異世界転生した俺はハーレムを築いたがNTR属性の俺は・・・ 作:朧Ω
目が覚めるとそこには普通の男性にとって素晴らしい光景が広がっていた。桃色の髪と紫色の髪が俺の胸に乗せられ、豊満な胸が体に押し付けられていた。これが志刃の命令でとかならどれだけ嬉しいことか・・・そうであってくれ、頼む・・・ッ!しかし、現実は非情で、残酷である。眠っていた2人の美女は目を覚まし、満面の笑みでおはようと言ってくる。
「・・・おはよう、で、君達は何故ここにいるのかな?」
「それはもちろん!透を守る為だよ!」
「・・・何から?」
「ナニから!」
・・・何か少しすれ違っている気がする。一体何が・・・
「・・・で?君は何で?」
「わ、私は・・・その・・・研究の為と言うか・・・貴方を深く知る為というか・・・」
紫乃はどもりつつ答える。その時、透はふと気付く。
「そういえば、このタイミングで聞くのもなんなんだけどさ、君のことはなんて呼べばいいの?」
「私は桃花!」
「はい、君は静かにしててね〜」
「わ、私のことは紫乃とお呼びください」
「そっかぁ、紫乃ちゃんかぁ」
「ちゃん付けはやめてください、私はこう見えてもう立派な大人なんです」
「そっかぁ〜立派な大人なのにこんなことしちゃうんだ〜悪い子だね〜・・・2人とも、次から俺の部屋に許可なく入るのは無しです。出禁です。というか、注意される前から分かることでしょ」
「えぇ〜!!!」
桃花が叫ぶと同時に部屋の扉がノックされ、志刃が入ってくる。
「なぁ透、2人がどこに行ったか知らないか・・・何をしてるんだ?」
「なぁ志刃、これってお前の命令だったりしない?」
「それはどういう意味だ?」
「いや、聞かなかったことにしてくれ。それよりこの2人のこと以外で何か用事があってきたんだろ?」
透は2人を無理矢理引き剥がしながら立ち上がり、志刃に近付いていく。すると、志刃が制止してくる。
「ちょ、ちょっと待ってくれ、ストップ。そこで、止まってくれ。」
「ん?どうした?」
「いや、その・・・近すぎる」
「あぁ、すまんすまん」
またやってしまった。こいつは恥ずかしがり屋だったのを忘れていた。やっぱり兄貴に雰囲気似てるから距離感がバグっちまうんだよなぁ・・・気を付けないと。
「で、何の用だったんだ?」
「あ、あぁ、単刀直入に言うが俺達には金がない。一文無しで家を飛び出した俺が言うのもなんなんだが、みんなの所持金が少なすぎる。この宿を借りるのでさえギリギリだったんだ、だから俺達は稼ぐ必要がある」
「その意見には賛成だ。と言ってもそう簡単にクエストがあるわけ・・・」
「そう言うと思って取ってきておいた。」
「流石志刃だぜ!やるじゃねぇか!」
志刃の肩に腕を回し喜んだ。
「透・・・近い・・・」
「あ、す、すまん・・・」
はぁ、さっき気を付けようと心に決めたばかりなのにまたやってしまった。志刃には本当に申し訳ない。
「ゴ、ゴホンッ、それでだ。依頼の内容は行方不明になった女騎士の捜索だそうだ。」
「行方不明?」
「あぁ、ここ最近街の近くの森に出現するようになったゴブリンを討伐する為に一週間前程に出発したらしいんだがまだ帰ってきていないらしい」
「一週間前って・・・それってやられちまったってことか?」
「それを確かめる為にも、と言うやつだ。報酬はそれほど多くはないが、無いよりはマシだろう?」
「そうだな、よし今すぐ行こうか!そこで静かに聞いてた偉い子達もそれでいいな?」
「偉い!?なら褒めて〜撫でてよ〜」
「おう、クエストがクリア出来たら考えてやるよ」
「いけずっ!」
「わ、私は大丈夫です」
「・・・なぁ、さっきから気になってたんだが、何で紫乃は言葉が詰まってるんだ?」
「あぁ!それはね〜」
「ちょちょちょ!ちょっと待って!待ってください!」
紫乃は桃花の口を手で押さえ頬を紅く染めている。
「(い、言えない、言えるわけない・・・お、男の人の・・・朝の本当の姿を見て恥ずかしくなったからだなんて・・・この歳でそんなこと・・・!)」
「・・・?まぁ、いいや、とりあえずみんな行くぞさっさと支度しろよ、その前に腹ごしらえはするがな。腹が減っては戦ができぬってやつだ!」
透達は食事を済ませ、女騎士の探索へと出掛けた。一方その頃、洞窟の奥にて。
「はぁ・・・はぁ・・・これで、1002体目・・・一体、どれだけ居ると言うの!?」
水色の美しい長い髪を靡かせながら、彼女は言う。ただのゴブリンだと聞いて受けて来てみたはいいものの、手に余るほどの物量とそれを従えるキングゴブリン。これだけ倒したというのにまだ多くのゴブリンが残っている。キングゴブリンなんてヨダレを垂らしながらゲヘゲヘと疲れて弱る私を見て笑っている。その時、二体のゴブリンが襲いかかってきた。彼女は一体を一瞬で切り伏せ、もう一体の爪攻撃を剣で防いだ。しかし、剣が耐えきれず折れてしまった。だが、彼女は諦めない、折れた剣をゴブリンに突き立て切り裂いた。2体のゴブリンは消滅。それでもまだ存在するゴブリン達を見て、彼女は自身の終わりを察する。
「は、ははは、私は・・・私は頑張った、凄く、とても頑張った・・・覚悟は決まった。こんなクソッタレな最期を迎えることはとても不愉快だが受け入れる。・・・さぁ!殺せ!!!」
彼女叫びに応じてゴブリン達が一斉に襲いかかる、その時声が聞こえた。
「生きたきゃ伏せろ!」
彼女はその声に従い、その場に思い切り伏せた。次の瞬間光の光刃がキングゴブリン以外をすべて薙ぎ払い消滅させた。キングゴブリンは光刃を棍棒で防いだものの、棍棒がダメになってしまった。
「数で圧倒とか、陵辱ってのはさぁ、好みじゃないんだよ、NTRを絡めてくんないとさぁ!!!」
透はキングゴブリンに斬りかかる。キングゴブリンは剣を掴もうとするが逆に手が切断されてしまい、怯んだ後ゲートを開き、逃げていった。
「ケッ、おとといきやがれってんだ。しかし、一週間もよく生きてたもんだなぁ・・・素直に尊敬するぜ。立てるか?」
透は手を差し出し、彼女はその手をゆっくりと掴む。彼女は透の光のような笑みをずっと見つめていた。
「えーっと、この人の名前なんだっけ?」
「依頼書によるとこの人は水葉氷莉(みずはひょうり)と言うらしい」
「水葉氷莉・・・さん?名前合ってます?」
「・・・あ、はい・・・」
「よし、これで依頼は完了!さぁ気を付けながら帰ろうぜ!遠足つーのは帰るまでが遠足だかんな!」
「・・・かっこいい」
「ん?はい?何か言いました?」
「あ、あの!私を仲間に加えて頂けませんか!」
「またライバルが増えるぅぅぅ」
「桃花さんステイ」
「あの・・・ダメでしょうか?」
「全然いいですよ!一週間も戦って生き延びてしかもまだピンピンしてる、そんなに強い人が仲間になってくれるなら大歓迎ですよ!」
氷莉は目を輝かせ、透の手を両手で握り締め、よろしくお願いしますと言った。その後、街まで何事もなく帰還し、汚れた体を洗う為一時的に解散。そして再度集まり食事会を開くことになった。
「あの時は助けて頂き、本当にありがとうございました。改めまして、私は水葉氷莉と言います。今後ともよろしくお願いします」
「私はよろしくする気ないけどね」
「桃花、もし揉め事を起こす気なら俺はお前を置いていく」
「嘘嘘!全然うっそぴょーん!仲良くするよぉ〜よろしくねん!」
「え、えぇ・・・」
そういう桃花の目は笑っていなかった。やはり女は怖い生き物だ・・・
「しかし、いいんですか?全部奢りなんて」
「いいんですよ、私の命を救ってもらったお礼も兼ねてますから。それに皆さんと交流もしたかったので」
あぁ、まともな人だ・・・なんていい人なんだ・・・気付けば布団に忍び込んで自分以外の女性に火花を散らすどっかの誰かさんとは大違いだ
「ん?呼んだ?」
「アッ、ヨンデナイデス」
心を読まないでくれるぅ!?ビックリするんですけどぉぉ!?ま、まぁ?とりあえず戦力は整っただろ!格闘家に僧侶に魔法使いに女騎士!そして勇者の俺!もう完璧!あと足りないのはNTRくらい!!あぁ、早くこの美女3人を俺からNTRしてくんねぇかなぁ・・・志刃。
「・・・ん?何故か急に寒気が・・・風邪でも引いたか?」
そして、次の日の朝。目を覚ますと昨日よりも一人分重さが追加されていた。俺の体にまとわりつく桃、水、紫。そして押し当てられる豊満なボデー。
「もぅ嫌!なんでこぅなるの!!!!」
透の叫びは虚しくも朝の鶏の役目としかならなかった。