遊戯王GX 決闘モンスターリリカルなのは   作:あかない

14 / 73
前回の黒騎士トーマの効果でミスがありました。モンスターの攻守を半分にする効果が永続効果になっていたので、エンドフェイズまで、にしました。申し訳ありません。


それとオリカの案をありがとうございます。感想にハッキリとオリカの件で答えてしまうと、その人に決定している様に見えるので、簡単な文で返しております。長々とオリカの感想やお礼が言えず申し訳ありません。

まだどなたの案にするかは悩み中ですので、オリカの発表はもう少し後になると思います。



第十四話

もうそろそろ地獄の月一試験。俺は嫌々ながらもなのはさんとヴィータさんから勉強を教わり、月一試験に向けて勉強していた。だが今日は俺のモチベーションを上げる為か、勉強内容はデュエルモンスターズだった。やっぱり好きな科目を勉強するのは楽しい。今まで知らなかったカードのテキストや、マニアックなカードの存在など、デュエルモンスターズの勉強にも限界はない。

二人の教導官が見守る中で勉強しているとピピピとPDAが鳴った。誰からの電話かとチラッと見ると十代から。どうしても気になったので俺は叱られる事を覚悟でPDAを取った。

 

「十代。どうかしたか?」

「何言ってんだよ。明日あのデュエルキング、遊戯さんのデッキを観覧できる日じゃねえか。遊斗も予約券買いに行こうぜ」

「そ、そうだった! すぐ行く! なのはさん、ヴィータさん。この通り!」

 

俺は椅子から降りて土下座で二人に頼んだ。だってデュエルキングのデッキを観覧できるんだぞ! 土下座してでも見る価値はある。

 

『別にいいぞ』

『今日の分の勉強は終ったからね』

 

よっしゃあ! 二人からのお許しも出たので俺は40秒で仕度すると部屋を飛び出す様に出た。こういう時に便利な場所にあるブルー寮はいい。

 

 

 

 

チケット売り場の前で十代と合流し、俺達は勢いよくチケット売り場に入ると、そこは生徒の行列が出来ていた。あっちゃ~、やっぱり並ぶのが遅かったか。

 

「やったッスよアニキー! 遊斗君ー!」

「あれ? どうしたんだ?」

「翔は君達の為に態々長い時間並んで、予約券を掛けたデュエルに勝ったんだよ」

 

翔の隣に見覚えのあるような無いようなイエロー寮の制服を着た男がいた。え~と、確かコイツの名前は・・・・。

 

「マジか。ありがとな翔。三沢も予約券貰ったのか?」

 

そ、そうだ三沢だ。何やっているんだ俺、冬休み前にも家に泊りたいって言ってたじゃないか。いかんな、何故か三沢の名前と顔は覚えにくい。

 

「おい待てよ! チケット三枚はズルイぞ!」

「何言ってるんスか! ちゃんとデュエルに勝ったじゃないですか!」

 

文句を言ってきたのはイエロー寮の生徒。どうやら俺達の分のチケットを掛けたデュエルで翔に負けたらしいが、まだ諦めていないようだ。

 

「さっきのチケットは一人分だ。もう一人分のチケットを掛けてデュエルしろ!」

「いいッスよ! もう一度「翔、ここは俺がデュエルする」遊斗君?」

「なに、俺もデュエルしたいんだ。行くぞ!」

「「デュエル!」」

 

 

 

 

相手、イエロー寮の神楽坂はハッキリ言って弱かった。奴はクロノス先生のコピーデッキを使い、クロノス先生になりきって戦っていたが、やはりコピーはコピー、本物の足元にも及ばなかった。クロノス先生のデッキをコピーした割には俺のライフを1も削れなかった。

三沢曰く、神楽坂は記憶力がよすぎてデッキを作る時に他人のデッキを真似してしまうらしい。これだけ聞いたら可哀そうに聞こえるが、それだけ記憶力がいいんだ。むしろ誇れる事だろ。

俺なんて月一試験の為に毎回毎回鬼教導官殿にしごかれているんだ。

 

「さっすが遊斗君ッス」

「ああ。守りに守ってから攻撃に一転する。綺麗な戦い方だよ」

「初手になのはとミッドチルダが来たからな。あの戦法がとれたのはラッキーだった」

 

やっぱり初手なのはとミッドチルダからのなのはさん率が凄いよな。十代の初手フレイム・ウイングマンぐらいだと思う。

 

 

 

 

その翌日の早朝。いつものようにシグナムさんと打ち合いの練習をしていたらPDAが鳴った。十代からの電話で、せっかくなら遊戯さんのデッキを観覧前に見に行ってみないかというものだった。俺もなるべく早く見に行きたかったので十代の案に乗った。

 

「楽しみだよな、遊戯さんのデッキ」

「お前って遊戯さんファンだからな」

「ああ」

 

俺も遊戯さんの事は好きだし、少なからずファンだ。だが十代は本物のファンって感じで、遊戯さんのポスターや遊戯さんのマニアックな話を知っていたりする。何しろ初代デュエリストであり、三幻神と言われる三枚の神のカードの使い手。俺達の世代は誰もが遊戯さんに憧れを持っていると言ってもいい。

その時だった、観覧室の中からクロノス先生の悲鳴が聞こえた。

 

「ペペロンチーノ!?」

「今のはクロノス先生!?」

「行くぞ遊斗!」

 

観覧室の中には既に明日香、翔、三沢がおり、デッキが置いてある筈の場所にはなにもなく、ガラスケースが割られていた。

 

「まさかクロノス先生が?」

「そんな~。ワタシはやっていないノ~ネ。信じて欲しい~ノ!」

「鍵を持っているクロノス先生がわざわざガラスを割る意味はない。それにそんな事する人でもないし」

 

俺の弁護にクロノス先生は泣きながらコクンコクンと頷いている。十代もクロノス先生の事を良いデュエリストとして見ているので、クロノス先生への疑惑を解いた。

しかしここで盗難事件があるということは、十中八九犯人は学生だろう。そうなるとまだ近くにいる筈だ。

 

「じゃあみんなで犯人を探すか!」

 

十代の声を合図に俺達は部屋から飛びだし、犯人を探しに向かった。

 

 

 

 

「うわーっ!」

「!? あの声は翔!」

 

一人で探索していると突然翔の叫び声が聞こえたので、声のした方に行った。そこにいたのはデュエルに負け地面に横たわっている翔と、昨日デュエルしたイエロー寮の神楽坂。

 

「ハッハッハ! さすが武藤遊戯のデッキ! このデッキさえあれば俺は無敵だ!」

「神楽坂、お前が犯人だったのか!?」

「ブルーのスカリエッティか」

 

神楽坂は俺の方を見るとフッと笑い、デュエルディスクに入っているデッキをうっとりとした表情で見つめる。

 

「俺とデュエルしろ! 勝ったらそのデッキは返してもらう!」

「いいだろう! カイザーを倒したお前を倒せば、俺の実力に皆気付くだろう!」

「「デュエル!」」

「先攻は俺だ、マジシャンズ・ヴァルキリアを守備表示で召喚」

 

A1600・D1800

 

「カードを一枚伏せてターンエンド」

 

神楽坂 モンスター1 伏せ1 手札4

 

やけに静かな出だしだな。マジシャンズ・ヴァルキリアは切り込み隊長の魔法使い族バージョンみたいなものだ。つまり魔法使い族があいつを含め二体いたら、あいつにしか攻撃できない。まっ、一体しかいないので意味が無いのだが。

 

「ドロー、リリィを召喚、効果でデッキから銀十字を手札に加える。そして銀十字を捨てデッキからトーマを特殊召喚!」

 

A500・D500

A1000・D1000

 

リリィを一人にしておけないと言わんばかりの勢いでトーマが現れた。相変わらず妬けるね~。

 

「トーマとリリィを融合! 来い、リアクト・トーマ・アヴェニール。効果でLCを一つ置く」

 

A2500・D2500

LCトーマ1

 

なのはさんに続き初手で安定するトーマ。攻撃力は2500と一ターン目ではかなり良い出だしで、二枚で2500の攻撃力低下モンスターはいい。

 

「バトル! トーマでヴァルキリアを攻撃!」

『『シルバーハンマー!』』

 

A2500 VS D1800

 

「攻撃宣言時マジシャンズ・サークル発動。デッキからもう一枚のマジシャンズ・ヴァルキリアを特殊召喚!」

「ック、ヴァルキリアロックか。デッキからはやてを特殊召喚し、効果でLCを一つ乗せる」

 

A2000・D1700

LCはやて0→1

 

『や、八神部隊長。よろしくお願いします!』

『うちは部隊長やないから。はやてでええって前から言っとるやん』

 

はやての登場にトーマはビシッと背筋を伸ばし、綺麗な90度に曲がってはやてに頭を下げた。このやり取りで分かると思うが、トーマは八神はやてという人物が苦手のようだ。俺も詳しくは分からないが、機動六課にいる時下っ端と部隊長という立場だったので、例え相手が子供のはやてでも頭を下げてしまうらしい。

 

「俺は攻撃できない。カードを一枚伏せてターンエンド」

 

遊斗  モンスター2 伏せ1 手札4 LP4000

神楽坂 モンスター2 伏せ0 手札4 LP4000

 

「ドロー、二体のマジシャンズ・ヴァルキリアを生贄に、ブラック・マジシャンを召喚!」

 

A2500・D2100

 

キタッ! 遊戯さんの相棒で伝説のマジシャン、ブラック・マジシャン。そのサポートの多さと、豊富な召喚方法で元々人気が高かったカードだが、遊戯さんがメインカードとして使ってから爆発的人気が出たカード。

生で見て改めて思ったが、やっぱりメチャクチャカッコイイ。はやてもトーマも、トーマの中にいるリリィも遊戯さんのブラック・マジシャンに大興奮している。ただ使っている本人が遊戯さんじゃなくパチモンなのが唯一の不満だ。

 

千本(サウザンド)ナイフ発動。その不良モンスターを破壊する!」

『っな!? 俺は不良じゃ』

「弁解は後でな。その効果にチェーンしてトーマの効果発動、自身のLCを取り除き、相手モンスターの攻撃力と守備力を1000下げる」

『『シルバーバレット!』』

 

トーマは素早くディバイダー996を構えると、銃口に一発の弾丸を溜めてブラック・マジシャンに発射した。だがブラック・マジシャンは少ししか怯まず、千本とまではいかないが大量のナイフを周りに出現させると、トーマに向けて発射した。

人型のモンスターがナイフで串刺しになれるのは流石のソリッドビジョンでもないので、ナイフがトーマに当たる寸前にトーマは破壊された。

 

ブラマジA2500・D2100→A1500・D1100

 

「ブラック・マジシャンの攻撃力を下げて安心してるみたいだが、まだまだ甘いぜ」

 

いや、別に安心してるわけじゃないんだけど。てかその喋り方遊戯さんを真似してるのか? それって遊戯さんじゃなくて、遊戯さんに宿っていたファラオの魂さんの方じゃない?

 

「ブラック・マジシャンを生贄に黒魔導(ブラック)執行官(エクスキューショナー)を特殊召喚する」

 

A2500・D2100

 

あ~、そのモンスターか。ブラック・マジシャン専用のカードだけあり、このカードも人気が高く値段もお高い。恰好はブラック・マジシャンが年を取って偉くなった感じ。通常魔法を使うたびに1000ダメージを与えるから、ぶっちゃけ4回魔法使えば勝てる。

 

「バトル! 黒魔導(ブラック)執行官(エクスキューショナー)で八神はやてに攻撃!」

「攻撃宣言時設置型バインドを発動。黒魔導(ブラック)執行官(エクスキューショナー)の攻撃を防ぎ、はやてにLCを一つ乗せる」

 

LCはやて1→2

 

「ッチ! ターンエンドだ!」

 

遊斗  モンスター1 伏せ1 手札4 LP4000

神楽坂 モンスター1 伏せ0 手札2 LP4000

 

「ドロー、はやてのLCを取り除きシグナムを特殊召喚。効果で自身にLCを乗せる」

 

LCはやて2→1 シグナム0→1

A1800・D1400

 

「更にシグナムのLCを取り除きツヴァイを特殊召喚! そして場のシグナムとツヴァイを融合。現れろ、祝福の将シグナム。

シグナムの自身にLCを乗せる効果にチェーンしてツヴァイの効果。はやてのLCを一つ取り除き手札に加える」

 

LCはやて1→0 シグナム1

A2700・D2000

 

「まだまだ! ツヴァイを通常召喚し、場のはやてとツヴァイを融合! 現れろ、夜天の主・八神はやて! 効果でLCを二つ置き、LC一つにつき攻撃力300ずつアップ」

 

LCはやて2

はやてA2100・D2000→A2700

 

「攻撃力2700のモンスターが二体!?」

 

シグナムさんは自分の主を守る為にはやてさんの少し前に立ち、目の前の黒魔導(ブラック)執行官(エクスキューショナー)をギロッと睨みつける。後ろ斜めから見るだけでもその瞳に宿る闘志はハッキリと分かる。

 

「シグナムの効果、LCを取り除き黒魔導の執行官(ブラックエクスキューショナー)の攻守を0にする!」

『『捉えよ、凍てつく足枷! フリーレンフェッセルン!』』

 

LCシグナム1→0

執行官(エクスキューショナー)A2500・D2100→A0・D0

 

しかしツヴァイは本当に強いな。古代の機械巨竜からバルバロス、そして黒魔導の執行官(ブラックエクスキューショナー)の超レアで強力なモンスター達の攻撃力0にしているもんな。

 

「バトル! シグナムで黒魔導の執行官(ブラックエクスキューショナー)を攻撃!」

『『紫電一閃!』』

 

A2700 VS A0

 

氷漬けにされた黒魔導の執行官(ブラックエクスキューショナー)に向け、シグナムさんは容赦なく炎を纏ったレヴァンティンで斬り、氷漬けの黒魔導の執行官(ブラックエクスキューショナー)は綺麗に二つになった。

 

神楽坂LP4000→1300

 

「ック、馬鹿な!?」

「これで終わりだ! はやてでダイレクトアタック!」

『『氷結(アーテム・デス)息吹(アイセス)!』』

 

A2700

 

「クリボーを捨てる事により戦闘ダメージを0にする。助かったぜ、相棒」

 

うわ~、すっかり遊戯さんになりきってるな。クリボーも微妙な表情で苦笑いして墓地に行った。

しかしこのターン決められなかったが、ライフでも手札でもフィールドでも勝っている。こんな状態でそうそう負ける筈はないと思うんだが・・・・。

しかし偽物とは言え相手はあの遊戯さんのデッキ。たった一枚のカードで場を逆転してくるかもしれない。

 

「・・・・俺はこれでターンエンド」

 

遊斗  モンスター2 伏せ0 手札3 LP4000

神楽坂 モンスター0 伏せ0 手札1 LP1300

 

「俺のターン、ドロー! 行くぞ、墓地のマジシャンズ・ヴァルキリアとクリボーをゲームから除外し、カオス・ソルジャー―開闢の使者―!」

 

A3000・D2500

 

かかかかか、開闢!?

マジシャンズ・ヴァルキリアとクリボーの魂を胸に登場したのはカオス・ソルジャーが進化した姿。光と闇の二つの魂を生贄に捧げる事によって現れるカオス・ソルジャーは、少し前までは禁止カードにされていた程強く、緩い召喚条件には似合わず攻撃力3000であり、二つの強力な効果を持つカードだ。言っちゃ悪いがバランスブレイカーだ。

遊戯さん意外ほとんど持っていいないカードで安心した。このカードが出回ると思うと頭が痛くなる。

・・・・って現実逃避している場合じゃない! その頭が痛くなるカードが今目の前にいるんだ!

 

「バトル! 開闢の使者でシグナムを攻撃! 開闢双破斬!」

 

A3000 VS A2700

 

開闢の使者は持っている剣を振ると、衝撃波のようなものが出現した。その衝撃波は次元を引き裂く能力を持っていたのか、シグナムさんのレヴァンティンを呑み込み、シグナムさん本人をも呑み込んだ。

 

遊斗LP4000→3700

 

「開闢の使者の効果を発動。戦闘でモンスターを破壊した時もう一度だけ続けて攻撃できる!」

『「てめぇ! インチキ効果もいい加減にしろ!」』

「お前に言われたくない! はやてに攻撃。時空突刃(じくうとっぱ)・開闢双破斬!」

 

A3000 VS A2700

 

シグナムさんの時と同じように、開闢の使者から放たれた衝撃波ははやてさんを呑み込み、その衝撃が俺を襲った。

 

遊斗LP3700→3400

 

っちょ、本当にたった一枚のカードで逆転されてしまった。嘘だと思いたいがこれが“カオス”と言われるモンスター達の強さ。正直ライトパルサーとダークフレアの効果はもう少し強くするべきだと思う。

 

「モンスターをセット、ターンエンドだ」

 

遊斗  モンスター0 伏せ1 手札3 LP3400

神楽坂 モンスター2 伏せ0 手札0 LP1300

 

攻撃力3000のカオスモンスターってだけでも強いのに、光属性で戦士族で効果二つ持っている。う~ん、流石制限カード。

 

「ドロー。手札のキャロ・ル・ルシエを魔法・罠ゾーンに置く。そしてシャマルを守備で通常召喚。効果でキャロにLCを一つ置く」

 

LCキャロ0→1

シャマルA700・D1800→A1300・D2400

 

「そして速攻魔法フェイクシルエットを発動。デッキのフェイトを墓地に送り、シャマルをフェイトとして扱う。そしてデッキのアルフの効果、キャロのLCを一つ取り除く事でデッキから特殊召喚」

 

地味に使えるフェイクシルエット。この効果でティアナさんを墓地に送ると、実質愚かな埋葬でネクロ・ガードナーを墓地に送るのと同じ扱いになるので、それもまた面白い。

 

「フェイトとアルフを融合! 現れろ、黒騎士フェイト・テスタロッサ・ハラオウン!」

 

A2800・D500

 

クックック、例え開闢だろうと最終進化フェイトさんに勝てるわけがない! 

 

「フェイトを生贄に、迅雷の化身フェイトを特殊召喚! キャロの効果で300アップ」

 

フェイトA3300・D0→A3600・D300

 

『ハァ、最近やけに呼ぶね』

「す、すいません。じゃなくてバトル! フェイトで開闢の使者を攻撃! 容赦するな、フォトンランサーファランクスシフト!」

 

A3600 VS A3000

 

開闢相手に手加減は不要!

フェイトさんはハァとため息をつきながら、パチンと指を鳴らし、フォトンスフィアを大量展開させる。そして指で作った銃で開闢を狙いつける。

 

『ファイア』

 

その声と共にフォトンスフィアから発射された弾丸が全て、開闢の使者に向かった。

 

「ぐわああああああ!」

 

神楽坂LP1300→700

 

開闢を破壊した時の爆風が神楽坂を襲い、彼を数メートル後ろへ吹っ飛ばした。ううむ、やっておいてあれだが、どう考えても開闢へのオーバーキルだ。たった600のダメージでこれだからな。

 

「続いてセットモンスターに攻撃!」

「セットモンスターはメタモルポット。お互い手札が0なのでデッキから5枚ドローする」

 

ッチ、5枚ドローは確かに嬉しいが正直このままの方が良かった。手札を補充されたのは辛い。

 

「カートリッジロードをキャロに発動。キャロにLCが乗った事で更に300ずつ効力がアップ。カードを一枚伏せてターンエンド。エンドフェイズ、フェイトの効果でデッキからフォトンランサーをセットし、カートリッジロードを手札に加える」

 

LCキャロ0→1

フェイトA3600・D300→A3900・D600

 

遊斗  モンスター1 伏せ3 手札4 LP3400

神楽坂 モンスター0 伏せ0 手札5 LP700

 

さあ、この状況をどうやって突破する?

 

「ドロー、速攻魔法サイクロンを発動。セットしたフォトンランサーを破壊する!」

「それにチェーンしてフォトンランサーを発動。セットしているカードを破壊!」

 

優秀なカードが破壊されるのは辛いな。やっぱり伏せがバレているとピンポイントで破壊されるからな。

 

「死者蘇生を発動、墓地のブラック・マジシャンを特殊召喚! そして黒・魔・導(ブラック・マジック)を発動! お前の魔法・罠を全て破壊する!」

「速攻魔法オプティックハイド発動! 相手の発動したフィールドのカードを破壊する効果を、自分フィールド上に攻守2000のオプティックトークンを特殊召喚する効果に変更する!」

 

あ、危ない危ない。オプティックハイドの効果で黒・魔・導(ブラック・マジック)のカードの絵柄が訓練用大型スフィアへと変わり、その見た目通りの効果を発動した。サイクロンの時に使わなくてよかった。

 

「まだだ! 光と闇の洗礼を発動。ブラック・マジシャンを生贄に、デッキから混沌の黒魔術師を特殊召喚! 特殊召喚成功時、墓地の死者蘇生を手札に加える!」

 

A2800・D2600

 

こんど現れたのはマジシャン・オブ・カオスの上位モンスター。開闢と同じく制限カードであり、召喚成功時に魔法カードを手札に加える事ができるカード。てか遊戯さんは制限カードを結構持ってるな。まあ開闢の時と同じで出回っていないだけマシなのだが。

 

「死者蘇生を発動。墓地のカオス・ソルジャー―開闢の使者―を復活させる!」

 

A3000・D2500

 

・・・・開闢の使者と混沌の黒魔術師って。この二体を目の前にして改めて思った。コイツ等が高価+制限で本当によかった。

な~んて現実逃避している間にも神楽坂は開闢の効果でフェイトさんを除外した。あ~も~、どうしてこうなった?

 

「バトル! 混沌の黒魔術師でダイレクトアタック!」

 

A2800

 

「ここはライフで受ける!」

 

混沌の黒魔術師の持っている杖先から、ミッドチルダ文字によく似た文字を纏った黒い弾丸が出てきた。こ、怖ぇぇええええ。

 

遊斗LP3400→600

 

「とどめだ! オプティックトークンで攻撃!」

「それは無効だ。手札のザフィーラの効果でダメージを0にして一枚ドローする」

「カードを二枚伏せてターンエンド! どうだこの強さ!」

 

遊斗  モンスター0 伏せ2 手札4 LP600

神楽坂 モンスター2 伏せ2 手札0 LP700

 

確かに強いがそれはお前のデッキじゃなく遊戯さんのデッキ。

俺は父さんから貰ったカードを全部詰め込んだデッキが今のデッキなので、デッキの構築を考えた事がないが、10年間このデッキを使っているから愛着は誰にも負けない。だがお前はデッキ構築を考える事もせず、数十分前に手に入れたデッキで喜んでいる。

 

「やっぱりお前にはそのデッキは扱えないよ」

「この状況でそれを言うとはな」

 

俺の今の手札にはあるカードの専用カードが3枚とカートリッジロード。いわゆる事故だ。

だがあのカードを引けばいいだけの事!

 

「ドロー、手札から高町なのはを召喚! 効果でLCを一つ乗せる」

 

なのはA500・D1800→A1100・D2400

LCなのは1

 

「そしてディバインバスターを発動! なのはが場にいる時LCを一つ取り除いてフィールドのカード二枚破壊する。俺はお前の伏せ二枚を破壊!」

 

LCなのは1→0

 

「チェーンして砂塵の大竜巻発動。キャロを破壊する」

 

砂塵の大竜巻によりキャロは破壊されてしまったが、伏せを二枚破壊する事が出来た。因みに破壊したもう一枚のカードは安定と信頼のブラフカードの聖なるバリア―ミラーフォース。神楽坂もブラフとして使ってきたか。

 

なのはA1100・D2400→500・D1800

 

「そして装備魔法レイジングハート・エクシード発動。攻撃力を1500上げる!」

『行くよ、レイジングハート!』

『Yes my muter』

 

なのはA500→A2000

 

「バトル! なのはで開闢の使者を攻撃!」

「馬鹿な!? 攻撃力の低いモンスターで」

「攻撃宣言時A,C,Sを発動! レイジングハートを装備したなのはの攻撃力を2000アップさせる!」

 

なのはA2000→4000 VS A3000

 

「う、嘘だ。俺は最強のデッキを・・・・」

『エクセリオンバスターA、C、S!』

 

本来なら中距離砲撃のエクセリオンバスターだが、A,C,Sを展開する事によって高速突撃をし、エクセリオンバスターを零距離で撃つ一撃必殺の技。

レイジングハートの先端に形成されたストライクフレームが開闢に突き刺さり、そしてエクセリオンバスターが炸裂した。

 

「うわああああああ!」

 

LP700→-300

 

ふぅ、あのドローでなのはを引けて本当に良かったな。俺はデュエルディスクを元の状態に戻し、地面に膝を付けて落ち込んでいる神楽坂の元へ歩いた。

 

「やっぱり俺にはデュエルの才能はないんだ・・・・」

「そんなこと無いぜ!」

 

背中から声が聞こえたのでクルリと振り返ると十代がいた。いや、十代だけじゃない。翔、隼人、明日香、亮さん、クロノス先生、み、み、三沢、それ以外にもアカデミアの生徒がたくさんいた。

 

「遊戯さんのデッキをあそこまで扱えたのは凄いと思うぜ」

「そうよ。あのキングオブデュエリストのデッキなんだから。自慢できる事よ」

「だがな神楽坂。それは遊戯さんのデッキだ、お前のデッキじゃない。今度はお前のお前だけのデッキを作れ」

「スカリエッティ・・・・。分かった! 俺は、俺のデッキで戦う!」

 

その後神楽坂はクロノス先生にデッキを返し、無事今回の事件は解決した。

 

 

 

 

そしてその翌日。

 

「ピケルで攻撃! エクセリオンバスターA,C,S!」

 

・・・・ピケルの攻撃力でその名前は割に合わないと思う。

それになのはの方が100倍可愛いし。

 

 

 




実はこの話、防御カードオリカ募集の時には既に半分以上出来あがっていた話なので新オリカを入れる隙がありませんでした。なので今回は活躍した
祝福の騎士シグナムと夜天の主・八神はやてを改めて紹介。



LS夜天の主・八神はやて ☆8/闇/魔法使い/A2100・B2000
「八神はやて」+「祝福の風リインフォースⅡ(ツヴァイ)」
(融合説明はAOAなのはと同文
このカードが融合召喚に成功したとき、このカードにLCを2つ乗せる。このカードの攻撃力はこのカードにのっているLCの数×300ポイントアップする。自分フィールド上に「夜天」または「祝福」と名のついたカードが存在する場合、相手はこのカードを攻撃対象にすることができず、効果の対象にできない。

LS祝福の騎士シグナム ☆7/風/魔法使い/A2700・D2000
「夜天の将シグナム」+「祝福の風リインフォースⅡ(ツヴァイ)」
(融合説明はAOAなのはと同文
このカードが融合召喚に成功したとき、このカードにLCを1つ置く。1ターンに1度、このカードに乗っているLCを1つ取り除き発動できる。相手フィールド上のモンスター1体を選択し、選択したモンスターの攻撃力と守備力を、次の相手のエンドフェイズ時まで0にする。




どちらも中々強力な効果を持っています。起動効果のシグナムは相手の攻撃力を0にする効果。もし攻撃に失敗しても攻守が戻るのは次の相手のエンドフェイズまで。ライフ4000の世界では攻撃が決まったら半分以上削れるのは強く、よくフィニッシャーになる。
次に永続効果を持つはやて。元々LCを2つ乗っているのに加え、LCが溜まればさらに攻撃力がアップする。一個乗せて3000打点で効果対象に出来ない状態にすると、かなり心強い。召喚成功時に乗るLCを利用して更にツヴァイを過労死させるのも手。


因みにオリ主の開闢への反応は、私が思っている事をそのまま書いています。
ミラフォは添えるだけ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。