パラド「永夢!永夢!起きろ!起きてくれ!」
その声を聞いて僕は驚愕した。
一度見た光景同じ場所。
永夢「パラ…ド…?」
どういうことだ…?確か僕は腹を刺されて……
永夢「そうだ!スバル君は!?」
パラド「分からない……でも、俺が分かることは……時間が巻き戻ってる……」
信じられなかった一体なぜ?一度……リセット……檀正宗によって時間の巻き戻しは味わった事がある……でもあの時とは違う……一体どうして……
とりあえず……スバル君を探す事にした、何か分かるかもしれない。
僕は爆走バイクガシャットを取り出しバイクを召喚しパラドとスバル君が居た路地裏に向かった。
路地裏に着くとやっぱりスバル君がチンピラ達に絡まれていた。
永夢「スバル君!」
スバル「え、永夢さん……」
スバル君は
チンピラ「なんだお前ら?」
チンピラがナイフを取り出してきた。
流石にまずい……
パラド「永夢……俺がやる」
そう言ってパラドはガシャットギアデュアルαのダイヤルを回し起動スイッチを押した。
その瞬間パラドが倒れた。
永夢「パラド!」
何でだ…?初めて使うガシャットでもない……なのに……
流石に刃物相手に素手じゃ勝てない……
僕が考えているとスバル君が叫んだ。
スバル「衛兵さーーーーーーーーん!!!!」
そうか……亜人がいたり魔法が使える世界なら衛兵もいるはず。
でも、そんなすぐに来れるのか……?
そうだ……バイクのクラクション!!
僕は直ぐにクラクションを鳴らした。
チンピラ「なんだ?……それ?」
数秒後。後ろから声が聞こえた。
???「そこまでだ」
後ろを見ると燃えるような赤い髪の騎士剣を持った人物がいた。
チンピラが震えた声で言う。
チンピラ「ま、まさか……」
チンピラ「燃える赤髪に空色の瞳……それと、鞘に竜爪の刻まれた騎士剣」
チンピラ「ラインハルト……『剣聖』ラインハルトか!?」
ラインハルト「自己紹介の必要はなさそうだ。……もっとも、その二つ名は僕にはまだ重すぎる」
チンピラの反応的に凄い人なのだろうか……
ラインハルト「逃げるのならこの場は見逃す。そのまま通りへ向かうといい。もしも強硬手段に出るというのなら、相手になる」
ラインハルト「1人……うずくまっているが…それでも三対三だ、一応対等な勝負だ、僕の微力がどれほど彼の救いになるかはわからないが、騎士として抗わせてもらう」
チンピラ「じょ、冗談っ! わりに合わねーよ!」
そう
そうするとチンピラ達は逃げていった。
ラインハルト「無事でよかった。ケガはないかい?」
赤い髪の青年は優しい声で話しかけてきた。
スバル「このたびは命を救っていただき、心からお礼申し上げる。このナツキ・スバル、その御心の清廉さに感服いたしますれば……」
横でスバル君が膝をついて言っている、ちょっと……ふざけてない…?
永夢「ら、ラインハルトさん…?あ、ありがとうございます!」
ラインハルト「そんな堅苦しくなくていいよ、スバルと……」
永夢「えっと、宝生永夢です」
ラインハルト「スバルと永夢さん……そこで倒れてる子は大丈夫かい?」
パラド「あ、ああ…何とか…な」
パラドは立ち上がってそう言う。
気絶してはいなかったみたいだ。
スバル「えーっと、ラインハルトさん……でいいんスか?」
ラインハルト「呼び捨てで構わないよ、スバル」
スバル「さらっと距離縮めてくるな……えっと、改めてありがとう、ラインハルト」
スバル君の咄嗟の判断がなかったら本当に危なかった……
ラインハルト「あまり言いたくはないけど、仕方のない面もある。多くの人にとって、連中のような輩と反目するのはリスクが大きい。その点、衛兵を呼んだ君の判断は正しかったよ」
スバル「その言い方だと、ラインハルトって衛兵なの? そうは見えないけど」
ラインハルト「よく言われるよ。まあ、今日は非番だから制服を着ていないのも理由だろうけど」
衛兵らしく見えなかったのはそういう事か……そういえば剣聖って……一体……
永夢「すいません…剣聖って何なんですか?」
スバル「あ、俺も思ってた」
ラインハルト「家が少しだけ特殊でね。かけられた期待の重さに潰れそうな日々だよ」
この人柄からして本当に大変なんだろうな……
ラインハルト「そういえば君たちの服装、髪、名前だけど何処から来たんだい?王都ルグニカにもどんな用事で?」
答えずらい質問だ……転移したと言って信じてもらえるものか……?とりあえず話してみるか……
永夢「気づいたらこの国にいて……正直ここが何処かも分からないんですよね……」
ラインハルト「元々居た国はなんて言うんだい?」
永夢「日本って言うんですけど」
ラインハルト「聞いた事は……無いな、誤魔化してるってわけでもなさそうだけど、そこはいいか。とにかく、王都の人間じゃないのは確かみたいだけど、今のルグニカは平時よりややこしい状態にある。僕でよければ手伝うけど」
永夢「有難いですけど、そんな迷惑はかけれませんよ、一応自分も大人なので何とかします」
スバル「まぁ、そうだよな、あんま知らない人に手伝ってもらう訳にも行かねぇからな…」
スバル「あ、そうだ、聞きたい事があるんだけどいいか?」
ラインハルト「世情には疎い方だから答えられるかはわからないけど…答えれる範囲では答えるよ」
スバル「人探しなんだけど…… このあたりで白いローブ着た銀髪の女の子って見てない?」
そうだった……その子の紀章を取り返すために盗品蔵に行ったんだった……
ラインハルト「白いローブに、銀髪……」
スバル「付け加えると超絶美少女。で、猫……は別に見せびらかしてるわけじゃないか。情報的にはそんなもんなんだけど、心当たりとかってない?」
ラインハルト「……その子を見つけて、どうするんだい?」
スバル「落し物、この場合は探し物か? それを届けてあげたいだけだよ」
ラインハルト「すまない。ちょっと心当たりはないな。もしよければ探すのを手伝うけど」
スバル「そこまで面倒はかけられねぇよ。大丈夫、あとはどうとでも探すさ」
スバルが話しているとパラドが起き上がる。
パラド「そろそろ、大丈夫だ」
スバル「お、倒れた時めっちゃ辛そうだったけど」
ラインハルト「それなら良かった、もう行くのかい?」
スバル「まぁ、そうだな急いでるし」
永夢「本当にありがとうございました……」
改めてお礼をし僕たちは紀章を探しに歩き始めた。