作者史上初のオリジナルなので、その意味で言えば処女作になります!
小説家になろう様とカクヨム様への投稿に先駆けて、こちらハーメルンで先行連載することにしました!
よろしくお願いいたします!m(_ _)m
第一部第一章プロローグ
「――ふぅ~。思ったより売れ行きが激しかったな。予約しておいて良かった」
私服姿の十代半ばと見られる少年――
放課後の時間。
平日の高校での学業を終えて、帰宅してすぐの品は……、
「まずはどれからにしようかな? ウクライナ仕様のレオパルト2でもいいけど、T-34も捨てがたい」
戦車のプラモデルだった。どれも最近話題の戦車だ。時事ネタとは言え戦争当事国の戦車で楽しむのは不謹慎という人間もいるかも知れないが、戦車が趣味な進にとっては些細な事だった。
「帰ってからが楽しみだ。……ん?」
買ってきたプラモデルを持ち帰ったあとを考えた矢先、気になる声が耳に届いた。
「おかぁさぁん……っ、うあぁ〜!」
「どうしたのボク? お母さんとはぐれちゃったの?」
交差点近くの歩道で十にも満たないほどの幼い男の子が泣きじゃくっていた。その傍に、それを宥めようとする同い年くらいの少女がしゃがんでいる。
少女には見覚えがあった。それもそのはずだ、進と同じ普通科高校で、同じ学年、同じ教室で過ごしているのだから。
そんな彼女が幼い男児と一緒にいるのは、迷子がいるのを放っておけなかったからだと察せられた。
学校でも困っている学生を助けたり、教諭からの頼まれ事を引き受けている話も聞いていたから彼女らしいと思えた。
進が同級生の人助けに感心しながら眺めていた、その時だった。二人のいる場所に向かって大型トラックが突進しているのに気付いたのは。
そこからは無我夢中だ。手に提げていたプラモデルが入った紙袋は投げ出し、考えるより先に飛び出していった。自分でも驚くほど速いスピードで現場まで辿り着き、クラスメイトの少女と幼い少年を突き飛ばした。
直後、衝撃と共に視界が反転。
訪れた浮遊感の後に訪れた激痛を知覚して、意識が暗転した。
「いやああぁーー!! 磯村君! 磯村君!!」
完全に意識が無くなる直前、少女の悲痛な叫びが耳に届いた。
◇◇◇
事故が起きたのと同じ頃。異なる次元、異なる場所からそれを見下ろす存在がいた。
――――ごめんなさい
それは、死んでしまった少年にただ詫びるしか無かった。必要に迫られ、押し付けることとなる運命を思って。
――――ごめんなさい、あなたを殺めることになってしまって
これから訪れる未来、それを避けることはの特別平和な国だった日本ではない、それよりも遥かに命が軽い異世界へと往かねばならない。
――――願わくば、せめて、これからのあなたの道のりに、幸がありますように
2話目も執筆中です!
進捗は活動報告にも載せておきます!(^_^)/~