「は?負けたいんだが?」   作:天野ミラ

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同人誌の導入なんて厚ければ厚いだけ良いですからね

申し訳ないです、文章が途中でおかしくなってたので修正しました(19:14時点)



5.金髪ツインテお嬢様に負けたいんだが?

 今日もテレビが流れていた。わたしが寝ているうちに、世界では随分と日が流れていたらしい。結構不味い事になっているであろう事に胃を痛めつつも、私はこの後の方針を決めかねている。それはつまりここに残るのか、あちらに帰るのか。

 

 正直な話、今の生活の居心地は悪くはない。私の趣味嗜好とはかけ離れてはいるものの甲斐甲斐しく私の世話を焼いてくれる彼女の存在を悪くは無いと思っていた。それでも、やはり性的嗜好からはかけ離れている。

 

 ルクスにいつ話を切り出そうかを迷っていた。私はもう少しだけ、夢を追っていたい。あの日夢見た景色を追い求めていたい。こういうと随分と崇高な目的に聞こえるね、実際はエッチな目に遭いたいってだけの話なのに。

 

「お口に合うと良いんだけど……」

「とっても美味しいですよ、お料理お上手なんですね」

「人間はこういうのが好きだって聞いて、練習してきたの♡」

 

 夕食のふわふわのオムライスは、お店で食べるものと遜色のない出来だった。ここまで仕上げるのにどれ程の努力を重ねたのだろうか。彼女と過ごせば過ごすほど、告白を断るのは苦しくなる。

 

 それでも話を切り出すのに踏ん切りがつかないのは、こんなにも真っ直ぐに誰かに好きと伝えられたのは初めてだったから。学校の男の子達とは熱意の違う、真っ直ぐな愛の感情。告白を断るというのは、人の気持ちを踏み躙ることでもあるという事が胃に重くのしかかる。

 

 

 ご飯を食べ終わって、彼女の事を知って。私の事を知ってもらって……時間が過ぎる。そんな時、ニュースが切り替わって流れたのはスクイレ(協会長)の緊急の記者会見。

 

「我々は、この強大な魔力反応を『第二の魔王』と認定した」

 

 顔が見えない程の真っ白なフラッシュに包まれている彼女、そう言えばそんな事を言っていた気がする。どう見ても苦し紛れの言い訳にしか見えなかったけど、本当に第二の魔王なんていたんだなと思う。皆なら大丈夫だと、心からそう思っていた。どう見ても調子の悪そうなグライシア(クロエ)の姿を見るまでは。

 

 私のせいだ。

 一目見てそう分かった、彼女はあれからずっと私を捜しているのだろう。そんな身体でも、人々を守ろうと戦いの場に赴こうとしている。そんな姿を見て何も思わない訳じゃないけど。世界はそこまで私に依存してるわけじゃない、そう思っていた。実際の戦闘が中継されるまでは。

 

「新しい魔王……ね、今回の魔王も私達を優遇はしないでしょうけど。それでも前ほど折り合いが悪いって訳では無いのよね」

 

 音は入っていない映像が、今もお茶の間に流れ続けている、グライシアに相対するのは3mを越える背丈の巨大な角の生えた悪魔。明らかにグライシアの動きにいつもの冴えが無い。あなたならもっと綺麗に、何重にも策を立てて戦えるはずなのに。

 

「ごめんルクスさん。私……貴方の気持ちには応えられない」

 

 私には崇高な志がある訳じゃない。世界の平和とか割とどうでもいいし、私の周りの人間だけ守れれば喜んでトロッコのレバーを引くような自己中心的な人間だ。

 

「……お腹のそれの効果は説明した通りよ、到底人に耐えられるようなものじゃないわよ」

 

 お茶の間の平穏と自分の欲を天秤にかけて、後者を取るようなどうしようもない人間が私だ。

 私は決して……聖人なんかじゃない。

 

「それでも―――行くというのね?」

「それでも―――行くんだよ」

 

 それでも、私はグライシアが……クロエちゃんが……ううん、親友が傷つけられてるのを見て芯にあった感情が急速に冷えていくのを感じていた。きっとこれが『地雷シチュ』というやつなのだろう。

 

「理解してはいたわ、あなたという鳥を狭い籠の中に閉じ込めておくことは出来ないって」

 

 そう言って立ち塞がる訳でも無く、鍵らしきものをこちらに手渡してきたルクス。罠だという可能性は……彼女の性格を考えれば無いに等しいだろう。

 

「……止めないんだね」

「恋心って複雑なのね、貴方に行って欲しくないという心から思ってるのに……それと同じくらい行って欲しいと思っちゃうの」

 

 そう言って見送る彼女の目元に光る涙は、見なかった事にしてあげるのが……私に出来る唯一の気遣いだろうか。

 

「いってらっしゃいサテライト。私達を救ってくれたあの時のように……きっと誰かが貴方の輝きを待ち望んでいるわ」

「うん、またね……ルクス」

 

 後ろを振り返ることはしなかった、決心が揺らぎそうだったから。ドアを開けた先にあった異界の門らしき場所を抜けると、目に映るのは何時もと同じ夕暮れ時の空。私は私の『魔法』を発動させて、その空を駆けていく。

 

 


 

 

 

 目的地にはすぐについた、場所だけが少し不安だったが……私の魔法にかかれば、この程度の距離なら直ぐに移動できるのだから。

 

「違う……じゃん」

「しず……く?」

 

 私の姿を見て安心したのか、糸が切れるかのようにその場で意識を失ったクロエちゃんを見て……私は自分で思ってたよりも、大切に思われてたんだなと思う。

 

【―――桃色の魔法少女、貴様……()()サテライトか】

 

 3メートルを超える図体だけたくましい角の生えた魔族と、その前に倒れている青色の魔法少女。その身体は傷だらけだ。可愛らしい顔には深い深い隈が浮かんでいるし、綺麗な金髪の毛先はかなり痛んでいる。きっと寝る間も惜しんで私を探し続けていたんだろう。

 

【小娘一人では釣り合わんと思っていたが、良い土産が出来たわ】

 

 五月蠅いゴミは後回しで良い、まずは彼女の容態を確認しないと……流石は歴戦の魔法少女と言うべきだろうか。外傷は殆ど軽傷に抑えられているし、命に別状はないだろう。それにしても―――

 

【貴様の首を持ち帰り、余は名実ともに魔界の王を名乗れるだろう】

 

 ―――違うじゃん。私のせいで優しい彼女がこんな目に遭うなんて。

 本当にテンションが下がる、人が気持ちよく―――気持ちよく?なろうとしている時に魔王だか知らないけどポコポコとゴキブリのように湧いてきやがって。私のせいで誰かが苦しんでるとか、そんなのノイズにしかならないだろうが。

 

【恐怖のあまり言葉も出んと見える、まあ仕方ない。この魔力の差を視れば―――】

「人が黙ってれば、図に乗るのもいい加減にしろよ」

【―――む?】

 

 私が隠していた素を晒すのは二種類の相手だけだ。

 一つは私の本性を知っている極一部の人間に向けて。

 

 そしてもう一つは―――これからこの世を去る事になる(どうでもいい)ものに向けて。

 

「冥土の土産に教えてやるよ、私の魔法名は『絶対領域』」

 わざわざ魔法名を明かすその意味は―――必ず仕留める(殺す)という意思表示。

 

「これより、この場は―――絶対領域(わたしがルール)だから」

 

 

 奴の手札が割れきったというのなら、この勝負に私が負ける道理は1ミリも無い。

 

【貴様相手に温存は―――せぬ】

 

 出し惜しみはしないという事なのだろう、真っ赤な恒星が空に顕現する。先ほどの映像で見ていたものより一回り程大きなそれは、直撃すれば確実に勝負を決め切れるだけの熱量を放っていた。

 

 私の魔法『絶対領域』は、「スターライド」なんて挨拶をしてはいるものの……その実、直接星に関するものではない。私の魔法は『半径1メートルの()()()物理法則による影響を無視する事が出来る』というもの。私から1メートルは私の領域、不可侵にして何人たりとも侵すことは許されない……犯したいならバッチ来いだけど。

 

 地上に出現した太陽は、私に向かって放たれ―――弾かれたかのようにその場から掻き消える。

 

【むぅ……‥ならばこれでどうであるか】

 

 先ほどと同じく、音を置き去りにした漆黒の弾丸が私に向かって放たれた。だけど、音を置き去りにした一撃も―――所詮は音より早い程度。音速(1224 km/h)程度じゃ私には届かない。

 

 ところで、この日本における地球の自転は凡そ1500km/hだ。この星に乗っている以上は、その法則から逃れることは出来ない。

 

 ―――この私の能力を除いて。

 

 慣性によってその法則から解き放たれた魔法は、押し戻されあらぬ方向へと飛んでいく。地球の自転とは真逆の方向へと。この壁を突破しない限りは、私に物理攻撃は届かない。

 

【あり得ぬ、有り得てはならぬ……!そのような能力は理外だッ!個が持つのはあまりにも道理に反するッ……!】

「負けそうだからってルール違反です~って、王様とやらって随分と情けないんだね☆」

 

 流石は術理と言うだけあって頭は回るらしい、私が何かしらのルールを捻じ曲げている事に気付いたのだろう。だが悲しいかな、私はあくまで物理法則を書き換えている訳では無くて『適用していない』だけ。その魔力の消費量は思いの外少ない。

 

【なんと独善的、自己中心的なッ……!】

 

 何を当然の事を言ってるのだろうか、人間とは往々にして自己中心的な生き物だろう。私の世界は勿論、私を中心に回っている。きっと誰しもがそうだろう。そんな当たり前のことが、私の能力にも表れているだけのこと。

 

 破れかぶれに放った攻撃の全ては弾かれて届かない。私はゆっくり近づいて、奴を魔法の範囲に収めるだけで良い。あまりにも決まりきった勝負。せめて光の速さで動くくらいはしてくれないと戦いにすらならない、こいつも『力の』とか言う奴と大差がない。

 

 なりふり構わず逃げ出した奴の逃げ道を塞ぐように飛ぶと、その場に転んで惨めな姿をさらす王とやら。地を這うその姿は、正に負け犬と呼ぶのに相応しい惨めさだった。

 

【ばっ……化け物がッ……!】

 

 手持ちの手札が通じない事を察してか、それとも恐怖からか後退る異形を冷たい目で眺める。こんな絶世の美少女を捕まえて化け物だなんて、美的センスが違うのだろう。それにしても、全てを失っても良いと思っていた私だったが友人を傷つけられて―――酷く気分が悪い。やはりこれが地雷シチュって奴なんだろう。

 

【私を倒したとしても第三の―――ふべッ!?】

 

 安い負け惜しみだ、こいつらには他にレパートリーと言う奴が無いのだろうか。殴る必要は無いものの、憂さ晴らしも込めて拳を握る。

 

「お前如きが何体出てきても関係無いから、地獄で一号とよろしくね?」

 

 ところで、地球の公転はどれくらいかはご存じだろうか。地球の自転が日本では凡そ1500km/h程だが―――答えは、時速11万キロメートル。秒速にして―――約30キロメートルだ。

 

 そんなものの上にいる存在が、急にその慣性のルールから弾かれてしまったら?

 どうなるかなんて火を見るよりも明らかだろう。

 

「星になれ、サテライト―――スマッシュ!」

 

 殴る、というより触れた瞬間にその場からはじけ飛びローブの切れ端だけがその場に残った。

 

 


 

 

 夕方の少し肌寒い風が肌を撫でる。戦闘はこうしてあっけなく終わった。跡形もなくなり星になった、ゴミの事は忘れてクロエちゃんを起こさないと。

 

 そう思って振り向いた瞬間、彼女の蒼い瞳と視線が―――合う。

 

「うぇっ!?い、何時から起きてたの……?」

 

 ばっちりと目が合っている、今から取り繕えるだろうか?いや、まずは何処から聞いていたのかを一縷の望みをかけて聞いてみたはいいものの……

 

「「人が黙ってれば―――」のあたりですわね」

「さっ、最初からじゃん……!」

 

 もう手遅れだったらしい。私は友達を救えたものの、一人の友人を失う事になるのだろうか。

 

「……幻滅した?私、皆が思ってるほど良い子じゃないんだよ」

「完璧な貴方も嫌いじゃありませんでしたけど……今の貴方の方がずっと接しやすいですわ」

「そう?ずっと優等生でいたからちょっと恥ずかしいんだけどさ……」

 

 その心配は杞憂に終わったらしい。胸をなでおろし、彼女の元へと向かう途中に呟くように放ったその一言。

 

「それに友人の私にしか見せない一面があるって言うのも―――悪くないと思えるんですの」

 

 こんな私を未だ友人と思っていてくれている事に、胸が熱くなった。夕日を背景に、そんな事を言った彼女の顔は年相応で自然な笑みで……少し朱色に染まっていた耳の先は、きっと夕焼け時のお日様のせいなのだろう。

 

 


 

 

 そんな感動的な再会を果たした日の夜。

 大切な相棒『グライシア』であり、大切な友人『クロエ』でもある彼女の前で。

 

「あぁ、ニーソは脱がなくて結構ですわ。その方が―――惨めでしょう?」

「……はいっ」

 

 そんな彼女の前で……私は肢体を晒していた。

 

 ――――――違うじゃん!?

 私が節操無しなわけでは断じてないんです……こうなったのにも、その……理由がありまして。それは下腹部にルクスが刻んだ淫紋。それは魔法を使えば使うほどに、その反動として凄まじい快感が身体を襲うという代物。その事を思い出したのは、既に手遅れになった後で……

 

『それ』が起きたのは、帰るために夕暮れ時の街を二人で歩いていた時の事―――

 

 


 

 

「綺麗なゆ―――うひっ!?」

 

 突如として身体を走った電流のような快感。暴力的なまでの『それ』に、思わず立っていられずにその場に膝をつく。

 

「サテライトッ!?どうしたんですの!?まさか怪我でも……!」

「あ――――っ♡だ、大丈夫。放っておいてくれれば良いからッ……♡」

「そんな、放っておけませんわ!貴方は私の大切な……もう二度とこの手を離したりしませんことよ!」

「ほっ、本当に限界だからッ……!」

 

 友人に手を握られたままなんていう背徳的なシチュエーションに思わずゾクリと来る。ゾクリと来てんじゃねえ、そんな事言ってる場合じゃないでしょ!?もしバレたら世間体とか……世間体?

 

 ―――あっ、もしバレたら私の人生……終わる♡

 

「ひぎっ♡」

「嫌ッ……死なないでしずくッ……!」

 

 泣きながら私を抱きしめる彼女によって、私の身体が前に後ろにと揺れる。気持ちは有難いけど、この状況じゃ逆効果で……!

 

「し、死なないから……!だから"揺"ら"さ"な"っ♡」

 

 ほぼイキかけました、えぇ、サーセン。いやそんな事言ってる場合じゃないだろ。ほんとにこのままじゃ不味い、気が狂いそうな程の快楽に頭が狂いそうになる。このままじゃ多分本当に気が狂って死ぬ、この状況をなんとかしないと。

 

 もう四の五の言ってられる場合じゃない、まだこんな所で死にたくない。

 

「―――これッ、見て」

 

 そう言って魔法少女のコスチュームをぺらりと捲り、腹を彼女の前に晒す。その格好は、まるでワンちゃんみたいだななんて。熱に浮かされた頭でそんな事を思った。

 

「こんな所ではしたなくてよ……!?」

 

 マジマジと私のお腹を見つめる彼女の表情は、羞恥から見る見る内に驚愕へと変わっていく。恥ずかしいからからそんなにじっくりと見つめないでほしい。

 

「なんですのこれ、まるで淫紋のような。あっ、貴方まさかずっと耐えて……!?」

「こんなこと頼めるの、クロエくらいしか居なくて……」

「私―――だけ?しずくが頼れるのが私だけ……?」

「うっ、うん……」

 

 暫しの逡巡と葛藤の後、私を背負った彼女は何処かへ電話をしたと思うと……私を担いで走り出す。

 

「……すぐに運びますから、それまで耐えてくださいまし!」

「あっ♡揺らしちゃダメッ♡」

「貴方の希望があれば聞いておきますわ……わたくしもそういう経験はありませんけど!」

 

 同級生に性癖暴露とかどんな特殊プレイだよと思いつつ、赤裸々に性癖を暴露する私に困惑しながらも彼女は決して馬鹿にしたりはしなかった。その事で―――どれだけ私が救われたか。そんな訳で、近くの建物の中へと連れ込まれた私。

 

 室内は薄暗く、防音こそしっかりしていそうだが一般向けの施設には見えない。ホテルって訳でもなさそうだし、別荘と言う奴だろうか?流石はお嬢様なんて安心していたのも、束の間。

 

「何をどうすればいいのか……えぇい、なるようになれですわ!」

「あの、クロエ?無理しなくても……」

 

 そう話しかけようとした私の頬に―――彼女の柔らかい掌が打ちつけられる。えっ、なんで?痛い?そんな痛みと驚愕のあまり、思考がフリーズして何も考えられなくなった。そんな私が正常な思考を取り戻す前に、責め立てるように彼女は告げる。

 

「―――わたくしの名前を呼び捨てにしてもいいなんて、何時言ったかしら?」

「……えっ?」

「わたくしのことは、なんと呼べば良いか……分かりますわね?」

 

 友人が、大切な友達が私の性癖の為に必死に……不慣れながらもご主人様を演じようとしてくれている。その事実だけで。絶対ダメなのに、絶対絶対ダメなのに。

 

 とっても―――興奮してしまう。

 

「ご主人……様ぁ♡」

 

 自分でも驚くほどに、媚びた声が喉から漏れ出た。そっか、これが私の本性……

 

「無様ですわね?最強の魔法少女様が、同級生の女の子にこんな風に嬲られて喜ぶなんて―――」

 

 グリグリと押し付けられたタイツ越しの脚の感触に思わず身が震える。

 

「―――恥ずかしくないんですの?」

「ひゃい……ダメなマゾでごめんなさいっ……」

 

 何でこんな事になってるんだっけ、何も分からない。そしてそんな事なんてどうでもよくなるくらいには、私も彼女もその場の熱に浮かされていたのだろう。

 

「誠意が足りてないんじゃありませんこと?それとも何をしたらいいかも言わなきゃ分からないんですの?」

 

 矢継ぎ早に繰り返される罵倒の連続に、頭がくらくらとする。おそらくクロエちゃんも愉しくなってきているのだろうか、最初の頃の恐る恐ると言った表情は消えて嗜虐心に溢れた笑みを浮かべている。

 誠意と言えばあれしか無いだろう。

 

「生意気な事を言ってごめんなさい♡どうしようもないマゾでごめんなさいッ♡」

 

 生まれたままの姿にニーソだけを履いただけという酷く屈辱的な状況で、私は膝を付けたまま手と頭を地に付けて許しを請う。

 

「そこまでやれとは言ってな―――いえ、よく出来ましたわ。お利口なワンちゃんにはご褒美を上げないといけませんわね?」

「……まさか」

 

 そういってタイツを脱ぐご主人様、この後に何を言われるのかが容易に想像できてしまった。

 

「―――舐めなさい?貴方を踏んで汚れてしまったもの、貴方が綺麗にしないとね?」

「―――あっ♡」

 

 同級生の、友達の脚をなんて有り得ない事だ。断らなきゃ……いけないのに。ダメだ、絶対にダメだ。ダメなのに。

 

「返事は?『はい』か『わん』で早く答えなさい?」

 

 そのラインだけはきっと超えちゃいけないなんて、頭では分かってるのに。

 

「あうっ―――わん♡」

 

 断れない……!犬が、ご主人様の命令を無視できるわけなんて無かったんだ。

 

「よしよし、良い子ね。躾のされた犬はわたくし好きよ?」

 

 そうして私は差し出された傷一つない、汗ばんだ素足へ――――――

 

 

 

 

 

 続きはFANB〇Xで。乗せられる訳が無いだろう、こんな所に。

 足舐めまでならR15だって先生も言ってたしセーフ。

 まあでも一言で表すなら……うん。

 

 屈服するのって、良いよね。




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