異世界転生した俺はハーレムを築いたがNTR属性の俺は・・・   作:朧Ω

6 / 12
第6話「天上天下唯我独尊」

完全対策をしたからか今回は女性陣が居ない。なんて快適な朝なんだろう。歌でも歌いたいたくなるような気分になるくらい爽快だ。ということで早速歌おうかと思ったその時、部屋の扉をノックする音が聞こえた。

 

「寝ているところすまない。話がしたいんだ」

 

この声は志刃だ。俺は無駄に優雅に立ち上がり、そのまま扉を開ける。

 

「別に謝る必要はないぜ?だって俺は起きてるんだからな」

 

「・・・今日は何だかだいぶ機嫌がいいな」

 

「そりゃそうさ、完全対策をして誰も入れないようにーーー」

 

と言いかけて志刃の背後でむくれている気配を三人分感じた。なんでだよ、俺のプライベートな時間は無しですか?俺は彼女らを無視して志刃だけを部屋に招き入れ、扉を閉めた。桃花はプルプルと震えながら叫んだ。

 

「透のケチィィィ!!!」

 

そんな叫びは無かったことにして透達は今日のことを話し始めた。

 

「今日はどうする?金の面でも余裕は出来てきたし、そろそろ装備やアイテムを整えて次の街に進むのもありだと俺は思っているんだが」

 

「それには俺も賛成だ。でもこの街を出る前に最後にクエストをやっておきたいんだ」

 

「クエストを?何かやりたいものでも?」

 

「いや、修行の成果ってやつを見たいのさ。自主練の中で俺は見つけたんだ、光ってやつをな」

 

「そうか、なら少し難度の高いクエストに行ってみようか、他の者達の意見も聞いてみての話ではあるが」

 

「それは朝飯を食いながらしよう」

 

そして、俺達勇者一行はこの街で最後のクエストを行うこととなった。そのクエストとはドラゴンの撃退。この世界にドラゴンって居たんだな・・・と感心した。流石は異世界、なんでもありって感じだ。だが、この程度でいちいち驚いてたり感心してたらキリがない。ドラゴンが巣食っているという場所へと向かった。森を抜けるとそこは一面が焼け野原となった場所、その中央にTHEドラゴンというようなドラゴンが眠っていた。赤くどデカい体と空を縦横無尽に飛ぶ為の翼。一瞬で分かるそんなヤバい奴が俺達の存在に気付いて目を覚ます。そしてテンプレのような咆哮。体の芯まで伝わる咆哮、空気がビリビリと振動している感覚がある。

 

「ははっ、流石に図に乗りすぎたか?勝てると思うか?みんな」

 

「負けると思って来るやつなんて居ないさ」

 

「大丈夫だよ透!勝つよ、私達は!」

 

「大丈夫です!防御魔法も攻撃魔法も使えます!」

 

「安心してくれ、私は攻撃にも自信はあるが体の硬さにも自信がある!」

 

「お前ら、信じてるぜ!行くぞぉぉ!」

 

まずは紫乃が全員に防御魔法をかける。そして、ドラゴンが飛び立たないようにすかさず翼に向けて志刃が攻撃魔法を放つ。爪で襲いかかるドラゴンの手を直に氷莉が受け止める。

 

「今だ!行けぇ!」

 

氷莉が叫ぶ。それに応え、透と桃花が走る。桃花は全身全霊を込めた一撃をドラゴンの胸に放つ。ドラゴンが怯み、後退りした所に透が性剣の一撃を放つ。

 

「これがぁ!俺達のぉ!力だぁぁぁ!!!」

 

眩しい輝きを放つ一撃がドラゴンを一刀両断する。ドラゴンは手も足も出せずに消滅した。圧倒的勝利を収めた。修行の成果もちゃんと感じられる程に性剣が力を発揮した。今までは志刃の言っていた通り急所は硬すぎて斬れなかったが、今の透は斬ることが出来る。これは立派な進歩と言っていいだろう。透は喜びに震え、両腕を天に掲げながら叫んだ。

 

「うおおおぉぉ!やったぜぇぇぇ!!!俺達の勝ちだ!そんでもって流石は俺だぜ!ようやく性剣を使いこなせるようになった!それでこそ唯一無二の勇者!天上天下唯我独尊ッッ!」

 

そして俺達は勝利の余韻に浸りながら街へと凱旋し、クエスト報酬を頂き、装備とアイテムを整え、この街で最後の食事をすることになった。

 

「みんな、ナイスコンビネーションだったぜ!俺達は最高のパーティだな!」

 

「ふっ、やっぱり今日の透はテンションが高いな・・・そこもまた可愛いが」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「いや、何も」

 

そんな会話をしているとドラゴンを倒したという噂を聞きつけた冒険者達が遠巻きに透達を見ていた。

 

「おい、聞いたか?あのドラゴンをやっちまったらしいぜ」

 

「おう、聞いた聞いた、俺もパーティに入れてもらおうかな・・・」

 

その時、志刃の冷たい視線が彼等に向けられた。

 

「・・・や、やっぱりやめとくか」

 

「お、おう、そうだな・・・」

 

遠巻きに見ていた女性冒険者達も色めき立っていた。

 

「ねぇねぇ、あの人がドラゴンを倒した勇者なんでしょ?」

 

「よく見たらかっこいいし、パーティに参加しちゃおっかなぁ〜」

 

その言葉を聞いてか知らずか、三人の女性陣が女性冒険者達を睨みつけ、威圧する。

 

「うっ・・・や、やっぱり辞めておこうかしら〜」

 

「そ、そうね!あのパーティは完成されているものね!」

 

遠巻きに見ていた者達はそそくさと去っていった。

 

「ん?どうしたんだお前ら。飯が冷めちまうぜ?」

 

透の言葉に全員が大丈夫と言いながら満面の笑みを見せ、食事に戻った。透は頭の中にハテナを浮かべながらも食事を続けた。そして翌日、何ヶ月も世話になった宿を離れる。少し寂しい気持ちもあるが魔王を倒すという役割は果たさなければならない。

 

「よし、じゃあみんな、行くか!」

 

そうして魔王の情報も集める為に次の街へと旅立つのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。