新米召喚術師の異世界紀行   作:woodenface

16 / 17
食事の描写をしてて、メシテロの人は凄いと尊敬した。



毎度遅筆ですが、待ってくれる方々有難うございます。

訂正すべき点などご指摘いただけると嬉しいです。


宿泊初日

トマスとの世間話で聞いた宿屋のある通りを目指して街の中をグレイ・ウルフを連れて歩く。多少の視線を感じない訳ではないが、それは一緒に歩いているグレイ・ウルフに対するもので、その視線もグレイ・ウルフが従魔用の首輪を付けているのに気付くとすぐに離れていく。さっきまでの黄金装備(キンピカ)も合わせて集めていた視線と比べると大分マシになった。

 

宿屋のある通りは武器屋のあった通りより城壁寄りにあったので来た道を戻ることになったが、幸いそれほど離れていなかったので迷うことなく辿り着く事が出来た。民家より大きな建物が並ぶ通りに着いてグァジの言っていた"オススメの宿"の事を思い出したのだが、どれがその宿なのかさっぱり分からない。仕方ないのでトマスたちと似た装備をしていた警邏の衛兵らしき人に声をかけ、幾ばくかの銅貨と引き換えに件の宿屋『鬼哭(きこく)の酒場亭』へ案内してもらった。

 

「ここか・・・・・・」

 

案内してもらった建物は全体的に大きい印象を受けるものだった。宿の規模自体も他の建物に比べて大きかったが、入口である扉も3m近い大きなものが取り付けられている。なんだか自分が身体に見合わぬ扉を開ける小さい子供のようだな、なんて考えながら扉を開けて建物に入った。

 

中は天井が高い広間のようになっていて脇に2階への階段が見える。1階には幾つものテーブルと椅子が並べられており、店名の通り酒場としても営業しているのだろう。今はまだ日も高いので客は疎らにしかいないが、逆に言えばこの時間でも客足が絶えていない。これだけでもここが良い店なのが分かる。なるほど、グァジが勧めたのも分かる気がする。

 

まずは宿泊の受付を済ませようとカウンターへ行くと、こちらに気付いたらしく奥にある厨房から髭面の男が出てくる。その姿を見て、俺は反射的に身構えてしまった。見上げるような巨躯、赤銅色の体色、そして額に生えた一対の角。そう、ちゃんとした服を着てはいるが男は間違いなくオーガだったからだ。オーガに対する第一印象が命のやり取りの最中という最悪なものだったのだから誰も俺を責める事は出来まい。

 

「はいよ、宿泊かい? ・・・・・・おいおいどうしたんだい、そんなに身構えちまって?」

 

猫だったなら全身の毛を逆立てているくらい警戒している俺に困惑するオーガの男。俺としては事情を話すのは吝かではないのだが、オーガである男に『貴方の同族に殺されかけました』などと言っていいものか判断がつかず黙っているしかなかった。沈黙を保つ俺にますます困惑して眉間にしわを寄せる男だったが、何かに心当たりがあったのか"ああ!"と合点がいった様子でポンと手を打った。

 

「アンタだろ、グァジんところの村ではぐれの同族を倒したって奴は!」

 

なんと、もう街のオーガたちに話が伝わっているのか。事情を知っているようだが気分を害してる様子もないので認めてもそれで冷遇されるという事はないだろうが。

 

「え、ええ、しかし随分耳が早いですね。グァジさんとは一緒にこの街に来たのですが」

 

「ああ、俺は同胞会の幹事もしていてな、そういう類の話は真っ先に入ってくるのさ。従魔を連れてるとは聞かなかったがな」

 

なるほど、そういう事か。『誓約』の一件のせいでグァジさんより街に入るのは遅れはしたが、その時間だけで凄い早さで話が広まったのかと思ってびっくりしたよ。・・・・・・って、そうか。グァジがここの宿屋を勧めた時に何か含みがある様子だったのはこれで俺を驚かせるためか! 性質(たち)が悪い・・・・・・いや、事情を知っている相手で大事にならないようにしてるから性質が良い、のか? どっちにしろ上手く乗せられてしまったことに変わりはないが。

 

「しかし、もう話に尾ひれが付いちまってるみたいだぜ? なにせ俺の聞いた話じゃ黄金の武具に身を包んでるってことになってたからな!」

 

「アハハ・・・・・・」

 

すみません、ちょっと前までその格好で歩き回ってました。できれば話が小さくなって欲しいから訂正しないけど。

 

「で、ウチに来たんなら泊まりか飯かだろう? どっちだい?」

 

「宿泊で。おいくら程ですかね?」

 

「素泊まりなら一泊銀貨1枚と銅貨5枚、飯付きならさらに銅貨8枚だ。もちろん前払いな」

 

ふむ、村で聞いた相場より少し高いな。懐事情的にもつい先程かなりの収入があったところだから痛くないが、もしかしてふっかけられてるのか?

 

「少し高くないですか?」

 

疑いの気持ちからかちょっと険のある言い方になってしまったが、店主は気にした様子もなく答えた。

 

「ああ、今空いてる部屋は図体のデカい亜人用のしかなくてな。だから普通の部屋より割高なんだ。それにウチは他と違って昼飯も出してる。飯代はちょいと高いかもしれんが、全体で見りゃ安いはずだぜ?」

 

むぅ・・・・・・ならまあ、いいか。新しい宿を探すのも面倒だし、この宿を拠点にしてしばらくこの街に滞在し、この世界についての知識を更に学ぶ事にするとしよう。

 

「分かりました、では食事付きで一ヶ月ほどお願いします」

 

「ほう、長期滞在だな。なら幾つか注意事項があるから聞いていけ。

 

 一つ、貴重品の管理については自己責任だ。一応鍵付きの物入れはあるが、盗まれても責任はとれん。

 

 二つ、前払いされた代金は宿泊予定をキャンセルする以外では返金しない。途中で外泊したりここで飯を食わなかったりしてもその分の代金は返さんから気を付ける事だ。

 

 三つ、ウチには風呂があるが沸かすのもタダじゃない。入りたければそのたびに銅貨8枚払うこと、いいな。

 

 ・・・・・・最後に、従魔連れで泊まっても構わんが部屋を汚してくれるなよ? そんじゃ先に金を払いな」

 

店主に促され、武器屋で小さい革袋ごと渡された武具の代金から金貨を1枚取り出して手渡す。店主は無造作に出された金貨に少し驚いた様子だったが、それを受け取るとすぐに薄汚れた袋に釣りの銀貨を詰めて差し出してきた。武器屋で貰った袋にはお釣りを入れられるほどの余裕がなかったのでありがたく受け取ることにする。俺が袋を受け取ると彼は階段を指さして言った。

 

「部屋は2階の一番奥だ。旅の疲れがあるなら寝てても良いぜ、飯の時間になったら起こしてやる」

 

至れり尽くせりだなぁ。まあ情報収集や知識のすり合わせなんてどうしても今日中にやらなくちゃならない事ではないし、明日からゆっくりと始める事にして今日はもう休もう。考えてみればこの世界に来てから柔らかいベッドで寝た事は一度もないし、馬車での移動でも堅い荷台で寝ていたから宿屋のベッドに俄然期待が膨らむ。

その事を伝えると彼は笑って、

 

「うちのベッドは流石に羊毛とはいかないが、バロメッツの毛を使ってるから満足できると思うぞ」

 

と言った。

バロメッツ・・・・・・聞いた事のない名前だな。毛が取れるという事は家畜の一種なのだろうが、羊より安価に毛が取れるなんて便利な動物もいるものだ。

俺は店主に"期待してます"と告げて、ワクワクしながら階段を上って部屋へと向かう。通路は店主が通るためなのか宿の入り口と同じく大きい造りをしていて、窓も高い位置にあるせいか全体的に明るい印象を受ける。薄暗いより全然良いな、と思いながら一番奥まで行くと、そこまでに通り過ぎた部屋に比べてかなり大きな扉が俺を待っていた。なるほど体の大きな亜人に合わせているのだろう、俺にとってはかなり高い位置に取り付けられたドアノブを押して開いていくと、できた扉の隙間からグレイ・ウルフはするりと部屋に先に入って行ってしまったので俺も急いで後に続く。

最初に部屋の中を見た感想は"殺風景なデカい部屋"だ。ベッドと背の低いキャビネット、その上に据え付けられた鍵付きの大きな物入れ以外に家具は無く、通路と同じく高い位置にある窓は雨戸が閉じているためにその隙間から洩れる僅かな光でもって部屋の外とは打って変わって薄暗く辺りを照らしている。元の世界のビジネスホテルを彷彿とさせる簡素さだが、特筆するとしたならその広さとベッドの大きさだろう。ベッド自体は何の装飾もなく質素ではあるがキングサイズのものを更に縦に引き伸ばしたような大きさで、部屋はそのベッドがあっても狭く感じないほどの広さがある。その広さに対して窓が一つしかない事が部屋の薄暗さの原因の一つでもあるのだが。

先に部屋に入ってベッドの横で頭も伏せてリラックスモードに入っているグレイ・ウルフをポンポンと撫で、荷物を降ろしてベッドに腰掛けて履物を脱ぐ。実は今まで脚絆もセットになっている黄金の鎧を装備している時以外はこっちに飛ばされた時に履いていた室内履きを使っていたのだが、武器屋から宿屋までの短い間でも舗装されていない道を歩いたので結構汚れている。靴も新調しないといけないな、と心の中のメモ帳に書き込んで寝転がるとベッドは十分柔らかい弾力でこちらを押し返してくる。羊毛か綿のような感触・・・・・・いや、バロメッツとかいう動物の毛らしいし羊毛に近いのか? 機会があればどんな生き物なのか見てみたいな。

夕食まではまだ時間がある。体の力を抜いて柔らかい寝床に身を任せると、瞼を閉じてまどろみの中に沈んでいった。

 

 

 

 

 

次の朝、良い寝床のお蔭か気持ちよく目覚める事が出来た俺はベッドから身を起こし、ぐっと伸びをする。残った眠気が身体から抜けたら手櫛で髪を梳き、ベッドを出てちゃちゃっと身嗜みを整えてから朝食を食べるべく部屋を出て階下へ向かう。

今日の朝食はなんだろうか? 期待に思わず足取りが軽くなるのを抑えられない。昨日食べた夕食の牛の肉の煮込みスープはかなりのものだった。じっくりと茹でることで廃牛のものとは思えないほど柔らかくなった肉と野菜の旨味が溶けきったスープに皮が硬いバゲットのような香ばしいパンを浸して食べる美味しさ、そして飲み物をオススメで頼んで出てきた単独では酸っぱくて渋いと感じた赤ワインと合わせた時の意外な相性の良さ。全てが期待以上で、この宿を選んだ事を喜んだものだ。夕食があれほど美味しかったのだから、朝食がそれより幾段劣るとしても十分味には期待できるだろう。

階段を下りると宿屋の食堂兼酒場は昨日の夕方ほどではないが結構な数の人で賑わっており、朝食を食べる者たちの雑多な喧騒に満ちている。先客たちの邪魔にならないよう空いているテーブルを縫うようにしてカウンターへ向かうと、厨房に居た相変わらずデカい店主もこちらを見つけたのかニカッと笑って奥から出てきた。

 

「おはようございます。朝食、貰えますか?」

 

「おう、おはようさん。今よそうから少し待ってな。・・・・・・あと、別に敬語じゃなくて良いぜ? 自分で言うのもなんだがそこまで上等な宿屋じゃないからな」

 

"俺の柄でもないしよ"と言って笑う店主に俺は少し逡巡したが、そう言うのなら好意に甘えさせてもらうことにする。

 

「そう、か? なら、そうさせてもらう」

 

「おう、そうしろそうしろ。ほれ、今日の朝食だ。アンタ細ぇんだから残さず食えよ」

 

最後の言葉に、アンタは俺の母さんか! と内心でツッコミを入れつつ引き攣った笑いで返して、朝食を乗せたトレーを持って適当な空きテーブルに座る。ふむ、今日の朝食はプレーンオムレツと焼いた腸詰が2つ、刻んだ生野菜のサラダとスープ、それに薄切りにして焼き直されたパンが3枚だ。飲み物はワインやエールといった酒以外では湯冷ましすらも有料だったので今回は無しで。早速食べ始めようとして、食器を見てふと思う。街並みや行き交う人はだいたいヨーロッパ風なのに、平べったいスプーンは良いとしてなんで箸が普通に付いてきたんだろう? いや、箸の方が慣れてるからいいんだけど、謎だ。

気にしていても仕方ないので遠慮なく箸を使って食べ始めれば、期待を裏切らない味だった。プレーンオムレツはバターを使って焼いてあるのか香りが良い。しっかり火が通してあるので半熟特有のトロッとした感じはないが、保存技術がどの程度なのかも分からない場所で生に近い卵を食べるのは蛮勇でしかないので問題ない。腸詰は焼き目が付くくらい焼かれていて、噛むとパリッと皮が破れて肉汁があふれてくる。中身も香草が何種類か混ぜ込まれているようで、肉の臭みを消して後味に爽やかさすら感じられた。サラダはかけてあるドレッシングで生野菜特有の青臭さやえぐみを上手く抑えてあるし、パンは昨日の物と同じだが薄切りにして表面がカリカリになるまで焼き直されていて香ばしさとそれ自体のほのかな塩味で十分美味しい。

ほとんどの皿を問題なく空にしていったのだが、最後の一皿で手が止まる。スープ、それもなぜかやたら濃い緑色の。野菜由来の緑色なのかと匂いを嗅いでみるが、青臭さは全く感じない。とろみの付いたポタージュスープで具は濾したか溶かしきっているのか固形の物は入っておらず、逆に何でこの色が付いたのか疑問が膨らんだ。スープだけ残す、という手も無い訳ではないが、一口も口にせずに残すのは流石に失礼だろう。腹を据え、色から連想される苦味、えぐ味、渋味を覚悟して一匙掬い口へ運ぶと―――――

 

 

 

                       ―――――味は普通のポテトスープでした。

いや、美味しいけども。適度な塩気もあってジャガイモの味が力強い良い味に仕上がってるけども、何故緑色!? というかジャガイモの味で緑色ってかなり不安になるんですが!

・・・・・・後で店主に聞いたところによるとこの世界のジャガイモは食べるところも全部真緑色で芽にも毒は無いんだそうな。心配して損した。

 

 

 

 

 

朝食を終えて部屋に戻った俺は出かけるための準備をしていた。いざという時に使うために選別したカードは盗まれる事がないように布でくるんで体に直接巻き付けておく。カードの入った収納BOXは鍵付きの貴重品入れがかなり大きかったのもあってなんとか入れられた。グレイ・ウルフは街中でカードに戻ったら大変だし部屋に待機させておくとして、必要なのは出かける自分の護衛と途中で消えるグレイ・ウルフの代わりの留守番ができるヤツ、か。

護衛役は簡単に決まった。いくらグレイ・ウルフ用に貰った従魔を示す首輪があるといってもあまり派手なのは連れて歩けないし動物系じゃ入れるのを渋る建物もあるだろう。だから連れ歩くのは設定的にもカードの絵柄的にも隠密性が高いユニット《シャドウ・ストーカー》に決めた。基本攻撃力は無いが特殊能力で先攻でも後攻でもダメージを与えられるし、同時攻撃でも薄いが盾にはなる。問題は留守番役の方である。宿屋の関係者がもし入って来た時に衛兵を呼ばれる騒ぎなってはいけないが、さりとてこのカードたちは俺の生命線、万が一にも奪われることは許されない。となれば、それなりに強いユニットを喚び出す必要があるが・・・・・・隠密性が・・・・・・

しばらく悩み、ある程度妥協して2枚のカードを選び出した。選んだ3体のユニットは全て即時召喚できるので、時間を無駄にする必要もないからさっさと召喚してしまうことにする。

即時召喚、そう口にすると空中にすっかりお馴染になった六芒星の魔法陣が浮かび上がる。そこから現れた者たちは三者三様の姿をしていた。まず魔法陣から現れてきたのは赤子くらいの大きさの影、シャドウ・ストーカーだ。頭部と体を分けるくびれの無い寸胴な身体に、不似合いなほど細長い鳥の足のような腕が付いている。黒ずんだ体には薄青色の紋様が走っており、瞳と同じ色の翡翠色の口は笑っているように見える三日月を描いていた。魔法陣から滴るようにドチャリと床へと落ちたシャドウ・ストーカーは粘っこい音を立てて着地するとそのまま影の中に沈み込むように消えてしまい、翡翠の双眸だけが暗い影の中からこちらを見つめ続けている。次に姿を見せたのは朽ちた剣と盾を備えたボロボロの騎士甲冑。(ヘルム)は視界を得るための(スリット)だけがあるフルフェイスの物、篭手(ガントレット)も指先まで覆っている形式の全身鎧だが、腰から下は存在せず、左腕の篭手も手を覆う部分以外は失われている。ならば露わになっている所から着用者の姿が見えるのかと言われれば然にあらず、覆われていない部分から見える鎧の中は本来あるべき騎士の代わりに灰色の煙で満たされており、さながら幽鬼のように宙に浮かぶ下半身の無い鎧の各所、劣化による穴や隙間からは糸を引くように煙が漏れ出ていた。最後に出てきたのは耳障りな羽音を辺りに響かせた黒い靄にすら見える小さな虫の大群。正確な数を数える努力を放棄させる雲霞の如き数の群れには本能的な恐怖が刺激される。羽音が隣室に聞こえてしまっては不味いのでとりあえずベッドの上に留まるよう指示を出すと、あの大きなベッドのほぼ半分を埋め尽くす数に思わず気が遠くなった。

だが、今日はこれから行く場所があるんだ、そうぐずぐずもしてられない。気を取り直して虫の大群《羽虫の群れ》に貴重品入れの()()()()()()命じる。これが俺の考えた防犯と隠密を両立した隠れ場所だ。これなら宿の関係者が清掃などで部屋に入ってきてもまず見つかる事は無いし、仮に宿の人間だったとしても俺の留守中に貴重品入れを開けるようなら盗人とみて構わないから撃退の対象である。つまり盗人以外には留守番をしているユニットを見る者はいない。もし鍵を閉めたまま物入れごと持ち去られれば羽虫の群れは中から出てくることはできないが、そういう場合はもう一体のユニットが対応してくれる。・・・・・・ああ、そうだ。

 

「《アッシュ》、鎧と装備は部屋の隅にでも置いて()()()()()()()()()()

 

俺の言葉に応じてアッシュが煙をたなびかせて部屋の隅に行くと中身を失ったがらんどうの鎧がガシャンと床に崩れ落ち、中から煙だけが虫たちと共に貴重品入れの中に入っていく。アッシュの特殊能力にして本質、それはその名の通り本体は鎧を動かしていた煙状の灰であることだ。鎧と武具なくして物理的に敵を止められるのかとも思うが、カードのフレーバーテキストにはエルフの剣士がアッシュの灰に巻かれて倒れる様子が描かれているので問題は無いのだろう。ゲームの時は特殊能力に依存したユニットだったので能力の使えない同時攻撃に滅法弱かったが、現実となった今では相手にわざと先手を取らせることだってできるので、同時攻撃を誘発するスペルか能力を封じるアイテムに準ずるものがなければ大丈夫。物入れごと盗み出されそうになった時は小さな隙間からも出てこられるアッシュが対処するという寸法だ。2(?)体で合計攻撃・防御力5/5。先攻ならワイバーンもねじ伏せられるこの戦力ならたかが盗人ぐらい撃退できよう。物入れの中に隠れられるようなユニットを探すのには苦労したよ。この上にあえて問題を挙げるとすればアッシュがアンデッドである事だが・・・・・・流石に灰がアンデッドとは気付かないだろうと妥協するしかない。

 

さて、ユニット2体が潜んだビックリ箱に近い貴重品入れのカギを閉め、カバンに必要な物だけを入れて部屋を出る。宿を出て目指すは今日の最初の目的地。

 

 

―――――傭兵組合へ!―――――

 

 

===================================

属性:聖・魔  レベル:1  攻/防:0/1  進軍タイプ:歩行

新米召喚術師  【人間】  スペル:*  アイテム:1

魔力:0/8

===================================




=================================
属性:魔  レベル:②  攻/防:0/1  進軍タイプ:歩行
シャドウ・ストーカー 【魔法生物】
✔闇の束縛[普通/対抗]
ユニット1体が対象。
対象ユニットに【混沌:2】ダメージを与える。
消費魔力:3
=================================
※影の魔法生物。
 先攻でも後攻でもダメージを飛ばせるが、基本性能に乏しい。

=================================
属性:魔  レベル:②  攻/防:0/0  進軍タイプ:飛行
アッシュ 【アンデッド】
○不幸の灰
このユニットが対象。
対象ユニットを「攻撃力:+3/防御力:+3」する。
消費魔力:3
=================================
※基本性能が0/0の異色のアンデッド。
 能力のお蔭で飛行の上にレベル以上の基本性能を持つが、封じられると
 自動的に死ぬので対策は必須。

=================================
属性:風  レベル:②  攻/防:2/2  進軍タイプ:飛行
羽虫の群れ 【インセクト】
イニシアチブ:+1
消費魔力:2
=================================
※平均的性能の虫。
 イニシアチブがあるので僅かに先攻を取りやすいが、対抗手段を持たな
 いのでインセクトデック以外には入りにくい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。