クソボケ谷八幡君 in よう実   作:結構暇なひと

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いい加減タグ追加します。


無人島生活

船から降りられるまで待っていると、有栖が見送りに来てくれた。この試験は流石に有栖は参加できないようで船で待機らしい。心底羨ましい…。

 

 

「八幡くん、体調を崩したりお怪我をなさらないように頑張ってきてくださいね?」

 

 

「…一応敵クラスなんだが…。まあぼちぼち無理せず動くわ。というか参加せず俺も船に乗っていたいまである。」

 

 

「ふふっ。それもいいかもしれませんね。」

 

 

 

 

 

そういうわけにもいかないので、無人島へ降りて今回のルールを聞いた。テーマは『自由』との事らしく、必要最低限の道具と300ポイントを各クラスに与えられる。そのポイントを使って一週間の無人島生活を各々過ごす。残ったポイントはクラスポイントへ加算されるとの事。

 

 

また、キーカードを使用できるリーダーを一人決めて、スポット占有でボーナスポイントが稼げるが、最後に各クラスのリーダーを当てる試験があり、当てることが出来たらポイント加算、外したらポイント減点、当てられたらポイント減点かつボーナスポイントが没収される。

 

 

さて、我らがボスドラゴンがどう動くかと思ったら別のクラスへ交渉へ行っていた。まあいつも通りの悪巧みだろう。金田の指示に従って、ベースキャンプの近くの木陰に待機した。後はドラゴン待ちとの事。

 

 

「暑い…文明が恋しい……エアコン効いた部屋で冷たい物飲みながら本を読みたい…。」

 

 

「同感です…。」

 

 

「…ところでひよりさんや。」

 

 

「はい、なんですか?」

 

 

「ちょっと離れないか?」

 

 

「嫌です。」

 

 

べったりくっつかれるのが嬉しくないわけじゃないがとにかく暑い。龍園早く戻って来てくれ。

 

 

 

 

 

「ポイントと引き換えにBクラスから毎月60万ポイントを得る契約をしてきた。残ったポイントで俺たちはバカンスをするぞ。こんな暑い中真面目にやるのは馬鹿のすることだぜ。」

 

 

そんな感じの事を言ってきて、俺たちは好き放題に遊ぶことが決定した。

 

 

「龍園、俺はお前がリーダーで初めてよかったと思ってるぞ。」

 

 

「喧嘩売ってんのかテメェ。以前から思ってたがテメェは色々とはっきり言いすぎだろ。」

 

 

「………んで、リーダー当てに全ツッパするのか?」

 

 

「ククッ、そういうことだ。契約が出来た以上もう負けはねえ。…だが、本来はAクラスを予定していたんだがなァ」

 

 

どうやら龍園はまずAクラスの葛城に話を持ち掛けたらしいが、契約条件を聞いた帆波から「やるなら葛城くんとそのお友達だけで契約してね?」と迫力のあるニコニコ笑顔で言われたらしい。旨味が少ないと判断して切り上げ、急遽Bクラスに持ちかけ契約したそうだ。こいつ、営業の才能に溢れてる気がするな。

 

 

「真面目でお利口さんなだけだから敵じゃねえと思っていたが…テメェの影響か?」

 

 

「…俺はそういう話は帆波としていないから、おそらく有栖だろう。本人なりに今のままじゃダメだからと、手ほどきを受けている最中だと思う。」

 

 

そんな話をしていたが、横から引っ張られる力が強くなった。

 

 

「八幡くん、龍園くんに構っていないで私に構ってくださいっ。」

 

 

「…お、おう。」

 

 

「…クハハハッ!女相手には形無しだなァ比企谷!」

 

 

やかましい、ボスドラゴン。

 

 

 

 

 

 

「八幡くん、似合ってるでしょうか?」

 

 

「………」

 

 

「あ、あの。八幡くん?」

 

 

「あ、ああ悪い。似合ってる似合ってる。」

 

 

あまりの破壊力に一瞬魂を持っていかれたわ。白い水着がとてもよく似合っている。天使かな?天使だったわ。

 

 

「ふふっ、ありがとうございます!では八幡くん、せっかくですし水上バイクに一緒に乗りましょう!こんな機会はめったにありませんから!」

 

 

「ああ、確かに乗る機会は無いだろうし、乗るか。」

 

 

正直ひよりの水着姿に見とれてて、どうなるか考えてない状態で返事した。そして水上バイクに乗ってからようやく気付いた。

 

 

「ひ、ひよりしゃんっ?」

 

 

「…こうやってちゃんとくっつかないと落ちちゃいますから。」

 

 

ひよりとの距離が縮まってから、ここまで薄着の状態で抱き着かれたことは無い。背中に感じる柔らかさに反応してしまう。非常にまずいので、一刻も早く出発しなければ。

 

 

「じゃ、じゃあ行くぞ?」

 

 

「はい、お願いします!」

 

 

…やっぱりスピードはあまり出し過ぎないようにしよう。この時間がすぐ終わるのはちょっと惜しいし。

 

 

「とりあえずこのまま島の周りを走らせるぞ。」

 

 

「はい!あっ、あそこに帆波さんたちが居ませんか?」

 

 

「おっ、本当だ。」

 

 

Aクラスは食料探しやスポット探しに励んでいるようだ。というかCクラスが異端なだけか。帆波は元気いっぱいに、真澄は控えめに手を振ってくれているので俺とひよりも手を振り返す。

 

 

「二人とも頑張ってるようだったな。」

 

 

「作戦とはいえ、私たちは頑張ってないですからね。ちょっと悪い気もしますね。」

 

 

「まあそれはしょうがない。この作戦で行くと決めた龍園が全部悪い。」

 

 

「ふふふっ。そういうことにしちゃいましょうか。」

 

 

 

 

 

「…いいなー、羨ましいなー……。」

 

 

「…私も、お兄ちゃんと……。」

 

 

この試験が終わったら絶対に甘えよう。構って貰おう。構い倒そう。そう二人は決めた。

 

 

 

 

 

 

 

「………Aクラスに保護してもらえ?」

 

 

「ああ、そうだ。後、他のクラスと違ってリーダーを見破らなくてもいい。」

 

 

「えっ?じゃあなんでそんなことする必要があるんだ?俺もリタイアする気満々だったんだが。というか保護どころかそのまま突っ返されるまであるだろ。」

 

 

「Aクラスの内情が知りたい。一之瀬が手強いと分かった以上、どれだけ纏まってるかをキッチリ知っておく必要が出てきたからな。後は…」

 

 

「後は?」

 

 

「帰ってくると思ったら帰ってこなかった時の坂柳の様子を見てみてェ。」

 

 

「…龍園、お前がクラスの王ってクソだな。」

 

 

ということで残業が確定した。コイツ絶対俺への嫌がらせも兼ねてるだろ。ずっとニヤケ顔が止まってねえもん。それでもって割と必要なことでもあるから断れねえ。




実は龍園君もマイルドです。
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