クソボケ谷八幡君 in よう実   作:結構暇なひと

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真面目に書くのはすでに諦めています。


体育祭

「八幡くん、甘やかしてください!」

 

 

体育祭前日、いつでも寝られる準備をしてから授業の予習をしてたらひよりがやってきた。付き合うようになってからガンガン来るように…いやそうでもないな。思い返してみたら入学してからガンガン来てたわ。

 

 

とりあえずベッドの上に座ると、すぐに向かい合うように座って抱き着かれた。胸に顔をスリスリとこすりつけてくる。甘えてくるひよりを軽く抱き締め、背中を撫でる。

 

 

「んーっ。癒されますー。」

 

 

「お疲れさん。明日の本番で記録が出るように頑張ろうな。」

 

 

「はい!やれることはやりました!」

 

 

褒めて褒めてと言わんばかりの期待した目で見てくる。期待に応えるべく頭を撫でながら褒めるとしよう。

 

 

「本当に今日まで苦手な運動をよく頑張った。偉いぞ、ひより。」

 

 

「えへへ、ありがとうございます!」

 

 

「…本当は普段から少しずつ運動したほうがいいんだけどな。」

 

 

「……考えておきますー…。」

 

 

やはりやる予定はないらしい。少しばかり嫌そうな表情にしょうがないなと思いつつ、甘やかすことにした。

 

 

「まあ、苦手なものは苦手だからしょうがないか。」

 

 

「そうです。しょうがないんです。」

 

 

「その代わり普段から頭脳面で頑張ってるもんな。クラスでも貴重な戦力だし、頼りにしてるぞ。」

 

 

「はい!任せてください!」

 

 

 

 

ひとしきり甘やかした後、ひよりがキス顔をしてきたのでそのままキスをする。

 

 

「んっ…。」

 

 

「んっ…。……あの、八幡くん…。」

 

 

「…今日は流石にダメだろ、明日思いっきり体力使うだろうし。」

 

 

「うぅ…残念です。」

 

 

「……まあ、明日も(ひよりは)無理だろうけど明後日なら…」

 

 

「…!約束ですよ?」

 

 

「…おう。」

 

 

流石に体育祭に影響が出るのはまずいからな。なら一緒に寝たいと言われたので、断る事も無く一夜を共にした。

 

 

 

 

 

体育祭が始まり、走ってる奴らの様子を見るとものの見事に作戦がドンピシャだった。っていうかなんで船で龍園に挑発されたらしいのに無策で挑むんですかね?世の中根性論でどうにかなるなら苦労しないんですよ?俺は根性論で鍛え続けたけど。死ぬかと思った。

 

 

「……Dクラスのリーダーはアホなのか?」

 

 

「クククッ、まあお利口さんってところだな。弄りがいがあるぜ。」

 

 

「入学してから、えーっと…半年か。半年間何を学んだんだろうな。」

 

 

「クハハハッ!お前も言うじゃねえか、比企谷!」

 

 

「龍を討伐するのに丸腰はダメだろ。」

 

 

隣で愉快そうに笑ってる奴の対策を誰も考えてないとか…。高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処するって考えなのかな。出来てないけど。

 

 

 

 

 

100メートル走とハードルは1着だった。苦労しそうな相手と当たらなかったのも大きい。そして棒倒しに移り我らがボスドラゴンの策略は、なんかいい具合に見えない所で暴力を振るって煽るとの事。

 

 

「俺はやらんぞ。別に誰か殴りたいわけじゃないし。」

 

 

「好きにしろ。テメェにそこら辺は期待してねえ。」

 

 

「そりゃあどうも。」

 

 

とりあえずじっくり眺めるとする。運動能力が高そうな奴を。というか今日玩具にされそうな赤髪くんを。あ、殴られてる。

 

 

 

 

女子の障害物競走で、龍園が言ってた奴が接触事故をうちのクラスの奴と起こしていた。多分龍園のいつものヤツだろうが、アイツえげつないな…。騎馬戦でも執拗に狙わせてたし。後、騎馬戦が終わって、赤髪くんはついにキレて味方を殴ってどっかへ行った。確かアイツ暴力事件で助けてもらったりとかしてたはずだよな…。まるで成長していない…。

 

 

 

 

200メートル走も終わり、昼休憩に入ったのでひよりと一緒に約束をしていた場所へと移動する。予め有栖達が弁当を作ってくれていた。今日これ以外楽しみがないまである。

 

 

「八幡くん、とても速かったですね。格好良かったですよ。」

 

 

「…おう。まあ、相手にも恵まれた。」

 

 

「…それにしてもDクラスを執拗に狙ってたわね。」

 

 

「ああ、正直俺もドン引きしてる。そして同じくらい全然対策してないDクラスにもドン引きしてる。」

 

 

やるの分かり切ってるんだから。おとなしくしてるならクラスの王とかやってないって。

 

 

「まあ、それはそれとして…。帆波も真澄も活躍してたな。良い走りだったぞ。」

 

 

「にゃはは、ありがと!」

 

 

「ありがと。…玉入れの後、慰められてたひよりは羨ましかったけど。」

 

 

「確かに。試合に勝って勝負に負けた気分だったよ。」

 

 

ジト目で見られて少しばかり言葉に詰まる。

 

 

「まあまあ、それくらいにして昼食を取りましょう。あまり時間も有りませんし。」

 

 

「…そうだね。食べよっか。」

 

 

真澄が大きめの弁当箱を取り出して蓋を開けると、人数分のおにぎり、卵焼き、唐揚げ、ウインナー、サラダとプチトマトが入ってた。定番と言えば定番かもしれないが、こういうのが一番嬉しい。プチトマトは要らんけど。

 

 

「おお…良いな。こういうのが一番嬉しいわ。プチトマトは誰か食べていいぞ。」

 

 

「ふふっ。そう言って頂けると作った甲斐があります。好き嫌いはダメですよ?」

 

 

「そうだね、こういうのはちょっと憧れてた。好き嫌いしない。」

 

 

「皆で作るのはちょっと楽しかったね。ちゃんと食べようね?」

 

 

「そうですね、やったことがないので新鮮でした。残しちゃダメですよ?」

 

 

食感がダメなんだけどなぁ…。しかし作ってくれたものにケチをつけるのもよろしくない。我慢して食うとしよう。

 

 

「…いただきます。」

 

 

「「「「いただきます。」」」」

 

 

…これが食いたかったという気持ちになるくらい美味い。卵焼きは甘めの味付けで好みだし、唐揚げもいい感じに味が染み込んでてジューシーだ。おにぎりの具は梅干しと鮭で、動いて汗をかいたからか塩気が体に染みるように美味い。ウインナーは言うまでも無いし、サラダもドレッシングがよく絡んでおり、口がさっぱりして良い。だがプチトマトはなぁ…どうにか口に放り込んで食感を我慢しながら食べた。

 

 

「…最後までプチトマトを避けましたね。ふふっ。」

 

 

「凄くおいしそうに食べてくれてたけど、よっぽど苦手なんだねー。」

 

 

「…ふふっ。八幡でも子供っぽい苦手なものがあるんだね。」

 

 

「そうですね。いつもカッコいい所ばかり見ていますからね。」

 

 

生暖かい目で見られる。照れくささからつい横を向いて目を逸らす。トマトときゅうりはこの年になってもダメなのだ、勘弁してもらいたい。

 

 

 

 

 

休憩時間が終わり、最後のリレーまでは競技に参加しないのでぼんやりとひよりが参加している借り物競走を眺める。どうやらお題が厄介なものが多いようで、苦戦してる様子が見受けられる。しばらくすると、ひよりがこっちを見て走ってきた。

 

 

「八幡くん、一緒に来てください!」

 

 

「ん、おう。分かった。」

 

 

そのまま一緒に着いて行くと2着だった。そしてお題が発表された。

 

 

「1年Cクラス椎名ひより、『一番一緒に居て楽しい人』というお題を引いたので、比企谷八幡くんを連れてきました。」

 

 

グラウンドから歓声が響く。そういうお題だったかー。嬉しくないわけないけど照れくさい。真嶋先生が確認を取ってきたので答える。

 

 

「はい、俺もひよりとの時間は楽しいです。」

 

 

おー、と声が響く。そもそも彼女との時間は、受験勉強期間で数少ない楽しい時間だったのだ。肯定するくらい訳無いわ。

 

 

「Cクラスの椎名は合格とする。」

 

 

という事で2着でゴールとなった。これでひよりは大丈夫だろうと安堵しつつ、ひよりに一言告げてから待機場に戻る。と、これで終わってくれればよかったんだが。

 

 

「1年Aクラス一之瀬帆波、『一番頼りになる人』というお題を引いたので、比企谷八幡くんを借りてきました。」

 

 

「1年Aクラス神室真澄、『隣に居てほしい人』というお題を引いたので、比企谷八幡くんを借りてきました。」

 

 

なんで合計3回も呼ばれたんですかね。2回目までは歓声だったけど3回目はどよめきだったぞ。

 

 

「クハハハハ!モテモテじゃねえか比企谷!」

 

 

やかましい、クソドラゴン。

 

 

 

 

最後の1200メートル走は、赤髪くんが戻ってきたりと動きはあった。1番手だったようで一緒に走ったが、それなりに離してから2番手にバトンを渡せたので仕事は出来たと思う。でもまあ注目を集めたのは綾小路と堀北先輩だったが。立ち止まって一緒にスタートして競走とは…。しかも速かったな。とにかくこれで波乱の体育祭は終わった。波乱を起こしてたのはうちのクラスだったが。




私には原作無視力が足りていません。
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