クソボケ谷八幡君 in よう実   作:結構暇なひと

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この作品の立ち位置は箸休めです。


混合合宿その4

「八幡くんの体、暖かいね。」

 

 

「…まあ、長風呂だったからな。」

 

 

尋問っていうか拷問なんじゃないかってくらい風呂に入り続ける羽目になったからな。俺以外の奴らが先に根を上げたが。

 

 

「漫画とかでこういうシーンがあってもピンとこなかったけど、大好きな人を感じながら大事にしてもらってるって思えてすごく良い。私、ハマっちゃいそう。」

 

 

「…おう。」

 

 

嬉しそうにはにかむ帆波の顔に少し顔が熱くなる。未だにこういう真っ直ぐな行為を伝えられるのに俺は弱い。俺は俺を好きになってくれる子がタイプだから。

 

 

「でも、重かったら言ってね?結構疲れると思うからさ。」

 

 

「…帆波くらいなら軽いもんだ、気にすんな。」

 

 

「…えへへ、ありがと。それにしても八幡くんって細身に見えるのに力持ちだよね。着痩せするタイプかにゃ?」

 

 

そう言いながら胸をぺたぺた触るのはやめてほしい。刺激されるから。

 

 

「…まあ、有栖と別れてから俺なりに身体は鍛え続けてるからな。と言っても別れた直後は寂しさを感じて3日ほど落ち込んだ。友達も居なかったし。」

 

 

「………。」

 

 

「で、4日目にふと思った。このままナヨナヨしてたら再会した時に鼻で笑われるんじゃないかと。」

 

 

「…あー。有栖ちゃんには悪いけど、なんとなく想像は出来るかも。」

 

 

「…まあ当時の俺はそれが嫌でたまらなかったから、有栖の足代わりになる程度の体力はつける事にしたのが始まりだな。まあ、当時の俺はアホだったから加減が分からずに限界ギリギリまでやり続けたんだが。後はまあ、人を見る目を養ったくらいだな。」

 

 

「…うーん。やっぱり、そうやって想って貰えていた有栖ちゃんが羨ましい…。」

 

 

「………まあ、こうやって帆波も抱き抱えられるようになったという事でここは一つお許しを…。」

 

 

「…ふふっ、そうだね。八幡くんはこうやって私たちの我儘を聞いてくれるし、有栖ちゃんのおかげで私は八幡くんの物になれた。そして八幡くんは私たちの彼氏になってくれた、それでよしとしようっ。」

 

 

互いに軽口を叩きつつ、そんな感じの雑談を続けていた。しばらくしてから、帆波から気になってたという事を聞かれた。

 

 

「そういえばお風呂に入るとき、男子のほうが騒がしかったけど何かあったの?」

 

 

「あーうん、あったはあったが…。」

 

 

股間のデカさ比べしてましたと言うのはセクハラが過ぎる。言いにくそうにしていると帆波から催促された。

 

 

「えー気になるにゃー。教えてほしいにゃー?」

 

 

「あざといな、めっちゃ可愛いぞ。」

 

 

「にゃはは、ありがと。それで、何があったのか知りたいんだけど。ダメ?」

 

 

「…確実に引くだろうけど、聞く?」

 

 

「うん、気になるから。」

 

 

自分の彼女に盛大なセクハラをすることになった。今まさにセクハラされてるし御相子という事にしよう。

 

 

 

 

 

「……………。」

 

 

「男性のアレのサイズ対決してました」とストレートに言うと、帆波は一気に顔を赤くした。当然耳まで真っ赤だった。帆波は俺らの中で一番表情豊かで見てて飽きないから、この顔見たさに言う気になったのかもしれない。後、男子連中への学校一と言ってもいい美少女にくだらねぇ事やってたのを知られるというささやかな仕返しとして。

 

 

「…悪い、教えてくれって言われたからついな。」

 

 

「………八幡くんのいじわる。」

 

 

強烈なビンタを覚悟していたが、拗ねて頭をぐりぐりと押し付けられる。しばらくなすがままにされていると、落ち着いてきたのか帆波がぽつりと聞いてきた。

 

 

「………八幡くんも、参加したの?」

 

 

調子に乗ったら天罰が下るんですね。

 

 

「………最後の方で強制的に。」

 

 

「………どうだったの?」

 

 

答えないと絶対に許さないという目で見られる。観念して答えた。

 

 

「……………学年で3本の指に入りました。」

 

 

「……………ふぅん。」

 

 

「…流石に今はやらんぞ。やるなら寮に戻ってからで。」

 

 

「………ちぇっ、意地悪。」

 

 

なんかスイッチ入ってそうだったから釘を刺した。これで体力すり減らして試験がダメでしたとか笑うに笑えないし。

 

 

「いいもん、八幡くんを堪能して戻るもん。」

 

 

「…ま、お手柔らかに。」

 

 

顔を胸に押し付けられて頭を撫でられたり、がっつり唇を貪られて戻った。やはり調子に乗り過ぎるのはよくない。外気で火照りが収まるまで戻れなかったし。最高だったけど。

 

 

 

 

 

 

4日目は日曜なので休みをくれるらしい。初めてまともな学校らしい対応な気がする。何しようか考えてたらトランプに誘われたので一緒にやる事にした。そして、何気ないタイミングでこの話題になった。

 

 

「…比企谷は坂柳たちと仲が良いけど、何をしたらあそこまで慕われるんだ?比企谷が来た時の3人の表情で脳破壊されてる犠牲者が結構居るんだが。」

 

 

「脳破壊て。」

 

 

所謂BSSとかWSSだろうか。でも小中学が同じだったとかでもない限り俺の方が先に好きだったろうから厳密には違うだろう。

 

 

「特に夏休みが終わってしばらく経った頃かな、何ていうか……色気がね、凄い。」

 

 

「女子も前より綺麗になったって騒いでたな。男子は前よりエロくなったって話してたけど。」

 

 

Aクラスでもそういう会話するんだなって思ったけど、昨日の大浴場での出来事を考えりゃ当たり前だった。

 

 

「で、比企谷がクラスに来た時の3人の顔が今まで見た事もないくらい嬉しそうだったな。周りで見てた女子はこっそりと興奮してて男子は憤死してたな。」

 

 

何かめっちゃひそひそ話してるなとは思ったけど、「また来たよアイツ」って言われてるのかと思ってたわ。

 

 

「一之瀬は素より、坂柳も以前より大人びた感じがしたし。」

 

 

「ちなみに一番被害が深刻なのは神室派だったな。クールだけどなんだかんだ面倒見が良い所あって結構人気があるんだが、お前に見せた笑顔で神室派が死んでた。」

 

 

「死んでたて。」

 

 

というか神室派ってなんだよ、宗教興してんじゃねえよ。

 

 

「そしてお前がCクラスに戻るときの寂しそうな顔でまた死んで、体育祭の借り物競走でさらに死んでた。」

 

 

「死にすぎだろ。」

 

 

選ばれたエリートクラスなんだから心をもっと強く保ってくれ。

 

 

「挙句の果てには女の子を侍らせてやってきてるし。しかもその子も可愛いし。」

 

 

「とんだクソ野郎だな、そいつ。」

 

 

「お前だよ!…で、何でそこまでモテてるんだ?俺も嫉妬で気が狂いそうになる時があるんだけど。」

 

 

「………まあ、巡り合わせがよかったと思う。それに尽きる。」

 

 

「参考にならねえ」って言ってるけど今までに有った事を話したところで参考にならないのには変わりがない。ただ、まあ…

 

 

「…後は、身体を鍛えるとか?体力があって損になる事は絶対に無いし。運動が出来る奴のほうがモテてる気もするし。」

 

 

「…身体、鍛えるかぁ。」

 

 

是非とも頑張ってほしい。未来のクラスメイトが強くなるに越したことはないから。

 

 

「そういえば結局の所、本命は誰なんだ?」

 

 

「全員。」

 

 

「………えっ?」

 

 

「全員。」

 

 

空気が凍り付いたけど知らん。自分から言い出す事はないが、誤魔化す気もない。とりあえずトランプは終了となり、この時から、この手の話題の時は畏怖の目で見られるようになった。ドン引きした目だったかもしれないが。




帆波ちゃんにはエッチであってほしい、多分私はそう思っています。
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