この世界に飛ばされた僕はスバルという少年とサテラと名乗る少女と共に貧民街に着いた。
街でスバル君がかなり情報を集めてくれたが犯人の名前は分からなかった。
スバル「そういえば聞き込みしてる時なんかドライフルーツみたいなの貰ったんだよ、ちょっと食ってるみか」
永夢「善意かもしれないけど知らない人から貰った物を食べるなんて危ないからやめた方がいいと思うよ?」
僕の注意も虚しくスバル君は飲み込んでしまった。
その瞬間スバル君が叫んだ。
スバル「うおおお!思いやりかと思ったら毒かよ!マジで全身が燃えるように熱い!死ぬかもしんない!あるいは脱いで社会的に死ぬかもしんない!」
永夢「だから言ったのに……」
サテラ「なんか貰ってると思ったらボッコの実ね、まぁそんなにふざけれるなら大丈夫でしょ」
スバル「冷てぇぇ…」
パック「見た感じだと、スバルってかなりマナの循環性が高いみたい。過剰摂取すると死ぬかも」
スバル「食べる前に言ってほしかったかなぁなんて!どうすりゃいい!?」
永夢「どうしよう……僕はその実に関して何も分からないから…」
サテラ「そうね……パック」
サテラちゃんがそう言うとパック君が髪の後ろから出てきた。
パック「にゃーに?僕もうそろそろ限界なんだけ……ど」
サテラ「寝る前にご飯があるから」
スバル「ご飯?」
何故かパック君がスバル君の事を見てる……
スバル君もそれに気付いたようだ
スバル「え?なになにどゆこと?」
パック「じゃ、いっただっきまーす」
その瞬間スバル君か電撃を食らったような動きをした
パック「ごちそうさまでした」
スバル「なんか体中に悪寒がする……次は寒い?いや熱い?わけわかんねぇ……」
パック「ごめんごめん、久しぶりだから加減間違えちゃった。でも、スバルのゲートは変な感じがするね。使い込んでる様子がないのに素直。だからちょっと吸いすぎちゃった」
マナとゲート……やっぱりこの世界は魔法とかが使えるのか……
スバル「MPみたいなもんか、それが吸われたから辛いのか……」
サテラ「ごめんなさい。あとでちゃんと言っておくから」
パック「反省してるよ。でも後悔はしてない。おいしかったです」
スバル「気にすることねぇよ、熱くて死にそうなのは終わったわけだし。それより、俺の功績でわかった犯人の行方を追おう。俺の功績でわかった犯人の」
永夢「そんなに強調するとちょっとダサいよ……?」
サテラ「役に立ったのが嬉しいのはわかるけど、そこ二回言うのはすごーく格好悪い」
永夢「ほら……」
みんなで貧民街の奥へ向かおうとすると……
パック「ごめん、ボクもう限界だ」
そうパックが言うとサテラちゃんの肩の上でもたれかかる今にも消えそうだった。
スバル「なんか死にそうな消え方するんだな」
パック「けっこう無理してるからね。マナ使って実体化してるから、消えるときは霧散するよボク。ごめん、宝珠お願い」
パック「わかった。無理させてごめんね、パック。ゆっくり休んで」
サテラちゃんが取り出したのはパック君が言っていた宝珠それをパック君は抱きしめた。
パック「わかってると思うけど、くれぐれも無茶はしないように。いざとなったらオドを使ってボクを現界させるんだよ」
サテラ「わかってます。子どもじゃないんだから、自分の領分くらい弁えてるもの」
パック「どうかな。ボクの娘はそのあたり、けっこう怪しいからね。頼んだよ、スバル、永夢、パラド」
スバル「任せろ!3人もいるし医者もいるんだからどうにかしてみせるぜ!」
永夢「何があってもサテラちゃんだけは必ず守りますよもちろんスバル君もね」
サテラ「パック…おやすみ…」
スバル「聞き込み再開といくか!」
永夢「そうだね」
直ぐにスバル君が聞き込みを始める。
少し聞き込みをすると情報があった。
貧民街の住人「ひょっとして、フェルトの奴かもしれないな。金髪のはしっこい小娘だろ?」
貧民街の住人「もしフェルトの奴なら、盗んだもんは今頃は盗品蔵の中のはずだ。札付けてその蔵に預けて、あとでまとめて蔵主が余所の市場でさばいてくんのさ」
スバル「変なシステムだな……その蔵主って奴がまとめて持ち逃げしたらどーすんの?」
貧民街の住人「それをしないと信用されてるから蔵主なんだよ。ただまぁ、盗まれたもんだって言っても『はいそうですか』とは返してくれんだろうけどな。うまく交渉して買い取りな」
サテラ「盗まれた物を返してもらうだけなのに、どうしてお金払わなきゃいけないのかしら……」
パラド「最悪力ずくで奪い返すか?」
サテラ「あなたそんなに強そうには見えないけどそんなことできるの…?」
それを聞くとパラドはガシャットギアデュアルを取り出した。
永夢「ちょ、パラド!ここで使わないで!」
パラド「ちぇっ」
スバル「なんだそれ?」
サテラ「武器には見えなかったけど……」
永夢「な、なんでもないです!」
スバル「そうか、まぁいいや」
スバル「そういえばその盗まれた徽章って見るからに高そうな感じなのか? 吹っかけられるにしても相場がわかんないからアレだけど」
サテラ「……真ん中に小さいけど、宝石が入ってるの。私もお金でどのくらいの価値になるのかはわからないけど、安くないのは確かだと思う」
スバル「宝石かぁ……そら厄介だ」
永夢「うーん、宝石については僕もあんまり詳しくないし……」
パラド「盗品蔵ってあれか?」
パラドがそう言って前を見てみると家ぐらいの大きさだった
スバル「なんか、思ったよりでかないな」
スバル「さて、噂通りなら中にたぶん盗品をまとめてる蔵主ってのがいると思うけど……こちらの立場としてはどんな感じで?」
サテラ「正直にいくわよ。盗まれたものがあるから、中を探して見つけたら返してって」
永夢「流石に危ないよ、泥棒だし何してくるか分からない……」
そう言ってもサテラちゃんは僕の言葉を聞かずに盗品蔵に入ろうとする。
スバル「あー、わかった。じゃあ、ここは俺に任せてくれ」
永夢「流石に僕も行くよ、パラドはサテラちゃんと一緒にいて」
パラド「分かった、なんかあったら呼んでくれよ」
そう言って僕とスバルは盗品蔵の扉を開けて入った
スバル「暗いな」
もう日が暮れていてあまり視界が良くなかった。
永夢「なんか居酒屋みたいな雰囲気だね……」
スバル「当然だけど、値が張りそうなものほど奥だろうな」
スバル君と僕が奥へ進むとスバル君が言った、
スバル「なんだこれ、なんかねばねばしてるけど……」
スバル君は気にせず前に進もうとした。
スバル「ひっ」
スバル君が驚いた声を上げた。
僕も前に進んで見てみると……大柄な人間が倒れていた…しかも片腕がない……
スバル君は驚いて動けなくなっている。
永夢「と、とりあえず、お、応急処置しないと…」
バグスターウイルスで倒れた人はいっぱい見てきた……でも血まみれの人を見たのは初めてで僕も焦っていた。バックから救急箱を取り出そうとすると何処からか声が聞こえた、女性の声だ。
???「ああ、見つけてしまったのね。それじゃ仕方ない。ええ、仕方ないのよ」
その瞬間スバル君が弾き飛ばされた。
永夢「スバル君!!」
衝撃音で気づいたのかパラドとサテラちゃんが入ってきた。
僕はゲーマードライバーを取り出そうとした。でも間に合わなかった…
気づいたら腹から血が出ていた。
僕は…倒れてしまった……
意識が朦朧とする……声が聞こえる、でも曖昧で何を言ってるか聞き取れなかった。
最後の力を振り絞って、スバル君の方を見た。
スバル君は……もう息をしていなかった……僕の意識も消えてしまった。