遊戯王GX 決闘モンスターリリカルなのは   作:あかない

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前回の話の時頂いた感想で「ザフィーラの進化系は?」という意見を貰ったので、丁度いいと思い、皆さんに進化系について作者の考えを伝えようと思います。
ザフィーラもですが、スバルやエリオと言った手札から効果を発動するモンスターは進化させないつもりです。どのモンスターも優秀であり、態々手札のそれらのカードを使ってまで進化させるとなると、進化後のカードと言うのは、かなり強力でない限り舐めプになってしまいます。
(BFカルートをシンクロ素材にしたり、オネストをエクシーズ素材にする感じ)
ティアナ、キャロは進化させやすいですがFW陣で二人だけ進化させるのは嫌なので、この二人も進化させる予定はありません。



追記)今回デュエルでマリアージュのダメージ計算時にスバルを使い、マリアージュのトークン特殊召喚効果を使いましたが、タイミングによりトークンを特殊召喚することは不可能でした。修正しようがないので今回はこのままにします。申し訳ありません。
詳しくは第二十八話の前書きに書いております。




第二十一話

波乱・・・・と言う程何かあった訳ではないが、無事文化祭一日目が終わった。あれからもフェイトと色々な屋台を回り、結構いい雰囲気になったと思う。あれでいい雰囲気じゃなかったら俺は女性不信になる。それから剣とのデュエルの時、精霊達(みんな)が話してこなかったのは、みんな実体化して祭りを楽しんでいたからだ。はやてさんに異次元の女戦士を攻撃させた時、シグナムさんとアインスが睨んできたのも見間違いだったんだろうか? いや、あの二人の事だから、ソリッドビジョンにはやてさんlove設定が入っているんだろう。

フェイトとデートしている最中、なのはさん、フェイトさん、ヴィヴィオ、アインハルトの組み合わせ、八神家一同、スバルさん、ティアナさん、イクスヴェリアの組み合わせ。他にも数組あったらしいが、全員とは会えなかった。みんな楽しんでいるようだったので、文化祭の準備を手伝った一人として嬉しかった。

そして今、一日中遊び流石に疲れたので早く休みたかったのだが、俺の休息は邪魔されていた。

 

「も~、なんで言ってくれんやったんフェイトちゃん。遊斗とデートしたいならてつどうたのに」

「デ、デートする予定なんて全然なかったから・・・・」

「と言う事は遊斗からデートに誘ったの?」

「そうです。あの・・・・そろそろ寝む「やるね~遊斗。私もなのはとヴィヴィオとアインハルトと四人でね―――」はあ・・・・」

 

はやてさん、なのはさん、フェイトさんを中心に俺とフェイトのデートの事で盛り上がっていた。普段俺が疲れている時は、場を静かにしてくれるフェイトさんも、今は盛り上がっており収拾が付かなくなってきている。まあフェイトさんも、なのはさん、ヴィヴィオ、アインハルトと家族やってたからな。テンション上がってるのかも。

 

「あ~、みなさん。俺そろそろ寝たい「「キャー!」」・・・・」

 

フェイトの口から出て来る、耳を塞ぎたくなるラブコメ話しに、なのはさんとはやてさんは乙女の叫びをあげて盛り上がっている。フェイトさんだけじゃなく、なのはさんとはやてさんもテンション高いな・・・・。普段悲鳴以外であんな叫び声出さないもん。

俺は怒りの限界よりも体の限界の方が先に来たのか、精霊達(みんな)に了承を取らず部屋の電気を消してベッドにダイブした。

 

 

 

 

翌日。睡眠時間が長かったからかパチッと気持ちよく起きる事が出来た。普段早起きの俺の体も、昨日の疲れには勝てなかったのか、いつもより起きるのが遅い。キッチンの方でジュウウとフライパンの音が聞こえたので、キッチンの方を見ると、どういう訳かそこにいたのはなのはさんでもはやてさんでも無く、フェイトだった。

 

「フェイト? どうしてお前が?」

「えっと、料理で遊斗の胃袋を掴めって言われて・・・・」

「ハァ・・・・、まったく。で? その本人達は?」

 

キョロキョロと辺りを見渡すが、誰もいる気配が無い。

 

「邪魔しない様に外にいるって」

 

この時間だともう既に祭りの準備で外は賑やかの筈だが、ブルー寮は防音が万全なので、この部屋に響く音しか俺の耳に入ってこない。

二人っきりの空間で、フライパンが焼く音だけが響き渡る。気まずい半面、新鮮な朝で心躍る面もある。

 

「・・・・なあフェイト」

「・・・・何?」

「フライパン、焦げ臭いぞ」

「え!? わわっ、ほ、ほんとだ!?」

 

結局フェイトの作っていた料理は駄目になり、今度は二人で朝ご飯を作る事にした。フェイトは全く料理できないと思っていたが、意外にも手際がよく、調理開始から十分後にはテーブルに料理が並んだ。

 

 

 

 

ご飯を食べ終わった頃には既に外部からの客が入ってきており、メイン通りは人込みであふれていた。部屋のテラスからその様子を見たので、メインから少し離れた道から目的のトーナメントデュエル会場に向かう事にした。

 

「ハァ・・・・、料理上手くいかなかったな・・・・」

「経験が無いにしては上手かったぞ」

「遊斗の方が料理出来るって・・・・。なんか複雑」

 

みんなが実体化出来ると知るまでの十年間。俺はなのはさんとはやてさんのアドバイスの元、料理をしてきたからな。あの時精霊達(みんな)は物には触れるけど、他人には見えなく俺は触れることが出来ない、という良く分からない設定だった。だから十年前からなのはさんとはやてさんの料理を食べる事が出来たが、二人の背中を見ていると俺も料理を勉強したくなり、気が付けばかなりの腕になっていた。勿論師匠二人には及ばないが。

 

「お裁縫だって遊斗の方が出来るでしょ?」

「なのはさんとはやてさんに教えてもらってな」

 

友達がいなかった俺は、放課後家で精霊達(みんな)と一緒にいていたからか、精霊達(みんな)の趣味を教えてもらう事が多かった。剣道もシグナムさんの影響だ。

フェイトは女としてのプライドがズタボロになったからか、ショボーンと落ち込んでいる。

 

「仕方ないって。俺だってほら、この間フェイトと打ち合いやったけどボロ負けだったろ? 俺だってあの時プライド傷ついたんだ。お互い頑張って行こう」

「・・・・うん!」

 

何とか立ち直らせる事が出来たな。やっぱりフェイトは笑顔が一番だから、笑っていて欲しい。笑顔で見上げて来るフェイトの頭を優しく撫で、サラサラとした髪の感触を味わうと同時に、可愛いフェイトを愛でる。子供扱いされるので、フェイトは頭を撫でられるのがあまり好きではないが、このサラサラ感がなんともたまらなく、ついやってしまう。

 

「も~、遊斗」

「ゴメンゴメン。あっ、あれがトーナメントデュエル会場だ。行ってくるな」

「うん、頑張って。応援してる」

 

いいな~、こういう恋人みたいな会話。やっぱり友達以上の関係である女の子が応援してくれていると思うと、色々な事にモチベーションが上がる。

トーナメントデュエルは、デュエルアカデミア文化祭の伝統の出し物の様なものらしく、結構人気も高い。最もまだデュエルが始まってもいないので、外部の客はほんの数人しかいないが。

会場には既に参加者全員来ていた様だ。十代、万丈目、明日香、イエローと言った、顔見知りもいた。その中で一際目立っていたのはブラック・マジシャン・ガールそっくりの女の子。一応このトーナメントデュエルは部外者も参加できるが、デュエルアカデミアのレベルは結構高いし、参加者募集の時間帯が朝早い為、部外者の参加者は珍しいと聞いたが。

 

「それでは早速トーナメント表の発表をしたいと思います。対戦相手やシード等はこちらがクジで決めさせてもらっています」

 

つまり不正は無いって事か。まっ、豪華賞品がある訳じゃないし不正をする輩もいないだろう。壁に貼られたトーナメント表を見ると、俺は運悪くシードの様だ。ちぇ、一回デュエルする回数が減ってしまったな。俺の一回戦はあの二人の勝った方と相手か。十代と当たるとすれば決勝だな。

 

「遊斗、お互い頑張ろうな」

「ああっ、決勝で会おう」

 

十代とハイタッチをし、俺はフェイトが待っている観客席の方に向かった。しばらくはフェイトと一緒に、他人のデュエルを見学する時間になるだろう。

 

 

 

 

十代、明日香、万丈目は一回戦を突破した。残念な事にイエローは一回戦で万丈目と当たり、惜しくも負けてしまった。応援している最中、あいつが「イエローじゃない!」と言ったが、じゃああいつの名前はなんだったか・・・・。まあそんなどうでもいい話は置いておき、ついに俺の出番。対戦相手はなんとあのブラック・マジシャン・ガールによく似た女性だった。

フェイト曰く、彼女はブラック・マジシャン・ガールの精霊、つまり本人だそうだ。

奴がどういう目的を持ってデュエルアカデミアに来たのかは分からないが、少なくとも今精霊世界で何が起こっているかは知っているだろう。もしかしたらエンディミオンの手先かもしれない。

 

「おおおお! ブラック・マジシャン・ガールそっくりの美少女ー!」

「遊斗君羨ましいッスー!」

「またお前かー!」

 

男共(主に紳士同盟)の奴らから俺への非難の声が上がるが、そんなアホな言葉に返事をする余裕は俺には無かった。今はブラック・マジシャン・ガールの意図が知りたい。

 

「そんな怖い顔しないで、楽しもうよ」

「・・・・何が目的だ?」

「ふふっ、それはデュエルが終わってからだね」

「分かった・・・・」

「「デュエル!」」

「先攻は私、ドロー! ライトロード・マジシャンライラを召喚。永続魔法、魔法族の結界を発動、カードを一枚伏せてターンエンドだよ。エンドフェイズライラの効果でデッキから三枚墓地に送るね」

 

A1700・D200

 

BMG モンスター1 伏せ2 手札3 LP4000

 

ライラか・・・・。さっさと破壊しないと墓地を溜めさせるし、セットされたカードが破壊される。非常にめんどうなカードだ。

 

「ドロー、イクスヴェリアを通常召喚。効果でデッキからマリアージュを特殊召喚する」

 

A500・D500

A1700・D1200

 

やっぱりイクスは安定感がある。マリアージュをコスト無しで特殊召喚出来るのは便利だ。

 

「バトル! マリアージュでライラに攻撃!」

『・・・・無限の武器(ウンエントリッヒカイト・アームズ)・・・・』

 

マリアージュは自分の腕をガトリングガンに変形させ、ライラに向けて連射した。だがライラもただでは負けず、手に持っている魔法の杖から光のエネルギーをマリアージュに発射させた。

どうでもいいことだがマリアージュの攻撃名、半強制的に自分から言わせる事にした。毎回毎回マリアージュの攻撃名だけ俺が言うのも変だし。

 

「ダメージ計算時手札のスバルの効果発動! マリアージュの攻撃力を1000上げる!」

 

マリアージュA1700→A2700 VS A1700

 

手札から現れたスバルさんがライラの攻撃をバリアで受け止め、その間にマリアージュが発射した弾丸がライラを貫通した。

 

「いった~い。魔法族の結界の効果でMCを一個乗せるね」

 

MC魔法族の結界0→1

BMG LP4000→3000

 

「ブー!」

「最低ッス遊斗君!」

 

紳士同盟からブーイングされるが、リアルファイトじゃなくてデュエルなんだから別にいいだろ・・・・。というかお前等初対面の女の子をよくそこまで堂々と応援できるな。

まあフェイトと言い、アインハルトと言い、なのはと言い、あいつらは初対面でもお構いなしに邪魔してきたもんな。常識を言った所で無駄って感じだ、恐るべき紳士同盟。

 

「マリアージュの効果。戦闘で相手モンスターを破壊した時、同じ効果を持つトークンを特殊召喚! 更にもう一つの効果。このカードが効果対象になった時、このカードと相手フィールド上のカードを破壊する! そのセットカードを破壊!」

「破壊したカードは魔術の呪文書。破壊されたら私のライフを1000回復するカードだよ」

 

BMG LP3000→4000

 

「マリアージュトークンでダイレクトアタック!」

『・・・・無限の武器(ウンエントリッヒカイト・アームズ)・・・・』

 

A1700

 

だからもう少し感情込めて攻撃名言ってくれえないかな? 一応俺が考えた攻撃名なんだから。

 

「キャアア!」

 

BMG LP4000→2300

 

「てめぇ!」

「ブー!」

 

本当にうるさいなコイツ等・・・・。こっちは精霊世界で何が起こっているのか聞きたくてかなり真剣になっているのに。

 

「カードを一枚伏せてターンエンド」

 

遊斗  モンスター2 伏せ1 手札3 LP4000

BMG モンスター0 伏せ1 手札3 LP2300

 

「行っくよー! ドロー、熟練の黒魔術師を召喚。そして魔力掌握を発動。熟練の黒魔術師にMCを乗せ、魔法が発動した事で更にもう一個MCを乗せるね。もう一個の効果で同名カードを手札に加えるよ」

 

A1900・D1700

MC黒魔術師0→2

 

「闇の量産工場を発動。墓地のコスモクイーンとホーリー・エルフを手札に加えるね。そして熟練の黒魔術師にMCを乗せる。そして三つ溜まった熟練の黒魔術師を生贄に、デッキからお師匠、じゃなかった、ブラック・マジシャンを特殊召喚!」

 

A2500・D2000

 

熟練の黒魔術師を出した時点で既に気付いていたが、やはりブラック・マジシャンを持っていたか。ブラック・マジシャン・ガールの場に現れたのは、彼女の師匠でもある、魔法使い最高クラスの黒魔術師。

 

「バトル! ブラック・マジシャンでマリアージュに攻撃! 黒・魔・導(ブラック・マジック)!」

 

A2500 VS A1700

 

「カウンター罠クラールゲホイル発動! バトルフェイズを強制終了させ、自分フィールド上のモンスター一体をデッキに戻す。その後デッキから夜天と名のつくモンスターLCが一個乗った状態でを特殊召喚する。俺はマリアージュトークンをデッキに戻し、シグナムを特殊召喚! 最もトークンはデッキに戻らず破壊されるだけだが」

 

シグナムLC1

A1800・D1400

 

「っちぇ、カードを一枚伏せてターンエンド」

 

遊斗  モンスター2 伏せ0 手札3 LP4000

BMG  モンスター1 伏せ2 手札3 LP2300

 

ブラック・マジシャン・ガールの手札は三枚だが、さっきサーチした魔力掌握とコスモクイーンとホーリー・エルフの三枚。伏せが気になるが、こっちが有利なのには変わりない。

 

「ドロー! イクスの効果で墓地からマリアージュを蘇生。そして場に夜天と名のつくモンスターが存在する時、手札のツヴァイを特殊召喚する」

 

LCシグナム1→0

A500・D500

 

「場のシグナムとツヴァイを融合! 来い、祝福の騎士シグナム! 効果で自身にLCを乗せる」

 

LCシグナム1

A2700・D2000

 

「シグナムの効果。LCを一つ取り除き、ブラック・マジシャンの攻守を0にする!」

『『捉えよ、凍てつく足枷! フリーレンフェッセルン!』』

 

シグナムさんとツヴァイの掛け声と共にブラック・マジシャンの足元に白銀に輝く水の渦が現れた。その水は徐々にブラック・マジシャンを呑み込んでいき硬くなっていった。

 

ブラマジA2500・D2000→A0・D0

 

「そんな!?」

「バトル! マリアージュでブラック・マジシャンを攻撃!」

「・・・・なんてね、速攻魔法ディメンション・マジックを発動だよ! ブラック・マジシャンを生贄に手札からコスモクイーンを特殊召喚して、祝福の騎士シグナムを破壊!」

 

ディメンション・マジックのカードから現れた紫色の怪しい煙がブラック・マジシャンを包み込み、霧が消えるとそこにいたのはブラック・マジシャンではなく、コスモクイーン。更にディメンション・マジックから鎖が現れ、シグナムさんを縛り上げ破壊した。

 

A2900・D2450

 

「更に魔法使い族が破壊された事で、魔法族の結界にMCが一個乗るよ」

 

MC魔法族の結界1→2

 

「ック、カードを一枚伏せてターンエンド」

 

遊斗  モンスター2 伏せ1 手札2 LP4000

BMG  モンスター1 伏せ1 手札2 LP2300

 

「行くよ~、ドロー! 魔力掌握を魔法族の結界を発動、同名カードをサーチ。そしてホーリー・エルフを召喚」

 

MC魔法族の結界2→3

A800・D2000

 

「そして魔法族の結界を発動。ホーリー・エルフを生贄にデッキから三枚ドローするよ」

 

三枚だった手札が一気に五枚かよ。やっぱり魔法族の結界は早めに破壊しておかないと駄目だな。マリアージュの効果で魔法族の結界を破壊しておけばよかった・・・・。今度から優先的に破壊しよう。

 

「死者蘇生を発動! 墓地からわた、じゃなくてブラック・マジシャン・ガールを特殊召喚! 効果で攻撃力が300上がりま~す」

「「「うおおおおお!」」」

 

ブラック・マジシャン・ガールのフィールドに出てきたのは、彼女と瓜二つの女の子。胸元が空いた服とミニスカートは色っぽく、金色の髪と可愛らしい声はまさにアイドルカードと言える。まっ、フェイトの方が可愛いけど、と惚気ておこう。

 

BMG A2000・D1700→A2300

 

しかしすげえな。昔から存在するマニアックなカード、コスモクイーン。伝説の魔法使いと言われるブラック・マジシャンの弟子、ブラック・マジシャン・ガール。滅多に見られる布陣では無い。

 

「バトル! コスモクイーンでマリアージュに攻撃!」

「攻撃宣言時協力防御発動! このターンLSと名のつくモンスターは戦闘では破壊されず俺は戦闘ダメージを受けない。その後デッキから一枚ドローする」

「また守られちゃったか。カードを二枚伏せてターンエンドだよ」

 

遊斗  モンスター2 伏せ0 手札3 LP4000

BMG  モンスター2 伏せ2 手札2 LP2300

 

あの布陣をどうしようか。ブラック・マジシャン・ガールの攻撃力は2300だから突破するのは簡単だが、コスモクイーンの攻撃力は2900。あのセットされた二枚のカードも怪しい。まあどんなカードにしろ、まずはイクスとマリアージュを融合させないと。

 

「ドロー! 時空管理局を発動。場のイクスとマリアージュを融合! 来い、冥王イクスヴェリア! 時空管理局の効果でLCを一つ置く」

 

LC時空管理局0→1

A2000・D2500

 

「イクスの効果でマリアージュ軍隊長トークンを特殊召喚する」

 

A2000・D2000

 

「なのはを通常召喚。効果で自身にLCを置き、そのLCを取り除いて右側のカードを破壊!」

「へへっ、セットカードは魔力掌握だよ。伏せてて良かった」

 

ブ、ブラフかよ。魔力掌握を発動してもサーチするカードが無いから伏せていたのか。まあ危険視する伏せカードが一枚減っただけでも良しとするか。

 

「時空管理局のLCを一つ取り除き、デッキからユーノを特殊召喚。場のなのはとユーノを融合! 来い、AOA高町なのは! 効果でデッキからフェイトを手札に加える!」

 

A1000・D3000

 

伏せカードが怖いが、そんな事言ってたらいつまでたっても相手のモンスターを倒せない。行くか。

 

「場のなのはを融合! 来い、蒼穹の王・高町なのは!」

 

カードをセットした瞬間、フィールドを中心に強風が巻き起こり、辺り一帯の空気がドクン! と振動した。強風によりめくり上がったブラック・マジシャン・ガール(精霊の方)のスカートを見て、馬鹿な男子共が「「「うおー!」」」と野太い声を上げて喜んでいる。ハァ・・・・。

自分の支配する高貴なる風を、そんな下賤な事に使ったのが気に食わなかったのか、竜巻の中にいる王様なのはさん・・・・じゃなくてなのは様は、強風を馬鹿な男子共向けて発射した。あの人読心術持ってると疑うレベルで心読んでくるからな。様付けしないと殺されそうだ。

 

『ッチ、下種共が・・・・。私の風を・・・・』

 

A2500・D2500

 

お、お願いですから機嫌を直して下さいよなのは様・・・・。あなた怒るとめっちゃ怖いんですから。

 

「へ~、お師匠様に聞いた通り、凄い力を持ってるね」

「な、なのはの効果発動! 特殊召喚成功時、デッキから好きなカードを墓地に送る。俺はバルディッシュを墓地に送る。そしてなのはの効果で墓地のバルディッシュを召喚条件を無視して装備する」

 

なのはA2500→A3500

 

なのは様は呼び捨てで呼んだからか、俺をギロリと睨みつける。ぅぅぅ、でも一般人がいる状態でなのは様とか呼んだら、俺の社会的立場が底辺に落ちる。ブラック・マジシャン・ガールはなのは様の力を見て、素直に感心しているようで、やっぱり今までの魔法使い族の刺客とは違う。

 

「バトル! なのはでコスモクイーンを攻撃!」

「罠発動、迎撃準備! フィールド上に表側表示で存在する戦士族または魔法使い族モンスターをセットする!」

「っな!? なんでそんなピンポイントカードを!?」

「えへへ、自分様に入れていたんだけど、まさか相手に使うなんてね」

 

ック、モンスターがセット状態になったら装備カードは破壊されて墓地に送られてしまう。せっかくなのは様を出したのに無意味になってしまうな。

 

「ッツ、ターンエンド。エンドフェイズイクスの効果でこのカードを融合デッキに戻し、融合デッキから覇王、聖王と名のつくモンスターを召喚する。俺はヴィヴィオを特殊召喚し、デッキから聖王の鎧をサーチ。そして効果でその聖王の鎧を装備する」

ヴィヴィオA?・D?→A3600・D3600

 

遊斗  モンスター3 伏せ2 手札2 LP4000

BMG  モンスター2 伏せ0 手札2 LP2300

 

まさかなのは様をセットされるとは想定外だった。守備力は2500と決して低くないが、コスモクイーンがいるから破壊されるのは確定だろう。

 

「ドロー! バウンド・ワンドをブラック・マジシャン・ガールを装備。装備モンスターの攻撃力をレベル×100ポイントアップするよ」

 

BMG A2300→A2900

 

「そして二枚目の魔法族の結界を発動。モンスターをセット」

 

また魔法族の結界かよ・・・・。カオス・ソーサラーの時と言い、そのカードは軽いトラウマだ。LSは魔法使い族が多いし、いざという時に伏せ除去カードが少ないし。

 

「バトル! ブラック・マジシャン・ガールでセットモンスターを攻撃!」

「「「1!」」」

「「「2!」」」

「「「3!」」」

黒・魔・導・爆・烈・破(ブラック・バーニング)

 

A2900 VS D2500

 

会場の男共ほぼ全員のカウントダウンから放たれたのは、ブラック・マジシャンの魔法によく似た魔法。杖先に溜められた紫の弾、その弾は所々炎がメラメラと燃えている。まさに黒魔導の爆裂破だ。

セットされたなのはさんは、アイドルカードに破壊された事が癪に障ったようで凄く不機嫌な顔をして破壊された。

と言うか男共、いつ黒・魔・導・爆・烈・破(ブラック・バーニング)の打ち合わせをした。

 

「魔法族の結界の効果でこのカードにMCを乗せるね」

 

MC魔法族の結界0→1

 

「う~ん、その金髪の子は倒せないな~。コスモクイーンでマリアージュ軍隊長トークンに攻撃!」

 

A2900 VS D2000

 

「これでターンエンド」

「エンドフェイズ、ヴィヴィオを融合デッキに戻し、融合デッキから覇王アインハルトを特殊召喚する」

 

LC時空管理局1→2

 

遊斗  モンスター1 伏せ1 手札2 LP4000

BMG  モンスター3 伏せ1 手札0 LP2300

 

・・・・結構つらい状況だよなこれ。まあアインハルトがいるから、相手のターンにヴィヴィオさんを出せて、守りには問題ない。けどこのままだと結界にMCが乗って大量のドローをされる。手札にあるstrikersの回収も使いたいけど、ヴィヴィオさんの攻撃力を下げてしまうのは辛い。このドローカードでstrikersの回収を使ってもヴィヴィオさんの攻撃力に影響が無いようにしたい。

 

「ドロー! よしっ、連続転移を発動。時空管理局のLCを二つ取り除き、デッキトップから三枚めくる。三枚の中で、通常召喚可能なLSがいたらそのモンスターを特殊召喚する。一枚目バルディッシュ・スピードローダー、二枚目カリム、三枚目カートリッジロード。カリムを特殊召喚する」

 

A500・D500

LC時空管理局2→0→1

 

「そしてカリムの効果、一ターンに一度カードの種類を宣言し、デッキトップが宣言した種類だったら手札に加える。俺はモンスターを宣言、デッキトップはキャロ。手札に加える。

魔法・罠ゾーンにキャロを置き、キャロの効果でアインハルトとカリムの攻撃力が300上がる」

 

アインハルトA2700・D2200→A3000・D2500

カリムA500・D500→A800・D800

 

「そしてフェイトを召喚。効果でLCを置く。そして自身のLCを取り除き、ブラック・マジシャン・ガールの表示形式を変更する」

 

フェイトA1800・D500→A2100・D800

 

攻撃力が2900に上がっていても、ブラック・マジシャン・ガールの守備力は1700。表示形式を変更すれば下級モンスターでも破壊できるラインになる。やっぱり攻撃力1800で表示形式変更を持つフェイトは便利だな。

観客席にいるフェイトに、ありがとうの意味を込めて手を振ると、ニコッと微笑んで手を振り返してくれた。

 

「バトル! アインハルトでコスモクイーンを攻撃!」

『ハァアア! 覇王断空拳!』

 

A3000 VS A2900

 

足先から練り上げた力を拳足に乗せて撃ちだす打撃。その技法を完璧にマスターしているアインハルトの拳は、宇宙に存在し様々な星を統治している女王を粉砕した。

相変わらず見ているだけでは、どうやってあれほどの威力を出しているか分からない。デュエルには関係ないが、アインハルトと模擬戦をしてからほぼ毎日、あの断空の技法の練習している。まっ、数ヵ月で覚えるのは無理だな。

 

BMG LP2300→2200

MC魔法族の結界1→2

 

「アインハルトの効果。戦闘でモンスターを破壊した時、その攻撃力分俺のライフを回復する」

 

遊斗LP4000→6900

 

アインハルトの肩に乗っているアスティオンの『にゃ~ん』と可愛らしい鳴き声と共に、俺の体が光りライフを回復した。あ~、アインハルトの精霊もどっかに行ってるから、攻撃名しか言わないのか。いつもなら、ティオお願いします、って言うのに・・・・。そう思うと精霊がデッキにいないのって結構寂しいな。今いるの最終形態の皆さんだけだし。

 

「ありゃ~、ライフ一回も削って無かったのに回復されちゃったな」

「フェイトでブラック・マジシャン・ガールに攻撃!」

『ハーケンセイバー!』

 

フェイトA2100 VS D1700

 

フェイトはバルディッシュを鎌状にする。だが何もしないとその鎌には刃が無く、フェイトが魔力を供給する事により魔力が刃となる。フェイトが魔力を供給する瞬間、バルディッシュが地味だが複雑な動きをして魔力刃を出す。この瞬間が地味に好きだったりする。

フェイトはその魔力刃をブラック・マジシャン・ガールに飛ばし、彼女にぶつかる直前に魔力刃を爆発させた。

 

「「「ブー!」」」

「何て野郎だ!」

「お前は俺達のアイドルを!」

「大丈夫だよみんな! バウンド・ワンドの効果発動。装備モンスターが相手によって破壊された時、装備モンスターを墓地から特殊召喚。もう一度現れて、ブラック・マジシャン・ガール!」

 

魔法族の結界2→3

BMG A2000・D1700→A2300

 

「「「うおおおお!」」」

「そんな効果が・・・・。カードを一枚伏せてターンエンド。エンドフェイズアインハルトを融合デッキに戻し、冥王イクスヴェリアを守備で特殊召喚」

 

イクスA2000・D2500→A2300・D2800

LC時空管理局1→2

 

遊斗  モンスター3 伏せ3 手札0 LP6900

BMG  モンスター2 伏せ1 手札0 LP2200

 

「行くよ、ドロー! セットした見習い魔術師を反転召喚。効果で魔法族の結界にMCを乗せるね」

 

MC魔法族の結界3→4

 

セットモンスターは見習い魔術師だったか・・・・。てっきり執念深き老魔術師と思ってあえてフェイトの効果で表示形式しなかったんだが、読み過ぎてしまったな。いくら結果論とは言え、勝利の機会を逃したのは悔しい。

 

「そして魔法族の結界の効果で見習い魔術師を生贄にしてデッキから四枚ドロー! よしっ、貪欲な壺を発動。墓地のブラック・マジシャン、ホーリー・エルフ、見習い魔術師、コスモクイーン、マジシャンライラをデッキに戻し二枚ドロー。賢者の宝石を発動。フィールドにブラック・マジシャン・ガールが存在する時、デッキからブラック・マジシャンを特殊召喚!」

 

BMG A2300→A2000

A2500・D2000

 

ッツ、師弟が揃ってしまったか。この二人が並んだ事で、効果が発動するわけではないが、遊戯さんのエースカードが二体並ぶのは得体のしれない恐怖とワクワクが溢れて来る。BMGの手札はまだ五枚。俺の場を破壊するには十分すぎる程の手札だ。

 

「マジシャンズ・クロスを発動。自分フィールドに魔法族モンスターが二体以上いる時、その一体を選択して発動。選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで3000になり、このターン選択したモンスター以外の魔法使い族モンスターは攻撃できない。私はブラック・マジシャンを選択」

 

ブラマジA2500→A3000

 

「更に拡散する波動を発動! ライフを1000払い、レベル7以上の魔法使い族モンスターを選択。選択したモンスターはこのターン相手モンスター全てに一回ずつ攻撃ができる!」

 

BMG LP2200→1200

 

なるほど! だからブラック・マジシャンの攻撃力を上げたのか。こんなことならイクスじゃなくてヴィヴィオさんを出しとくべきだった。次のターンヴィヴィオさんを出したくてイクスにしたんだが、失敗だったようだ。

 

「バトル! ブラック・マジシャンでフェイトに攻撃! 黒・魔・導(ブラック・マジック)!」

 

A3000 VS A2100

 

「攻撃宣言時strikersの回収を発動。墓地のスバル、蒼穹の王・高町なのは、イクスをデッキに戻し二枚ドロー!」

 

これでスバルさんを引けたらラッキーなんだけど、流石にそこまで上手くは行かない。ダメージ計算時も何もなかったので、俺はフェイトが破壊される姿を見るしかなかった。

 

遊斗LP6900→6000

 

「カリムとイクスヴェリアに攻撃!」

 

A3000 VS D800

A3000 VS D2800

 

カリム姉もイクスも、ブラック・マジシャンの杖先から放たれた黒紫色の黒魔術により、防ぐ術が無く破壊されてしまった。流石最高レベルのマジシャンだ。マジシャンズ・クロスと拡散する波動と言う個性的なカードを二枚同時に使い、俺のフィールドのモンスターを全滅させた。いや、ここで褒めるべきは、そのブラック・マジシャンを使っている、精霊のブラック・マジシャン・ガールか。

 

「マジシャンズ・ヴァルキリアを守備表示で召喚。カードを一枚伏せてターンエンド」

 

A1600・D1800

 

遊斗  モンスター0 伏せ2 手札2 LP6000

BMG  モンスター3 伏せ1 手札1 LP1200

 

相手の場にはブラック・マジシャン師弟と、攻撃対象を制限させるマジシャンズ・ヴァルキリアか。対する俺は手札二枚でモンスターは0。非常に厳しい、だが同時にワクワクが止まらない。この状況をどう打破するか、次のドローで何が来るか。これだからデュエルは面白い!

 

「ドロー、まだいける! ティアナを通常召喚! そして時空管理局のLCを取り除き、墓地のAOA高町なのはをゲームから除外、その同名トークンを特殊召喚する!」

 

ティアナA1200・D1000→A1500・D1300

 

「そして場のAOA高町なのはを生贄に、再び現れろ! 蒼穹の王・高町なのは!」

 

なのはA2500・D2500→A2800・D2800

LC時空管理局2→3

 

さっきと同じようにフィールドに竜巻が現れ、その中からかーなーりー機嫌の悪いなのは様が現れた。さっきブラック・マジシャン・ガールに破壊された事を根に持っているんだろう。

 

「特殊召喚成功時デッキから闇の書を墓地に送る。そして闇の書の効果でなのはに装備。なのは自身の効果でバルディッシュを装備」

 

なのはA2800・D2800→A4100

 

なのは様の周りに旋回していたブラスタービットの内二つがそれぞれバルディッシュと闇の書になり、彼女を守る様に目の前で浮いた。

 

「バトル! なのはでマジシャンズ・ヴァルキリアを攻撃! これで終わりだ!」

「させないよ! その装備魔法が貫通効果を持ってるのは知ってる! 攻撃宣言時マジシャンズ・サークルを発動! デッキから二枚目のマジシャンズ・ヴァルキリアを特殊召喚。これで君は私のモンスターを攻撃できない!」

 

ヴァルキリアロックか! 神楽坂とやった時もこのタイミングでやられたな。ヤバイな・・・・、主になのは様のストレス的な意味で。余りにもイライラさせてしまうと、俺の命が危うくなる。

 

「俺はデッキからシャマルを特殊召喚。効果でキャロにLCを置く。カードを一枚伏せてターンエンド」

 

LCキャロ0→1

なのはA4100・D2800→A4400・D3100

シャマルA700・D1800→A1300・D2400

ティアナA1500・D1300→A1800・D1600

 

遊斗  モンスター3 伏せ5 手札0 LP6000

BMG  モンスター4 伏せ0 手札1 LP1200

 

シャマ姉が攻撃表示と言うのが若干不安だが、ライフは6000あるから、ライフが0になる事はないだろう。それに相手の場では今の所なのは様を倒す事は不可能な筈。いや、相手の場にはブラック・マジシャンがいる。どんな攻撃を仕掛けて来るか分からない。

 

「ドロー! 行くよ。魔法カードハリケーン! フィールドの魔法・罠カードを全て手札に戻す」

「バウンスかよ・・・・」

 

ブラック・マジシャン・ガールの手の中にあるカードから強風が発生し、俺の魔法・罠カードは全て破壊されてしまった。俺がセットしていたカードはオプティックハイド。大嵐や黒・魔・導(ブラック・マジック)が来ても大丈夫だったんだが、ハリケーンは守備範囲外だ。なのは様は自分の武器が飛ばされた事に大変お怒りの様で、ピキピキと額に青筋を立てている。まあさっきから自分の思い通りになってないからね。普段偉そうにしているなのは様にはイライラだろう。

 

なのはA4400・D3100→A2500・D2500

シャマルA1300・D2400→A700・D1800

ティアナA1800・D1600→A1200・D1000

 

「場のマジシャンズ・ヴァルキリア二体を生贄に混沌の黒魔術師を召喚! 効果で墓地から死者蘇生を手札に加えね」

 

A2800・D2600

 

ック、また混沌の黒魔術師かよ。遊戯さんのデッキは基本魔法使い族で、ブラック・マジシャン・ガールは純魔法使い族。しかも二人ともブラック・マジシャン軸だからこのカードも入っているのは当たり前か。

 

「死者蘇生を発動。君の墓地にいる祝福の騎士シグナムを特殊召喚するよ」

 

A2700・D2000

 

「バトル! 混沌の黒魔術師で蒼穹の王・高町なのはに攻撃! 滅びの呪文!」

 

A2800 VS A2500

 

混沌の黒魔術師は、ブラック・マジシャンが持っている杖とよく似た杖で、これまたよく似た呪文をなのは様に撃った。この二枚のアニメーションが似ているのには理由があり、混沌の黒魔術師はマジシャン・オブ・ブラックカオスのリメイクカードで、マジシャン・オブ・ブラックカオスはブラック・マジシャンが洗礼を受けた姿だから、ブラック・マジシャンとの繋がりがある。

今回二回目の破壊になのは様は我慢の限界なのか、混沌の黒魔術師から放たれた呪文を片手で受け止め、その反対の手の平を混沌の黒魔術師に向け、桃色の砲撃を発射した。突然の攻撃に混沌の黒魔術師は回避行動を取れず桃色の砲撃呑み込まれた。あれ? この戦闘なのは様が負けるんだよね?

その後なのは様はスッと除外ゾーンに行った。

 

遊斗LP6000→5700

 

「・・・・しゅ、祝福の騎士シグナムでシャマルに攻撃!」

 

A2700 VS A700

 

いまシャマ姉とシグナムさんの精霊は宿っていないので、二人ともさも当たり前の様に戦闘を行った。でもやっぱりレヴァンティンに斬られるシャマ姉の姿を見るのは心が痛む。死者蘇生の発動を許してしまった俺の原因だ、後で二人に謝っておこう。

 

遊斗LP5700→3700

 

「ブラック・マジシャン・ガールでティアナに攻撃! せーの!」

「「「1!」」」

「「「2!」」」

「「「3!」」」

黒・魔・導・爆・烈・破(ブラック・バーニング)

 

A2000 VS D1000

 

相変わらず仲良いなお前等! ブラック・マジシャン・ガールもすっかりノリノリだし。これで俺が勝ったら悪役にされてしまうだろうな・・・・。ハァ、紳士同盟ってメンドクせぇ・・・・。

 

「ブラック・マジシャンでダイレクトアタック!」

 

A2500

 

本日大活躍のブラック・マジシャンの杖先から、再び黒紫色の丸い弾が発射された。最高レベルの魔法使いの攻撃はやっぱり迫力がある。

 

遊斗LP3700→1200

 

「これでターンエンド」

 

遊斗  モンスター0 伏せ0 手札5 LP1200

BMG  モンスター4 伏せ0 手札0 LP1200

 

ライフは並んだ、モンスターも伏せも無いが手札は五枚・・・・だがこの五枚のカードはさっき手札に戻された、バルディッシュ、闇の書、キャロ、時空管理局、オプティックハイドの五枚。これが初手だったら100人中100人が事故と言うだろう。・・・・応えてくれ俺のデッキ!

 

「ドロー! ・・・・残念だが俺の勝ちみたいだ」

「え?」

「手札のエリオの効果発動。このカードを墓地に送り墓地のLSと名のつくモンスターを手札に加える。俺はフェイトを手札に加え、そのまま召喚する!」

 

LCフェイト1

A1800・D500

 

目のやり場に困る黒のレオタードに、腰回りには隠す役割を果たさない白のミニスカート。黒い漆黒のマントを羽織り、サラサラと靡く長い金色の髪を左右で結び、両肩に掛かる様に垂らしている。

あ~、なんか友達以上の関係になってからフェイトの恰好を見ると、色々とヤバイな。

 

「て、手札にある装備魔法は・・・・」

「その通りだ。手札のバルディッシュと闇の書をフェイトに装備」

 

フェイトA1800→A3100

 

「更にキャロを魔法・罠ゾーンに置く。これで攻撃力が更に上がる」

 

フェイトA3100・D500→A3400・D800

 

「バトル! フェイトでブラック・マジシャン・ガールを攻撃!」

『ジェットザンバー!』

 

A3400 VS A2000

 

大剣となったバルディッシュを細くてか弱い手で軽々と振り回し、柄の部分を右肩に乗せ、剣先がブラック・マジシャン・ガールに向くように思い切り振り下ろした。バルディッシュの魔力刃は物凄い速さで伸びて行き、一般女性ぐらいあるブラック・マジシャン・ガールの体を呑み、そのまま本物のブラック・マジシャン・ガールの方へ伸びて行った。

 

「きゃああああ!」

 

BMG LP1200→-200

 

「そ、そんな~」

「ブー!」

「ブラック・マジシャン・ガールを一回しか見られないなんて・・・・」

「おのれスカリエッティ!」

 

ハハハ・・・・、本当にコイツ等はデュエリストなのか? 同じ世代の俺が言うのも変だが、今時のデュエリストは腑抜けている。しかもデュエルアカデミアと言う、デュエルに力を入れている学校でこれだからな。

今度紳士同盟のアジトに殴り込み、一度思いっきりとっちめておこう。そんな事を考えながら、俺は落ち込んでいるブラック・マジシャン・ガールの元まで歩いた。

 

「ん、いいデュエルだったよ」

「えへへ、ありがと。私も楽しかったよ」

 

会場の地面に座り込んでいるブラック・マジシャン・ガールにそっと手を差し伸べ、彼女が俺の手を握るのを合図に彼女を置き上がらせた。男達の野太い悲鳴を無視して、俺はブラック・マジシャン・ガールの手を握ったままフェイトの元へ行った。金髪美少女二人と一緒にいたので周りから注目を浴びたので、会場の端っこまで避難した。

 

「お疲れ様遊斗」

「フェイトのおかげだ。ありがとな」

 

俺の勝利を願ってくれるフェイト。女神と言うには少し幼すぎる、天使と言う表現が一番似合う美しさだ。ブラック・マジシャン・ガールの手を離し、その手でフェイトの頭を数回だけポンポンと叩く。撫でてはいないが、フェイトには子供扱いされたと感じたのか、頬をプーと膨らませて怒り顔をする。

 

「あはは、二人ともお熱いのはいいけど、私から話聞かなくていいの?」

「ふぇ、ち、違うよ」

「ち、違うのか・・・・。ん゛ん゛っ! それじゃあ早速、精霊界で今何が起こっている?」

 

フェイトの否定の言葉にちょっと落ち込んだが気を取り直して、フェイトを挟んで隣にいるブラック・マジシャン・ガールに問う。

 

「十年前くらいからね、それぞれの種族の代表、どっちかって言うと王様かな? まあ兎に角、偉い人が少しずつだけどおかしくなったの。戦争、破壊、暴力、貧富の差。平和だった精霊世界に少しずつそんな事が起こってきた」

「やっぱり精霊世界にもそういう事が起こるのか」

「そうだね。そうなった原因は分からない。ただ一つ確かなのは、どの王様も、本来なら存在する筈のないカードを狙っているって事」

 

本来なら存在する筈のないカード・・・・。カイバーマンも同じ事を言っていた。

 

「どの種族もそのカードを必死に探した。実際に存在しない筈のカードは見つかった」

「見つかった? だって探しているそのカードは私達LSじゃないの?」

「まあ結論から言えばそうだね。でも本当にあるの、君も見覚えがあるんじゃない?」

 

・・・・俺の無知が原因でなければ、この前万丈目が使っていたくず鉄のかかし、カイバーマンが使っていたスキル・サクセサー、カオス・ソーサラーが使っていた混沌空間とエフェクト・ヴェーラー。あれらのこのカード達をネットで調べたが、どこにもそのカードは無かった。

 

「あるな・・・・」

「その他にも色々あったんだよね。でもどれも王様達が求めていたカードじゃなかった。そんなある時、魔法使い族のある一人があなた達LSの事を知った。全ての種族が狙っているLS、他の種族には知らせずに一人占めしたいよね?」

「だから魔法使い族しか襲ってこないのか・・・・」

「そう、王様であるエンディミオンはなるべく腕の立つ部下を使いあなたを襲った」

「・・・・あなたは魔法使い族なのにどうして敵である私達に教えてくれるの?」

 

そう言えば、俺は当たり前の様にブラック・マジシャン・ガールから話を聞いていたけど、彼女も魔法使い族だった。フェイトは警戒を強めたのか、ポケットに入れているバルディッシュに触れる素振りをした。

 

「お師匠様は十年前からエンディミオンの考えに疑問を思って、エンディミオンの元を離れたの。むしろ精霊世界を元に戻そうとしてる」

「でも俺達に話した所で精霊世界が元に戻る訳じゃないし、原因は俺たちかもしれないんだろ?」

「精霊世界がおかしくなった原因はLSかもしれない。でも同時にLSが精霊世界を元に戻せるかもしれないでしょ?」

 

力が原因だったら原因を力でねじ伏せるか・・・・。ちょっと違うかもしれないが、要するに孫の手も借りたい状況って事か。

 

「まあそもそも原因がLSって決まった訳じゃないし、精霊世界を救えるかも分からない。でも魔法使い族があなた達を狙っているのは事実」

「つまり事の状況を伝える為に来たと」

「そう言う事。じゃ、私はそろそろ戻るから。くれぐれも手先に気を付けてね」

 

伝えるべき事は全て伝え終えたようで、ブラック・マジシャン・ガールは席から立ち俺達に手を振った次の瞬間、スッと消えて行った。精霊世界に帰ったんだろう。

 

「「「ワアアアア!」」」

 

話している間に、どうやら全一回戦が終わったようだ。これからは試合数も減って行き、どんどん出番が増えて行くだろう。

 

「なんか大変な事が起こってるみたいだな・・・・」

「うん・・・・。でも、今は祭りを楽しもう。私達二人で悩んでも何にもならないし」

「そう、だよな。そうだよ、俺はこれから何回もデュエルするんだ。デュエルする前からモチベーション下げてたら行けないもんな」

「うん! 頑張って優勝してね」

「ああ!」

 

それから俺は順調に勝ち進んだ。途中、明日香と戦い、ブラック・マジシャン・ガール並みに苦戦したりもしたが、無事決勝まで来る事が出来た。相手は勿論十代。そう言えば大勢の観客の前で、十代と一対一で戦うのは初めてかもしれない。そう思うとワクワクが止まらない。十代とのデュエルはもう当に100回を越えたが、お互いまだまだデッキの全ての可能性を出し切っていない。

だからこのデュエルで、お互い、まだ知らない可能性を出して行こう。

 

「行くぞ十代!」

「ああ、かかって来い遊斗」

「「デュエル!」」

 

 

 




今回は新オリカが無いので、今回フィニッシャーになったフェイトについて。

フェイト・テスタロッサ ☆4/光/魔法使い/1800・D500
このカードが召喚に成功した時、このカードにLCを1つ置く。このカードに乗っているLCを1つ取り除く事で、相手フィールド上のモンスターの表示形式を変更する。




光属性、魔法使い族、攻撃力1800、表示形式持ち。かなり強力ですね。
今回のブラック・マジシャン・ガールの様に上級モンスターでも守備力は低いモンスターはいるので使い勝手がいい。おそらく下級LSの中で一番使い勝手がいいカード。専用装備魔法のバルディッシュは貫通効果を持っているし、デッキからアルフを特殊召喚して融合すると、3500打点まで持ってこれる。
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