マハトの呪霊体に転生してフリーレン世界をぶち壊す 作:ランニングダッシュ
——フリーレンの死から6ヶ月後
北部高原 某所
ビシャアラは平野を歩いていた
スタスタ•••スタスタ
「•••••おい、何をやっている?」
「ずっと後をつけていたよな?、出てこい。」
ガサッ、
尾行者が姿を現す
「•••だれ、お前?」
「戦士 双斧のアクスト」
その男は斧を持ってビシャアラに構える
「何しに来た?」
「ノルム商会の依頼された、お前をノルム商会所領地に足を踏む前に討伐しに来た」
ヒュン ダン!!
斧をビシャアラに振りかざす
「お前は“黄金卿のマハト“と同じ魔法を扱うようだな」
「•••で?」
アクストは会話をしつつ攻撃する
「お前が3日前に襲った集落が黄金になっていないのはわかっている、何か複雑な発動条件があると見た」
「その条件を満たす隙は与えん。」
「•••あ〜、お前何も知らないようだな」
「なんだと?」
「お前の持っているもう一つの斧を見てみろよ、」
「•••ッ?!!、なんだ?!、いつのまに黄金に•••?」
「俺の術式はさ、非術師や非呪物なら無尽蔵に黄金にできんだ、なんの条件もなく•••な、」
「今だってやろうと思えば、すぐにお前を全身黄金にできる」
「なら、なぜ「“最初から黄金にしなかった?“ か?
それは自分の技を鈍らせないためだ、
呪術戦は術式だけじゃなく、肉体強度、体術、呪力強化術の精度も大きく影響する
黄金化に頼ればそれらの技術が訛ってしまう
ただ “つらないから“ なんて理由で戦いに意味を見いだせない
実力を錆びつかせないよう、お前の様な奴でもちゃんと殺すんだ」
「こうやってな」
「黄殺斬」
ザシュ バァン!!
ビシャアラは斬撃を放ち、森を切り、その余波はアクストにも届いた
「な•••なんだ?! この威力!!」
アクストは驚きを隠せなかった
「チッ•••、最低でも力量の差が理解できるやつを連れてこいよ」
ビシャアラは刀を構えながら近づく
「消すか、ノルム商会に居場所が割られても面倒だ」
「待てっ、助け•••ッッ」
アクストがガクガク震えてると
ガクッ バタン
「あぁ?、こいつ気を失いやがった。おいおい、威嚇の一発だけで大袈裟な•••」
ビシャアラは気絶した戦士を見渡す
「もういいや、なんかこんな奴、殺そうとするのがバカらしくなってきた」
「それに俺の本命はそっちじゃないしな、」
「さっきから呼びかけてるのはお前だよ、1時間ぐらい前からつけてるよな?、そろそろ出てこい。」
ガサッ、
そいつは姿を現した
「やっぱり、バレてたか、」
「お前が“黄腕のビシャアラ“で間違い無いか?」
見た目は10代後半、黒髪、黒い服
ツノがあることから魔族なのは間違いない
「お前、名前は?」
「そうだな•••、陰獣のシャテゴラといえばわかるか?」
(こいつが•••?、だとしたら、)
「なんでわざわざ俺をつけてきた?」
「その前に単刀直入に言う。」
「お前も転生者か?」
「•••••••?!!」
「•••“お前も“って事はあんたも現在日本から転生したのか?」
「それも呪術廻戦を読んで、」
「•••そこまで察しがついていたか、なぜわかった?」
「白白しい、お前、尾行中わざと呪力を漏れ出していただろ、俺が呪力を感知できるか確かめるために、」
「まぁな、お前の戦い方が“呪い“が使える普通の魔族とは違う、明らかに“呪術“を使える物だ、だからわざと確かめたが•••予想は当たっていたみたいだな」
「•••で、その呪術を使える俺になんの用だ?、わざわざ近づいたって事は何か用件があるんだろ?」
「••••••••••」
「お前、この世界に来て何人殺した?」
「?」
「なぜこの世界で人を殺す?、何か恨みでもあったのか?」
「今は魔族でも現在社会から転生してきたとするなら元は人間だったはずだ、だとしたら人間の価値観や感性は持ち合わせてるはず、なぜ人を殺す」
「•••あ〜なるほどね、元は人間なのにどうして人を殺せるかってこと?」
「そうだな•••まずお前、“葬送のフリーレン“は知ってるか?」
「知ってるさ、魔王を倒した勇者一行の魔法使いだろ、」
「それだけ•••?、」 「?」
「この世界はな、“葬送のフリーレン“っていう創作物の世界なんだよ」
「けど、それは俺にとって気に入らない物だった、苦労したように見えないし、命がけで戦ってるようには見えない、まるで感情がない人形みたいな物だった、俺の好きな漫画を否定してる、冒涜してる
•••••そう思っていた、以前はな、」
「けど、フリーレンと戦って気づいた、この世界の魔法使いにも、奴なりの信念と生き様があると、俺はあいつに敬意を持って戦い、殺した。」
「だから、俺は•••俺自身の好きな漫画の力と知識を表すために、自分の矜持をぶつけるために•••敬意と信念を持ってこの世界を壊す
そう決めたんだ、」
「お前、頭大丈夫か•••?!」
「あ?」
「いや、作品の作風が嫌いだからって世界壊そうとしたり、好きな漫画の力見せつける為に人を殺すって頭沸いてるのか?」
「なんだと?」
「敬意は信念はあるのは認めたのに、結局殺すって命を奪わない選択はなかったのか?」
「•••俺は、この世界に来て、自分の“呪術“を磨いてきたんだ、全霊を持って相手を殺すことが、最大の敬意だと考えている」
「有名な魔法使い相手ならお前の言い分もわからなくも無いが、それはお前の襲った戦えない集落の住民やそれを守る微力な駐屯兵にも適応するのか?」
「別に•••技を試したり、磨いたりする上で人がいた方がわかりやすい、そいつらに至っては生かす気も殺す気もないだけだ。」
「それで関係ない人が死んでも何も感じないのか?」
「お前がどう感じてるかどうか知らんが、俺からしてみれば漫画の中の
「技を試すとか言ったがそもそもお前の技って元々は“黄金卿のマハト“のものだろ、最初から最強格の能力使って、力を表すって説得力薄いんだが」
「マハトの物•••ね、それを言うなら奴は自分自身の能力をてんで扱えてなかった、
「“あげた“ってたまたま運よく能力に恵まれたってのに、ずいぶんと上から目線だな」
「あぁ?」
「正直お前の発言はただの害悪アンチの言い分にしか聞こえないが」
バァン!!
ビシャアラはシャテゴラの隣を
「うるさい、だまれ、“葬送のフリーレン“を読んでないお前には関係ないだろ」
「そうでもないさ、」
「俺はの家は元々動物病院だった、子供の時から、親父の手伝いとかさせられたよ。」
「だからかな、この世界で呪いの として転生しても、命の大切さや尊さはわかっているつもりだ。」
「俺はこの世界でなんの考えもないく、人を殺す存在である魔族や魔物に不快を感じる、今まで何百匹も殺してきた。」
「いや魔物はまだいい、弱肉強食で弱者が淘汰される事はある意味自然の摂理だ、まだ理解はできる、」
「だが魔族は違う」
「人間と意思疎通できる知能と言語がありながら、何の理由も無く、生命活動に関係なく人を殺す。」
「まぁ、魔族はある意味、見た目だけで、全く別の生き物だからな•••考えるだけ無駄だと悟った、だが俺と同じ転生者なら魔族でも、話は通じると思ったんだが•••」
(それで俺の後をつけてきたのか、)
「同じ転生者であるお前が人を殺すことにおいて、何か人間に重大な理由や恨みがあると思ったんだが•••まさかそんな自己中心的な理由だったとは、」
「•••何がいいたい」
「
「おいおい、魔族の言葉ってのは、人を騙して食う為のもんだぞ、もっとも俺はそんな回りくどい事はしないが、」
「最低でも意思疎通は図りたかったが•••、もういい」
「これからも無意味に人を殺すなら、ここでお前を殺すよ、魔族共と同じように、」
シャテゴラは臨戦体勢に入る
(おいおい、なんかちょっと言い争いしたら、色々と面倒臭い事態になったんだけど?)
(呪力昂ってるし、これじゃあどの道戦闘は避けられないか?)
(だったら•••)
ビシャアラはこの場から離れようとする
「どこへ行く?」
「どこって帰るんだよ」
「•••逃げるのか?」
「違う、さっき戦った戦士の会話聞いただろ、俺はノルム商会に目をつけられてる、今ここで戦闘の跡を残して奴らに居場所を割られたら、情報共有されて動きにくくなる、そうなる前に移動すんだよ。」
「•••俺とは戦わないのか?」
「同じ転生者のよしみだ、何もしなければ見逃してやるよ」
「それに陰獣のシャテゴラだっけ、お前に人的被害はほとんど聞かない、大方魔法使いや戦士にビビって何もできないんだろ、」
「自分より弱いと分かってる奴相手にわざわざ戦う意味はない。」
「•••じゃあ俺がお前より強かったら戦う意味はあるんだな。」
「はぁ?、それってどういう——
バァン!
クルッ
ドォン!
シャテゴラは一瞬で間合いに詰め打撃、受け止めたビシャアラに対し、右からの蹴りで追撃する
(速いッ!、身体能力だけでも優にそこらの将軍を圧倒している!!)
「人間は俺を討伐しにきた連中しか戦ってない」
「俺は今まで自称も含めて26匹の大魔族を殺してきた
弱いと決めつけてるなら痛い目見るぞ。」
「•••なるほどな、大口叩くだけの腕はありそうだな」
「術式解放 万金呪法 開金」
人殺付与
ビシャアラは地面から
「ほう•••、金と人を殺す魔法の併用か。」
黄殺塵翔!
ビシャアラは金をシャテゴラに飛ばす
ドォン ドォン ドォン!!
(簡単にかわされる、フリーレンにいた斧使いより遥かにスピードが速い!)
(だが•••、)
シャテゴラが攻撃をかわし終え、地面に足をつけた時
黄解殺暴
ドォン!
(•••地面が!?)
ビシャアラはシャテゴラが攻撃をかわしている間に液状化させた金を地盤に入りこませ、人を殺す魔法を暴発させ、足場を崩した
(これで、かわせん!!)
ビシャアラがシャテゴラを捉えたその時、
「
バァンッ!
(体の一部が変化した•••?!、
呪いの王に見初められた術式
降川拓也 (25)
父親が勤める動物病院の助手
後継として育てられ、勉強のため動物関連の書物を
幼い頃から読む
そのため動物の生態や特徴に詳しい