9,陰陽戦隊ゴギョウジャー
いきなり紫電の目の前から雅の姿が消えた。
(転移?いえ違うわね。)
紫電は後ろを振り向き、後ろに居た雅の手を掴む。
「短距離ワープとか転移じゃないわね、フウの言っていたレアスキルと言うのかしら?」
雅は答えずにまた姿を消す。すると今度は空中に何かが現れ、光弾を撃ってきた。
(魔力弾、追加効果があると厄介だから壁で防ぐ。)
空間固定で壁を二重にして作り光弾を受け止める。光弾は壁にぶつかり閃光弾の様な光を放ちながら爆発した、その光でフウの視界が眩む。
「うわっ!何て光だっしょ!!」
その言葉を言い終える前に雅は紫電の後ろに周り右手を突き出す。
「リュミュエール・キャッサー!!」
右手に集められていた光輝く魔力がほぼゼロ距離で紫電の背中へと放たれた、ように見えたが、紫電は魔力に晒されながら、その砲撃魔法に乗り、少し離れたところで着地した。
「今のはびっくりしたわよ、まさかいきなりドでかい魔力弾を撃ってくるんだから。」
ダメージを受けた様子もなく、何事もなかったように話す紫電さん。
「‥‥‥砲撃だ。」
こちらもあんまり驚いてないようです、また姿を消して離れた場所から光弾を発射しまくります。
紫電は今度はその光弾を受け流し、後ろの空に流していきます。
(速度は3/秒って所かしら?受け流すのに関しても魔力を込めていれば流せる。けどこのまま流していてもいいけど、ジュエルシードは封印されているし、もうここには用がないのよねぇ。)
(見た所、レアスキルで防いでいる訳でもないな、あいつはNARUTO日向一族の力って言っていたが‥‥‥。それに完全に後ろを取っていたのに気づかれた。そちらの方がレアスキルか?そしてリュミュエール・キャッサーが流されたのか?いや、流れに乗ったのか?だとしたら今の攻撃も流しているだけ?そんなレアスキルなのか?)
(奇襲を防いだ上、あの魔力弾を全部防いでいるっしょ、紫電は凄い奴なんだっしょ。)
三者三様の考えをしています。
「そこまでだ!!アクガミ!!」
いきなり誰かの声が神社に響く、って言うかどなたですか?この五人?
「誰だっしょ!?」
「行くぞみんな!!変身だ!!」
「「「「おうっ!!」」」」
フウさん無視されてます、そんでもって五人が何か最新の携帯機器みたいな物から、御札的なものが出てきて、「「「「「五行変神!!」」」」」って叫んで、左から黄色、赤、緑、青、金色の順で日曜朝時間風のスーツ着て、「五行の力を身に纏い!」「「平和に仇なす」」「悪を斬る!!」「陰陽戦隊!!」そして後ろで謎爆発。飛び上がって。
「「「「「ゴギョウジャー!!!」」」」」
「「「‥‥‥」」」
うあ〜‥‥‥、何この人たちって顔しちゃいます、すいません。けど本当に何この人達?
「おい!アクガミ!この神社で何を企んでいたんだ!?」
緑の人、真ん中の人だしリーダー的な人が紫電さんを指差して言いました。
「随分派手に暴れていたが、間に合ってよかったぜ。」
隣の青さんが続けて言います。
「しかもこんな小さい子に手を出すなんて、ゆっるせなーい!」
黄色さん、身長的に女性の方が言います。
「まぁなんにせよ間に合ってよかった。」
金色さんが安堵の息をもらします。
「‥‥‥」
まさかの赤色が無口キャラでした!?
「えーと、何か勘違いしているようですが、私はあくがみ?何かではないですよ?」
「嘘つけ!小さな子を虐めて、キギョウジャー怒っているんだからね!?」
「とにかく。お前たちの好きにはさせねぇ。」
全然話聞きません。
「行くぜ!皆!」
緑さんの掛け声と共に五人が紫電さんとフウに襲いかかってきました。雅くんは少し離れてこっちを見ています。
赤色がパンチを、金色がキックをフウにしていますが、
「当たらないっしょ!」
避けています、普通に。
緑と青と黄色は紫電さんに格闘戦を挑んでいますが、全部流したりぶん投げたり。赤子の相手をしているように戦っています。マジで無双中。
(攻撃遅いわね。ちゃんと鍛えているのかしら?)
貴女が異常なだけです、普通の人は時速80キロの二tトラックを受け止められませんから、普通の人は‥‥‥。
「いくぜ!ゴギョウガン!木行バレット、シュート!」
緑さんが腰に着けた緑色の銃を撃ってきました。避けますが、
(植物!?)
避けた弾から蔓が伸びて紫電に絡みつきます、けど、
(脆い。)
ブチブチブチィィィ!!
「マジかよ、アクガミの怪人でも千切れない蔓だぞ!?」
「なら、水行剣!玄武斬り!!」
今度は青さんがなんか刀身にうろこが付いた剣で斬りかかってきます。けど、
「無刀取り、返し蹴り。」
迫る刃を横に流し、近づいてきた無防備な顔に蹴りをプレゼント!綺麗に吹っ飛びましたね。あ、飛んで行った先に黄色さんがいました、フウと戦っていた赤さんと金色さんも集まってきました。全員集合?
「らちが明かない、一気に決めようゴギョウキャノンだ!!」
「木!」
「火!」
「土!」
「金!」
「水!」
うわぁ、不思議な光が集まって明らかに何コレなバズーカが出てきました。
「「「「「完成!ゴギョウキャノン!!」」」」」
「発射!!」
緑の人の掛け声で砲身から巨大な五つの色の弾が出てきて紫電に向かっていきます。
それに対して紫電は構えて姿勢を崩しません。
(回転しながらのエネルギー弾、色々な属性が混ざっているけど、これなら。)
「キメラ、疾風!」
紫電のデバイスから風が吹き出てきます。
「無刀取り、旋風流し!」
圧縮した風を体に纏い、身体の加速に使う、それによりいつもの流しよりもさらに力強く、弾を逆に加速させながら、五人に向かって流した。
「「「「「え!?」」」」」
大☆爆☆発。
「……やっぱり戦隊物の最期は爆発オチね。」
紫電さんそれいっちゃアカン。
雅君はこっそり帰っていました。
関わりたくないタイプなんでしょうね。
私も目の前に「〇〇戦隊!!〇〇〇〇ジャー!!」とか居たら逃げます。
リアルにかかわりたくねぇ