・・・え、せいなるってそっち!?聖剣って性剣ってことなの!?」
「そっちって・・・それしか無くないですか?」
「それしかないのかぁ・・・だから胸元なんか見せてたのか・・・ま、まぁ、とりあえず試しに何か考えてみるか・・・」
もちろん考えるのはNTRのこと。しかしこれはお試し。ジャブとしてNTRの導入を考えて我慢する。すると、性剣は強い光を放ち始めた。
「そんな・・・一体どこにそんなエネルギーが・・・」
紫乃は驚きを隠せないようだった。お試しも終わり、紫乃の家に帰ると二人が待ちくたびれたとばかりにこちらを見た。だが、透の持っている剣を見て二人は喜んだ。
「やったのね!」
「まさか本当に勇者だったとはな」
「まだ信じてなかったんかーい、まぁ、口頭だけで信用なんて出来るわけねぇわな。とにかく目的は達成したしさっさと旅に出ようぜ!まだ日は落ちてねぇし急げば次の街には着くだろ!」
「ま、待ってください!わ、私も連れていってください!」
「紫乃ちゃん着いてくんの?俺は別にいいけど」
「えぇ〜!?ライバル増やすの私嫌なんですけど!」
「欲望に忠実すぎるぅ・・・」
「まぁ、いいじゃないか、魔王に挑もうと言うんだ。戦力は多い方がいい。それに人が一人増えたところで負けるなんて考えを持ってるわけじゃないんだろ?」
「うっ・・・うぅ〜!分かった!分かったって!もぅ私銀翔嫌い!!!」
「志刃サンキューな」
「いいんだ、これも透の為だ」
三人が話している中、紫乃は考えていた。透の性エネルギーが何処まで強いのか、本当に魔王に届きえるのか、世界は広い、自分の知見も広める為にも共に旅に出るのは悪いことでは無いはずだ。そうして透達は格闘家、僧侶、魔法使いの四人パーティーとなった。