"コスモ"ハイスクール・フリート2202   作:篠乃丸@綾香

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こんにちは。
今回からはいふりとヤマトのクロスオーバー小説、『コスモハイスクール・フリート』を投稿開始いたします。

はいふりは劇場版含め全部視聴。
ヤマトシリーズはリメイクを中心にほぼ履修完了しております。

改めましてよろしくお願いします。


西暦2199年12月
プロローグ:西暦2199年・地球がピンチ!


西暦2199年12月某日

 

 薄暗い部屋の中で、事務的なニュースがテレビに流れる中、少女──岬明乃は、両腕で膝を抱えて蹲っていた。

 部屋は散らかっていて、何日も片付けていないのか、彼女の憂鬱具合が見て取れる。ついでに言えば、明乃はここ数日間何も食べていなかった。

 

「……これから地球はどうなっちゃうんだろう」

 

 ニュースでは、今日も暴動が起こったこととそれを鎮圧した軍の記者会見が流れている。もう何日も同じニュースしか見ていない気がする。

 明乃は地下都市のアパートに住んでいた。孤児院が所有する集合住宅の一角だ。狭く、空も海も見えない。ジメジメしていて苦しい空間。

 今、生き残った人類は皆この様な地下都市に住んでいる。

 地上は、汚染されている。人類は、突如として現れた異星人──ガミラスと戦争になった。

 彼らの放つ遊星爆弾により、地球の美しい自然や海は剥ぎ取られ、焼け爛れた赤い星に変わってしまった。

 生き残った人類は、汚染のない地下都市に逃げ、蹲って生きるしかなかった。

 ただ一つの希望に縋り……

 

「もかちゃん……」

 

 明乃は親友の名前を呼ぶ。

 もかちゃん──知名もえか。ガミラスとの戦いで父を失い、その後の遊星爆弾で母も失った明乃にとって、唯一の親友。

 彼女は言っていた。いつか両親の様に、立派な宇宙の船乗りになると。

 彼女の両親も、ガミラスとの戦争で戦死している。だが、それでも明るさと前向きさを失わず、明乃を励ましてくれたもえかを、明乃は頼っていた。

 今は別々の地下都市に暮らしているので離れ離れだ。だがもし、もしも……地球が青い姿を取り戻せたならば、彼女が目指す様に、一緒に宇宙戦士に──

 

『ザザッ……地球の皆様、臨時ニュースを申し上げます』

「……?」

 

 付けっぱなしだったテレビが勝手に切り替わるのを見て、明乃は顔を上げた。臨時ニュースと聞いて、また何か深刻な事態が起きたのかと不安が過ぎる。

 映し出されたのは、今日まで何度も顔を見て来た国連軍の司令長官。髭面と坊主頭が目に焼き付くが、今の彼は、どこか嬉しそうに話し始める。

 

『皆さん、朗報です──"ヤマト"が、コスモリバースシステムを持って、地球に帰って参りました!』

「えっ……!」

 

 司令長官はそう言って、柔らかな笑顔でその言葉を伝えた。その言葉に反応し、明乃は目を見開く。そして彼女はテレビの方へ慌てて食いついた。

 ヤマトが戻ってきた。地球の未来と希望を持ち帰り、16万8000光年の彼方から。

 まるで奇跡だ。明乃は自分事のように嬉しかった。

 そしていつのまにか、明乃の目には光が戻っていた。

 

 2199年12月8日。

 宇宙戦艦〈ヤマト〉、コスモリバースシステムを持って地球に帰還。その後、地球は遊星爆弾が落ちる前の青い姿を取り戻した。

 そしてここから──宇宙戦士を目指す少女、岬明乃の物語が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"コスモ"ハイスクール・フリート2202

 

 

 

 




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