遊戯王GX 決闘モンスターリリカルなのは   作:あかない

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今回結構文字数多いです。ま、まあクリスティアの回の感想を見る限り、意外とみなさん長い方が好きだと思います。


最近感想を見返して改めて、沢山の方に見ていただいてるな~と皆様に感謝していたのでですが、ヴィヴィオの票がメッセージを含めて五件でした。
数え間違い申し訳ありません。すぐに反映できませんが作りたいと思います。


それとオリカの案募集していたナンバーズですが、なにぶん数が多いので、まだ全てのカードは決まっていませんが

アルテリオン様作 ドゥーエ
夜の魔王様作 クアットロ
凡人で平凡な人様作 ノーヴェ

をある程度改良して採用させて頂こうと思います。ありがとうございました。
他のカードの案も頂いたのですが、イメージと違うので他のカードの参考にさせてもらいます。申し訳ありません。


まだしばらく募集期間は続きます。
詳しく書かなくても、このナンバーズはこんな効果みたいなのはどう? とザックリとした感じでもかまいません。
ただセインはディープダイバーの様な効果はどう? 等余りにもザックリしているとカード化できません(そこで困っているので)



追記
一部修正しました。詳しい修正点は第三十七話の前書きに書いております。申し訳ありません。


第三十六話 (修正)

梶木さんとデュエルをしてから数時間、俺は積極的にデュエルを挑みどんどんGXメダルを増やしていた。やはり梶木さんの様に短時間で12枚も集める事は困難の様で、それから貰ったメダルは7枚とそこまで多くない。デュエルを挑んだ相手にはホワイト寮の生徒がいたが、負けなければ洗脳される事も無いので遠慮なくGXメダルを頂いた。

 

「これで20枚か。幸先が良いな」

「多分今の所遊斗が一番だと思うよ」

「いや。梶木さんの前例があるからな。多分もっといってる人もいると思う。まあ今日は結構デュエルしたし――」

 

俺が突然声を区切ったのが気になったのか、前に歩いていたフェイトはピタリと止まり、こっちを振り向いた。フェイトが俺の方を向いたのを確認すると、右手でフェイトを抱き寄せる。

 

「フェイトとイチャイチャでもしようかな?」

「ふぇ!? だ、駄目だよ。ここ外でっ」

「もうアカデミアのみんな知ってると思う。俺に小さくて可愛い恋人がいる事」

「小さくては余計・・・・」

 

と、少しぶっきらぼうな声で返してきたが、俺の腕の中で頬が緩んでいるのが確認できる。冬が近づいてきて体が少々冷えていたが、フェイトと触れ合っている部分だけ暖かくて心地いい。

もう付き合って数ヵ月。そろそろ・・・・いいよな?

フェイトに気付かれない様に辺りをキョロキョロと見渡し、誰もいないのを確認すると、膝を折ってフェイトと同じ高さにする。

 

「あっ・・・・」

「フェイト・・・・」

 

燃えるようなルビーの瞳。普段は凛とした目で見つめてくるその瞳は、近づいてくる俺の顔の所為か少しトロンとしており、幼い顔立ちが妖艶に見える。その表情に思わずゴクッと唾を飲み込み、ゆっくりとフェイトの唇に自分のそれを近付ける。フェイトも受け入れてくれるのか、瞳を閉じてジッと待ってくれていた。そして俺とフェイトの唇が重なる――事は無かった。突然フェイトはカッと目を開き俺を突き飛ばしたのだ。

 

「なっ!?」

 

次の瞬間ドガーン! とさっきまで俺達が居た場所が爆発する。刹那、後ろに殺気を感じたので、確認する前に後方へ回し蹴りをする。

 

「フッ」

 

だが回し蹴りは鍛えられた片手で止められてしまい、そのまま足ごと体を持ち上げられ近くにあった木へと投げられた。しかし毎朝シグナムさんと訓練した成果は確実と出ているようで、飛ばされている最中に空中で回転し、地面に足を付ける。

着地すると同時にポケットから数枚使わないカードを手に加え、俺を投げた奴に投げつける。投げたカードは奴のデュエルディスクに弾かれたが、その隙に接近して顔面に飛び膝蹴りをくらわせた。

 

「がふっ!?」

「Photon Lancer」

 

男を蹴り飛ばすと同時に感情のこもっていない男性の声――バルディッシュの声を合図に、黄色の弾丸が俺の視界を物凄いスピードで横切り大きな爆発音を上げた。

 

「大丈夫かフェイト!?」

「うん、セットアップする必要も無かったよ。それより遊斗こそ大丈夫?」

「数枚カードを駄目にしてしまったけど何とか」

 

フェイトは驚いたのか目を大きく開いたが、すぐにおっとりとした優しい目に変わり「成長したね」と微笑んでくれた。声のトーンが昔のフェイトお姉ちゃんの時によく似ており、恥ずかしかったがとても嬉しかった。

 

「あいつ等はいったい・・・・」

 

爆発により土煙が舞った方を睨みつけると、中から二人の男の笑い声が聞こえた。

 

「いくら人間の体とはいえ、まさか人間のガキに顔を蹴られるとは。こいつは面白ぇ」

「だから言ったではないか。こんな事をせず、デュエルを挑もうと」

「・・・・お前達、王か?」

 

土煙の中から現れたのは二人の人間では無かった。

下半身にライオンの体、上半身に人間の体を持ち、人間の顔にはライオンのたてがみが付いている。獣戦士族モンスター、神獣王バルバロス。

自然に鍛えられた紫色の巨体、一瞬炎かと思う程サラサラとした青い毛、顔には巨大な角を持ち、口に付いている牙は普通の動物よりもはるかに多い。獣族モンスター百獣王(アニマル・キング)ベヒーモス。

二体ともソリッドビジョンで見た時と全く同じ大きさだが、放つプレッシャーと存在感はソリッドビジョンとは比べ物にならない。

 

「私は獣戦士族の王、バルバロス」

「俺は獣族の王、ベヒーモスだ」

「一気に二人か。けど俺は一人なんでね。順番にデュエルするのか?」

「いや、我々は自分の力がどれ程のものか分かっているつもりだ。だから1対1ではお前に勝てないだろう」

 

なるほど、だから2対1のデュエルを申し込むって事か。それは面白い。

けど俺だって命賭けのデュエルであえて不利になる様な条件をのもうとはしない。いくらデュエル馬鹿でもそれくらいの理性はある。

 

「残念だがその条件はのめない。態々不利なデュエルをしようとは思わない」

「勿論こっちにも切り札はある。これを見ろ」

 

ベヒーモスが出したのは一枚のカード。獣族のカードかと一瞬思ったがそれは違った。あれは小さいヴィヴィオのカード。

ッツ! 慌ててデッキの中身を見るが、迷い子ヴィヴィオのカードは見当たらない。さっきのやり取りの最中に一枚抜いていたのか。俺を脅す気か・・・・。

 

「デュエル開始時にこのカードをお前に返す。勿論デッキに入れていい。シャッフルはしてもらう」

「破滅の光の言う事なんか信用できるか。なんなら力付くで!」

 

ギリッ歯を噛みしめながら低姿勢になり、地面を力強く蹴ろうとした瞬間、ベヒーモスが口を大きく開いた。

 

「おっと、一歩でも動いたり、精霊がこれ以上デッキから出たらこのカードを破る」

「安心しろ。非道な手段を使っているが、我々は嘘を付かん」

「・・・・いいだろう。ターンの進みはどうする? 俺の初期手札やLPは?」

 

俺に拒否権は無かったので、大人しくあいつ等の言う通りにするしかない。

変則デュエルの場合、こうやってしっかりとルールを決めておかないと、あと後面倒な事になる。二人はあらかじめ決めておいたのか相談する素振りを見せず、バルバロスが喋った。

 

「お前→私→お前→ベヒーモス→お前の順にやる。お前のライフポイントと初期手札は通常のデュエルと一緒、こちらはライフ8000でそれぞれ初期手札5枚。我々のフィールドや墓地は共通」

 

初期手札5枚の差とライフ4000が向こうに与えられるって事か。つまり俺は一人で、向こうがタッグデュエルで戦うと考えるのが分かりやすいだろう。

 

「いいだろう。約束は守れよ」

「勿論だ」

「さあ行くぜ!」

「「「デュエル!」」」

「さあ! デュエルは始まった。ヴィヴィオを返せ!」

 

ベヒーモスは約束通りカードをシュッと俺へと投げる。人差し指と中指の間で飛んでくるカードをキャッチして、カードに目を落とすと、しっかりヴィヴィオのカードがあった。

 

『ふぇぇ。ごめんなさい・・・・』

「いいんだ。カードを取られたのは俺の責任だ。シャッフルさせてもらう」

 

バルバロスとベヒーモスが頷くのを確認すると、一回デュエルディスクからデッキを取り外し、ヴィヴィオのカードを入れて再びシャッフルする。あいつ等にもシャッフルする権利はあるのでデッキを差し出したが、二人とも首を横に振った。

 

「じゃあ改めて。俺のターン、ドロー! フィールド魔法ミッドチルダを発動!」

 

マイナスイオンを発生していた森林地帯が、一気に近未来都市へと変わる。数多の次元世界の中心地、ミッドチルダの街中で堂々とデュエル出来るのは、ソリッドビジョンでしか出来ない贅沢だ。

 

「なのはを通常召喚。効果でミッドチルダと自身にLCを置く」

 

LCミッドチルダ0→1 なのは1

 

『この人達、プライドは持ってる人だけど許せない!』

「ああ。ミッドチルダの効果でなのはのLCを移動。そしてデッキからユーノを特殊召喚!」

 

LCなのは1→0 ミッドチルダ1→2→1

 

「場のなのはとユーノを融合! 来い、AOA高町なのは! 効果でデッキからコロナを手札に加える。カードを二枚伏せてターンエンドだ」

『ヴィヴィオを怖い目に合わせた事。絶対に許さないから!』

 

A1000・D3000

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗 モンスター1 伏せ2 手札3 LP4000

 

「私のターン、ドロー!」

 

左手に持った盾をデュエルディスクにし、右手の槍を地面に突き刺してバルバロスはデッキからドローした。獣戦士族と獣族は違う種族だが、サポートカードを共通で使える珍しい種族だ。水族・魚族・海竜族と同じで、種族の枚数は少ないが、使いやすく強力なサポートが多い。

 

「ジェネティック・ワーウルフを召喚!」

 

A2000・D100

 

遺伝子操作により四本の手を手に入れ、優しき心を失った可哀そうなモンスター。レベル4通常モンスターで2000と、アレキサンドライドラゴンと並んで最も高い攻撃力を持つ。

 

「バトル! ジェネティック・ワーウルフで高町なのはを攻撃!」

「速攻魔法アイゼンゲホイルを発動。このターンのバトルフェイズを終了させる」

「なるほど。カードを二枚伏せてターンエンドだ」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗  モンスター1 伏せ1 手札3 LP4000

神獣王 モンスター1 伏せ2 手札3 LP8000

 

「俺のターン、ドロー! なのはさんの効果発動。デッキからリオを手札に加える。コロナを召喚」

 

LCミッドチルダ1→2

A500・D1700

 

「コロナの効果発動。手札のリオを墓地に送り、デッキからゴライアスを特殊召喚する」

『創成起動(クリエイション)!』

 

A2300・D2300

 

辺りの地面が突然ゴゴゴゴ、と音を立てて盛り上がる。盛り上がった地面は徐々に形を変え、次第に足、腰、体、手、首、顔に形を変えて行き、最終的には黒の鎧を付けたゴーレムが登場した。

 

「バトル! ゴライアスでジェネティック・ワーウルフを攻撃!」

「甘いぞ。罠発動、幻獣の角。発動後このカードは装備カードとなり、装備モンスターの攻撃力を800上げる。更に装備モンスターが戦闘で相手を破壊した時、デッキから一枚ドローする」

 

ワーウルフA2000→A2800 VS A2300

 

ジェネティック・ワーウルフの頭の天辺に生えた神々しい角が、ジェネティック・ワーウルフにパワーを与える。ゴライアスの拳を三本の腕で受け止め、残り一本の腕でゴライアスの体を突き破った。

ゴライアスが爆発した時の衝撃が俺に襲い掛かる。その衝撃から両手をクロスにして防ぐが、制服の腕の部分が破れていく。

 

「ッツ、まだまだ」

 

遊斗LP4000→3500

 

「お前、かなり鍛えられているな。いい師に鍛えられたな」

「お前達みたいな奴等と戦う為にな」

 

と、言ったものの、シグナムさんの事を褒めてくれたのは素直にうれしい。

バルバロスと言いクリスティアといい、破滅の光だからと言って、決して悪い奴では無いのかもしれない。破滅の光では無く、精霊だったり普通の人間だったりしたら、友達になれていたかもしれない。

けど悲しい事にコイツ等は破滅の光。どんなにいい奴でも、破壊衝動を持っている危険な奴らだ。ここで生かしておく訳にはいかない。

 

「幻獣の角の効果。デッキから一枚ドローする」

「これでターンエンドだ」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗  モンスター2 伏せ1 手札3 LP3500

神獣王 モンスター1 伏せ2 手札4 LP8000

 

「今度は俺のターンだ、ドロー! おっ、いい引きじゃねえか」

「この瞬間墓地のゴライアスの効果発動。フィールドにコロナがいる時ライフを500払い、攻撃力を500上げて復活する」

 

ゴライアスA2300・D2300→A2800

遊斗LP3500→3000

 

「うおっ、再生効果持ちか。ワン・フォー・ワンを発動、手札のモンスターを墓地に送りキーマウスを特殊召喚」

 

A100・D100

 

首に鍵の掛かったリボンを付けた可愛らしいネズミが現れた。やっぱり低レベルの獣族は可愛らしいのが多い。

 

「モンスターをセット。バトル! ジェネティック・ワーウルフで高町なのはを攻撃!」

「ゴライアスの効果発動。攻撃対象をこのカードに変更する事が出来る!」

 

A2800 VS A2800

 

なのはさんに向かって突進してくるジェネティック・ワーウルフを巨大な両手でガッシリと掴むゴライアス。ジェネティック・ワーウルフも負けじと四本の腕をゴライアスの体に拳を打ち込むが、ゴライアスの力によってペチャンコにされた。だがゴライアスも限界だったのか、バラバラになりただの石の山となった。

 

「攻撃対象を変更されたか、すまねえバルバロス。俺はこれでターンエンドだ。エンドフェイズ、墓地に送られた暗黒のマンティコアの効果、手札かフィールドの獣・獣戦士・鳥獣一体を墓地に送って発動。このカードを復活する。俺は手札を一枚墓地に送って復活させる」

 

A2300・D1000

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗  モンスター2 伏せ1 手札3 LP3000

百獣王 モンスター2 伏せ1 手札2 LP8000

 

暗黒のマンティコアか。コストがある限り何度でも蘇る事が出来る強力なカード。あれと生還の宝札が非常に厄介で、このカード二枚と生還の宝札で一応ループを起こせるものの、エクゾディア所持者が余りに少ない為、規制される気配は無い。

 

「ドロー! このスタンバイフェイズ、ライフを500払いゴライアスを特殊召喚。更に墓地のリオを手札に加える」

 

ゴライアスA2300・D2300→A2800

遊斗LP3000→2500

 

「そのモンスターは厄介だな。早めに蘇生を止めねぇと」

「なのはさんの効果でデッキからレヴィを手札に加える。レヴィを召喚、効果でLCを乗せる」

『ハッハッハ! この出番の多さ! やはり僕がサイキョー故だね』

 

LCレヴィ1 ミッドチルダ2→3

A1900・D400

 

そうやってすぐに調子に乗るから普通のデュエルではなるべく使わない様にしているんだが、実際レヴィの言う通り、レヴィの能力はサイキョーではないが強力で使いやすい。

 

「更にレイジングハート・エクシードをなのはさんに装備」

 

なのはA1000→A2500

 

「バトル! レヴィでキーマウスを攻撃!」

『ごめんねチビッ子。光翼斬!』

 

A1900 VS D100

 

確かにあんなに可愛らしい動物を倒すのは心が痛む。それでもレヴィはしっかりと魔力刃を放ち、キーマウスを破壊してくれた。

 

「レヴィの効果。デッキからカリム姉を特殊召喚する」

 

レヴィLC1→0

A500・D500

 

「キーマウスの効果でデッキから、おとぼけオポッサムを手札に加える」

「ゴライアスでそのセットモンスターを攻撃!」

「セットモンスターは素早いビッグハムスター! リバース効果持ちだ」

『ゴライアス。ギガントナックル!』

 

A2800 VS D1800

 

ギガントナックル、と言っても見た目はただのパンチだった。命令しているコロナ曰く、拳の所に魔力エネルギーが溜まってより破壊力が上がっているらしいが、俺が理解できる訳がなく、やはりただのパンチに見えた。

 

「素早いビッグハムスターの効果発動。デッキからレベル3以下の獣族とセットする。素早いモモンガをセット」

 

嫌らしいカードを。素早いモモンガは戦闘で破壊された時、ライフを1000回復し、更にデッキから同名カードを任意の数だけセットできる。いずれ破壊しないといけないが、今はなのはさんで暗黒のマンティコアを破壊して、ターンプレイヤーがバルバロスの時に破壊した方がいい。タッグデュエルで野リクルーターなどの効果は、そのモンスターを召喚したプレイヤーのデッキからでは無く、ターンプレイヤーのデッキからしか特殊召喚出来ないからな。

 

「なのはさんで暗黒のマンティコアを攻撃!」

『エクセリオンバスター!』

 

A2500 VS A2300

 

レイジングハートから発射された桃色の砲撃。カードでは攻撃力が低いなのはさんだが、本来のなのはさんはこのレベルの砲撃をポンポン撃つ人らしい。始めはその言葉が嘘だと思っていたが、なのはさん以外のみんなの意見が満場一致したから間違いない。実際これ以上の砲撃をポンポンと撃つ映像を、この目で見た事がある。

 

「へっ。痛くも痒くもねえ」

 

百獣王LP8000→7800

 

「カリム姉の効果発動。デッキトップの種類をモンスターと宣言。デッキトップはユーリ。よって手札に加える」

 

レヴィ、カリム姉、コロナ、三人ともありがとう。ここは絶対に破壊されないユーリを呼んでいた方がいいだろうから、悪いけどユーリと交代だ。

 

「場のレヴィ、カリム姉、コロナを生贄にユーリを特殊召喚!」

 

三人もの生贄が必要な分圧倒的な力と耐性を持った女の子。禍々しい闇の炎を纏わせているにも関わらず、登場してすぐ辺りをキョロキョロと見渡して、なのはさんの背中に隠れる。

 

A4000・D4000

 

『ディ、ディアーチェを呼んでください・・・・』

「ハァ、まったく。カードを一枚伏せてターンエンドだ」

「エンドフェイズ、手札のモンスターを墓地に送り暗黒のマンティコアを特殊召喚」

「すまんベヒーモス。助かるぞ」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗  モンスター3 伏せ3 手札3 LP2500

百獣王 モンスター2 伏せ1 手札2 LP7800

 

この二人、性格がまるっきし反対だから仲が悪いかと思ったが、お互いを考えたプレイングをしている。例えるとシュテルとレヴィだ。性格は180°違うが、お互い悪い所を助け合っている。本当に破滅の光なのが惜しいくらいだ。

 

「私のターン、ドロー! 輪廻天狗を召喚」

 

A1700・D600

 

出てきたのは翼を大きく広げた顔の黒い天狗。風属性らしいが、闇属性に見えるのは気のせいだろうか? このカードは日本では発売されておらず、外国でしか登場していないカード。非常に強いカードで現在準制限カードに指定されている。

 

「バトル! 暗黒のマンティコアでゴライアスを攻撃!」

「攻撃力2300で?」

「ダメージステップ、永続罠ビーストライザーを発動。輪廻天狗をゲームから除外し、暗黒のマンティコアの攻撃力を1700上げる」

 

暗黒のマンティコアA2300→A4000 VS A2800

 

暗黒のマンティコアは輪廻天狗の力を受け継ぎ、体の筋肉が巨大化する。ムキムキボディになった暗黒のマンティコアは強大なゴライアスの拳を、自分の拳でゴライアスの体ごと破壊した。

暗黒のマンティコアの拳圧で飛ばされたゴライアスの破片が俺に飛んでくる。

先程と同じように両手をクロスにして防ごうと思ったが、飛んでくる破片の中には尖った石もあり、もし腕に刺さってしまったらデュエルが不可能になる。目にだけは入らない様にデュエルディスクを盾にして、飛んできた破片を体で受けた。

 

「ぐあっ!? ッツ・・・・洒落にならねぇ」

 

遊斗LP2500→1300

 

急所には飛んでくる事は無かったが、鋭利な石が脇腹と右太ももの近くを飛んで来たらしく、かなり深くまで肉が斬れていた。ドクドクと溢れ出て来る血を見て、急いでブルーの上着を脱いでビリっと破ると、これ以上血が出ない様に応急処置をする。

 

「ぐっ、ハァ・・ハァ。デュエルを続けろ」

「精霊に助けを求めないとはとんだ馬鹿野郎だな。輪廻天狗はフィールドから離れた時、デッキから同名カードを特殊召喚する」

 

A1700・D600

 

「俺も罠カードAsの収集を発動する。LSが戦闘で破壊され墓地に送られた時発動可能。デッキからシグナムさんを召喚する」

 

A1800・D1400

 

「カードを一枚伏せてターンエンドだ」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗  モンスター3 伏せ2 手札2 LP1300

神獣王 モンスター3 伏せ2 手札3 LP7800

 

ライフ差がかなり開いている。初期手札が相手の方が5枚も多いから結構厳しい戦いになるとは予想していたが、ここまでライフ差が開くと流石の俺も気にしてしまう。

このままなのはさんをフィールドに残したら暗黒のマンティコアの攻撃でやられてしまうか。

 

「ドロー! なのはさんの効果でデッキからクロノを手札に加える。クロノを召喚し、効果でストラグル・バインドを手札に加える」

 

LCミッドチルダ3→4

A1700・D1500

 

ディアーチェの効果で攻撃力を爆発的に上げてもいいが、ビーストライザーはダメージステップに撃てる為、攻撃対象を除外されたら攻撃が無効化される。それで暗黒のマンティコアをゲームから除外しても、ビーストライザーの効果で輪廻天狗の攻撃力が2300上がり、結果的に攻撃した意味が無くなる。

 

「ミッドチルダのLCを取り除いてツヴァイを特殊召喚」

 

LCミッドチルダ4→3

A500・D500

 

「場のシグナムさんとツヴァイを融合! 来い、祝福の将シグナム! 効果で自身にLCを置く。ツヴァイの効果でミッドチルダのLCを取り除き手札に加える」

 

A2700・D2000

LCシグナム1 ミッドチルダ3→2

 

「シグナムさんの効果発動! このカードのLCを取り除き、相手フィールド上のモンスターの攻守を相手のエンドフェイズまで0にする! 選択するのは当然暗黒のマンティコア!」

 

ビーストライザーの効果を発動されて輪廻天狗の攻撃力を2300上げてもいい。だがその代わり暗黒のマンティコアは効果を発動できなくなる。どっちにしろ暗黒のマンティコアは倒せる。

 

「ック・・・・」

 

暗黒のマンティコアA2300・D1000→A0・D0

 

「バトル! なのはさんで暗黒のマンティコアを攻撃!」

「ダメージステップ、ビーストライザーの効果発動! 暗黒のマンティコアをゲームから除外し、輪廻天狗の攻撃力を2300上げる! そしてダメージステップに攻撃対象がいなくなったので、攻撃は無効だ」

 

輪廻天狗A1700→A4000

 

まあそうしなきゃ暗黒のマンティコアも破壊されて、輪廻天狗も破壊されてしまうからな。

 

「シグナムさんでセットされた素早いモモンガを攻撃!」

 

A2700 VS D100

 

ターンプレイヤーはバルバロスだから、素早いモモンガが発動する事は――

 

「素早いモモンガの効果発動。戦闘で破壊された時ライフを1000回復し、同名カードをフィールドにセットする。三体の素早いモモンガをセットだ」

 

神獣王LP7800→8800

 

うん、まあ薄々気づいてたよ。ベヒーモスも獣戦士族の暗黒のマンティコアを特殊召喚してたから、もしかしてと思ったけど、この二人お互いの種族デッキ統一では無く、二人とも獣と獣戦士の混合の様だ。

 

「お望み通りライフを回復してやるよ! クロノで素早いモモンガを攻撃!」

『自暴自棄になるな。冷静になれ』

 

A1700 VS D100

神獣王LP8800→9800

 

偉そうに言うが、俺だってターンプレイヤーの計算だとか攻撃力とか伏せとか色々と考えているし、さっき流れた血の所為で頭が上手く回らないんだ。クロノの攻撃で相手のライフが9800になって、そしておそらく輪廻天狗もベヒーモスのデッキに入っていて・・・・。駄目だ、頭がこんがらがってきた。こういう時は深呼吸をするのが一番。スーハースーハーと数秒間深呼吸をしているとリラックスできて、フィールド・手札・デッキ・ライフの整理が出来てきた。

まず攻撃力4000の輪廻天狗はストラグル・バインドで対処できるだろう。ユーリはとりあえず守備にしておこう。次はベヒーモスのターンだから、あいつの手札はドローを入れて3枚。

 

「よしっ。カードを一枚伏せて、ユーリを守備表示に変更。これでターンエンドだ」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗  モンスター4 伏せ3 手札3 LP1300

神獣王 モンスター3 伏せ2 手札3 LP9800

 

「俺のターン、ドロー! おっ、こいつはありがてえ。遠慮なく受け取るぜ。一体の素早いモモンガを反転召喚する」

 

A1000・D100

 

態々反転召喚するって事は自爆特攻でもするつもりか?

 

「リバースカードオープン、鳥合の行進。フィールドの獣族・獣戦士族・鳥獣族いずれかのモンスターが存在する場合、その種族一種類につき一枚ドローする。フィールドにいるのは獣族と獣戦士族。二枚ドローする」

 

コイツ等本当に仲良いな。戦争をしろと言っているこの王達がこんなに仲がいいとは夢にも思っていないだろう。それとも獣族と獣戦士族は協定でも結んで戦争をしているんだろうか?

 

「鳥合の行進を使ったターン、俺は他の魔法・罠のカードの効果を発動できない。おとぼけオポッサムを召喚」

 

A800・D600

 

またまた始めて見るカード。王達はマイナーなカードから、世界に一枚しか無いカードまで使用するので使用カードはかなり期待している。前回のグレード・モスはそんな事無かったが。

オポッサム・・・・確かこの間授業で出た。カンガルーやコアラと同様に腹に育児嚢と呼ばれる袋を持っている動物。

 

「おとぼけオポッサムはこのカードより攻撃力が高いモンスターが相手フィールド上にいれば、このカードを破壊する事が出来る。フェイク・ダイ」

「自分からモンスターを破壊した・・・・って事はもしかして」

「そうだ! ライフを1000払い、森の番人グリーン・バブーンを墓地から特殊召喚!」

 

A2600・D1800

百獣王LP9800→8800

 

同じ獣族デッキを使っている隼人も入れている優秀なカード。その体はとても巨体だが、上半身の割に下半身は小さく、両肩が大きすぎる所為で顔が小さく見える。

 

「バトルだ! まずは素早いモモンガでクロノに攻撃!」

『弾き返せないとはデュエルは不便だな』

 

A1000 VS A1700

 

クロノの言う通り、実際攻撃したら相手が得すると知っていたら攻撃せずに防ぐだろうが、デュエルモンスターズは効果で止めなければ攻撃を止める事が出来ない。突っ込んできたモモンガを面倒臭そうにブレイズキャノンで破壊したクロノは、新しく出てきたモモンガを見てため息をつく。

 

百獣王LP8800→9100

 

「素早いモモンガの効果でデッキから二体のモモンガを特殊召喚する」

「輪廻天狗でクロノを攻撃!」

「罠発動、ストラグル・バインド。これで輪廻天狗の攻撃力を元の数値に戻す」

 

輪廻天狗A4000→A1700 VS A1700

 

輪廻天狗は手から怪しいビームを発射し、クロノはブレイズキャノンを放つ。同威力のそれらは相殺すると同時に、輪廻天狗とクロノを巻き込んだ。

 

「輪廻天狗の効果でデッキから輪廻天狗を特殊召喚。グリーン・バブーンでAOA高町なのはに攻撃! ハンマー・クラブ・デス!」

 

A2600 VS A2500

 

グリーン・バブーンは右手に持った大木槌の様な物を、なのはさんに向け勢いよく振り下ろした。なのはさんはプロテクションをして防ぐが、野生の馬鹿力相手には限界があり、遂にはプロテクションを破れてしまった。100の衝撃如き今さら!

 

「ッツ。けどレイジングハートの効果を発動する。このカードの破壊する事で、装備モンスターの破壊を無効にする」

 

遊斗LP1300→1200

なのはA2500→A1000

 

「輪廻天狗でAOA高町なのは攻撃!」

「罠発動、プロテクション! これでこのターンなのはさんは破壊されない!」

「このタイミングでだと!?」

 

A1700 VS A1000

 

クロノを攻撃した時の様に謎のエネルギーを手から発射した輪廻天狗。今度はしっかりとプロテクションを張りなのはさんは破壊を間逃れたが、防ぎきれなかった分の攻撃が俺に襲い掛かる。

 

「ぐっ、ああああああっ!」

 

遊斗LP1200→500

 

「ハァ、ハァ・・・・」

 

足腰に力が入らず、地面に引き寄せられそうな程頭がクラクラして、デュエルディスクがバーベルの様に重く感じる。体中が悲鳴を上げている酷い状態だが、心躍る楽しいデュエルだ。このダメージを味わえる人間がこの世に何人いるだろう? 百人はいるか? 千人はいるか? どっちにしろ世界中のほんの一握りの人間しかこの感覚は味わえない。死んでしまうかと言う恐怖がスパイスになり、普通のデュエルとは比べ物にならない緊張感と焦りが出てくる。

 

「話には聞いていたが、そんな状態で笑うとは」

「はっ! 俺に闇のデュエルをさせた元凶に言われるとは」

「俺は嫌いじゃないぜ。カードを二枚伏せてターンエンドだ」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗  モンスター3 伏せ1 手札3 LP500

百獣王 モンスター5 伏せ4 手札2 LP9100

 

輪廻天狗、グリーン・バブーン、三体のモモンガ。どれを破壊しても俺にメリットがあるカードは無い。しかしこれで三幻魔を呼ぶ発動条件は満たされた。ここからが俺の反撃だ。

 

「俺のターン、ドロー! なのはさんの効果発動。デッキからはやてを手札に加える。場のAOA高町なのはを生贄に、蒼穹の王・高町なのはを特殊召喚する!」

 

A2500・D2500

 

バルバロスとベヒーモスの巨体でさえ足を踏ん張らなければならないほどの暴風。彼女が大好きな空を駆け巡る風を支配した魔導師がここに現れる。

 

「なのは様の効果発動! 特殊召喚成功時、デッキのカードを一枚墓地に送る。俺は紫天の書を墓地に送る」

「な、なのは様?」

「そう言わなきゃ殺されるんだよ。いくら俺でも死にたくは無いからな。なのは様の効果発動! 一ターンに一度、墓地の装備魔法を装備できる。紫天の書をなのは様に装備!」

 

なのはA2500→A3000

 

自分の周りに展開していたブラスタービットが桃色の光を放ち、徐々に形を変えて紫天の書になった。現れた紫天の書を片手で持ち、マジマジと見ると、なのは様はニヤリとあくどい笑みを浮かべる。

 

『へぇ。これでU-Dを操作するんだ』

『U-Dじゃなくてユーリです!』

「ミッドチルダのLCを生贄にはやてを召喚! そしてミッドチルダのLCを取り除き、ツヴァイを特殊召喚する」

 

LCミッドチルダ2→1

A2000・D1700

A500・D500

 

「場のはやてとツヴァイを融合! 来い、夜天の主・八神はやて! 効果でLCを二つ置く」

 

LCはやて2

はやてA2100・D2000→A2700

 

「はやてさんのLCをミッドチルダに移動」

 

LCはやて2→1 ミッドチルダ1→2

はやてA2700→A2400

 

セットされた素早いモモンガがいるが関係ない。全部ぶっ倒してダイレクトアタックを決める。いくらライフが10000近くあっても、三幻魔の攻撃を三回止められるか微妙なラインの筈。

 

「魔法発動、ディバインバスター。フィールドになのは、と名のつくモンスターがいる時、LCを一つ消費する事で、相手の場のカード二枚を破壊できる。はやてさんのLCを取り除き、ビーストライザーと一枚のセットカードを破壊!」

『ディバインバスター!』

 

LCはやて1→0

はやてA2400→A2100

 

「ビーストライザーが破壊されちまったか」

 

二機のレイジングハートビットから砲撃を発射し、二つの砲撃は俺が選択したカードを見事破壊した。因みにセットカードはキャトルミューティレーション。

 

「バトルだ! ユーリでグリーン・バブーンを攻撃!」

『ディアーチェがいないのは残念ですが、仕方ありません! ナパームブレス!』

 

A4000 VS A2600

 

なのはさんの命令で嫌々ながらも攻撃に移行したユーリは、右手から自分の手より大きい赤黒い球体を出すと、グリーン・バブーンに向けて発射した。グリーン・バブーンは右手に持った大木槌で、野球の様に球体を打ち返そうとしたが、そもそも大木槌をナパームブレスで打つ事自体不可能で、大木槌と一緒に破壊された。

 

「ぐうう・・・・。すげえ威力」

 

百獣王LP9100→7700

LC紫天の書0→1

 

「はやてさんで素早いモモンガを攻撃!」

『『氷結の息吹(アーテム・デス・アイセス)!』』

 

A2100 VS D100

 

普段より威力が落ちているが、それでも十分すぎる程の威力。物凄い吹雪により体感温度が一気に下がったのか、モモンガの動きはピタリと止まり、最後にモモンガの氷像が出来上がった。

 

「モモンガの効果でライフを回復する」

 

百獣王LP7700→8700

LC紫天の書1→2

 

「この瞬間永続罠、存在しない者を発動! はやてさんを生贄に、融合デッキから幻魔皇はやてを特殊召喚する!」

 

森林、石、建物、プレイヤー。ここら一体のありとあらゆる影を自分にする事が出来る幻魔。集まった影は立体的に形を変え、影で出来た女性の姿に変わる。黒しか色の無い女性は下から徐々に自分に色を付けて行き、最終的に幻魔皇はやてとなった。

 

A4000・D4000

 

「攻撃力4000のモンスターが二体!?」

「幻魔皇はやての効果発動。このカードの特殊召喚成功時、墓地のLS二体を魔法・罠ゾーンに置く事が出来る。なのはさんとはやてさんを選択。幻魔皇はやてで輪廻天狗を攻撃!」

『ふぁ~あ。ミストルティ~ン』

 

A4000 VS A1700

 

こんな時に限っていつも以上にやる気のない幻魔皇はやて。まあ三幻魔を出すときは基本的にピンチな時だから、こんな時に限って、と言うのは変かもしれない。

白銀の槍が輪廻天狗の体を貫通し、一つの石像が作られ、ミストルティンはそのままベヒーモスの足元に飛んで爆発した。

 

「ぐあああっ! や、やってくれるぜ。輪廻天狗を特殊召喚する!」

 

百獣王LP8700→6400

LC紫天の書2→3

 

「この瞬間幻魔皇はやての効果発動。魔法・罠ゾーンのなのはさんを置く」

『うわ~、こうやって王様と一緒に出るの初めてかな?』

『ああ。私はお前を生贄に召喚されるからな。こうして同じフィールドで戦える事は珍しい』

 

流石コミュ力の高いなのはさんだ。偉そうにしている自分そっくりの女性を見ても、全く抵抗が無いようだ。マテリアルズの前例があるから慣れているだけかもしれない。

さて、これでベヒーモスのデッキに輪廻天狗がいなくなった。破壊するなら今の内だ。

 

「なのは様で輪廻天狗を攻撃!」

『342ページを開け!』

『仰せのままに』

『フッ、アロンダイト!』

 

A3000 VS D600

 

なのは様は周りに浮いている四機のブラスタービットから桃色の砲撃を一斉発射させた。一基の攻撃すらも止める事の出来ない輪廻天狗は前後左右から飛んでくる砲撃を諸に受け、更にアロンダイトの追加効果で、四つの球状の爆発に巻き込まれた。明らかなオーバーキルである。

 

「ぐううう。ダメージは無い筈なんだが」

 

LC紫天の書3→4

 

「なのはさんの効果発動。デッキからザフィーラを手札に加える。ターンエンドだ」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗  モンスター4 伏せ3 手札2 LP500 

百獣王 モンスター2 伏せ4 手札2 LP6400

 

フィールドには二人のなのはさん、幻魔皇はやて、ユーリと圧倒的な状況だ。だがその代わり、ライフは風前の灯。ザフィーラを手札に加えたとはいえ、リバースカードが一枚も無いのは心もとない。

 

「私のターン、ドロー! このスタンバイフェイズ、前のターン自壊したおとぼけオポッサムを特殊召喚する」

 

A800・D600

 

フェイク・ダイ。と言う技名で薄々感じていたが、やはり破壊されたのは嘘。死んだふりって事か。

 

「墓地の獣戦士族二体をゲームから除外し、ピューマンを特殊召喚する」

 

A1500・D1000

 

今まで出てきた獣戦士族は獣が人間の使う鎧や武器を装備していたり、バルバロスの様に人間と獣が混合したモンスターが多かったが、現れたピューマンは、体は人間だが動物の耳が生えている獣人だった。

 

「幻魔皇はやての効果。魔法・罠ゾーンのはやてさんを置く」

 

A2100・D2000

 

「リバースカードオープン、幻獣の角。ピューマンに装備する」

 

ピューマンA1500→A2300

 

「ピューマンの効果発動。手札を一枚捨ててこのターン自身の攻撃力を二倍にする」

 

ピューマンA2300→4600

 

獣戦士族はあまり詳しくないが、このモンスターの効果は知っている。もう一つはダイレクトアタックをする効果。ダイレクトアタックをしてもザフィーラがいるから、攻撃力を上げて誰かを倒す作戦だろう。

 

「不屈闘士レイレイを召喚」

 

A2300・D0

 

レベル4で攻撃力2300と破格のステータスだが、攻撃したバトルフェイズ終了時に守備表示になる典型的なデメリットモンスター。この状態で破壊できるのはなのはさんとはやてさん。最もなのはさんは破壊できないだろうが。

 

「バトル! 不屈闘士レイレイでAOA高町なのはを攻撃!」

「攻撃宣言時、存在しない者の効果発動! AOA高町なのはを生贄に、神炎皇なのはを特殊召喚する!」

 

A?・D?

SLCなのは1

 

野蛮な雄叫びを上げてなのはさんに突進してきたレイレイだが、突如なのはさんの周りに現れた火柱により攻撃が遮られた。天に昇る火柱が消滅すると、火柱の中にいた神炎皇なのはのロングスカートがふわりと浮いた。そして突進してきたレイレイに無言でウリアの形をしたレイジングハートを向けると、レイレイは数歩後退りをする。

 

「攻撃対象を夜天の主・八神はやてに変更する!」

 

A2300 VS D2000

 

レイレイは巨大な両手の指をからめて連結すると、ハンマーの様に振り下ろした。魔力が少ないのに加えて、防御がそこまで得意ではないはやてさんのシールドは、レイレイによって破壊され、そのままはやてさんも破壊される。

 

「クッ・・・・」

「ピューマンで幻魔皇はやてを攻撃!」

 

A4600 VS A4000

 

幻魔皇はやてはミュストルティンを数本出してピューマンに当てようとするが、野生の力を解放しているピューマンは槍の雨を器用に回避しながら接近し、両手に持った斧で幻魔皇はやてを叩き斬った。その攻撃力の差、600が俺に襲い掛かるが、目の前に現れた青の狼が衝撃から守ってくれた。

 

「手札のザフィーラを捨て、戦闘ダメージを0に。その後一枚ドローする」

「幻獣の角の効果発動。デッキから一枚ドローする。バトルフェイズ終了時、レイレイは守備表示になる。素早いモモンガを反転召喚する」

 

A1000・D100

 

素早いモモンガを反転召喚か。明らかに攻撃を誘っている。そうじゃなかったら、神炎皇なのはの攻撃であいつ等のライフは0になる。

 

「おとぼけオポッサムの効果で自分自身を破壊。カードを一枚伏せてターンエンド。エンドフェイズ墓地の暗黒のマンティコアの効果発動。ピューマンを墓地に送り、このカードを特殊召喚する」

 

A2300・D1000

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗  モンスター3 伏せ2 手札2 LP500

神獣王 モンスター4 伏せ4 手札1 LP6400

 

「俺のターン、ドロー! この瞬間神炎皇なのはにSLCが一つ乗る」

 

なのはSLC1→2

 

これで神炎皇なのはの最大攻撃力9500になり、ワンショットキルも容易に狙える攻撃力だが、相手フィールド上の攻撃表示モンスターは明らかに罠である素早いモモンガだけ。レイレイのデメリットを上手く使われてしまった。

 

「なのは様の効果発動。墓地のレイジングハートを装備する」

 

なのはA3000→A4500

 

攻撃力4500の二回の破壊耐性と攻撃力4000の永続耐性、それと攻撃力が9500まで上昇出来るモンスター。圧倒的有利な状況だが、無敵では無い。デュエルモンスターズには除外カードもバウンスカードも墓地に送るカードも沢山ある。

 

「リオを召喚。効果で墓地のコロナとなのはをゲームから除外して攻撃力を500上げる。更にコロナの効果でデッキから一枚ドロー。そして神炎皇なのはにSLCが一つ乗る」

 

リオA1700・D500→A2200

LCミッドチルダ2→3

SLCなのは2→3

 

「バトル! なのは様で暗黒のマンティコアを攻撃!」

「どのモンスターを無効化しても辛いがこれが一番いいだろう。猛突進を発動。フィールドの獣族を破壊して相手フィールド上のモンスターをデッキに戻す。素早いモモンガを破壊して、蒼穹の王・高町なのはをデッキに戻す!」

 

しまった! これで紫天の書は破壊されてユーリも攻撃が不可能になってしまう。

 

「更にライフを1000払い、グリーン・バブーンを守備で特殊召喚する」

 

LP6400→5400

A2600・D1800

 

「それなら。神炎皇なのはでグリーン・バブーンを攻撃! ダメージステップ、SLCを一つ取り除き墓地のザフィーラをデッキに戻し、攻撃力を2000上げる」

 

なのはA0→A2000 VS D1800

SLCなのは3→2

 

『ショートブレイカー!』

 

スターライトブレイカーを放つ程の敵ではないと判断したのか、神炎皇なのははディバインバスターより少し威力の高い炎熱の砲撃を放ち、グリーン・バブーンを破壊した。

 

「リオでレイレイを攻撃!」

『轟雷炮(ごうらいびょう)!』

 

A2200 VS D0

 

足に雷の魔力を纏わせながら地面を勢いよく蹴ったリオは、レイレイに猛突進し、自分の間合い内に入ると雷の纏った足でレイレイを薙ぎ払った。強い獣戦士レイレイだが、攻撃は最大の防御と言わんばかりの考え方の所為で、体はやたらと脆かった。

 

「ユーリを守備表示に変更。カードを二枚伏せてターンエンド」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗  モンスター3 伏せ3 手札1 LP500

神獣王 モンスター2 伏せ3 手札1 LP5400

 

「一気に防御が硬くなったな。やっぱライフが1000以下になるとめちゃくちゃ強くなるのは本当だったか」

「その様だな。いくら三幻魔を呼ぶ手段が1000以下とは言え、闇のデュエルで自らライフを削る様なプレイングをするとは」

「お褒めの言葉ありがと」

「俺のターン、ドロー! この瞬間おとぼけオポッサムの効果でこのカードを蘇生する」

 

A800・D600

SLCなのは2→3

 

「おとぼけオポッサムの効果発動。このカードを自壊する。更に墓地のグリーン・バブーンの効果。ライフを1000払い、特殊召喚する」

 

LP5400→4400

A2600・D1800

 

グリーン・バブーンが強いが、ここまで復活してくるのはおとぼけオポッサムの所為だ。毎ターン戻ってくるのは非常にやり難い。

 

「星見獣ガリスの効果発動」

「なっ!? ガリスだと!?」

 

十代も使うあのカード。普段なら余り気にしていないが、ここまでライフが減っていると危険だ。

 

「デッキトップを墓地に送り、それがモンスターだった場合、そのモンスターのレベル×200のダメージを与える。デッキトップは・・・・キーマウス、レベル1だ」

 

A800・D800

 

大きな羽を持った四本足で歩いている鳥の様な獣――星見獣ガリス。何とも説明しにくい姿の獣は、翼を大きく開いて、その翼から微弱なエネルギーを発射した。

 

「グッ、そのガリスが紳士で助かったよ・・・・」

 

ガリスがエネルギーを発射したのは、腹と溝内辺り。もし怪我した所に攻撃されたら痛みはこんなものじゃなかっただろう。

 

遊斗LP500→300

 

「だがもう一度チャンスがある。場の星見獣ガリスとセットされた素早いモモンガを生贄に、俺の分身を召喚する! 来い、百獣王(アニマル・キング)ベヒーモス!」

 

A2700・D1500

 

獣族の王として君臨しているベヒーモスが、モンスターとなって現れた。流石に本物のベヒーモスと対峙しているので、ソリッドビジョンのベヒーモスからは大したプレッシャーは感じなかったが、紫色の巨体、青の毛、顔に生えている巨大な角と牙、それらを見るとより一層気が引き締まる。

 

「ベヒーモスの効果発動。生贄召喚に成功した時、生贄に捧げた数だけ自分の墓地の獣族モンスターを手札に加える。俺が手札に加えるのはガリスとキーマウスを手札に加える。そしてガリスの効果発動!」

 

さあ、ここで来てくれよ俺の運! こんな所で死ぬ訳にはいかない! 死ぬなら絶対フェイトとABCまではしたい! 不純な動機だが清々しい程に俺の本心だ!

ゆっくりとデッキトップをめくるヘビーモスの手を、フェイトの事を考えながらジッと眺める。デッキトップのカードを確認するとベヒーモスはチッ、と小さく舌打ちをした。

 

「デッキトップはモジャ、レベル1だ」

 

再び現れたガリスがエネルギー弾を発射する。さっきと同じく地味に痛みが体に走り、軽く体を抑え込む。たかが200でも命の20分の1が消されていると思うと、むしろ少ないくらいの痛みだ。

 

遊斗LP300→100

 

「まさか二回連続でレベル1を引くとは運が悪いぜ」

「お前が運が悪いと言うより、あの少年の運がいいのだ。だが運だけではデュエルは勝てない」

「ああ、バトルと行くぜ! ベヒーモスでリオを攻撃だ!」

「罠発動、strikersの回収! 墓地のはやて、カリム姉、レヴィをデッキに戻して二枚ドロー!」

 

ベヒーモスはそこ等にある木よりも数倍も太い腕を振り上げ、リオを踏みつぶす様に振り下ろす。いくら魔力により力が上がってもベヒーモス相手に勝つ事は出来ない――なんて事は無かった。ベヒーモスが振り下ろした腕が徐々に地面から遠ざかっていく。ベヒーモスの巨大な腕を持ち上げているのは水色の髪をした少女、スバル一人。

 

『ハァァァ! 轟雷炮!』

 

スバルがベヒーモスの腕を支えている内に素早く後ろに回り込んでいたリオの蹴りがベヒーモスの顔面を炸裂した。

 

LP百獣王4400→3800

 

「ぐぅぅぅ! どうして俺のライフが!?」

「ダメージ計算時、手札のスバルを発動していた。これでリオの攻撃力が1000上がったんだ」

 

リオA2300→A3300 VS A2700

 

「・・・・ッフ、面白ぇ。だったらグリーン・バブーンで神炎皇なのはを攻撃!」

「ッツ、神炎皇なのはの効果を知ってて攻撃してくるだと?」

「ダメージステップ禁じられた聖杯を発動! これで効果は無効、SLCも全て消える」

 

なのはA0→A400 VS A2600

SLC4→0

 

効果を無効!? その方法で来たか・・・・。効果無効系はカウンター軸のデッキには非常に辛い。

SLCが無ければか弱い女性になってしまう神炎皇なのはが、グリーン・バブーンの攻撃を受け止められる訳も無く、三幻魔の一角とは思えないほどアッサリと破壊されてしまう。

 

「だが手札のザフィーラを墓地に送る事でダメージは無効化する。その後デッキから一枚ドローする」

「本当に防ぐのが上手い奴だ! たった100が削りきれないって前代未聞だぜ。カードを一枚伏せてターンエンド」

 

リオA3300→A1700

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗  モンスター2 伏せ2 手札2 LP100

百獣王 モンスター3 伏せ3 手札0 LP3800

 

ライフはたったの100。フィールドにユーリがいるが攻撃する事は出来ず、モンスターの数も圧倒的に少ない。しかも奴らにはセットカードが二枚もある・・・・。だが、俺にも一枚の伏せカードと手札にはそれに対応したカードがある。

 

「ライフ500になってから中々ダメージを与えられなかったのがお前達の敗因だな」

「この状況で何かするつもりなのか?」

「ああ! 俺のターン、ドロー! 速攻魔法フェイクシルエットをユーリに発動! デッキのフェイトを墓地に送り、ユーリをフェイトとして扱う」

「ッツ、まさか名称を変えて三幻魔を!」

「その通りだ! 存在しない者の効果発動! フェイトとして扱うユーリを生贄に、光来せよ! 降雷皇フェイトを特殊召喚する!」

 

A4000・D4000

 

まるで神罰の様に上空から滝の様に降り注ぐ雷。だがその雷は神罰によるものでは無く、三幻魔の一角が登場しただけの事。圧倒的な力と威圧感を登場するだけで見せつけたのは、降雷皇フェイト。

 

「クッ、まだ現れるか。三幻魔!」

「まだだ! 存在しない者の第二の効果発動! 効果を三回使用したこのカードを墓地に送る事で、レベル11のLSを墓地から特殊召喚する! 幻魔皇はやてを復活!」

 

A4000・D4000

 

「おいおい、冗談だろ・・・・」

「幻魔皇はやての効果発動。墓地の神炎皇なのはと、ユーリを魔法・罠ゾーンに置く」

 

魔法・罠ゾーンには三枚目の三幻魔と、三幻魔と同じく攻守4000のユーリ入った棺桶が現れる。これで奴等は特殊召喚したら三幻魔を呼ぶ事になる。だが特殊召喚をせずに勝てる程三幻魔は甘くない

 

「リオを生贄にはやてを召喚する。そして罠発動、幸運の追い風。はやてがいる時ライフを半分払い、手札を一枚捨て効果発動! デッキからアインスを召喚条件を無視して特殊召喚する!」

 

LCミッドチルダ3→4 はやて1

遊斗LP100→50

A2000・D1700

A2300・D2300

 

三幻魔に比べると相手に放つプレッシャーは微々たるものだが、それでも闇の書の管理人格は伊達では無い。バルバロスとベヒーモスの垂らす冷や汗が一段と増えているのが肉眼で確認できる。

 

「アインスの効果発動。夜天の書を特殊召喚する。そしてミッドチルダの効果ではやてのLCをミッドチルダに移動し、夜天の書の効果でデッキから五枚ドローする」

 

LCはやて1→0 ミッドチルダ4→5→0

 

「ご、五枚ドロー。禁止カードレベルの枚数・・・・」

「場のはやてとアインスを融合! 現れろ、夜天の王・八神はやて!」

 

A2800・D2800

LCはやて3

 

もはや天変地異だった。フィールドを駆け巡る降雷皇フェイトの魔力エネルギー。禍々しいオーラを発する幻魔皇はやての棺桶。そして夕焼けが昇っていたミッドチルダの光は全て夜にさせられる。

もはやどちらが悪役か分からないフィールドだが、勝てばいい。

 

「夜天の王・八神はやてに夜天の書を装備! そして八神はやての効果発動! LCを二つ取り除き、融合デッキから祝福の癒し手シャマルを特殊召喚。そして祝福の癒し手シャマルを生贄に、ホーリーカタルシス・シャマルを特殊召喚する!」

 

LCはやて3→1

A2000・D3000

 

普段物静かなホーリーシャマ姉の登場シーンも、混沌になっているフィールドでは流石に騒がしかった。バチバチと音を立てる魔力の電気。ゴゴゴ、と不気味に呻くラビエルの棺桶。ヒュルルルと吹く夜風。

 

「ホーリーシャマ姉の効果発動! 王様はやてさんにLCを二つ乗せる。更に手札の枚数×300ライフを回復し、その数値分のライフをお前達に与える。俺の手札は4枚だ!」

『戒めの鎖』

 

俺の四枚の手札からそれぞれ現れた四本の鎖。先端が尖り、痛々しい棘が付いた四本の鎖は、バルバロスとベヒーモスの体を貫通する。

 

「「ぐぅぅ!」」

 

LCはやて1→3

遊斗LP50→1250

百獣王LP3800→2600

 

「バトルだ! ホーリーシャマ姉でガリスを攻撃!」

『破壊の雷!』

 

A2000 VS D800

 

「ぐぅぅぅ! だがまだ!」

「幻魔皇はやてでグリーン・バブーンを攻撃!」

『彼方より来たれ、やどりぎの枝。銀月の槍となりて、撃ち貫け。石化の槍ミストルティン!』

 

A4000 VS A2600

 

全てを石に変える白銀の槍、ミストルティン。最強だが溜め時間や消費魔力が激しい筈だが、幻魔皇に常識は通用しない。三本のミストルティンをグリーン・バブーンに突き刺す。すると刺し口からグリーン・バブーンの体は石化し始め、やがて一つの石像に変わった。そして幻魔皇はやては石像に向けもう一本のミストルティンを発射し、無慈悲に石像を壊すと、ミストルティンをそのままベヒーモスに突き刺した。

 

百獣王LP2600→1200

 

「ぐああああ! ば、馬鹿な・・・・。体が」

「ベヒーモス!?」

『どっちにしろこのターンで死ぬんやから関係ないやろ?』

「クッ、だが俺はまだ諦めていない!」

「その根性嫌いじゃない。だがお前達は破滅の光! 王様はやてさんで暗黒のマンティコアを攻撃!」

『響け終焉の笛・・・・ラグナロク!』

 

A2800 VS D1000

 

ミストルティンと同じ白銀の魔力砲。石化の追加効果などは無いが、単純火力で圧倒する分かりやすい魔法。本来ならラグナロクはベルカ式の魔法陣の三つの頂点からそれぞれ放たれるが、今回はベルカ式の真ん中から発射された。もはや人知を越えた力に、獣戦士族上級モンスター如きが対抗できる訳なく、暗黒のマンティコアの体は崩壊した。

 

「ぐああああ!」

「ベヒーモス!? 貴様! いくらデュエリストとは言え、この行為は許さんぞ!」

 

石化した体の部分が先程の衝撃で壊れ、立つ事が不可能になったベヒーモス。紳士的だったバルバロスが激怒して俺を睨むが、全く怖くないし罪悪感も無い。

 

「精霊を戦争させているお前達に許される覚えは無いな。降雷皇フェイトでダイレクトアタック!」

『サンダー・・・・』

 

A4000

 

ベヒーモスとバルバロスの上空に展開された巨大な魔法陣。その魔法陣の円周に現れた八つのスフィアが辺りの電気エネルギーを溜める。その間ベヒーモスは自分のデュエルディスクを押し、最後のリバースカードを発動させようとしている。

 

「ト、トラップ、発・・・・」

「もしお前達が生まれ変わったら、その時は破滅の光じゃない事を祈るよ」

『レイジ!』

 

魔法陣の中央から降り注ぐ降雷。それは鉄槌の如く重く、滝の様に衝撃が強く、マグマの様に熱い地獄の雷。そんな雷をくらってピンピンしていられる生物がこの世にいる訳がない。

 

「「ぐあああああ!」」

 

地獄の雷を浴びながら、バルバロスとベヒーモスは俺へと手を伸ばして息絶えた。

 

百獣王&神獣王LP1200→-2800

 

デュエルが終わった頃には黒焦げになっていた奴等の姿は消えていた。闇のデュエルで負けた者は、闇の世界に引きずり込まれるか、痛みに耐えきれず死ぬかのどちらかだ。破滅の光だったがいい奴等だったので、せめてもの償いに俺がみんなに殺すよう頼んだ。

 

「悪いな・・・・。けどお前達も闇のデュエルを挑んできた以上、こうなる結果は予想できた筈だ」

 




注意)現実でのリアルダイレクトアタックはジャッジ以前に警察のお世話になります。ルールを守って楽しくデュエル。






今回の終わり方はかなり手抜き感・・・・文字数ですね。しかしデュエルがメインの小説でデュエルを手を抜くのは考えられないので、最低限自己満足はできるレベルのデュエルはしないと。(イチャイチャフェイズを入れたのが失敗だった)

ライフ1000以下で切り札を出すって展開で、最近UMAリスペクトしています。ただUMAにはホープレイ出して終わりじゃなくて、ホープレイを出してから数ターンデュエルをしてほしい。トロンとの戦いみたいに。


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