は、覇王のテーマが悪いんです。あれを聴いていたら早く三期に行きたくて行きたくて。
それと前回の話で、高町ヴィヴィオを出さないのか、という感想が多くきました。
それで五件以上高町ヴィヴィオを出してくれ、と言う感想が来たら、高町ヴィヴィオとセイクリットハートをカード化しようかなと思います。
後もう一つ、リリカルなのはに出てくるナンバーズの案を募集しようと思います。
最初はシナジーを考える為に自分で全部考えようかと思ったのですが、とてもでは無いですが思いつきません。
レベル、属性、種族、攻守、何も決まっていませんし、条件もありません。
ただ出来ればコンボが強いのではなく、単体で強い効果だと助かります。
これは遊斗が使うのではなく、スカリエッティが使う予定です。
また、ナンバーズでデュエルするのは先になると思うので、しばらくの間募集します。
追記
一部修正しました。詳しい変更点は第三十七話の前書きに書いております。申し訳ありませんでした。
パッと目を開けると、そこは知らない天井と知らない壁があった。天井が広々として、やたらとカラフルだったので何となくホテルだろうと、理解する事は出来た。だが何故ホテルにいるのかが分からなくて、暫く頭の中がグルグルしていたが、ふと昨日のクリスティアとのデュエルの事を思い出した。
「そうか。あの後気を失って・・・・」
腰に力を入れて頭を起こすと、金属バットでぶん殴られたと錯覚するほどの頭痛に襲われた。
「いだっ!?」
「ゆ、遊斗っ? 大丈夫?」
部屋の奥から心配してくれる恋人の声とこっちに近付く足音が聞こえたが、顔を上げると頭痛がするので可愛い顔を拝むのは出来なかった。
「ず、頭痛が・・・・」
「まず横になってこの薬を飲んで。シャマル先生とユーノが用意してくれたんだよ?」
「ああ、ありがとう。・・・・ところでみんなは? こんな時に二人っきりになる様な配慮か?」
枕を縦にして頭を少しだけ上げ、フェイトに手渡された薬を水で流しこむ。良薬口に苦しと言うだけあってか、吐き気がするほど不味い薬だが、シャマ姉とユーノが用意してくれたから確実に効くだろう。
「みんなはこのホテルの周辺で破滅の光が来ないかどうか見張ってる。だから前線で戦えない人はここにいるよ」
「そうか・・・・。デュエル以降の記憶が無いんだけど、やっぱり俺」
「うん、眠る様に気絶したよ。昨日は命賭けのデュエルを三回、その内の二回は闇のデュエルをしたから、そのダメージだってさ」
ノーダメージで勝てば気絶せずにピンピンしていたと思うけど、どっちもライフが1000以下だったもんな。存在しない者の発動条件が1000以下とはいえ、やっぱり極力ダメージを受けない様にした方がいいかもしれない。
「あっ! ところで十代は!?」
「実はあの後、十代と遊斗、それからエドの所に、美寿知から連絡があったんだ。今日の朝九時、海馬コーポレーションのバーチャル施設に来いって」
「なんだと!?」
慌てて時計を見るが、もう昼の12時を過ぎている。
「大丈夫、十代とエドはデュエルに勝った。それは私が付いて行ってこの目で見てきたから間違いないよ」
「そうか、よかった・・・・。それで美寿知は何で二人を呼んだんだ?」
「美寿知の目的は、斎王を助けるデュエリストを探す事」
「どういう事だ?」
「斎王と美寿知は生まれた時から特別な力を持っていて。その力に周りの人々は脅えて、二人はずっと孤独。養ってくれる人が誰もいないから、二人はその力を使って占いをして生活してたらしんだ」
あの斎王が苦労人・・・・。フェイトは環境が違うとはいえ、自分と同じ辛い過去を持った二人の話を寂しそうに語る。
「そんなある時、客が一枚のカードを持って来て、斎王はそれを調べようと客からカードを受け取った。美寿知はそのカードから禍々しいオーラを感じて、斎王にそのカードを捨てるよう言おうとしたんだけど、もう遅く、斎王はカードの禍々しいオーラ――破滅の光に支配された」
「ック、また破滅の光! じゃあ斎王も被害者なのか」
いくら破滅に導くのが生まれながらの使命とは言え、やはり破滅の光がやる事は許せる事では無い。
「そう。炎丸、氷丸、岩丸、雷丸を操って襲ってきたけど、それも本当のデュエリストかどうか見定める為。美寿知、私に言ってたよ。遊斗を襲ってごめんなさい、って」
「そうか・・・・。それで結局美寿知はどうなったんだ?」
するとフェイトは急に頭を下げ、膝の上に置いた手を強く握りしめる。
「実はね、美寿知は今、バーチャル空間の中に閉じ込められているんだ。いつバーチャル空間に入ったのか自分でも記憶が無いから、本当の肉体がどこにあるのか分からないみたい。それを聞いた双六さんが、海馬社長に美寿知を探す様に頼んでくれたんだ」
「そうか・・・・。でも海馬社長なら絶対に見つけ出すだろ。なんたって天下の海馬社長だからな」
この地球上で海馬社長の名前を知らない人なんていない。そう言えるほど海馬社長は有名な人だ。フェイトもその理由に納得したのか「そうだね」と言って、クスクスと明るい笑顔を見せてくれた。
戦ったり、考えたりする時のカッコイイフェイトや、クールなフェイトも好きだけど、こうやって笑顔なフェイトが一番好きだ。
フェイトに釣られ俺もクスクスと笑っていると、突如フェイトの顔つきが真剣なものに代わる。俺には分からないが十中八九、念話が来ているのだろう。
「・・・・遊斗。王らしき精霊がいたみたいだけど、やっぱり体の調子が良くないから「何言ってんだ」へ?」
「薬を飲んだら元気が出た。そいつにデュエルを申し込む」
「嘘! いくらシャマル先生とユーノが治癒魔法を使ったからって昨日あんなに・・・・」
フェイトの否定の言葉も、ベッドから勢いよく跳び上がる俺の姿を見て止まった。フェイトは少し深刻そうな顔をするが、すぐにハァとため息を吐いて俺を見上げる。
「分かった、じゃあ行こう」
一瞬でバリアジャケットの姿にセットアップしたフェイトの手を握りベランダへと出る。そしてフェイトと一緒にベランダから飛び降りた。
◇
俺達が向かった先には見張りをしてくれていたみんなと、その中心に見知らぬ人間の男がいた。あいつが王だろう。
因みに何故みんなの力で王を倒さないのかと言うと、魔法では破滅の光を消滅させる事は出来ず、ただ肉体の持ち主だけを倒してしまう。しかしデュエルなら、肉体の持ち主も殺してしまうが、破滅の光を消滅させる事が出来る。
それにそもそもデュエルとは文字通り決闘。結局はどんな時でもデュエルで決めるのが一番いい。
「遊斗。体は大丈夫なの?」
「ええ、シャマ姉とユーノの薬が効いたみたいです。さて、人間の姿をしているがお前は何の王だ?」
「お前が遊斗・スカリエッティか。クックック、俺様は昆虫族の王、グレート・モスだ!」
男が高らかに自らの名前を叫んだ瞬間、男の体から緑色の複数の足と、薄くて巨大な羽が生えてきた。その瞬間この場にいた大半の人が悲鳴を上げ、それぞれ誰かしらの背中に隠れた。
昆虫族、余り使われなく、嫌われやすい種族の一つである。特に女性の嫌いな種族ランキングぶっちぎり一位だ。アンデットより嫌いらしい。
因みにこの場で虫が大丈夫な女性は、フェイトにフェイトさん、ヴィータさん、シグナムさん、アインス、スバル、ティアナさん、キャロ、リリィ、マテリアルズと結構いる。
そしてなのは様が隣にいる雷フェイトさんの服の裾をちょっと引っ張っており、その姿に萌えてしまったのは仕方ない。
「ガハハハハハ! さあ、デュエルだ!」
「虫が苦手な人が多いから、あんまり昆虫族とは戦いたくないんだけどな」
「ふん、人間如きが!」
「「デュエル!」」
「先攻は俺様だ。ドロー!
A1200・D1300
出たのは超でかいバッタ。昆虫族にしては序の口だが、これで失神する女性も多いらしい。俺もそう余り長い時間見ていたものでは無い。
「永続魔法、大樹海を発動。ターンエンド」
場
モス モンスター1 伏せ1 手札4 LP4000
「ドロー! レヴィを通常召喚! 効果でLCを置く」
『うおっ! でっかいバッターがいるぞ!』
A1900・D400
「バッターじゃなくてバッタな。超熱血球児じゃないんだから。カートリッジロードをレヴィに発動」
LCレヴィ1→2
「そっちがリクルーターと大樹海でアドバンテージを稼ぐなら、こっちはレヴィだ! バトル、レヴィで
『光翼斬!』
A1900 VS D1300
レヴィの放った三日月状のグルグルと回る魔力刃は、
「
A1400・D900
「ッチ、面倒臭いカードを。レヴィの効果発動、LCを二つ取り除いてデッキからリリィとクロノを特殊召喚。二人の効果で銀十字と設置型バインドを手札に加える」
A500・D500
A1700・D1500
「レヴィの効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できない。手札を一枚捨て、デッキからトーマを特殊召喚。場のトーマとリリィを融合! 来い、リアクト・エンゲージ―トーマ!」
A2500・D2500
LCトーマ1
「トーマに銀十字を装備。カードを二枚伏せてターンエンドだ。エンドフェイズ、カートリッジを手札に加える」
このターンは昆虫が大丈夫な四人を使ったが、このプレイがいつまで出来るか・・・・。
場
遊斗 モンスター3 伏せ3 手札3 LP4000
モス モンスター1 伏せ1 手札5 LP4000
「俺様のターン、ドロー! スタンバイフェイズ、アルティメット・インセクトLV3はLV5に進化する!」
余りに気持ち悪いから、詳しく説明するのも吐き気がしてくる。気持ち悪い虫が、気持ち悪い虫に進化したと思ってくれ。
A2300・D900
「アルティメット・インセクトLV5は、LV3の効果で特殊召喚した場合、相手フィールド上のモンスターの攻撃力を500下げる」
レヴィA1900→A1400
トーマA2500→A2000
クロノA1700→A1200
「その銃剣を持ったモンスターは厄介だからな。速攻魔法禁じられた聖杯を発動。攻撃力を400上げる代わりに、効果を無効化する」
「チェーンしてトーマの効果発動! LCを取り除き、エンドフェイズまでアルティメット・インセクトの攻守を2000下げる!」
『Silver Stars Hundred million』
『『シルバー・スターズ・ハンドレッドミリオン!』』
銀十字から放出された大量のページ。その一つ一つ、魔力弾を作り出すと言う単純な事しか出来ないが、塵も積もれば山となる。放出された全てのページから発射された弾丸が、アルティメット・インセクトにダメージを与える。
LCトーマ1→0
トーマA2000→A2400
LV5 A2300・D900→A300・D0
「効果は使わせた、それで十分だ。代打バッターを召喚!」
A1000・D1200
『遊斗! やっぱりあれはバッターじゃないか!』
「ハァ・・・・。あれはバッタとバッターを掛けているんだ。この二つを一緒にするのはお前ぐらいだよ」
「速攻魔法サイクロンを発動。その伏せカードを破壊」
破壊されたカードはクロノの効果で手札に加えた設置型バインド。代打バッターを攻撃表示で出したって事は、おそらく手札に上級モンスターがいる。
「バトル! 代打バッターでクロノを攻撃」
A1000 VS A1200
代打バッターはクロノに突進するが、クロノに激突する前にブレイズキャノンにより破壊された。
モスLP4000→3800
「ッグ、この瞬間代打バッターの効果発動。手札の昆虫族を特殊召喚する! 来い、鉄綱装甲虫(メタルアーマードバグ)! 更に大樹海の効果でデッキの代打バッターを手札に加える」
A2800・D1500
奴が召喚した昆虫族は、パーフェクト機械王に負けずとも劣らない程の強大さ。逆にこれぐらい清々しい大きさの昆虫の方が気持ち悪く見えない。中途半端な人間サイズの昆虫が一番気持ち悪い気がする。
「
A2800 VS A2400
リアクター996から数発の弾丸を発射するが、名前の通り鉄綱の装甲を纏っており、トーマの放った弾丸は全て弾かれる。結局突進してくる
「ぐううう! こ、このくらいのダメージ」
遊斗LP4000→3600
「なっ!? 貴様は昨日大ダメージをくらった筈! こうやってデュエルをするだけでも辛いのではないのか!?」
「優秀なお医者さんがいるんでね。この通りピンピンだよ。銀十字の効果発動、デッキから黒騎士トーマを特殊召喚する」
トーマA3000・D2000→A2500・D1500
「カードを一枚伏せてターンエンド」
場
遊斗 モンスター3 伏せ1 手札3 LP3600
モス モンスター2 伏せ2 手札3 LP3800
「ドロー! カートリッジロードをトーマに発動!」
「この瞬間罠発動、ライラー・ワイヤー。墓地の代打バッターを除外し、黒騎士トーマを破壊する!」
クッ、やっぱりトーマの強力な効果をそう簡単に発動させてはくれない。罠カードから発動した蜘蛛の糸の様な物がトーマの体を貫通する。だが奥の手は最後まで取っておくものだ。伏せが無くなったから存分に動く事が出来る。
「クロノを生贄にはやてを召喚! 効果でLCが乗る」
LCはやて1
はやてA2000・D1700→A1500・D1200
「はやてのLCを取り除き、シャマ姉を特殊召喚。この効果で特殊召喚に成功した時、自身にLCを置く」
LCはやて1→0 シャマル1
シャマルA800・D1800→A300・D1300
「罠発動、幸運の追い風! はやてがいる時、手札一枚とライフ半分をコストに、デッキからアインスを特殊召喚する! 更にアインスの効果で夜天の書を特殊召喚!」
アインスA2300・D2300→A1800・D1800
A0・D0
遊斗LP3600→1800
「墓地に送った闇の書の効果。はやてに装備だ」
はやてA1500→A1800
「場のはやてとアインスを融合! 来い、夜天の主・八神はやて!」
夜を支配する最強の魔導師。辺り一帯太陽の光が遮断され、自らのフィールドである夜へと支配する。その中に光る一筋の明かり。その光はまるで月光の様に優しく、だが破滅の光を連想させる禍々しいオーラを持っている。
はやてLC3
はやてA2800・D2800→A2300・D2300
「ふん、そのモンスターもアルティメット・インセクトの前では攻撃力2300か」
「だが闇の書の効果で攻撃力が300上がる。更に夜天の書も装備する」
はやてA2300→A2600
本来なら同時に存在する筈の無い二冊の本。だがその矛盾さえも自らの物とし、二冊の本を自分の隣に浮かせる。
「シャマ姉の効果発動。このカードにLCを置く。そして夜天の書の効果でシャマ姉のLCを取り除き、デッキから二枚ドロー!」
LCシャマル1→2→0
「王様はやてさんの効果発動。このカードのLCを2つ取り除き、融合デッキから祝福の騎士シグナムを守備で特殊召喚する」
シグナムA2700・D2000→A2200・D1500
「まずはその厄介な虫から倒してやる。バトルだ! 王様はやてさんでアルティメット・インセクトLV5を攻撃!」
はやてA2600 VS A2300
『『響け終焉の笛。ラグナロク』』
溜め時間が1秒もしない内に発射された砲撃魔法、ラグナロク。だが溜め時間に関係なくその砲撃は圧倒的な破壊力を込めており、アルティメット・インセクトをいとも容易く破壊した。
「ぐあああ! だ、大樹海の効果! デッキからアルティメット・インセクトLV5を手札に加える」
モスLP3800→3500
LC闇の書0→1
「レヴィを守備にし、カードを一枚伏せてターンエンド。エンドフェイズカートリッジを手札に加える」
「エンドフェイズ、リビングデットの呼び声を発動。アルティメット・インセクトLV5を復活」
場
遊斗 モンスター4 伏せ3 手札2 LP1800
モス モンスター2 伏せ2 手札4 LP3500
「ドロー! スタンバイフェイズ、アルティメット・インセクトをLV7へと進化!」
A2600・D1200
LV7はLV5が羽を広げてブーンと音を立てて飛んでいる姿。これがアルティメット・インセクトの最終形態で、この状態はダウンするのは攻撃力だけではなく、守備力もダウンする。
はやてA3100・D2800→A2400・D2100
レヴィA1900・D400→A1200・D0
シグナムA2700・D2000→A2000・D1300
シャマルA800・D1800→A100・D1100
「ククク、いい様だ。まずは手札抹殺を発動する。デッキから四枚ドロー」
「俺は二枚だ」
大樹海の効果で手札に加えていた、イナゴの軍勢、代打バッター、アルティメット・インセクトLV5は墓地に送られたか。あの三枚は単体ではそこまで強くないから、手札枚数は負けているが、手札の内容では俺の方が優勢だったが。
「墓地の代打バッターとイナゴの軍勢をゲームから除外し、デビルドーザーを特殊召喚する」
A2800・D2600
現れたのは巨大なムカデだ。さっきも言ったが、ある意味これくらいの大きさの方が気持ち悪くない。最も、まじまじと見ていると気分が悪くなるから、長時間見ていたいものではない。
「
A1900・D1500
レベル4の通常モンスターで攻撃力1900と優秀なステータスを持っているカード。
高等儀式術でこいつを墓地に送り終焉の王デミスを召喚。効果でライフを2000払い、フィールドを一掃し、高等儀式術で墓地に送った昆虫二体を除外し、デビルドーザーを呼ぶ流れが一時期はやった。何しろその当時は高等儀式術も巨大化も制限が掛かっていなかったし、デビルドーザーを呼ばなくとも、デミスに巨大化を付けても良かったので、かなり強いデッキだった。
「バトル!
「罠発動、プロテクション。このターンシャマ姉は戦闘で破壊されない」
A1900 VS D0
A2800 VS D1300
A2700 VS D1100
ここまで上級の昆虫族を並べられたら、アルティメット・インセクトの効果を無効にしても攻撃を止める事は出来ない。夜天の書がいるから、ドロー効果も期待できるシャマ姉にプロテクションを掛けたのが吉と出るか凶と出るか。
「
「王様はやてさんの効果。このカードのLCを取り除き、アルティメット・インセクトLV7の効果を無効にする!」
『『
LCはやて1→0
はやてA2400→A3100 VS A2800
夜天の書と闇の書から放たれた先の尖った禍々しい黒の鎖。その鎖はアルティメット・インセクトLV7を縛り上げ、羽を止めて地面へと引きずり下ろす。
モスLP3500→3200
「グッ! だがこれでカウンターを0にした。大樹海の効果で二枚目のデビルドーザーを手札に加える。カードを一枚伏せてターンエンドだ」
場
遊斗 モンスター2 伏せ2 手札2 LP1800
モス モンスター3 伏せ3 手札2 LP3200
相手フィールドにはデビルドーザー、
「ドロー! よしっ、フェイトを召喚!」
『・・・・あっ、頑張ろうね』
フェイトA1800・D500→A1100・D0
LCフェイト1
なんか考え事していたみたいだけど、気の所為か? まあ何にせよ今はデュエルが大事だ。
「闇の書のLCを取り除き、アルフを特殊召喚。場のフェイトとアルフを融合! 来い、黒騎士フェイト・テスタロッサ・ハラオウン!」
フェイトA2800・D500→A2100・D0
LC闇の書1→0
「これで終りにしてやる。場の黒騎士フェイト・テスタロッサ・ハラオウンを生贄に、迅雷の化身フェイトを特殊召喚!」
強靭なパワーと目に留める事は出来ないスピードを持つ雷。その雷を体に纏わせ、雷で自らの体を作った、王様はやてさんと同じ最強の魔導師。
フェイトA3300・D0→A2600
「(ック、そのモンスターだとセットカードが発動できない・・・・)」
「シャマ姉の効果で、王様はやてさんにLCを乗せて効果発動! アルティメット・インセクトLV7の効果を無効にする!」
『『
はやてA2400・D2100→A3100・D2800
フェイトA2600→A3300
シャマルA100・D1100→A800・D1800
「バトルだ! 雷フェイトさんでアルティメット・インセクトLV7を攻撃!」
『ファランクス使う必要もないか』
A3300 VS A2700
フェイトさんは指で鉄砲を作り、人差し指の先にフォトンスフィアを形成する。そして『バン』とクールに囁くと、フォトンスフィアからフォトンランサーが発射され、小さな一発の弾丸がアルティメット・インセクトの体を貫通し破壊した。
モスLP3200→2600
「ぐあああああ! アルティメット・インセクトが!?」
大樹海を使わないって事はデッキにレベル7の昆虫族がもういないって事だろう。最も、このターンで終わりだから手札に加えても意味がないが。
「雷フェイトさんは二回の攻撃が可能! デビルドーザーに攻撃!」
『バン』
A3300 VS A2800
フォトンスフィアから発射された二発目のフォトンランサー。文字通り雷速であろうその速度に、俺はおろか王であるグレート・モスも肉眼で確認できず、いつの間にかデビルドーザーが破壊されていた。
モスLP2600→2100
「ぐうう! おのれぇぇ!」
「これでフィニッシュ。王様はやてさんで
はやてA3100→A4450 VS A1900
『・・・・昨日の天使の言った事は本当。雑魚』
「俺様を雑魚だと!? 貴様ああああああ!」
グレード・モスを見下しながらポツリとそう呟くと、魔法名も言わずラグナロクを発射した。エリート騎士である
「ぐあああああああ!」
モスLP2100→-450
ソリッドビジョンが消えた頃にはグレート・モスの姿は無く、まるで最初から誰もいなかったかのように、奴がいた証拠すらなかった。
「あっけないな。クリスティアが言っていたのが本当なら、気を付けるべき王はあと二人」
いや、油断は禁物か。クリスティアが馬鹿って言っていた機械王に苦戦したんだ。例え上下関係があろうと、王である事には変わりは無い。
先程までグレート・モスがいた場所を見下ろしていると、突然腹がグ~と鳴った。朝ご飯食べる前にここまで来たんだったな。
「朝飯にでもするか。せっかくなら十代達も誘おう」
◇
「遊斗! 大丈夫だったか!? かなり疲れが出たみたいだけど」
「おかげさまで」
「遊斗君ー!」
待ち合わせの場所で十代と翔に合うと、十代は優しく笑みを浮かべ、翔は泣きながら俺に抱きついてきた。勿論男に抱かれて喜ぶ趣味は無いので、華麗に回避したが。
「本当に良かったッス! あの時遊斗君が助けてくれたッスよね?」
あの時・・・・ああ、氷丸と雷丸の時の事か。そう言えば翔は落下している最中に気絶したんだったな。
俺がコクンと頷くと翔は嬉しそうに笑い「ありがとうッス」と言った。
「いや、遊斗が無事で「じゃあ行くか」待て! 俺の話を聞け!」
「あれ? 三沢君いたの?」
「最初からいた!」
「いや~、俺も気付かなかった。悪い悪い、三沢もお疲れ様」
それから俺達はレストランに入り、それぞれメニューを決めた。十代は相変わらず大食いで、大人二人分の量を注文し、翔はオムライス、三沢はステーキ、俺はハンバーグを頼んだ。
レストランに充満している料理の匂いに、十代はクンクンと犬の様に鼻を鳴らしながら、今か今かと料理が来るのを待っている。
「くぅ~、早く来ねえかな?」
「まだ頼んだばかりッス」
「十代は釣りが好きなのに、どうしてせっかちなんだ」
肘をつきながら三人のやり取りを聞き、ふと外の景色を見ようとガラスの方を向くと、道端にアロハシャツを着た人物が倒れていた。
「アレ、ひょっとして吹雪さん?」
俺の声に三人は一斉にガラスの外を眺める。俺達は数秒間沈黙していたが、右手に持っているウクレレを見た瞬間確信した。
「あれは」
「絶対」
「ふぶ「吹雪さんだな」・・・・」
どういう経緯があってああなったのか知らないが、道端で倒れている先輩を放っておく訳にいかず、十代と三沢が倒れていた吹雪さんを店内に連れて来てくれた。
「吹雪さん、何で倒れていたんですか?」
「いや~、所持金を全て使い果たしてしまってね~」
「一体何をしたら所持金を使い果たすんですか・・・・?」
十代の質問にケラケラと笑って返答する吹雪さんを見て、ハァとため息をつき、どういった経緯があったのか聞いた。すると吹雪さんは急に暗い顔に変わり、擦れそうな声を出す。
「実はね、最近おかしくなったアスリンの為に、何かプレゼントをしようと思ったんだ」
アスリンと言うのは明日香の事。
「アスリンがおかしくなったのは、きっとストレスから。だからプレゼントを上げてアスリンを癒してあげようと思ったんだ」
おかしくなったのはストレスじゃなくて斎王――破滅の光が原因なんだけどね。しかし明日香も愛されているな。これ程妹の事を思ってくれる兄もそうそういないと思う。
「それで最初はぬいぐるみを渡したんだけど、すぐに捨てられて。次は化粧道具を上げたんだけどこれも捨てられて。だから次はアスリンが欲しがっていたカードを上げて、それも捨てられて。気が付けば僕の財布とお腹は空っぽさ」
「つまり生き倒れって事ですか・・・・。この平和な時代に」
「だって仕方ないだろう!? アスリンが元に戻るならば僕は何だってする!」
最近吹雪さんの姿を見なかったのは、ホワイト生になってしまった明日香を元に戻す為、ストーカーの様に付け回したりプレゼントを贈ったりしていたからだ。吹雪さんも吹雪さんだが、明日香も明日香だ。
「あ、あの。こちらステーキセットになります」
「あれ? そんなの頼んだっけ」
「いや。勘違いじゃないスか?」
「俺のだ! ここに置いて下さい!」
「は、はい!」
ああ、そう言えば三沢がいたんだった。どうも三沢はすぐに忘れてしまうから困る。なるべく意識して三沢の存在の事を頭に入れておこう。
三沢のステーキが来たから、一気に注文した品がテーブルに置かれて行く。勿論吹雪さんの分の追加も頼み、それもすぐに来た。
「うおーっ。上手そうだ! じゃあみんなで」
「「「「頂きます」」」」
十代の声を合図に皆料理に手を付けていく。俺がハンバーグを切って口に含む頃には、十代の前にあったサラダが半分無くなっていた。あの細い体の何処にそんな量の食べ物が入るんだよ。
五人で会話しながら食べていると、他の客がチャンネルを弄ったのか、流れていたニュース番組が、海外のプロリーグ生放送へと変わった。
「今日の対戦はただいま五連勝中のスペシャル! そしてその相手は地獄から戻ったデュエリスト、ヘルカイザー亮!」
「「「「「え?」」」」」
慌ててテレビ画面を見ると、そこには白コートを着ている亮さんはおらず、全身黒尽くめの亮さんが立っていた。エドに負けたのを切っ掛けに、一気に落ちて行った亮さんだが無事に戻ってきたようだ。
それは喜ぶべき所だが、あの亮さんはいつもの亮さんと違う。その事に他の四人も気付いているのか、無言でテレビ画面を見続ける。
「君、確か連敗続きのボーイだね」
「下らん挨拶はいらん。さっさとデュエルと行こう」
「分かったよ! ボコボコにしてやる!」
「「デュエル!」」
先行のターンに攻撃表示でドル・ドラを出したスペシャルがカードを二枚伏せてターンエンド。
次の亮さんのターン、いきなり大嵐を使いスペシャルの伏せていたミラーフォースと奈落の落とし穴を破壊。未来融合-フューチャー・フュージョンを使い、何とデッキの機械族を全て墓地に送った。そしてオーバーロード・フュージョンを使い墓地の機械族全てを融合し、キメラテック・オーバー・ドラゴンと言う、始めて見るカードを召喚。
その攻撃力は――。
「こ、攻撃力16000だと!?」
「バトルだ! キメラテック・オーバー・ドラゴンで攻撃! エヴォリューション・レザルト・バースト!」
A16000 VS A1500
「う、うわああああああ!」
スペシャルLP4000→-10500
画面の向こうも、喫茶店内もシーンとした空気に包まれた。バーンダメージやループコンボでは無い、圧倒的なパワーによるワンターンキル。それは昔の亮さんと似ているように見えるが、全然違うデュエルだった。
今回はデュエルは少し短くして、ミニストーリーを進めました。ヘルカイザーも書かないと、原作知らない人はポカーンですし、些細な説明ですが、とても重要なシーンです。
また、全カットしてフェイトの説明で終わらせた美寿知の話も大事です。(原作うろ覚えの奴の小説ですが)
それと吹雪さんの存在をすっかり忘れていたという事。どうして三沢を覚えていて吹雪さんを忘れるんだ・・・・。
前回のデュエルと比べると見応えが減ったかな(前回は八割デュエルだったので)