だいぶん前の話になるのですが、十八話のあとがきで、ダメージステップ計算時にマリアージュにスバルを使うと、マリアージュトークンは出せる。と言っていましたが、出せませんでした。
何をどう勘違いしたのか、ダメージステップ時の順番がおかしくなっていました。
マリアージュの自壊効果ですが、あれはダメージ計算後に発動する効果で、トークンが呼びだされるのはダメージステップ終了時、戦闘破壊されたモンスターがフィールドから離れる時ですね。
この誤った戦法を使ってしまった二十一話のVSブラック・マジシャン・ガール戦ですが、もう修正のしようがないので、前書きの所に追記で書いておきます。
十八話のあとがきにも同じように書いておきます。
すいませんでした。
Side剣山
十代のアニキと遊斗先輩がいなくなってからもう三日経つドン・・・・。十代のアニキをみんなで探した日から、万丈目先輩はおかしくなり、白い制服を着てホワイト寮という変な寮に移ったザウルス。校長先生はと言うと、強いデュエリストを探す旅に出て、代わりにクロノス教諭が校長先生代理になっているドン。クロノス教諭の変わりに教頭先生になったナポレオン教頭とクロノス校長代理は考え方が違い、今先生達は混乱していてホワイト寮どころの騒ぎでは無いザウルス。
「ハァ・・・・アニキ~」
「アニキ達が帰ってくれないと、この間みたいに俺達がレッドを守らなくちゃならないザウルス」
この間ナポレオン教頭が落ちこぼれのレッド寮を潰す為に、刺客を放ってきたザウルス。しかもナポレオン教頭だけじゃなく、イエロー寮の先生が、イエローの俺と丸藤先輩を連れ戻す為に襲ってきたりもしたドン。
俺と丸藤先輩の力で何とか追い払う事が出来たザウルスが、このままアニキ達がいないのは辛いし、俺達も寂しいドン。
「アニキー! 遊斗君ー! 帰って来てくれよー!」
「ザウルスー!」
◇
Side遊斗
あれから三日間。俺は十代に付いていき、デュエルアカデミア島各地に眠っていたネオスペーシアン達を探していた。何故彼らがデュエルアカデミアにいるのかは分からないが、溶岩や山岳地帯など危険な所にもおり、かなり大変だった。十代だけに収穫がある訳では無く、俺も見つけたネオスペーシアン達から新たなカードを貰った。
デュエリストとして新たなカードを貰うのは凄く嬉しいが、この三日間、俺達はガチのサバイバルをしてすっかり体力が無くなっていた。
「けど遊斗が来てくれて助かったぜ。でなきゃ俺腹減って死んでた」
「海の水温が比較的暖かいから助かったな」
パチパチと火が細い木を燃やし、小さくて心地よい音を立てる。俺達にとって生命線である命の火に熱されている魚を眺め、十代はそう言った。
俺もサバイバルをするのは初めてだが、昔からサバイバル経験豊富な人が近くにいたので知識は豊富だ。サバイバルの知識はなのはさん、フェイトさん、シグナムさんから教えてもらった。
シグナムさんがサバイバルをする、それは想像つくかと思う。実際シグナムさんはキャンプ好きなアウトドアの人だ。その一方なのはさんとフェイトさんは管理局の任務で仕方なくサバイバルをやった事があるらしく、それはそれは地獄の様なサバイバルだったらしい。
「三人の話を聞いてて良かったよ。実際のサバイバルってテレビのサバイバル番組と全然違うし。ほら、魚焼けたぞ」
「おう、サンキュー! おっ、うっめー! アクア・ドルフィンが言うにはネオスペーシアンはあと二人」
「俺が貰うカードはあと三枚らしい」
「お前の方が多いってなんか納得できねえな」
「融合も入れたらお前の方が多いって。けどシュテル、レヴィ、ディアーチェだけじゃなかったとは。また賑やかになるな」
焼けた魚を豪快に噛みつく。海の塩がしっかりと身にしみ込んでおり、獲れたてなので身もしっかりとして、とても美味しい。美味しいが、ここ最近魚と山菜しか食ってないのでいい加減飽きてきた。十代も口には出さないが、大好きな海老フライが食べたいだろう。
「新しいカード同士でデュエルしてぇな~」
「同感だが、サバイバル中に余計な体力を使いたくない。気持ちは分かるが我慢しよう。それにお前も気付いてるだろ?」
「ああ、なんか嫌な予感がする。早くデュエルアカデミアに帰らねえとな」
十代はバクバクと白身を食べ、アニメの様に綺麗に頭と骨と尻尾だけ残すと、スッと立ち上がる。俺も十代に続き、素早く魚を食べて腹を膨らませる。
「行くぞ十代。今夜中には残りのネオスペーシアン達を探すぞ」
「おう!」
◇
最後に飯を食ってから六時間ぐらいが経った。無事最後のネオスペーシアンを見つける事が出来、俺もネオスペーシアンからカードを貰った。もう二日徹夜でネオスペーシアンを探していたから体が限界だが、デュエルアカデミアの安否が確認できるまで寝たくても寝れない。
「・・・・し、死ぬ」
「後もう少しだ・・・・」
天真爛漫でいっつも元気な十代も、ネオスペーシアンが集まった喜びよりも眠気の方が強いらしく、エドに負けた時並みにテンションが低い。
「・・・・デュエルの匂いがする。こっちだ」
「おう・・・・」
お通夜の後の様なテンションの低さに等しく、足が進む速さも低い。フラフラとよろついている背中に付いて行くと、室内デュエルスペースの建物が前にあった。月一試験だったり、卒業代表デュエルがあった場所。ゾンビのようゆっくりとデュエルスペースに入ると、そこには明日香、翔、剣山、それにエドとナポレオン教頭がいた。
「アニキ! 遊斗君!」
「あなた達!? 今までどこにいたの!?」
「それはあとで説明する。今はどういう状況だ・・・・?」
「今はレッド寮の存亡を掛けたデュエルをするのでア~ル。エド・フェニックス氏とのデュエルに負けたら、レッド寮は無くなるのでア~ル」
語尾にア~ルを付ける、クロノス先生や剣山に負けずとも劣らない独特な喋り方をするのは、クロノス先生に代わり新しく教頭先生になったナポレオン教頭。どこの国の出身かは分からないが、一年前のクロノス先生に良く似ており、落ちこぼれであるレッドを目の敵にしているのは分かる。俺はブルー寮のエースだが、レッドの存続を求めているからナポレオン教頭には目を付けられている。
「エド! お前の相手は俺がする!」
「十代、あなたカードが真っ白に見えるんじゃないの?」
「大丈夫だ。もうしっかりとカードが見える。それにエドにはこの間の借りを返さないといけないからな」
デュエルディスクを構えていた明日香は、睡魔を吹き飛ばした十代の瞳に宿る意志を感じたのか、デュエルディスクを降ろす。
「おっと、待つのでアール。私の刺客はもう一人いるのでアール。来るのでアール銀流星!」
呼ばれたのは眼鏡を掛けて太った男。見た目でどうこう言うのは好きではないが、いかにもオタクっぽい奴。
「へぇ? 僕以外にも呼んでいるとは。日本の教師に舐められるとは、僕も落ちたものだ」
「そ、そういう訳ではないのでアール。ですが念には念を。さあ、銀流星と戦うのは誰でアール?」
「俺がやる。これに懲りたらレッドを無くそうなんて企むのは止めてもらいたい」
「分かったのでアール。けどどっちか一人負けたらレッドは消えるのでアール」
後ろから翔、明日香、剣山の非難の声が上がる。一人はプロデュエリストエド・フェニックス。銀流星は少しマニアックなデュエリストだが、ゲームチャンプであり、デュエリストとの腕も一流。そんな二人を学生二人が相手にし、どちらか一人でも負けたらいけない。傍から見たら不公平だが、新たな仲間を加えた俺達にとっては、これくらいの相手じゃないと話にならない。
「問題ない」
「それよりデュエルだ!」
「「「「デュエル!」」」」
「せ、先攻は僕がもらう。ドロー、ヴィークラーを通常召喚」
A200・D200
現れたのは、様々な乗り物が合体した姿のモンスター。二輪なのに連動してか、攻撃力、守備力、レベル全てに2が入っている。カードデザイナーのちょっとしたお茶目だろう。
「永続魔法マシン・デベロッパーを発動。機械族の攻撃力を200アップ」
ヴィークラーA200→A400
「これでターンエンドだ」
場
流星 モンスター1 伏せ1 手札4 LP4000
やっぱりデュエルは凄い。さっきまでの眠気が吹っ飛び、目の前の相手とのデュエルに意識が集中している。
マシン・デベロッパーにヴィークラー。ヴィークラーは戦闘破壊された時、デッキからアンサイクラーを特殊召喚するリクルーターだ。そして永続魔法、マシン・デベロッパーは機械族が破壊された時カウンターを乗せる。ただヴィークラーを破壊しても俺にアドバンテージは無い。ここは工夫して攻撃に移ろう。
「ドロー! ナイスだ。レヴィを召喚。効果で自身にLCを置く」
『強くてカッコイイ僕は切り込み隊長!』
A1900・D400
LCレヴィ1
「バトル! レヴィでヴィークラーを攻撃!」
『
A1900 VS D200
ハーケンセイバーのパクリ技だが余り言わないでおこう。あくまで俺がハーケンセイバーを先に見ていたからで、レヴィの方がこの魔法を考えたのが早かったかもしれない。
水色に光る魔力刃が、ヴィークラーを二つにカットする。綺麗に破壊出来たことにレヴィも満足にしているのか『ふっふ~ん』と腰に手を当てている。
「レヴィの効果発動。戦闘でモンスターを破壊した時、自身のLCを取り除く事で、デッキからレベル5以下のLSを特殊召喚する。来い、イクス」
A500・D500
LCレヴィ1→0
「ヴィークラーの効果でデッキからアンサイクラーを特殊召喚。更にマシン・デベロッパーにジャンクカウンターが二つ乗る」
マシン・デベロッパー0→2
アンサイクラーA100・D100→A300
「この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃出来ない。イクスの効果でデッキからマリアージュを特殊召喚。カードを一枚伏せてターンエンド」
A1700・D1200
場
遊斗 モンスター3 伏せ1 手札4 LP4000
流星 モンスター1 伏せ1 手札4 LP4000
素直にレヴィは凄い。カウンターを溜められなかったら一回限りの効果になってしまうが、溜めれば一気に展開できる、優秀な効果だ。ただ内心で褒めないと、調子に乗ってしまう性格が長所でもあり短所でもある。
「アイドルデッキかな? ドロー、アンサイクラーを生贄に捧げ巨大戦艦ビッグ・コアを召喚する」
ビッグ・コアA2300・D1100→A2500
俺はロボットの事は詳しくないから説明するのが難しい。SF映画で良く出る薄っぺらい戦闘機と言えば分かるだろうか?
このカード、というより巨大戦艦のシリーズは、I2会社が作った某有名ゲームの機体らしく、そのゲームのファンの人達にとってはまさに夢の様なカードだろう。
「このカードの召喚時、カウンターを3つ置くよ」
ビッグ・コア3
「バトル! ビッグ・コアでレヴィを攻撃!」
「させない、攻撃宣言時永続罠、鋼の軛を発動。ビッグ・コアの攻撃を封じる!」
「ッツ、カードを一枚伏せ、永続魔法ボスラッシュを発動だ。ターンエンドする」
「エンドフェイズ、鋼の軛の効果でビッグ・コアの攻守を1000下げ、レヴィにLCを置く」
ビッグ・コアA2500・D1100→A1500・D100
レヴィLC0→1
場
遊斗 モンスター3 伏せ1 手札4 LP4000
流星 モンスター1 伏せ3 手札2 LP4000
このままレヴィで攻撃して展開したいところだが、巨大戦艦は共通で戦闘破壊されず、カウンターが無くなった状態で戦闘を行ったダメージステップ終了時に破壊される。
戦闘破壊をキーに効果を発動するレヴィとマリアージュには相手が悪い。ここは別のモンスターで戦っていくのがいいかもしれない。
「ドロー! レヴィのLCを生贄に、はやてを召喚。効果でLCをはやてに置く!」
A2000・D1700
LCはやて1
『あー! 僕の魔力!』
『ごめんなぁ。けど今はこうした方がええからな~』
まるでお菓子を食べられた子供と。それを宥める母親だ。この組み合わせも中々微笑ましい。
けどレヴィとは正反対の性格のイクスは、元気なレヴィにポカーンとしている。マリアージュはいつも通り立っているだけ。
「はやての効果。LCを一つ取り除き、このターン二回攻撃を可能にする! 場のイクスとマリアージュを融合。来い冥王イクスヴェリア!」
A2000・D2500
LCはやて1→0
「イクスの効果でマリアージュ軍隊長トークンを特殊召喚する」
A2000・D2000
「バトル、はやてでビッグ・コアを二回攻撃!」
『ディアボリックエミッション!』
A2000 VS A1500
流星LP4000→3000
「ック、ビッグ・コアのカウンターを二つ取り除き、二回とも破壊を無効するよ!」
ビッグ・コア3→1
「まだまだ! レヴィで追加攻撃!」
『もういっちょ光翼斬!』
A1900 VS A1500
流星LP3000→2600
「破壊を無効!」
ビッグ・コア1→0
ディアボリックエミッションと光翼斬をくらっても、なお破壊されない巨大戦艦。けどビッグ・コアは既に半壊であり、ダメージを受けているのが素人の目でも確認できる。
「イクスでビッグ・コアを攻撃!」
『えっと、この様な時は私も技名を言うのですか?』
「いや、無理にとは言わないが、お前も技名無かったな・・・・」
A2000 VS A1500
なんて言っている間に、イクスの周りからマリアージュがゾンビの様に地面から現れ、ビッグ・コアに向け銃を乱射した。う~ん、インフィニートゥムマリアージュとかどうだろうか?
「何をブツブツ言っているの? カウンターが乗っていない巨大戦艦が戦闘をしたダメージステップ終了時、巨大戦艦は自壊する」
マシン・デベロッパー2→4
流星LP2600→2100
「これでラスト! 軍隊長トークンで攻撃!」
『
A2000
流星LP2100→100
「カードを一枚伏せてターンエンドだ。エンドフェイズイクスの効果。自身を融合デッキに戻し、融合デッキからアインハルトを特殊召喚する」
A2700・D2200
「こっちもボスラッシュの効果を発動。巨大戦艦が破壊されたターンのエンドフェイズ、デッキから巨大戦艦を特殊召喚する。巨大戦艦ビッグ・コアMk-Ⅱを特殊召喚。このカードの特殊召喚成功時、このカードにカウンター三つ置く」
Mk-ⅡA2400・D1100→A2600
Mk-Ⅱ3
場
遊斗 モンスター4 伏せ1 手札3 LP4000
流星 モンスター1 伏せ3 手札2 LP100
場、ライフ、この二つで勝っているし、手札も差は一枚。決して悪くは無い状況だが、奴の場は整った。ここから流星の本気が見えるだろう。
「凄いね、僕が押されるとは。けどこれからだ。ドロー! う~ん、このままバトルだ! Mk-Ⅱで軍隊長トークンに攻撃!」
A2600 VS A2000
マリアージュは抵抗するそぶりも見せず、抵抗したとしても攻撃力的に勝てないから意味ない、と言わんばかりの態度だった。
遊斗LP4000→3400
「Mk-Ⅱのカウンターが一つ減る。カードを二枚伏せてターンエンドだよ」
Mk-Ⅱ3→2
「埋まったか・・・・。アインハルトの効果で、このカードを融合デッキに戻し、融合デッキからヴィヴィオを特殊召喚する。このカードの攻守は墓地のLS×400上がる。墓地のLSは二枚。ヴィヴィオの特殊召喚成功時、デッキから聖王の鎧を手札に加える」
ヴィヴィオA?・D?→A800・D800
場
遊斗 モンスター3 伏せ1 手札4 LP3400
流星 モンスター1 伏せ5 手札1 LP100
モンスターはともかく伏せが怖い・・・・。表になっているカードはボスラッシュとマシン・デベロッパーの二枚で分からないカードが三枚。これは非常に、いや、かなり動きにくい。
なのは来ないかな~、なのは来ないかな~。
「ドロー、なのは大好きだ! なのはを召喚、効果でLCを置く」
『にゃはは、フェイトちゃんに怒られちゃうよ?』
「(この人、僕よりカッコイイのに、重症なオタクだ・・・・)」
A500・D1800
LC1
「なのはの効果。このカードのLCを取り除き、一番左のセットカードを破壊!」
「残念、チェーンして和睦の使者を発動。このターン僕のモンスターは戦闘では破壊されず、僕は戦闘ダメージを受けない」
「ッツ、やられたな」
『ゴメンね。失敗しちゃった』
「気にするな。永続魔法魔力高炉を発動。このカードにLCを二つ置く」
LC魔力高炉2
「魔力高炉のLCを一つ取り除き、デッキからユーノを特殊召喚。場のなのはとユーノを融合! 来い、AOA高町なのは!」
A1000・D3000
ヴィヴィオA800・D800→A1600・D1600
LC魔力高炉2→1
「なのはの効果。このカードを攻撃表示にしてデッキからシュテルを手札に加える。そしてAOAなのはを生贄に、蒼穹の王・高町なのはを召喚!」
衝撃と共にフィールドに発生した竜巻は、宇宙空間でも戦闘出来る巨大戦艦を風圧で押している。しかしその圧倒的な風圧よりも竜巻の中にいる人物の覇気の方がはるかに強い。戦闘に関しては素人であろう流星も冷や汗を流している。
A2500・D2500
ヴィヴィオA1600・D1600→A2000・D2000
『こうして出るのは結構久しいな。楽しませてもらう』
「なのはの効果発動。特殊召喚成功時、デッキのカード一枚を選び墓地に送る。レイジングハートを墓地に送り、なのはの効果発動。墓地の装備魔法を装備する事が出来る。レイジングハートを装備」
なのはA2500→A4000
「攻撃力4000!?」
「まだまだ、ヴィヴィオの効果発動。墓地のAOAなのはを選択し、その効果を得る。ヴィヴィオの効果で守備のこのカードを攻撃表示に変更し、デッキからツヴァイを手札に加える」
スバルやキャロを手札に加えても良かったが、魔力高炉のLCが残っているなら、はやてとツヴァイを融合した方が得策だと思う。しかしこの流れが出来たのは高町親子の力あっての事。親子揃って強力な効果を持っている。
「魔力高炉のLCを取り除き、ツヴァイを特殊召喚。場のはやてとツヴァイを融合! 来い、夜天の主・八神はやて! 効果で自身にLCを二つ置き、LCの数×300攻撃力を上げる」
はやてA2100・D2000→A2700
ヴィヴィオA2000・D2000→A2800・D2800
「バトル! なのはでMk-Ⅱを攻撃!」
『ディバインバスター・エクステンション』
A4000 VS A2400
レイジングハートから放たれた桃色の砲撃が、巨大戦艦のエネルギー砲撃を押し返し、戦艦の半分を呑み込んだ。
「戦闘ダメージは無い!」
「だが戦闘を行った事でカウンターが減る」
Mk-Ⅱ2→1
「まだまだ! はやてでMk-Ⅱを攻撃!」
『『
A2700 VS A2400
Mk-Ⅱ1→0
「ヴィヴィオで攻撃!」
『ディバインバスター!』
A2800 VS A2400
「ック、Mk-Ⅱは破壊される」
「アニキも凄いけど遊斗先輩も凄いザウルス! ライフと場で圧倒してるドン!」
「アニキも遊斗君も始めて見るカードを使っているッス」
「まさかこれで終わりじゃないだろうな? ターンエンド。エンドフェイズヴィヴィオを融合デッキに戻し、融合デッキからアインハルトを特殊召喚する」
A2700・D2200
「ボスラッシュの効果でデッキから巨大戦艦クリスタル・コアを特殊召喚するよ」
クリスタル・コアA2100・D1000→A2300
場
遊斗 モンスター4 伏せ2 手札3 LP3400
流星 モンスター1 伏せ4 手札1 LP100
「ドロー! ゴブリンのやりくり上手を二枚発動し、それにチェーンして非常食を発動。二枚のゴブリンのやりくり上手とマシン・デベロッパーを墓地に送る。効果でカードを三枚ドローし一枚デッキの下に、もう一回三枚ドローして一枚デッキの下に。そしてライフを3000回復する」
流星LP100→3100
クリスタル・コアA2300→A2100
伏せていたカードはやりくり上手だったか。ボスラッシュ軸なら不必要になったボスラッシュを墓地に送れるし、手札の巨大戦艦をデッキに戻せるし、ボスラッシュを手札に持って来る事が出来る。相性抜群のコンボって事か。
「相手フィールド上に二体以上同じ属性のモンスターがいる時、このカードは特殊召喚出来る。来い、神禽王アレクトール!」
A2400・D2000
アレクトール? 始めて見るカード。旋風に乗って登場したモンスターは、白い鎧を着た赤い羽根を纏った巨鳥の姿をしている。比較的緩い召喚条件に攻撃力2400、だがこの状況で出したカードが、ただの特殊召喚モンスターと言う訳ではないだろう。
「アレクトールの効果。フィールド上の表側のカードの効果を無効にする。ボスラッシュの効果を無効」
なるほど。ボスラッシュはデッキから特殊召喚する優秀な効果を持っているが、コントローラーは通常召喚出来なくなるデメリットがある。そのデメリットの所為でかなり評価が下がっているが、アレクトールを使う事でそのデメリットを消したか。
「クリスタル・コアの効果発動。攻撃表示のモンスターを守備表示にする。夜天の王・八神はやてを守備に変更」
はやてさんはLCで攻撃力は上がるけど守備は上がらないから、表示形式を変更されると半上級モンスターに勝てない。まあ攻守万能なモンスターは中々いないし。
「そしてクリスタル・コアとアレクトールを生贄に巨大戦艦カバード・コアを召喚!」
A2500・D800
次に現れた戦艦は、SF映画でよくするであろう円の形をしている機体。シリーズものの海外の映画で、賞金稼ぎが使っていた戦艦にそっくりだ。きっと某ゲームを知っている人ならもっと詳しい説明が出来るだろう。
装甲は銀色で、エネルギー弾やミサイルを発射する装置が目で確認できる。巨大戦艦で一番攻撃力が高く、最上級モンスターだが、大きさは先程の巨大戦艦より小さい。
「ガバード・コアの効果。召喚時二個カウンターを乗せる」
ガバード・コア2
「バトル! ガバード・コアで夜天の王・八神はやてを攻撃!」
A2500 VS D2000
ガバード・コアの正面から巨大なエネルギー砲がはやてさん目掛け発射された。SSランク魔導師でも、はやてさんは一対一の戦闘が得意では無いので、エネルギー砲を防ぐ事が出来ず破壊されてしまった。
「もう一枚のボスラッシュを発動。カードを二枚伏せてターンエンド」
「エンドフェイズ、アインハルトを融合デッキに戻し、ヴィヴィオを特殊召喚する」
ヴィヴィオA?・D?→A3200・D3200
場
遊斗 モンスター3 伏せ2 手札3 LP3400
流星 モンスター1 伏せ5 手札0 LP3100
攻撃力4000のなのは様を対処しなかったという事は、あのセットカードに戦闘無効のカードがあるんだろう。となると、さっき手札に加えたシュテルの出番はないか。
「ドロー! ヴィヴィオの効果で墓地のAOAなのはの効果を得て、デッキからロストロギア・レリックを手札に加える。そしてそのまま召喚」
A0・D0
「レリックをヴィヴィオに装備」
手札はだいぶんあるが、これ以上展開するのは不可能だ。火力を上げる事も出来ないし、このままバトルと行くか。
「バトル! ヴィヴィオでガバード・コアを攻撃!」
『ディバインバスター!』
A3800 VS A2500
「永続罠スピリットバリアを発動、これで僕の戦闘ダメージは0。そしてガバード・コアの効果発動。ダメージステップ終了時、コイントスをして表の場合戦闘したモンスターを破壊。裏だった場合カウンターを一つ取り除く」
スピリットバリア。あのカードは自分フィールド上にモンスターが存在する時、自分へのダメージを0にするカード。ヴィヴィオさんのディバインバスターはガバード・コアを呑み込み、そのまま流星へと飛んでいくが、薄黄色のバリアがディバインバスターを打ち消した。
戦闘耐性がある巨大戦艦にスピリットバリアか。自壊効果も持っているから余りいい組み合わせとは思えないが。
「だが残念な事に、それより先にヴィヴィオの効果が発動する。このカードが戦闘でモンスターを破壊できなかった時、そのモンスターの効果を無効にする」
「なんだと!?」
そう、ヴィヴィオさんの効果は戦闘破壊が確定するタイミングで発動する効果。ダメージステップ終了時よりだいぶん早く効果が発動できる。
「なのはでガバード・コアを攻撃!」
『ディバインバスター・エクステンション!』
A4000 VS A2500
「ック、戦闘ダメージは0だ!」
「だがこれで終わりだ! レヴィでダイレクトアタック!」
『僕で終わりだ! 光翼斬!』
A1900
「させない! 永続罠リビングデットの呼び声。墓地のガバード・コアを復活」
「やっぱり決められなかったか。攻撃は中断。カードを一枚伏せてターンエンドだ」
「エンドフェイズ、二枚のボスラッシュの効果でデッキからクリスタル・コアとカバード・コアを特殊召喚する」
A2100・D1000
A2500・D800
だいぶん前にセットした一枚のカードはまだ発動していない。このまま押していったら勝てると思うが。
場
遊斗 モンスター3 伏せ4 手札3 LP3400
流星 モンスター3 伏せ4 手札0 LP3100
「ドロー! 罠発動、マジック・ディフレクター。このターン、フィールド上の装備・フィールド・永続・速攻魔法の効果を無効にする」
なのはA4000→A2500
またボスラッシュのデメリット効果を無効化してきたか。いや、目的はなのは様の攻撃力を下げるのは目的かもしれない。レリックも装備カード扱いになっているから、ヴィヴィオさんも融合デッキに戻ってしまう。
「バトル! ガバード・コアで蒼穹の王・高町なのはを攻撃!」
A2500 VS A2500
「なのはの効果を発動。レイジングハートを除外して、破壊を無効にする。ガバード・コアがカウンターの無い場合戦闘を行ったダメージステップ終了時、自壊するぞ」
「けど除外した。もうその装備カードは装備出来ない。二枚目のガバード・コアで蒼穹の王・高町なのはに攻撃!」
A2500 VS A2500
「カードを一枚伏せてターンエンド」
「エンドフェイズ時、永続罠ウイングロードを発動。それとヴィヴィオの効果でこのカードを融合デッキに戻し、アインハルトを特殊召喚する」
A2700・D2200
場
遊斗 モンスター2 伏せ2 手札3 LP3400
流星 モンスター1 伏せ3 手札1 LP3100
よしっ、手に入れた新たなカードを発動できた。ヴィヴィオさんを場に残す事は出来なかったけど、次のターンで一気に決める。
「ドロー! この瞬間ウイングロードの効果発動! ドローフェイズにドローしたカードがLSと名のつくモンスターカードだった場合、またはカードの効果で自分のデッキからLSと名のついたカードを手札に加えた時、そのカードを相手に見せる事で自分フィールド上に特殊召喚する事が出来る」
俺はドローしたカードをゆっくり回転させ、流星に見せる。俺がドローしたカードはモンスターカード。その瞬間、ソリッドビジョンのウイングロードのカードから、スバルと同じ魔力光で作られた魔法の道が現れ、デュエルディスクからモンスターゾーンを繋いだ。
「リリィを特殊。効果でデッキから銀十字を手札に加える。そして手札を一枚墓地に送り、デッキからトーマを特殊召喚」
A500・D500
A1000・D1000
「場のトーマとリリィを融合! 来い、リアクト・エンゲージ―トーマ! 効果でこのカードにLCを乗せる」
A2500・D2500
LCトーマ1
「トーマに銀十字を装備。そしてLCを取り除き、相手フィールド上のモンスターの攻守を2000下げる!」
『Silver Stars Hundred million』
『『シルバー・スターズ・ハンドレッドミリオン!』』
クリスタル・コアA2100・D1000→A100・D0
「ック、そんな強力な効果を・・・・」
「まだだ、シュテルを通常召喚!」
A800・D1500
『あっ、シュテるん!』
現れたシュテルを見て、レヴィは尻尾を振る飼い犬のように喜び、シュテルの元に飛んで行った。因みにモンスターゾーンでは、レヴィとシュテルの間にアインハルトが居り、自分のモンスターゾーンに入ってきたレヴィに非常に困っている。
アインハルトと聖王のヴィヴィオさん、トーマにリリィは、シュテル、レヴィ、ディアーチェのマテリアルズと知り合いらしい。
『レヴィ、最初のターンからいる割には余り活躍してないようで・・・・』
『ギクッ! ぼ、僕が悪いんじゃなくて、遊斗が僕を使いこなせてないんだよ』
『ふふっ、そう言う事にしておきましょう』
『ム~!』
『あ、あの。お二人とも、今はデュエル中ですので』
アインハルトは少し強引にレヴィを両手で抱きあげ、レヴィの本来のモンスターゾーンへと着地させた。それをトーマは微笑ましそうに見ている。
因みにこの一連の会話、精霊を認識できない流星の目には、モンスター達が意味不明な行動をしているように見えているだろう。
「バトル! シュテルでクリスタル・コアを攻撃! シュテルは攻撃対象にしたモンスターのレベル×300攻撃力をアップする」
シュテルA800→A2300 VS A100
『ブラストファイアー!』
シュテルのデバイス、ルシフェリオンから、ディバインバスターが炎熱の砲撃と化した魔法がクリスタル・コアへと発射された。クリスタル・コアは水色のエネルギー砲を発射するが、炎の勢いは止まらず、クリスタルは徐々に溶けて行き、巨大戦艦は黒い煙を出して爆発した。
「ック」
「レヴィでダイレクトアタック!」
A1900
「何もありません・・・・」
『光翼斬!』
流星LP3100→1200
「これで終わりだ! トーマで攻撃!」
『『シルバーハンマー!』』
A2500
「まだです。ドレインシールドを発動! ライフを2500回復する」
ディバイダー996から放たれた砲撃は、流星を守る様に現れた透明なシールドに吸収され、そのエネルギーは反転した効果に変換され、流星のライフを回復した。
流星LP1200→3700
「アインハルトでダイレクトアタック!」
『覇王断空拳!』
A2700
いくら自分に実態が無いとはいえ、素人相手に本気で殴りかかるのは気がひけたのか、アインハルトは断空拳の衝撃波で流星にダメージを与えた。アインハルトのポリシーなのだろう、優しい子だ。
流星LP3700→1000
「な、何とか耐え抜いた・・・・」
「何勘違いしているんだ? まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ」
「え?」
「墓地のソニックムーブの効果! このカードをゲームから除外する事で、自分フィールド上のカードをこのターンのエンドフェイズまで除外する事ができる! トーマを除外だ!」
「そ、そんなカードどこで・・・・。そうか、トーマの手札コストの時! けど除外して何の意味が・・・・」
「大ありさ。銀十字の効果! このカードがリアクト・エンゲージ―トーマの装備カードだった時、装備モンスターが自分フィールドから離れた時、リアクト・エンゲージ―黒騎士トーマを特殊召喚する。来い! 黒騎士トーマ!」
A3000・D3000
消えて行く銀十字は最後の力を振り絞り、転移魔法を発動する。銀十字が作った魔法陣から呼びだされたのは、黒の刺青をし、痛々しく尖った装備をしたトーマ。
「これで終わりだ! 黒騎士トーマで攻撃!」
『『ディバイドゼロ!』』
何とか耐えきったとホッとしていた相手に、負けと言う名の絶望を送るトーマは、見た目にあった悪役だった。先程のシルバーハンマーより更に威力の高いディバイドゼロが、太った流星の体をアッサリと呑み込んだ。
「うわあああ!」
流星LP1000→-2000
流星のライフが0になったのと同タイミングで、隣でデュエルしていた十代とエドのデュエルが、十代の攻撃で終わった。エドはデュエルを楽しむ心を十代の言葉によって取り戻し、デュエルを始める時とは違い清々しい顔をしている。
後ろで喜んでいる翔、明日香、剣山の話では、どうやら十代が新しく手に入れた力、コンタクト融合が勝敗を分けたようだ。
「向こうもいいデュエルだったみたいだな。ガッチャ、お前の巨大戦艦凄く面白かった」
「う、うん! 君のアイドルデッキも強くて可愛かった。けどいくら可愛いからって独り言は止めた方がいいよ」
「あ、ああ・・・・」
しまった・・・・。徹夜の所為でそこまで気が行ってなかった。流星は俺の事、ジャンルは違うが同類だと思ってるだろうな。これからは気を付けようと心に誓っていると、つかつかとエドが歩いてきた。
「君は遊斗・スカリエッティだね。いつか君とも手合わせ願いたい」
「あのエド・フェニックスにそう言ってもらえるとは光栄だ。その時はサインを頼むよ」
巨大戦艦でデュエルを考えるのは二度としたくない・・・・。この回を見てくださったデュエルを書く方も、お勧めしません(苦笑)
作者は巨大戦艦デッキ好きですが、このデッキは非常に練り難いと感じました。戦闘破壊できない、専用サポートの所為で通常召喚できない、攻撃力が低い、等など。
今回の新オリカです。
ウイングロード 永続罠
自分のドローフェイズにドローしたカードが「LS」と名のついたモンスターカードだった場合、そのカードを相手に見せることで自分フィールド上に特殊召喚することができる。
また「LS」と名のつくモンスターカードが、ドロー以外のカードの効果によって自分のデッキから手札に加わった場合、このカードを手札から特殊召喚できる。
このカードがフィールド上から離れた時、自分は手札を一枚捨てなければならない。
◇
今回は前回出たマテリアルズの一人、レヴィと上記のウイングロードについて説明を。
LS雷刃の襲撃者レヴィ・ザ・スラッシャー ☆4/闇/魔法使い/A1900・D400
このカードが召喚に成功したとき、このカードにLCを1つ乗せる。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、このカードに乗っているLCを任意の数取り除き、取り除いた数と同じ枚数だけデッキからレベル4以下の「LS」と名のついたモンスターを特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン攻撃することができない。
カウンターが無ければバニラですが、召喚時に一個乗るので効果を無効化されない限り、一回は効果を発動できるでしょう。ただ長生きしても効果を発動できない点や、スバルの上位互換のカルートやオネストの恩寵を受ける点ではシュラやゲイウ゛より劣る。
だがレヴィの強みは何と言っても1900と、類似効果を持つ下級モンスターの中では高い所。
これからも序盤のレヴィにお世話になろうと思います。
次はウイングロード
サーチから特殊召喚できる効果は、なのはさんとカリムさんからしか無理でしょう。ドロー以外の、が入っているのでカード効果のドローでLSを手札に加えても特殊召喚できません。
LSは特殊召喚が豊富と思われているかもしれませんが、LSは基本通常召喚してから特殊召喚に繋げるので、通常召喚を止められたり、LCが乗らなかったら詰まるんですよね。その為、連続転移や遠隔転移等のカードを作りましたが、どちらも癖があるので使いやすいこの効果にしました。
カードが増えたら、どうしても出番が少なくなってしまうカードが出るかもしれませんが、このカードとレヴィを使う事でなんとかその問題を解消していこうと思います。