クソボケ谷八幡君 in よう実   作:結構暇なひと

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ふわっとした感じでしか書けないので、脳内補完してください。


無人島残業

「すいませーん、保護してくださーい。」

 

 

単身でAクラスの拠点に到着した俺は、目的を馬鹿正直に話した。拠点に向かっているうちに暑さと遊び疲れで嫌になってきて、とっととリタイアしたくなってきたからである。ダメならダメで良いと龍園も言ってたし。

 

 

「ねえ、ダメかな…?」

 

 

「…ちゃんと世話するから…。」

 

 

帆波と真澄のおねだりに、Aクラス全体が困惑している。いや、断れよ…。正直帆波の人気かと思ったが、真澄のほうをチラチラ見る奴がそれなりに居る当たり、二人とも人気があるようだ。いやでも断れよ、アホスパイだぞ。

 

 

妙な空気が流れる中、相談が終わったのか葛城から声をかけられた。

 

 

「…1年Aクラスの葛城だ。」

 

 

「…1年Cクラスの比企谷…。」

 

 

そういえばちゃんと挨拶はしたことなかったな。Aクラスに行ったことはまあまああるけど、有栖の派閥とは微妙な関係だから話しかけられることもなかったし。

 

 

「………」

 

 

「………」

 

 

「…一之瀬か神室のどちらかが常に見張っている状態なら、保護してもいい。」

 

 

「いやなんでだよ。正気かお前ら?」

 

 

人一倍日光の影響を受けやすそうだから頭が茹ってしまったのか?熱中症対策は重要だぞ。

 

 

「Aクラスの余裕だかなんだかわからんが、断らんとダメだろ。」

 

 

「……龍園がお前を迂闊に使って、坂柳の怒りを買う事はないだろう。お前という男を測る意味合いもある。」

 

 

…案外ちゃんと考えていらっしゃるようで。でも今回は龍園の嫌がらせみたいなもんだぞ。

 

 

話し合いの結果、見張り役として帆波や真澄のどちらかと一緒に行動するという条件になった。今日の所はとりあえずテントに泊めてもらって一緒に寝ることになった。3つくらい質問をされて答えていたが、慣れない事をやってる疲れもあって眠すぎたので詫びを入れてすぐに寝に入った。

 

 

 

 

 

 

朝の点呼の時間10分前になり、少しざわついている声で目が覚めた。とりあえずジャージに着替えて点呼の様子をぼーっと眺めている。何気に点呼を見るのは初めてだな、うちのクラスはしようがしまいが0ポイントだったから誰も参加する気なかったし…。

 

 

仕事の割り振りが終わり、それぞれがキビキビ動き始める。全員がサボらず動くあたり、流石はAクラスといった所だろう。Bクラスは知らんが、CやDは不真面目な奴が多いし…。ただ男子の何人かからは睨まれている。無条件で人気者と一緒に居られる捕虜だからだろう。

 

 

「ほら、八幡行くよ?」

 

 

どことなく嬉しそうな真澄に手を繋がれて、女子たちの好奇の視線に晒されながら薪拾いに向かう。無意識にこういうことを自然とやってきてドキッとさせてくるから困る。

 

 

 

 

 

「比企谷くんって、あの3人とどういう関係なの?」

 

 

一緒に薪拾いしている女子からそう聞かれた。

 

 

「お兄ちゃんと下僕とヒモクズらしいが。」

 

 

「いやそういうのじゃなくて、比企谷くんから見ての3人だよ。」

 

 

「目に入れても痛くない妹と、小さいころからの憧れと、(結果的に)自分の頑張りが間違っていなかったことを証明してくれた相手だな。」

 

 

「………妹分って言わなかった当たりマジっぽくて怖いよ?」

 

 

ドン引きされた。しかし、他人にどう思われようがはっきり言い切ると決めているからしょうがない。チラチラとこっちを見て、聞き耳を立てていた真澄に対してそっけない物言いを出来るわけないのだ。有栖や帆波、ひよりに対してもだが。

 

 

 

 

 

薪拾いを終え、少し休んでいいとの事で休もうとしたら真澄に人気のない所に連れてかれた。立ち止まって振り返り、俺の手を取って自分の頭の上に乗せた。撫でろという事らしい。

 

 

「…ん。」

 

 

「…お前さん撫でられるの好きよね。」

 

 

「…別に減るものじゃないしいいでしょ。八幡が撫で上手なのが悪い。」

 

 

減るものはなくても恥ずかしさは増してるんだよなぁ。そうして撫で続けていると、真澄が背中に腕を回して抱き着いてきた。いきなり抱き着かれて戸惑っていると

 

 

「…昨日のひよりにはもっと凄い状態で抱き着かれてたじゃない。ほら、手が止まってる。動かして。」

 

 

と催促してきた。真澄も真澄で、慣れない環境でそれなりにストレスが溜まっていたか…。仕方ないのでそのまま休憩が終わるまで撫で続けた。腕を酷使しすぎかもしれない。そうしていたら木の陰から誰かが覗いているのが見えた。

 

 

「いいなー羨ましいなー私も撫でて貰いたいなー。」

 

 

…帆波、お前もか。

 

 

 

 

 

「私も撫でるのはよくやってたけど、撫でられるのは初めてなんだよねぇ。」

 

 

「…そうかい。」

 

 

「んっ…。真澄ちゃんが虜になるわけだね、すごくホッとする…。」

 

 

そろそろ腕が悲鳴を上げそうになっている気がするが、帆波の安らいでいる顔に何も言えずに撫で続けている。

 

 

「やっぱりこういう環境は皆慣れてないからねー。女子はこういう時はっきり言うから、ギスギスしないように動く必要があったよー。」

 

 

「…纏まってるように見えるAクラスでも大変なんだな。よくやってるよ、帆波は。」

 

 

「ふふっ、ありがと。それにしてもCクラスは大胆なことしてたね。」

 

 

「ウチのボスドラゴンがチマチマやってるほうが不気味だろ。」

 

 

「あははっ!そうかもね!」

 

 

「俺もリタイアして楽しく終われると思ってたんだが…おのれ龍園。」

 

 

でも多分一番納得してなかったのはひよりだった。この仕事について伝えたら抱き着いてきて、

 

 

「ダメです。嫌です。八幡くんはこのまま私と一杯遊んで、戻ったら一緒にゆっくり本を読むんです。」

 

 

と、ふてくされたような表情で言ってきた。俺も是非そうしたかったが、俺なりの目的もあったので戻ったら一緒に本を読むと約束してどうにか納得してもらった。今はおそらく有栖と過ごしたり本を読んでいるのだろう。なんだかんだあいつもCクラスだとぼっち寄りだしな…。

 

 

「んー、八幡くんには悪いけど龍園くんにはちょっと感謝してるかな。昨日の八幡くんとひよりちゃんが遊んでるのを見て、私も羨ましかったから。」

 

 

「…まあ、楽しくはあったな。」

 

 

「だから保護してくれーって私たちの所に来た時、絶対に引き入れようって思ったよ。一緒に過ごした思い出も作りたいし。」

 

 

「…犬か猫を拾ったみたいな扱いだった気がするけどな。」

 

 

「にゃはは!ごめんね、ちゃんと可愛がってあげるから!」

 

 

満面の笑みを浮かべる帆波に少し見惚れる。あれから彼女も前へ進めているのだろう、以前よりも綺麗な笑顔に見える。その笑顔を少し先に曇らせる可能性もあるが、今は置いておこう。

 

 

「……おう。ちゃんと世話してくれよ。」

 

 

「…任せて!真澄ちゃんとお世話するから!」

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでAクラスで最終日まで過ごし、ギリギリでリーダーをリタイアさせて、リーダー当ての対策をしている所を見ながら、試験終了を迎えた。龍園これの対策してんのかなと思っていたら、伝えに行くかもしれないと思われたのか左右をがっちり掴まれた。ついでに男子に睨まれた。

 

 

「八幡くんは行っちゃだめだよ、Aクラスの子だからね。」

 

 

「…ふらふらしないでちゃんと傍に居て。」

 

 

いや、俺Cクラスの子だよ?まあ、伝えに行く気はないから抵抗しないけども。




実は八幡君はギリギリC入りでした。
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