遊戯王GX 決闘モンスターリリカルなのは   作:あかない

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今回は二つお詫びがあります。

まず一つ、前に頂いたオリカのマリアージュですが、効果を少し変更させてください。

このカードがカードの効果の対象になった時、このカードを破壊し、フィールド上のカード一枚を破壊する。

の所を、表側表示で存在するこのカードがカードの効果の対象になった時、に変更します。
理由は作者の知識不足で、例えば愚かな埋葬でデッキのこのカードを対象にしたり、モンスター回収でデッキに戻した場合、どうなるのかが分からないからです。


もう一つは強欲な壷を使ってしました。




第十八話

先日リベンジとか言うネーミングセンスの欠片も無い奴と戦い、俺はそのデュエル中にフェイトから言われたご褒美を堪能している。フェイトの言うご褒美は、今日一日何でも言う事を聞いてくれる、だったのでデートする事にした。やっぱり女の子と二人っきりでご飯食べたり話したりするのって、新鮮で楽しい。

勿論男友達と一緒にワイワイやるのも楽しいけど、それとはちょっと違った楽しさがある。

 

「ふふっ、それでね」

 

普段は自分から話さないフェイトだが、今は自分の話をマシンガンの様に話してくる。そんな姿が可愛くて、ほんわかと和んでいると、トラブルメーカーの声が聞こえてきた。

 

「お~い遊斗~!」

「ハァ、どうした十代?」

「なんだよため息なんかついて。それでな、この間俺セブンスターズの一人と戦ったんだぜ」

 

早くも十代も一人倒したのか。流石トラブルメーカー・・・・って俺もセブンスターズを知った初日に戦ったんだな。それって俺も十代と同じトラブルメーカーって事か。

 

「実は俺もこの間十代と別れた後セブンスターズの一人と戦ってな」

「マジか! っちぇ、リードできたと思ったのに」

「そう簡単に負けねえぞ。いっそ俺達が鍵を半々持ってたらよかったかもな。相手は7人だし、同点になる事も無いから」

「遊斗! この間酷い目にあったの覚えてないの!?」

 

能天気な俺達の言動にフェイトは頬を膨らませてプンプンと腹を立てている。フェイトが頬を膨らませていると可愛いが、全然怖くない。

膨らんでいる頬を軽くバンと挟み、膨らんでいる頬を無理やり戻す。

 

「うにゅっ!?」

「酷い目に合ったのは覚えてるけど、だからって強い相手とデュエルがしたくないわけじゃない」

「そうだぜ。どんなに辛くてもデュエルは止められないんだ! っで、遊斗、早速だけど」

「セブンスターズ探しか?」

「ああ!」

 

全くこいつは。今現在隣にいる少女の姿が本当に見えてるのか? フェイトは俺がデートを止めると思っているらしくショボンと顔を俯かせているが、心配するな。

 

「悪いが今日はフェイトとの先約があるから。明日にでも二人で行こうぜ」

「了解。ん~、じゃあどうしよっかな~」

「暇ならちっとは勉強したらどうだ?」

「え~、そういう遊斗はどうだんだよ・・・・ってこの間ほぼ満点だっけ?」

「なんなら俺の家庭教師達をお前に付けようか?」

 

フフッ、どんなに勉強嫌いなお前でも強制的に勉強させられるぞ?

 

「え、遠慮する。じゃあな!」

「っておい! ・・・・悪かったなフェイト。それでさっきの話の続きは?」

「うん、えっとね。そこでアルフが――――」

 

 

 

 

翌日。俺は約束通り十代と一緒に、セブンスターズ退治と言う名目で、先生公認で授業をサボり、のんびりとデュエルアカデミアを散歩していた。嘘はついてないけどダラダラとしていているから、これもサボりの一種だろう。う~ん、しかしこうやって人気の少ない学校で散歩するのも楽しいな。

 

「遊斗の相手のセブンスターズはどんな奴だった?」

「ん? リベンジとか言ってな。変な言いがかりを付ける嫌な奴だったよ。そっちこそどうなんだ?」

「ああ、ダークネスって名乗るレッドアイズ使いでさ、それが実は行方不明だった明日香のお兄さんなんだよ」

「はぁ!? どうしてそんな大事なこと昨日言わない!?」

 

俺だって話には聞いていたし、何もしてはいないけど心配はしてたんだ。十代は俺の怒鳴り声に「いや~、わりいわりい」と軽く流した。やっぱり十代ってマイペースって言うか天然だ。

 

「ハァ・・・・。それで、明日香のお兄さんは無事なのか?」

「今は昏睡状態。明日香が付きっきりで看病している」

 

明日香が・・・・。明日香の顔を最近見ないと思ったらそんな事情があったのか。行方不明の兄がセブンスターズ側にいて、ようやく自分の元に帰ってきたら昏睡状態か。明日香も辛いだろうな・・・・。

 

「けど大丈夫さ! 明日香の想いが届いて吹雪さんも目が覚めるよ」

「吹雪さんって言うのか。クールな名前だな」

 

きっと本人も明日香に似てクールでカッコイイんだろうな~。俺もその人とあってみたい。

そんな事を思った次の瞬間、周りが急に暗くなった。

 

「!? これは一体!?」

「クックック、私の力ですよ」

「誰だ!?」

 

暗闇の中から聞こえてきた不気味な声に、十代は動じずに辺りを見渡した。男声なのに妙に声が高い声だ。デッキからは既になのはさんとフェイトさんが実体化して、俺と十代の背中を守る様に出てきてくれた。

 

「ここですよここ」

 

ば、馬鹿な!? 奴は決闘に負け死んだ筈・・・・。だがこの空気、この口調、そしてその姿、間違いなく奴。暗闇の中から現れたのは、数ヵ月前廃校でデュエルをしたカオス・ソーサラー。

 

「カオス・ソーサラー?」

「十代下がってろ。コイツは危険だ」

 

俺の脳裏には、廃校の壁を破壊した景色がよみがえっていた。あんな攻撃をくらったら生身の人間はイチコロだ。

 

「あなたは死んだ筈」

「ええ、死にましたよ。ですが精霊世界は素晴らしいもの。私はアンデット族として復活し、ある方の命令によりより強くなって復活したのです!」

 

ある方の命令? そう言えばあの時も俺を殺しても構わない、と言っていた。つまりコイツは誰かからの命令で動いているのか。

 

「そいつの名前を教えてもらう」

「クックック、そういうわけにはいきません。ここはデュエルで勝負をしましょう。私もセブンスターズの一人ですから」

 

カオス・ソーサラーはそう言って自分の腕からデュエルディスクの様なものを生やした。き、気持ち悪いなコイツ。

 

「遊斗、俺も助太刀するぜ!」

「いや、こいつは俺一人で倒したい、我慢してくれ」

 

十代は一瞬口をとがらせてごねていたが、俺の真剣な表情を読み取ってか、同じく真面目な顔になり、コクンと頷いた。

 

「分かった、絶対に負けるなよ」

「ああ、当たり前だ」

「クックック、さあ、友達との別れの言葉は以上かな?」

「それはこっちの台詞だ! 俺が勝ったらお前が知っている事全て教えてもらう!」

「「デュエル!」」

「先攻は俺だ、ドロー! ヴィータさんを通常召喚!」

 

A1900・D1200

 

「ヴィータ“さん”?」

 

あっ、そう言えばこの呼び方を友達に見せるのは初めてだったな。精霊達(みんな)は呼び捨てでいい、って言ってくれるけど、10年間呼び続けてきた呼び方だし、変えようと思っても変えられないんだよな。

 

「普段からそう呼んでいるから、気にしないでくれ。カードを二枚伏せてターンエンド」

 

遊斗 モンスター1 伏せ2 手札3 LP4000

 

「行きますよ、ドロー! フィールド魔法混沌空間(カオス・ゾーン)を発動!」

 

奴がフィールド魔法ゾーンにカードをセットした瞬間、周りがグニョグニョと曲がったり揺れたりする、よく分からない空間になった。た、確かにカオスだ。こんな空間にずっといたら、頭がカオスになりそう・・・・。

 

「そして封印の黄金を櫃発動。デッキからネクロフェイスを除外」

「ネクロフェイスだと!? 嫌なコンボをしてくる」

「その様子だと説明する必要もありませんね。ネクロフェイスの効果でお互いデッキの上から五枚除外します。おっと、ちゃんと宣言してくださいね」

 

分かってるよ。いくら相手が俺を殺そうとした奴でも、しっかり確認するのがデュエルだ。

 

「除外されたカードはシグナムさん、バルディッシュ、アギト、ユニゾンアウト、バルディッシュ・スピードローダーの五枚。お前は?」

「私はゴブリンゾンビ、酒吞童子、ピラミッド・タートル、禁断の呪術、闇竜の黒騎士(ブラックナイト・オブ・ダークドラゴン)です」

 

はぁ!? どういう事だ!? アンデッドは種族共通で墓地依存。ネクロフェイスと黄金を櫃のコンボは強力だが、除外されたカードが余りにも変だ。

 

「ネクロフェイスを入れて除外されたモンスターは七体。よって混沌空間にカオスカウンターが七つ溜まります」

 

カオスカウンター(以後CC)混沌空間0→7

 

一気にカウンターが七つも。なるほど、この混沌空間はそういう効果を持っているのか。だが除外されたアンデットをどう使うんだ?

 

「混沌空間の効果発動。CCを四つ取り除き、除外ゾーンからゴブリンゾンビを特殊召喚」

 

混沌空間7→3

A1100・D1050

 

ゴブリンゾンビか。フィールドから墓地に送られたらデッキから守備1200以下のアンデットをサーチする効果を持つ優秀なカード。ただ自主的に墓地に送る事が結構難しいのが難点だ。

 

「そして特殊召喚成功時、地獄の暴走召喚を発動! 私はデッキから二体のゴブリンゾンビを特殊召喚しますが、あなたは?」

「ッツ、俺のデッキにはヴィータさんは一枚しかない」

「クックック、本当かどうか確認させてもらいますよ」

 

そう、地獄の暴走召喚で選択したモンスターを三対出せなければ、確認の為に手札とデッキの中身を確認されてしまう。手札のカードはイクスヴェリア、スバルさん、カートリッジロードの三枚。

 

「ふむ、なるほど、手札に一枚厄介なカードがありますね。まあいいでしょう。攻撃表示のゴブリンゾンビを生贄にカース・オブ・ヴァンパイアを召喚。ゴブリンゾンビの効果でデッキからゾンビ・マスターを手札に加えます。

バトル! カース・オブ・ヴァンパイアでヴィータに攻撃!」

「攻撃は通る・・・・」

 

カース・オブ・ヴァンパイアは戦闘で破壊された次のスタンバイフェイズ時に、500ライフを払う事で、攻撃力を500上げ復活する。ここでスバルさんを使うのは勿体ない。

 

A2000 VS A1900

 

「すみませんヴィータさん」

『何言ってんだ。いい判断だ』

 

遊斗LP4000→3900

 

カース・オブ・ヴァンパイアの攻撃の衝撃が僅かに俺を襲う。流石にこれくらいで痛いとは思わないが、服が少し切れている。

 

「モンスターが戦闘で破壊された時Asの収集を発動。デッキからなのはを守備で特殊召喚!」

 

A500・D1800

 

「ほう。私はカードを一枚伏せてターンエンドです」

 

場 混沌空間

遊斗    モンスター1 伏せ1 手札3 LP3900

ソーサラー モンスター3 伏せ1 手札2 LP4000

 

奴のデッキはまだまだ分からない所が多い。だけど手札を知られている以上、守ってばかりは駄目だ。ネクロフェイスを手札に加えられ、除外効果を使われカウンターを溜められるのはもっと危険だ。

 

「ドロー! カートリッジロードをなのはに発動。そして効果でその伏せを破壊!」

「チェーンして異次元からの埋葬を発動します。除外された闇竜の黒騎士、酒吞童子、ピラミッド・タートルを墓地に戻します」

 

やっぱりそのカードが入っていたか。だがそれは制限カード。使い勝手のいい除外カードを墓地に戻すカードはなくなった。

 

「イクスヴェリアを召喚。効果でデッキからマリアージュを特殊召喚」

 

A500・D500

A1700・D1200

 

「? 知らないカードですね」

「バトル! マリアージュでゴブリンゾンビを攻撃!」

 

A1700 VS A1100

ソーサラーLP4000→3400

 

「破壊されたゴブリンゾンビの効果でデッキから馬頭鬼を手札に」

「だが戦闘でモンスターを破壊した事により、マリアージュの効果が発動。このカードとステータス、効果が全く同じのトークンを特殊召喚! トークンでもう一体のゴブリンゾンビを攻撃!」

 

A1700 VS D1050

 

「なるほど、手札が増えるのを恐れませんか。ゴブリンゾンビの効果でデッキから酒吞童子を手札に加えます」

「マリアージュトークンの効果で、更にトークンを特殊召喚。エンドフェイズ、カートリッジロードを手札に加える」

 

場 混沌空間

遊斗    モンスター5 伏せ1 手札3 LP3900

ソーサラー モンスター1 伏せ0 手札4 LP3400

 

マリアージュの効果で何とかアドバンテージの差を誤魔化せているけどどうなるか。このターン奴の攻める方法で変わる。

 

「ドロー、光の援軍を発動します。デッキから三枚墓地に送り、デッキからライトロードと名のつくカードを手札に。私はライトロード・マジシャンライラを手札に」

 

マジシャンライラ。魔法罠破壊効果とエンドフェイズ墓地に送る効果で優秀なカードだが、何故かブレイカーの劣化として見られている。そのモンスターでこの伏せを破壊されたら辛いが・・・・。

 

「ゾンビ・マスターを召喚。手札の馬頭鬼を捨てもう一枚のゾンビ・マスターを特殊召喚。そして酒吞童子を墓地に送り酒吞童子を特殊召喚」

 

A1800・D0

A1500・D800

 

「まずは墓地の馬頭鬼の効果です。このカードを除外し墓地の闇より出でし絶望を特殊召喚。混沌空間にCCが一個乗ります」

 

A2800・D3000

混沌空間3→4

 

ック、最上級モンスターがポンと出てしまうのがアンデットの強い所なんだよな。ただ下級が優秀な分、上級に強いのが少ないというのが残念な所。まあ今は喜ぶべき所だが。

 

「更に酒吞童子の効果。墓地の邪神機―獄炎(ダークネスギア―ごくえん)とゴブリンゾンビを除外し一枚ドロー。混沌空間に更に二つ乗る」

 

混沌空間4→6

 

さっき光の援軍で墓地に送られたのは、闇より出でし絶望と邪神機―獄炎と二枚目のゾンビ・マスターかな?

しかし除外に弱いアンデットをここまで上手く使いこなすとは・・・・。

なんて感心している場合じゃない。奴の場にはアンデットを蘇生させるゾンビ・マスターが二体、ドロー効果を持つ酒吞童子、戦闘で破壊しても復活するカース・オブ・ヴァンパイア、攻撃力の高い闇より出でし絶望。

唯一の救いは奴の場が既に埋まっており、これ以上モンスターを召喚出来ない事。

 

「バトル! ゾンビ・マスターでマリアージュ本体に攻撃」

「カウンター罠クラールゲホイル発動! 相手の攻撃宣言時フィールドのLSを選択して発動。バトルを強制終了させ、選択したモンスターをデッキに戻す。その後デッキから夜天と名のつくモンスターを復活。マリアージュ本体をデッキに戻し、シャマ姉を特殊召喚」

 

A700・D1800

LCシャマル1

 

クラールゲホイルのカードから現れた魔力の球が奴のモンスターの前までプカプカと飛び、次の瞬間フラッシュボムとなり破裂した。アンデットが閃光弾に弱いってなんか変な感じだな。いや、光に弱いって意味では問題ないのかな?

 

「そんなに並べたのに残念だったな。ライラを召喚しておくべきだった」

「そんなもの結果論ですよ。カードを一枚伏せてターンエンド」

 

場 混沌空間

遊斗    モンスター5 伏せ0 手札3 LP3900

ソーサラー モンスター5 伏せ1 手札2 LP3400

 

「俺のターン、ドロー!」

 

引いたカードは闇の書。奴の場には攻撃力の低いモンスターがいるし、シャマ姉もいるしカートリッジもある。一応アインスを呼ぶ事ができるが、モンスターゾーンが埋まって・・・・。

・・・・なるほど。このカードでそう言う事も出来るのか。

さあ行くぞ! さっきのターンでこの布陣を崩せなかったお前が悪い。見ていろ、その余裕な表情と口調を壊し、ファランクスシフトをくらう前の様な、素のお前を出してやる!

 

「闇の書をマリアージュトークンに装備。マリアージュトークンは効果の対象になった時に自壊し、フィールドのカード一枚を破壊する。その伏せを破壊する!」

 

破壊したカードは安定と信頼のミラーフォース。それでも前回は発動する事できたから、決してブラフカードではないか、ブラフとか言ってすまんなミラーフォース。

 

「確かにミラーフォースは破壊されましたが、それでどうするおつもり「闇の書の効果発動」なに?」

「このカードが墓地に送られた時、フィールドのモンスターに装備しなくてはいけない。俺はマリアージュトークンを対象に装備。そしてマリアージュトークンの効果で、闇より出でし絶望を破壊!」

 

二体のマリアージュは自分の体を燃焼液に変化させながら、闇より出でし絶望に突進し爆発した。あ、相変わらずグロイ奴だなオイ・・・・。

しかし凄いなこのコンボ。マリアージュは自分のカードをトリガーにしたら大抵ディスアドなんだが、闇の書でマリアージュの効果を使うと1:1効果になり、場の荒らし方が凄まじい。ただしゴッドバードアタックや、毒蛇の供物と比べたら大きく見劣りするが。

 

「ック、よくも・・・・」

「闇の書の効果。シャマ姉に闇の書を装備させる」

『え、私?』

 

A700→A1000

 

本当ならユーノかツヴァイを呼んで一回融合し、融合モンスターに闇の書を装備させたいんだが、ツヴァイは手札にいないし、ユーノを呼ぶとデッキからの特殊召喚が出来なくなるから、展開がしにくいんだよな。

ここからモンスターゾーンの数でプレイングがややこしくなる。

因みに今俺の場にいるのは、なのは、シャマ姉、イクスヴェリアだ。

 

「バトル! シャマ姉で酒吞童子に攻撃! 攻撃宣言時手札のスバルさんの効果でシャマ姉の攻撃力を1000上げる」

『手伝います、シャマル先生』

 

シャマルA1000→A2000 VS A1800

 

手伝うと言ったが、ゾンビ・マスターは骨でできているので脆く、スバルさんのパンチ一発で破壊された。流石守備力0のアンデット・・・・。

 

ソーサラーLP3400→3200

 

奴のライフを削っているが、案の定奴への闇のデュエルのダメージは無いな。いや、正確に言うと奴にダメージは行っているが、アンデットになった為痛みを感じていない。不平等だが、前回のリベンジや、廃校の時みたいなインチキをしていないだけ好印象だ。まあ闇のデュエルに好印象もくそもあったものではないが。

 

「闇の書の効果でLCを一つ乗せる。バトルフェイズを終了する」

「ッフ、さっきの機械の様な女を呼び出して酒吞童子を攻撃したらよかった。プレイングミスですか?」

「俺も本来ならそうしたかったんだが、場が埋まってしまうからな。カートリッジロードを闇の書に発動。同じくシャマ姉の効果で闇の書に乗せる」

 

闇の書LC1→3

 

「闇の書の効果。LCが三つ乗ったこのカードをゲームから除外する事で、デッキからアインスを特殊召喚する! そしてアインスの効果で融合デッキから夜天の書を特殊召喚」

 

A2300・D2300

A0・D0

 

「そして速攻魔法フェイクシルエットを発動。デッキからはやてを墓地に送り、シャマ姉をはやてとして扱う。場のはやてとアインスを融合!」

『ふふっ、よろしくねアインス』

『ああ、しかしお前とユニゾンするとは面白い状況だな』

 

シャマ姉とアインスはクスッと微笑みあい、融合の渦に呑まれて行った。大人の女性同士が見つめ合っていると、なんかこう絵的に綺麗だな・・・・。って、闇のデュエルの真っただ中に何を考えている!

 

「来い! 夜天の王・八神はやて!」

 

その瞬間、混沌空間の中で蠢きまわっている闇が慌てるのが分かった。俺達の頭上から王様はやてさんが舞い降りてきた時、俺の周りにいた闇が少しだけだが遠ざかった。

 

A2800・D2800

LCはやて3

 

「そんなモンスターまで・・・・。やはりあなた、いえ、あなたの持っているそのカード達は危険だ」

「闇のデュエルを挑んできた奴にそんな事言われたくない。夜天の書の効果で王様はやてさんに装備。そして夜天の書の効果で王様はやてさんのLCを二つ取り除き、二枚ドロー」

 

これが美味いんだよな~。やっぱりドローカードはもうちと欲しい。

 

「イクスの効果でデッキからマリアージュを特殊召喚。

カリム姉を召喚して効果発動、モンスター・魔法・罠のどれかを宣言し、デッキトップが宣言したカードだったら手札に加える。俺は罠を選択」

 

このターンのもうバトルは出来ないから、別に当たらなくても特別問題は無い。ただやはり、当たった方が嬉しいと言うのは隠しきれない事実。デッキトップをチラッと見ると色はピンク。

 

「デッキトップはソニックムーブ。成功したのでソニックムーブを手札に加える。カードを二枚伏せてターンエンド。エンドフェイズカートリッジを手札に加える」

 

場 混沌空間

遊斗    モンスター5 伏せ1 手札1 LP3900

ソーサラー モンスター3 伏せ0 手札2 LP3200

 

結構回したが、奴のモンスターはそんなに減っていない。ゾンビ・マスターと酒吞童子とカース・オブ・ヴァンパイアがいるし、このスタンバイでネクロフェイスが手札に加わる。おまけに混沌空間まであるからな。まあこっちもはやてさんがいる。決して悪くは無い場だ。

 

「ドロー・・・・。せっかくだから今、私が知っている事をお教えしましょう」

「死ぬ前に教えてくれるってか? ずいぶんいいドローだったみたいだな」

「クックック、そういうわけではありません。どっちにしろ闇のデュエルは逃げる事ができませんから、いつ教えようが関係ないでしょう?」

 

なるほど。なのはさんを誘拐して命乞いしていたから、プライドも何もない奴だと思っていたが、根底から悪い奴ではないらしい。

 

「私に命令を下したのは神聖魔導王エンディミオン様だ」

「ッツ、エンディミオン!?」

「命令? エンディミオン? なあ遊斗「十代、少し黙っていてくれ」あ、ああ・・・・」

 

神聖魔導王エンディミオン。実際にカードになっており、レベル7で魔法都市エンディミオンというミッドチルダに少し似たフィールド魔法を操るカードだ。

 

「何故エンディミオンが、いや、誰が主犯格だっていい。俺が知りたいのは何故精霊達(みんな)を狙う?」

「私も命令されている身。理由は知りませんよ。ただあなたを殺していいとだけ言われています。クックック、最初は膨大な金が貰える簡単な仕事だと思っていましたが、まさか死ぬ事になるとは」

 

俺は精霊達(みんな)を捕まえる為に邪魔な存在って事か。しかし肝心の理由は分からないままか。カオス・ソーサラーが嘘をついているようにも見えないし。

 

「クク、さて、おしゃべりはここまでだ。スタンバイフェイズ除外されたネクロフェイスが手札に加わる。ソーラー・エクスチェンジを発動。ライラを墓地に送り二枚ドロー。その後デッキから二枚墓地に送る」

 

奴がデッキから送ったカードは再生ミイラとネクロ・ガードナー。ック、また面倒臭いカードを。ネクロ・ガードナーは墓地のこのカードを除外する事で攻撃を一回向こうにする事ができるカード。唯一の救いはレベル3で混沌空間の復活効果を受けない事。

 

「ゾンビ・マスターの効果でネクロフェイスを墓地に送りゴブリンゾンビを召喚」

 

A1100・D1050

 

「墓地のネクロフェイスとライラをゲームから除外! 現れろ我が分身、カオス・ソーサラー! 

 

A2300・D2000

 

「ネクロフェイスの効果で再びデッキの上から五枚を除外だ」

「ッツ、除外されたのはティアナさん、キャロ、鋼の軛、ユニゾンアウト、デバイスマイスター」

「私が除外したのは火車、創世神(ザ・クリエーター)、D・D・R、ゾンビの呼び声、死者蘇生の五枚」

 

一枚聞きたくないカードが入っていたな。創世神、手札一枚でモンスターを復活させる事ができる最上級モンスター。効果は強力だが墓地からの特殊召喚が出来ない為中々使いにくいカードだ。だが除外ゾーンや、デッキ、手札からは特殊召喚できる。おまけに光で、お前自身のコストにすることもできる。考えたな・・・・。

 

「除外されたカードは我が分身のコストも入れて、6枚。よってCCが6つ乗る」

 

混沌空間6→12

 

「まずは我が分身の効果。夜天の王・八神はやてを除外!」

「させるか! 王様はやてさんの効果! このカードのLCを取り除きカオス・ソーサラーの効果を無効にする!」

『『封鎖(ゲフェングニス)領域(デア・マギー)!』』

 

LCはやて1→0

 

夜天の書から放たれた禍々しい鎖がカオス・ソーサラーの体を縛り付けた。カオス・ソーサラーの効果は制約効果だから、例え効果が無効になっても攻撃は許されない。

 

「なるほど、そんな効果も持っているのか。酒吞童子の効果。墓地の闇竜の黒騎士と酒吞童子を除外し一枚ドロー」

 

混沌空間12→14

 

「救援光を発動。ライフを800払い除外された創世神を手札に加える」

 

ソーサラーLP3200→2400

 

創世神を無理やりにでも召喚する気か!

 

「場の我が分身とゴブリンゾンビを生贄に創世神を召喚!」

 

A2300・D3000

 

二体のモンスターの生贄によって現れたのは、アンデットデッキには相応しくない創世神。いや、蘇らせると言う意味では一番合っているかもしれない。どっちにしろこのカードが厄介なのには変わりはない。

 

「ゴブリンゾンビの効果で魂を削る死霊を手札に加え、創世神の効果。手札を一枚捨て、墓地のモンスターを蘇生。再び現れろ、我が分身!」

 

創世神が両手に力を込めると、混沌空間の中からカオス・ソーサラーが復活した。

 

「カウンターが無い以上止められはしない! カオス・ソーサラーの効果発動! 夜天の王・八神はやてモンスターを除外!」

「ソニックムーブ発動! 王様はやてさんをエンドフェイズまで除外!」

 

混沌空間14→15

 

「ッフ、馬鹿な事を。受け継がれる力を発動。我が分身を生贄にして創世神の攻撃力を2300上げる」

 

創世神A2300→A4600

 

「混沌空間の効果! CCを10個取り除き除外されたカードを場に呼ぶ!」

「10個!? まさかそのカードは相手のモンスターも!?」

「ええ、現れろ夜天の王・八神はやて! 私が持っていてたら宝も持ち腐れだが、これで貴様の場に戻る事はなくなった」

 

A2800・D2800

混沌空間15→5

 

さ、最悪のパターンだ。最上級モンスターが一体減り、向こうに移ってしまった。

 

「バトル! ゾンビ・マスターでマリアージュを攻撃!」

 

A1800 VS D1200

 

「ッツ、冗談じゃないぞ」

「酒吞童子でイクスヴェリアに攻撃し、カース・オブ・ヴァンパイアで高町なのはに攻撃!」

 

A1500 VS D500

A2000 VS D1800

 

二体のアンデットの攻撃はそれぞれなのはとイクスヴェリアを破壊し、爆発が風を生んで俺に更なる緊張感を与える。

 

「夜天の王・八神はやてでカリムに攻撃!」

「ッツ、墓地のソニックムーブの効果を発動。このカードを除外しカリム姉をエンドフェイズまで除外する」

 

混沌空間CC5→6

 

これで王様はやてさんの砲撃をもろにくらう事になるが仕方ない。幸い本人は俺に攻撃した事を引きずるような性格ではないので、王様はやてさんが精神的に傷つかない。

 

『ラグナロク!』

 

A2800

 

「ッグ、あああああっ!」

「遊斗! 大丈夫か!?」

 

王様はやてさんから放たれた砲撃が俺の体を呑み込み、数秒間俺の視界には王様はやてさんが放った砲撃しか見えなかった。え、詠唱が無かったから少しは手加減してくれたみたいだけど、それでもこの威力。一瞬お花畑が見えた気がする・・・・。

 

「お、俺はそんなに軟に出来てないから大丈夫だ・・・・」

 

遊斗LP3900→1100

 

「これで終りだ! 創世神で攻撃!」

 

ハハッ、認めたくないがこの間のリベンジとの戦いで、精神的にも肉体的にも頑丈になったようだ。目は少ししか霞まず、口も動く。

 

「罠発動、設置型バインド。創世神に選択し、選択したモンスターを攻撃不能にする。その後フィールドのカードにLCを乗せる。設置型バインド自身にLCを乗せる」

 

LC設置型バインド0→1

 

「ック、生き残ったか。私はこれでターンエンド。さあ、この状況をどうする?」

「エンドフェイズカリム姉が戻り、おまえの創世神の攻撃力は元に戻る」

 

創世神A4600→A2300

 

場 混沌空間

遊斗    モンスター1 伏せ1 手札1 LP1100

ソーサラー モンスター5 伏せ0 手札0 LP2400

 

手札はカートリッジロード一枚。何を引いても圧倒的に手札が足りない。この状況で何を引く?

 

「ドロー! フェイト。お前が来てくれたか」

『う、うん。でも私一人じゃ・・・・』

「いや、まだカリム姉の能力がある。カリム姉の効果。デッキトップのカードの種類を選択。俺はモンスターを選択する!」

 

今まで成功率100%、この状況でもその奇跡が出てくれ! 頼む!

 

「・・・・デッキトップは迅雷の化身フェイト! モンスターなので手札に加える!」

「ック、だが手札三枚でどうするつもりだ? しかもその中の一枚はカウンターを溜めるだけのカード!」

「だったら二枚で突破するだけだ! フェイトを召喚! そして設置型バインドのLCを取り除きアルフを特殊召喚! 場のフェイトとアルフを融合! 現れろ、黒騎士フェイト・テスタロッサ・ハラオウン!」

『行くよ遊斗!』

「はい! 場のフェイトを生贄に、現れろ、迅雷の化身フェイト!」

 

カードからバチバチと電気が生まれ、その電気は徐々に音を大きくなり、肉眼でも見える程巨大な電圧を発して行く。その電気の塊はカードから飛びだすと、混沌空間の中を物凄いスピードで駆け巡り、俺の場に落雷となって落ちてきた。

 

A3300・D0

 

『へぇ、懐かしい顔だ。はやてが向こうにいる? その程度の奴って事かな』

 

か、雷フェイトさん・・・・。はやてさん友達でしょ。王様なのはさんと言い、雷フェイトさんといい、この人達は本当にあのなのはさんとフェイトさんだろうか・・・・。

 

「そ、そのカードは・・・・」

「ああ、貴様を倒したカードだ! バトル! 雷フェイトさんで創世神を攻撃!」

『創世神と言っても名前だけ。結局は雑魚』

 

A3300 VS A2300

 

雷フェイトさんは動くのも不要と思ったのか、創世神の巨大な手から繰り出してきた拳を回避しようとせずに、ポケットに手を突っ込んだまま、展開した雷で巨大な拳の進行を止めた。雷族でもある創世神の攻撃を雷で止めるとは流石だ。雷フェイトさんは自分の前に一発の弾丸を作ると、その弾丸を雷速で発射した。

 

ソーサラーLP2400→1400

 

「続いて酒吞童子に攻撃!」

 

A3300 VS A1500

 

創世神を雑魚扱いした雷フェイトさんにとって、1500の酒吞童子はゴミ以下。酒吞童子の方を見ずに雷を酒吞童子に落とし破壊した・・・・、筈だった。だが何故か酒吞童子は破壊されずに場に残っている。

 

「墓地のネクロ・ガードナーの効果。このカードを除外する事で攻撃を無効にする」

 

混沌空間6→7

 

まあ覚えていたから面倒な創世神から攻撃したんだ。ゾンビ・マスターと酒吞童子への攻撃が通ったら俺の勝ちだったからな。

 

「俺はこれでターンエンド。エンドフェイズ雷フェイトさんの効果で、デッキからフォトンランサーをセットする」

 

場 混沌空間

遊斗    モンスター2 伏せ1 手札1 LP1100

ソーサラー モンスター3 伏せ0 手札0 LP1400

 

「ドロー、酒吞童子の効果を発動。墓地のゴブリンゾンビとピラミッド・タートルを除外し一枚ドロー」

 

混沌空間CC7→9

 

これで混沌空間のカウンターは九個。ここでフォトンランサーを発動するべきか? いや、特殊召喚したモンスターを破壊した方が得だ。ここは動く必要がない。

 

「夜天の王・八神はやて以外のモンスターを守備に変更。混沌空間の効果で除外された馬頭鬼を守備で特殊召喚」

 

A1700・D800

混沌空間9→5

 

そいつを呼んできたか。フォトンランサーがセットされてる以上、低レベルモンスターを召喚しておくのは当たり前か。

 

「バトル! 夜天の王・八神はやてでカリムに攻撃!」

 

A2800 VS D500

 

止めたいがフォトンランサーを使うと、奴に好き勝手動かれてしまう。攻撃する前に混沌空間を使った行動も、この場でフォトンランサーを使わせる為かもしれない。

 

「通る・・・・」

「・・・・カードを二枚伏せてターンエンド」

「エンドフェイズフォトンランサーを発動! 右の伏せカードを破壊!」

 

破壊したのは生者の書―禁断の呪術。ど、どういう事だ? アンデット族専用の死者蘇生の使い勝手の良いカードを伏せただと? じゃあもう一つのカードはもっと重要なカードって事か?

 

場 混沌空間

遊斗    モンスター2 伏せ1 手札1 LP1100

ソーサラー モンスター4 伏せ1 手札0 LP1400

 

「ドロー! Asの回収を発動。除外されたシグナムさんとティアナさんを墓地に送り一枚ドロー。バトル、雷フェイトさんで王様はやてさんを攻撃!」

『こうやって君と戦うのも面白いね』

『・・・・』

 

A3300 VS A2800

 

王様はやてさんは抵抗する気が無いのか、シュベルトクロイツを降ろし、フェイトさんの攻撃を待つ。フェイトさんは弾を一発作り、はやてさんに向け発射した。

 

ソーサラーLP1400→900

 

「続いて酒吞童子に攻撃!」

 

A3300 VS D800

 

先程のネクロ・ガードナーで止められた雪辱を晴らす為か、フェイトさんは酒吞童子の方を睨みつけ、二発の雷の弾丸を作り発射した。二発の弾丸は酒吞童子を貫通し、酒吞童子に大きな穴を二つ作った。

 

「カードを二枚伏せてターンエンド。エンドフェイズ墓地からフォトンランサーをセットする」

「エンドフェイズサイクロンを発動! 今セットしたフォトンランサーを破壊!」

 

ッツ、しまった。奴は次のターン雷フェイトさんの攻撃を止められないと思い、再びセットされる面倒なフォトンランサーを発動される前に破壊する事にしたのか。

 

場 混沌空間

遊斗    モンスター1 伏せ2 手札0 LP1100

ソーサラー モンスター3 伏せ0 手札0 LP900

 

「ドロー! 強欲な壺を発動し二枚ドロー!」

「っな!?」

 

や、やっぱり強欲な壺は強力だな。どうして禁止にならないのか未だに不思議だ。俺も何度もデッキに入れようかと悩み、誘惑に負けそうになったが、意地でもLS専用のカードしか入れないと決めたからな。

 

「ブラック・ホールを発動! フィールドのモンスターを全て破壊する」

「させるか! 罠発動、プロテクション! このターン俺のモンスターは戦闘及び効果では破壊されない!」

 

ブラック・ホールはフィールドの中心に現れると、奴のフィールドのモンスター全てを呑み込み破壊した。

 

「残念だったな、被害はお前だけだ」

「なに、私の目的は自分自身のフィールドを空ける事。混沌空間の効果発動。酒吞童子を特殊召喚」

 

混沌空間5→1

 

「墓地の馬頭鬼の効果で墓地の酒吞童子を特殊召喚」

 

混沌空間1→2

 

? 酒吞童子を並べた所でフェイトさんを倒す事は不可能な筈。どうやって攻撃してくるつもりだ?

 

「一枚の酒吞童子の効果。除外されたネクロフェイスをデッキの一番上に戻す。そして二枚目の酒吞童子の効果で墓地のゾンビ・マスターと、カース・オブ・ヴァンパイアを除外し一枚ドロー!」

 

混沌空間2→4

 

「行くぞ! ネクロフェイスを通常召喚。このカードが召喚に成功した時、除外された全てのカードをデッキに戻し、その枚数×100ポイント攻撃力を上げる! 貴様が除外しているカードは十枚。私が除外しているのは十二枚! よって攻撃力は2200アップ!」

 

除外された一枚一枚のカードがネクロフェイスに力を与え、少しずつだが確実にネクロフェイスの攻撃力を上げて行った。

 

ネクロフェイスA1200→A3400

 

「そして装備魔法団結の力をネクロフェイスに装備!」

 

ネクロフェイスA3400→A5800

 

「攻撃力5800!?」

「バトル! ネクロフェイスで迅雷の化身フェイトに攻撃!」

「この攻撃が通ったら遊斗はっ!」

 

A5800 VS A3300

 

巨大なドラゴンぐらいの大きさに進化したネクロフェイスは、体から出ている触手や液体をフェイトさんに向け発射した。

 

「ハッハッハ! そのモンスターを倒し、なお貴様を倒せるとは! 最高だよ!」

 

ネクロフェイスの攻撃が発射された瞬間、カオス・ソーサラーはゲラゲラと笑いだした。雷フェイトさんに殺された復讐と、エンディミオンから下された命令を同時に果たせるからだろう。

だが・・・・本当にその攻撃が通じると思っているのか?

 

「残念だが俺の勝ちだ! 墓地のフェイクシルエットの効果! このカードと墓地のティアナさんを除外して攻撃を無効にする!」

「っな!? あの時墓地に戻したカード!?」

 

混沌空間4→5

 

ネクロフェイスの中心であろう壊れた人形の顔は、現れた雷フェイトさんの幻影に視線を動かした。ティアナさんのフェイクシルエットの効果で造られた幻影の方に体を向けると、触手と液体を一斉に発射した。

 

「違う! そっちじゃない! 相手は向こうだ!」

 

そんなソーサラーの叫びにも耳を傾けず、ネクロフェイスは幻影の雷フェイトさんを破壊した。

 

「そ、そんな・・・・」

「何もないならターンエンドしてもらう」

 

場 混沌空間

遊斗    モンスター1 伏せ1 手札0 LP1100

ソーサラー モンスター3 伏せ0 手札0 LP1400

 

「ドロー!」

「し、しかし酒吞童子は守備。確かに止める術は無いし、フォトンランサーをセットされるがチャンスはある!」

「『それはどうかな?』」

 

必至だなカオス・ソーサラー。やはりアンデットになったお前でも、闇の世界に行くのは怖いようだな。死より辛い苦しみが与えられるんだ、アンデットであろうと何であろうと闇は怖いか。

 

「装備魔法バルディッシュを雷フェイトさんに装備! これにより攻撃力1000アップ!」

 

A3300→A4300

 

「そ、その装備魔法は・・・・」

「御存じの通り貫通能力持ちだ。先に情報をくれてありがとな! バトル! 雷フェイトさんで酒吞童子を攻撃!」

『フィニッシュが雑魚って言うのが気に食わないけど』

 

A4300 VS D800

 

雷フェイトさんは右手から剣状の魔力刃を出し、右腕を反対の手で掴み、力を右手に集中させる。バチバチと雷フェイトさんの手から激しい音が鳴り、電圧の影響か剣の色が黄色から白に変化した。

 

「い、嫌だぁあああ! 死にたくないっ!」

『死人が言っても説得力無いね。プラズマザンバーブレイカー!』

 

フェイトさんの右手にある魔力刃は巨大な大剣へと変化し、雷フェイトさんが酒吞童子に剣先を向けた瞬間物凄いスピードで伸び、酒吞童子を呑み込みそのままカオス・ソーサラーも呑み込んだ。

 

「嘘だあああああああ!」

 

ソーサラーLP1400→-2100

 

「・・・・ふぅ」

 

闇のデュエルが終り緊張の糸が解けたのか、足に込めた力が溶けていった。このまま地面にぶつかるかと思ったが、誰かに抱きとめられたのか、視線が動くのが止まった。

 

「っと、大丈夫か遊斗?」

「あんまり大丈夫って状況じゃないけど・・・・、サンキューな十代」

「別にいい「ぐわあああああ!」なあ、あいつ・・・・」

 

背中から聞こえてきた悲鳴を聞き、十代はカオス・ソーサラーの方へ視線を動かした。悪い奴と分かっていてもカオス・ソーサラーが死ぬのが嫌みたいだ。

 

「闇のデュエルで負けた者を助ける方法を俺は知らない。仮に知ってても俺を殺そうとした相手を助ける気はない」

「けど・・・・デュエルで殺し合いなんて」

「確かに間違っているかもしれない。けどデュエルは決闘だ。奴は闇に呑まれるのを覚悟で俺に挑んできた。責任は俺にもお前にもない、奴自身だ」

「た、助けてくれえええええ!」

 

これ以上奴の悲鳴を聞きたくなかったのか、十代は無言で俺を背負い、この闇の空間から出て行った。

 

 

 

 

 




新オリカはないので、今回は序盤で活躍したイクスヴェリアとマリアージュについて。

LS悠久の眠り姫 イクスヴェリア ☆3/闇/魔法使い/A500 D500
1ターンに1度デッキ・手札・墓地からマリアージュを特殊召喚する。この効果を発動したターン、このカードを融合素材にできない。

LSマリアージュ ☆4/闇/機械/A1700・D1200
このカードは通常召喚できない。
このカードがカードの効果の対象になった時、このカードを破壊し、フィールド上のカード一枚を破壊する。
このカードがフィールド上に存在する限り、相手はイクスヴェリアを攻撃対象にできない。
このカードが相手モンスターを戦闘で破壊した時、自分のフィールド上にこのカードと同じレベル、属性、種族、攻撃力、守備力、効果が同じの「LSマリアージュトークン」を一体特殊召喚する。





イクスヴェリア。確実な1:1効果のモンスター。ステータスは貧弱ですが、そこはマリアージュと融合したり、守ったりしてカバー。


マリアージュ。自壊効果は魂を削る死霊に、相手のカード破壊があると思ってください。今回は闇の書を使ったコンボ(笑)をしましたが、この効果が以外に難しい。攻撃力を上げるために対象にとったら破壊されてしまうので、強いモンスターを戦闘で破壊したいとき相手モンスターの攻撃力を下げるしかありません。
もう一つはハイドロゲドンの上位交換の能力。ただし”マリアージュトークン”なので融合素材に出来ないのが弱点。


そしてこれはこの話を書き終えた後に思ったのですが、マリアージュにスバルを使ってステータスアップして相手モンスターを戦闘破壊したとき、マリアージュはダメージ計算後に破壊されますが、トークンを出すタイミングが”破壊した時”なのでトークンは出せるのでは? と思いました。
もし違ったらすいません。


追記)上記の戦法はタイミングにより不可能です。詳しくは第二十八話の前書きに書いております。
申し訳ありません。
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