大事な話というのは、第三十三話~三十六話までのストーリー部分を変更しようと思います。根本的なストーリー改編ではなく、デュエル中にフェイトの介入について作者自身違和感を覚えました。
優斗はデュエルには誰も関わって欲しくない。一人で1対1のデュエルがしたいと言っているのにも関わらず、グレート・モスの台詞で「神聖なデュエルを汚すな」という言葉に「第三者の介入にどうこう言われる筋合いはない」と言っています。明かなる矛盾です。
この時、頭の中で大まかなストーリーが完成し、小さなストーリーを考えていなかった結果がこれです。
本当に申し訳ありませんでした。ご了承願います。
色々な事があったが何とかGX大会一日目が終わった。あの後とてもデュエルする気になれなかったので、大人しくレッド寮の部屋で休み、デュエルでの疲れを癒した。
そして次の日の朝、俺はいつもより遅い時間に外出する準備をしていた。GX大会は有名なプロも参加するデュエル大会。せっかく来てもらったプロの人に放課後までGX大会参加を待ってもらう訳にはいかないので、GX大会中授業は無い。勿論定期的に授業はあるが、一日中自由と言うのは喜ぶべきことだ。
「イテテ、最近シグナムさんの訓練一段と厳しくなったな」
「遊斗が成長してきたからシグナムも本気を出してきたんだと思うよ。私も昨日、精霊相手に一発当てたのは驚いたもん」
顔に出来た傷にテープを張ってくれているフェイトは、ニコリと嬉しそうに微笑む。相変わらずフェイトは可愛いな~、なんてボキャブラリーの足りない同じ感想を思いながら、昨日の出来事を振り返る。確かに最近落下中にトリッキーな動きをしたり、精霊相手に飛びひざ蹴りをしたりと、強くなっている気がする。アインハルトも、両手を使わないと勝てないと言ってたし。
「やっぱりカード手裏剣はデュエリストに必要なスキルだな」
「あはは・・・・。デュエリストに格闘技とカード手裏剣が必要かどうかは分からないけど、成長してると思うよ。特にここ最近」
「まあシグナムさんに鍛えてもらってからもう10年近くなるからな。成果が出てないとおかしいって事だ。よしっ、今日もデュエルと行くか!」
◇
昨日と違い朝からずっとGX大会が開いているので、自然と昨日よりメダルが集まった。二日目にもなると相手は最低二枚のメダルを持っていたので、太陽が真上に来た現時点でのメダル枚数は34枚。流石に朝からずっとデュエルは疲れて来るので、一旦食堂に行く事にした。
食堂に入るとそこは人混みで一杯だった。丁度腹が減る時間なので食堂に買いに来る人が多いのが一番の理由だが、もう一つはミーハーの生徒がプロのデュエリストを見たいから集まっているんだろう。
「とっとと、この量は尋常じゃないな」
まるでスキー場や遊園地の小さな食堂の様に賑わっている空間の中で俺を呼ぶ声がした。
「おーい遊斗。こっち来いよ! お前の分も買ってあるぜ!」
人込みの中から十代の頭が見えたのでそちらに向かうと、そこには十代、翔、剣山、そして隼人がいた。
「隼人!? どうしてここに!?」
「GX大会を見学してみたかったのと、十代と遊斗に俺の作ったカードを渡したかったんだな」
「隼人が使ったカード?」
とりあえず空いていた席に座り、隼人の出すカードをドキドキしながら待つ。十代はもう既に貰ったらしく、早速そのカードを使って勝利を収めたらしい。
隼人が出したカードは数枚のカードだった。このフィールド魔法とか、どこかで聞いた気がする。
「ジェイル・スカリエッティ博士にLSの設定元となってる世界の話を聞いて、実際にデザインしてみたんだな」
「ありがとう。大切に使わせて貰う」
早速効果を確認してデッキに入れると、隼人は嬉しそうに笑った。やっぱり実際自分が作ったカードを使ってデュエルをしてもらうと嬉しいんだろうな。
「む~、アニキと遊斗君にあって僕にないのは不公平ッス」
「しょ、翔のカードもその内作るんだな。けど俺がやるのは主にカードデザインだから、翔のデッキに合ったカードの案が出ない限り、カード化は難しいぞ」
「へ~、じゃあ恐竜族のカードが出たらデザインして欲しいドン! そして欲しいザウルス!」
「了解なんだな」
けどこうやって見ると本当に社会人になったんだな、隼人。レッドの制服を着ていた頃とは違い、凄く大人っぽく見える。
「じゃあそろそろ食べようぜ。腹減ってきた」
十代の言葉を切っ掛けに食事を開始し、隼人の話やGXメダルの話などをした。どうやらこの中で一番GXメダルを持っているのは俺の様で、やはり昨日の梶木さんから貰ったメダルが多かったようだ。十代も歌舞伎役者のプロデュエリストとデュエルをして見事メダルを得た。話を聞く限り面白いデュエルの様だったので、その場に居合わせる事が出来ず残念。
食事が終わると引き続きメダルを集める為に相手を探す事にした。けどその前に隼人の作ったカードを見たいとのことで、十代、翔、隼人、剣山は一回だけ俺のデュエルを見るらしい。
「ん~、せっかくならプロデュエリスト相手とやり合いたいけど」
「あら? そこの君デュエルの相手を探してるの?」
透き通るような声の主に振り向くと、そこそこ美人な女性がいた。隣にいる翔が興奮した様に「モデルのローズさんッス!」と大声を上げていた。ああ、モデルさんなのか。
やっぱり美人や美少女の中で育ってきたからか、俺の美人に対する価値観は人とは違うらしい。贅沢な悩みだと思われるだろう。実際俺も贅沢な悩みだと思うけど、世間一般と美的感覚が違うのは色々と苦労する所もある。
「あなた、もしよかったら私とデュエルしないかしら?」
「遊斗君変わるッス!」
「この人は俺にデュエルを申し込んでるんだ。分かりました、受けて立ちます。俺は遊斗・スカリエッティです」
「変わった名前ね。私はローズ」
ローズも十分変わっている名前だと思うが、芸能人だから芸名と考えるのが普通だろう。
「では行きますよ」
「「デュエル!」」
「レディーファーストで、どうぞ」
「優しいわね。ドロー! イービル・ソーンを召喚!」
A100・D300
グニャグニャと不気味に曲がった植物に、大量の棘がびっしり生えた手榴弾の様な実が付いている気持ちの悪い植物。不気味だから闇属性と言うのは間違っていないだろう。
「イービル・ソーンの効果発動。このカードを生贄に捧げ同名カードをデッキから二体特殊召喚。更にあなたに300ダメージを与える。イービル・バースト!」
手榴弾の様な実が突然爆発し、体に付けた棘を俺に飛ばしてくる。とても300ダメージとは思えないほど大量の針が飛んでき、俺の体を貫通する。ソリッドビジョンだから痛くもなんともない。
遊斗LP4000→3700
爆発により飛び散ったイービル・ソーンの種子が僅か数秒で育ち、先程と同じ姿のイービル・ソーンが二体生えてきた。もし現実世界にこんな植物があったら恐ろしいな・・・・。
「永続魔法、世界樹を発動。カードを一枚伏せてターンエンドよ」
場
ローズ モンスター2 伏せ2 手札3 LP4000
300とは言え一ターン目からバーンダメージを与えてきたか。イービル・ソーンの攻撃力100で、その弱点を晒しているが、あの伏せカードが簡単に攻撃を通してくれるものか。
「ドロー!」
ドローしたカードは――おっ、隼人がくれたカードだ。確かにこのカードなら、もしあのセットカードが除去カードだったとしても問題は無い。
「LSシスター-シャンテ・アピニオンを召喚!」
『へ~へ~、デュエルってこんな感じなんだ。あっ、よろしくねマスターさん』
LSシスター-シャンテ・アピニオン ☆3/炎/魔法使い/A1400・D500
登場した新たな仲間は、オレンジ色のショートヘアーの女の子。コロナと同じで髪の一部分だけをシンメトリーにしてロングにしている。恰好は何と言うか――中々過激なものだ。
上半身は赤、下半身は白がメインのバリアジャケットは、お腹と胸の間、つまりみぞおちの辺りの肌が見えており、成長途中の胸の一部が見えている。ノースリーブで綺麗なわきも見えており、太ももが見える程のミニスカート。
「・・・・あなた、アイドルデッキ使い?」
「違います! 俺のデッキをアイドルデッキと言うのなら、勝ってから言ってください!」
この子――シャンテと言い、
目の前の人が一般人レベルに見えるのもその所為だ。
「バトル! シャンテでイービル・ソーンを攻撃!」
『独奏で十分。双輪剣舞!』
A1400 VS A100
瞬間移動かと思う程の速さでイービル・ソーンの前まで移動したシャンテは、持っているトンファーの様なデバイスに魔力付与を掛けたのだろう。シャンテの双剣がクロスすると、イービル・ソーンは砕け散った。
『うぇ。気持ち悪い』
「攻撃が通った?」
「罠発動、ガード・ブロック。戦闘ダメージを0にしてデッキから一枚ドロー。更に世界樹の効果発動。植物族モンスターが破壊された時、このカードにフラワーカウンターを置く」
世界樹0→1
その伏せはガード・ブロックだったか。植物族は優秀なカードが多いが、基本的に前半は受けになる事が多い。それを予想して、戦闘ダメージ0+一枚ドロー効果のガード・ブロックを入れているのだろう。
「カードを一枚伏せてターンエンド」
場
遊斗 モンスター1 伏せ1 手札4 LP3700
ローズ モンスター1 伏せ1 手札4 LP4000
「私のターン、ドロー! ローンファイア・ブロッサムを守備表示で召喚」
A500・D1400
何と説明していいか分からないが、これまた変わった植物だった。ファイアと名のつき炎属性と言うだけあり、蕾らしき部分から炎を吹きだしている。
マイナーと種族の代表と言われていた植物族だったが、このカードが入っていたパックにより一気に強化された。特にこのカードは強力で、次回の制限変更で準制限に掛かるかもしれない。流石に制限までは掛からないだろうが、遠い未来このカードが悪用される日が来る筈。
「ローンファイア・ブロッサムの効果発動。イービル・ソーンを生贄に、デッキから植物族モンスター一体を特殊召喚する。椿姫ティタニアルを特殊召喚」
A2800・D2600
そう、この通りローンファイア・ブロッサムで呼べる植物モンスターにレベルの制限は無い。しかも自分自身も生贄に出来るので、ローンファイア・ブロッサム=デッキの植物モンスターの式が成り立つ。
「椿姫ティタニアルでその破廉恥な小娘を攻撃!」
『破廉恥!?』
「否定出来ない・・・・」
『そこ否定しようよ!』
A2800 VS A1400
ティタニアルは自分の周りに仕えさせていた茨のツタを使い、シャンテに攻撃する。一見弱そうに見える攻撃だが、攻撃力2800と言うと最上級モンスターレベル。破壊力もかなりのもの。
だがシャンテには相手の攻撃力など関係ない。シャンテに繰り出されたツタは、なんとシャンテを貫通して地面に激突する。しかし、体にツタが貫通しているのにも関わらずシャンテはピンピンとしている。
「ど、どういう事?」
「シャンテは嘘付きだから本人は別の所に避難したよ。シャンテの効果発動。このカードが戦闘で破壊され墓地に送られた時、このカードをデッキに戻す。そしてこの効果を使いシャンテがデッキに戻った時、デッキのLSを特殊召喚できる。来い、カリム!」
A500・D500
「更にシャンテのバトルで俺に発生するダメージは0。ありがとな隼人」
「ううん。使ってくれて嬉しいんだな」
「なるほど、面白い効果ね。カードを一枚伏せてターンエンド」
場
遊斗 モンスター1 伏せ1 手札4 LP3700
ローズ モンスター2 伏せ2 手札3 LP4000
ティタニアルの効果は余り使われないけど、植物族一体を生贄に対象に取る効果を無効にして破壊する事が出来る。植物族は火力がそこまで高い訳じゃないので、耐性のあるユーリでビートすれば勝てるが、何しろ三体生贄とディアーチェ+紫天の書が必要だからな。とりあえずここはカリム姉でアドバンテージを稼ごう。
「俺のターン、ドロー! カリムの効果発動。カードの種類を宣言し、デッキトップが宣言したカードだったら手札に加える。モンスターを選択、デッキトップはレヴィ。よって手札に加える」
またお調子者のレヴィを引いてしまったが、ローンファイア・ブロッサムを破壊する+カリム姉を守るという意味でもレヴィが必要か。
「レヴィを通常召喚。効果で自身にLCを置く」
LCレヴィ1
「ま、また女の子」
「ですからアイドルじゃないです。魔法・罠ゾーンにキャロを置き、LSの攻守を300上げます」
レヴィA1900・D400→A2200・D700
カリムAD500→AD800
「バトル! レヴィでファイアー・ブロッサムを攻撃!」
『カッコイイ僕は草刈りも天才的に上手い! 光翼斬!』
A2200 VS D1400
まあ光翼斬を雑草の生えた地面すれすれに撃てば一気に草刈り出来るだろうな。俺とレヴィの考えがシンクロしたのか、普段より低姿勢で回転する魔力刃を発射したレヴィは、ローンファイア・ブロッサムの根っこを切断して胴体と根っこを切り離した。
「レヴィの効果発動。デッキからコロナを特殊召喚する」
巨大樹1→2
コロナA500・D1700→A800・D2000
「この効果で呼んだモンスターは攻撃できない。コロナの効果発動。手札を一枚墓地に送り、デッキからゴライアスを特殊召喚する」
『
ゴライアスAD2300→AD2600
しかし毎度毎度思うが、ここまでモンスターが並んだらキャロも大変だろう。本来のブーストって制御が難しいって聞いたし。
「ターンエンドだ」
場
遊斗 モンスター4 伏せ2 手札3 LP3700
ローズ モンスター1 伏せ2 手札3 LP4000
ゴライアスで攻撃対象を変更したらカリム姉かコロナのどちらかは問題ないだろう。もし十代が使っているダンディライオンが世間に出回ったらと思うとゾッとする。そうなったら色々なカードに制限が掛かってくるだろう。
「ドロー! 永続罠、アイヴィ・シャックルを発動。このカードがフィールド上に存在する限り、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターは自分のターンのみ植物族になる」
げっ!? 嫌なカードを!? だがそれより心配しなくてはいけないのは、
「フレグランス・ストームを発動。フィールド上の植物族モンスターを一枚破壊しでデッキから一枚ドローする」
「? 態々ティタニアルを破壊するッスか?」
「丸藤先輩は頭大丈夫ドン? アイヴィ・シャックルの効果で遊斗先輩のモンスターは植物族になってるザウルス」
「先輩に向かってなんて口を聞くッスか!?」
ハハハ・・・・・。相変わらずコイツ等が外野だと騒がしいな。別に騒がしいデュエルが嫌いじゃないからいいんだけど。
「そのゴーレムを破壊する!」
「グッ、まさかこんな形で効果破壊をしてくるとは・・・・」
世界樹2→3
「更にフレグランス・ストームの効果でデッキから一枚ドロー。ドローしたカードはロードポイズン。もう一枚ドロー。ロードポイズンを召喚」
A1500・D1000
これまたどうやって説明していいか難しいモンスターが現れた。イギリス辺りの国がイメージする幽霊の植物バージョン・・・・。やはりボキャブラリーが足りない。
「バトル! ティタニアルでカリムを攻撃!」
「攻撃宣言時、クラールゲホイルを発動。自分フィールド上のモンスター一体を選択。バトルフェイズを強制終了させ、選択したモンスターをデッキに戻し、夜天と名のつくモンスターをLCを乗せた状態で特殊召喚する。コロナをデッキに戻し、ヴィータを特殊召喚」
ヴィータA1900・D1200→A2200・D1500
LCヴィータ1
「やるわね。世界樹の効果発動。このカードに乗っているフラワーカウンターを二つ取り除き、カリムを破壊するわ」
クッ、安定しないものの毎ターンカードをドロー出来るカリム姉を狙ってきたか。しかもカリム姉は植物と扱っているから、フラワーカウンターがもう一つ溜まる。あの巨大樹、ある意味アイヴィ・シャックルより厄介かもしれない。
世界樹3→1→2
「もう一度世界樹の効果発動。カウンターを二つ取り除き、キャロを破壊するわ。カードを一枚伏せてターンエンドよ」
世界樹2→0
ヴィータA2200・D1500→A1900・D1200
レヴィA2200・D700→A1900・D400
場
遊斗 モンスター2 伏せ0 手札3 LP3700
ローズ モンスター2 伏せ3 手札3 LP4000
「俺のターン、ドロー! 永続魔法時空管理局を発動。なのはを召喚し、効果でLCを置く」
A500・D1800
LCなのは1
「なのはの効果発動。LCを取り除き、世界樹を破壊する」
『ディバインシュート!』
LCなのは1→0
世界樹を破壊するとは罰あたり極まりない行為だが、デュエルモンスターズだから仕方がない。なのはも流石に植物に魔法を撃つのは嫌だったのか、世界樹のカードに向かいディバインシュートを撃った。なのはも優しい子だ。
「クッ」
「ヴィータのLCを取り除き、ユーノを特殊召喚。時空管理局にLCを置く」
LCヴィータ1→0 時空管理局0→1
「場のなのはとユーノを融合! 来い、AOA高町なのは! 守備表示のこのカードを攻撃表示にする事により、デッキからツヴァイを手札に加える」
A1000・D3000
LC時空管理局1→2
「時空管理局のLCを取り除き、ツヴァイを特殊召喚。場のヴィータとツヴァイを融合! 来い、祝福の騎士ヴィータ! ヴィータの特殊召喚時、フィールドにセットされたカード二枚まで破壊できる。そのセットカードを破壊!」
LC時空管理局2→1
A2600・D2500
『コメートフリーゲン!』
ヴィータさんは巨大な鉄の球を自分の手の平に出現させ、右手でポーンと軽く投げる。しかしあの大きさの鉄球を片手で投げるのは、普通なら鍛えられた大の男でも不可能な筈。それ程の重さの球を宙に浮かせたヴィータさんは、グラーフアイゼンで鉄球を飛ばし、鉄球はセットされたカードを貫通した。
「
「更に墓地のツヴァイの効果。時空管理局のLCを取り除き、このカードを手札に加える」
LC時空管理局1→0
「そして祝福の騎士ヴィータを生贄に、紅の鉄騎ヴィータを特殊召喚する!」
A3000・D2800
美しい女性に成長したヴィータさん。先程までの体系とは違い、巨大なグラーフアイゼンを担ぐ姿に違和感が全くない。
「攻撃力3000・・・・」
「バトル! レヴィでロードポイズンを攻撃!」
『光翼斬!』
A1900 VS A1500
先程と同じように無駄に低姿勢になって魔力刃を発射した。レヴィの思い通り、魔力刃はロードポイズンの尻尾の様なものを切断された。そこがロードポイズンにとっての生命機関だったのかは知らないが、悲鳴を上げながら墓地に送られた。
ローズLP4000→3600
「クッ、ロードポイズンが戦闘によって破壊された時効果発動。墓地から植物族モンスターを特殊召喚する。ローンファイア・ブロッサムを特殊召喚」
A500・D1400
この場合どちらを狙いべきか。ティタニアルを破壊してもローンファイア・ブロッサムの効果でデッキにいるティタニアルを呼ばれるかもしれない。そうしたら戦闘ダメージを多く与えられるローンファイア・ブロッサムを攻撃した方がいい。しかしデッキにいない場合、ティタニアルを破壊しておきたい。あえてロードポイズンを攻撃しない選択肢もあったか・・・・。
「紅の鉄騎ヴィータでティタニアルを攻撃!」
『ラケーテンハンマー!』
A3000 VS A2800
ジェット噴射により加速したグラーフアイゼンの巨体をヴィータさんのパワーで操る事により、抜群の破壊力が生まれる。ティタニアルの周りに仕えていた茨のツタを容赦なくハンマーで千切って行き、最後にティタニアルに鉄槌をぶち当てた。
ローズLP3600→3400
「ターンエンドです」
場
遊斗 モンスター3 伏せ0 手札2 LP3700
ローズ モンスター1 伏せ1 手札3 LP3400
「ドロー! ローンファイア・ブロッサムの効果発動。このカードを生贄に、デッキからギガプラントを特殊召喚」
A2400・D1200
ギガ、とついているだけ巨大な植物だった。体はきのこの様に地面から生えており、体からは鎌の様なものが生えている。顔に目は無く、口からは食虫植物の様に歯が何本もある。とりあえず一言で言うと、気持ち悪い生き物だ。
「ギガプラントに装備魔法スペールヴィスを装備。これでデュアルモンスターであるギガプラントは効果を得る」
ギガプラントの効果はデュアルモンスターの中でも強力だからな。ローンファイア・ブロッサムとギガプラントが植物の中核を担っていると言っても過言ではない。そしてスペールヴィスも中々強力で表側表示のこのカードが墓地に送られた時、墓地の通常モンスターを特殊召喚できる。デュアルモンスターは墓地にいる時は通常モンスター扱いになるから、相性はいい。
「ギガプラントの効果発動。手札か墓地から昆虫か植物を特殊召喚できる。墓地からティタニアルを特殊召喚する」
A2800・D2600
せっかく倒したのに面倒な奴だ。やはり攻撃力2800のモンスターがポンポン出ると殴り合いが不利になる。けど最上級モンスターで殴るデッキは、一定以上の攻撃力を持つモンスターを場に出しておけば、相手も辛くなるはず。その手のデッキは火力増強系のカードを必要としないからな。
「バトル! ティタニアルでAOA高町なのはを攻撃!」
「させません! ヴィータの効果発動。攻撃対象をこのカードに変更する事が出来る。この効果は対象に取る効果じゃないから、ティタニアルの効果は発動できません」
「そんな!?」
A2800 VS A3000
LP3400→3200
「くぅぅ。同じモンスターに二回も・・・・。モンスターをセット、カードを二枚伏せてターンエンドよ」
場
遊斗 モンスター3 伏せ0 手札2 LP3700
ローズ モンスター2 伏せ3 手札0 LP3200
「ドロー! なのはさんの効果も使えるし、やるか。フィールド魔法聖王教会を発動!」
これが俺の新たなるフィールド魔法。
綺麗に整えられて太陽の光を遮らない街路樹。緑だけでは無く、赤や青などと言ったカラフルな花が咲き、道はレンガで舗装されている中庭。俺の真正面側には大きな鐘塔があり、中世ヨーロッパの贅沢な教会の様だった。
「綺麗ね・・・・」
「なのはの効果でデッキからLSシスター-シャッハ・ヌエラを手札に加えて召喚! 召喚成功時LCを一つ置く」
LSシスター-シャッハ・ヌエラ ☆4/炎/魔法使い/A1800・D1000
LCシャッハ1
登場したのは紫の髪をしたおかっぱの女性。先程のシャンテとは違い、露出度は低いが、それでもノースリーブでわきがでている。下はスパッツとソックスを履き、太ももが一部分見えている程度。エクシードモードのなのはさんや、ヴィータさん、シャマ姉に比べると十分薄着だが、スピード重視の魔導師ならこれくらいが普通だろう。
「聖王教会の効果。シスター、または聖王と名のつくモンスターの攻守を500上げる」
シャッハA1800・D1000→A2300・D1500
「シャッハの効果発動。聖王教会がフィールドに存在する時、LCを一つ取り除く事で、手札、フィールドからシャンテを特殊召喚できる」
シャッハは両手に持っていたトンファー状のデバイスを下ろすと、スーと息を吸い込む。
『シャンテ! いい加減に来なさい!』
『は、はいー! って、私怒られる様な事してないよ!』
シャンテA1400・D500→A1900・D1000
シスターだから祈りのポーズで魔法陣を出して転移魔法するとか、神様によって導かれたとかイメージしていたんだけど。なんか思ってたのと違う・・・・。
これでフィールドは埋まった。あとは紅ヴィータさんを筆頭に殴るのが一番か。
「なのはにレイジングハートを装備。攻撃力を1500上げる」
なのはA1000→A2500
「バトル! なのはでギガプラントを攻撃!」
『エクセリオンバスター!』
A2500 VS A2400
今日もいつもと同じく巨大な桃色の砲撃が放たれた。本当にあの細くい体にあんな量のエネルギーが入っているのか、いつも気になる。桃色の激流はギガプラントの口の中に入ると、口内で爆発してギガプラントを破壊した。
ローズLP3200→3100
「スペールヴィスの効果発動。墓地のギガプラントを特殊召喚!」
「ヴィータでギガプラントを攻撃!」
『ラケーテンハンマー!』
A3000 VS A2400
きのこの成長を何百倍速かで見てるかの如く、ニョキニョキと地面から生えてきたギガプラントに向け、紅ヴィータさんはグラーフアイゼンで上空から思いっきり叩き込む。
ローズLP3100→2500
「まだまだ! レヴィでセットモンスターを攻撃!」
「攻撃宣言時罠発動! DNA定期健診! このセットモンスターを選択して発動。あなたは属性二つを宣言。このセットモンスターの属性が、あなたが宣言した属性だったらあなたは二枚ドロー。違ったら私が二枚ドローする。何を選択する?」
うぐっ、非常に難しい質問だ。光は除外していいが、闇、炎、地、水、風、全部可能性があるのが植物族。闇の植物族と言ったらキラートマトしかいないが、しかし様々なデッキで使われるキラートマトがいるのだ。いや待て、こんなギャンブル要素を入れていると言う事は、錬金生物ホムンクルスを入れているかもしれない。このカードは十代が使うグローモスと同じく光属性植物族と珍しい。
「ほら、早く選択しなさい」
しかし手札は0。入れているとしたらピン刺しであろうホムンクルスを引いているとも考えにくい。ここはリクルーターであるキラートマトか墓地復活のロードポイズンの属性を選択しよう。
「闇と水を選択」
「ふ~ん、残念ね。私のセットモンスターはボタニカル・ライオ。地属性よ。よって二枚ドロー!」
ギャ、ギャンブルだから仕方がない。翔とかのデッキだと真っ先に地属性を選択するだろうが、植物族は属性が固定されていないから、運に左右される事もあるだろう。
A1900 VS D2000
しかもレヴィの光翼斬はボタニカル・ライオによって弾き返され、俺に反射ダメージまで来る。
遊斗LP3700→3600
「シャッハでボタニカル・ライオを攻撃!」
『烈風一迅!』
A2200 VS D2000
高密度な魔力を乗せた斬撃。砲撃と同じで単純だが火力は馬鹿に出来ない。シャッハは独特な走り方で、高スピードでボタニカル・ライオに接近し、デバイスでクロスに一閃する。双剣輪舞に似ている、というかほぼ同じだ。
「シャンテでダイレクトアタック!」
「罠発動! リビングデットの呼び声! 墓地のティタニアルを復活!」
A2800・D2600
「またそのモンスター。ターンエンドです」
場 聖王教会
遊斗 モンスター5 伏せ0 手札1 LP3600
ローズ モンスター1 伏せ2 手札2 LP2500
「これはピンチね。私のターン、ドロー! いいカード。ボタニティ・ガールを召喚!」
A1300・D1200
虫を挟んで食べる食虫植物と、虫を溶かす食虫植物を体に付けた女性。生理的に駄目な人には駄目だろうが、特に気にならない人には変わった女性と見えるだろう。因みに俺は前者だ。
「バトル! ティタニアルでAOA高町なのはを攻撃!」
「ヴィータがいるのに攻撃?」
考えろ遊斗。相手は何か狙っている、これは間違いない。このタイミングで発動するとした手札から、つまり速攻魔法。ほぼ間違いなくコンバットトリックカードを持っている筈だが、収縮や突進だった場合あの攻撃表示のボタニティ・ガールは不必要なカード・・・・まさか!
「ッツ! ヴィータの効果は発動しません」
「なっ!? なるほど、私の狙いに分かったってことね。ダメージステップ速攻魔法、狂植物の氾濫を発動! 自分フィールド上の植物族モンスターはエンドフェイズ時まで自分の墓地の植物族の数×300ポイントアップする! 墓地の植物族は7枚!」
ボタニティ・ガールA1300→A3400
ティタニアルA2800→A4900 VS A2500
攻撃力3700と4900。ボタニティ・ガールはあのリミッター解除よりも上昇値が高い!
ティタニアルは突然狂ったように仕えさせていたツタを振り回して暴れ出し、なのはさんはそれに巻き込まれた。
遊斗LP3600→1200
「クッ! レイジングハートの効果で破壊を無効!」
「勘のいいと言うか頭のいい子ね。ボタニティ・ガールでAOA高町なのはを攻撃!」
「それは止める! ヴィータの効果で攻撃対象をこのカードに変更!」
A3400 VS A3000
ボタニティ・ガールは後頭部に生やした虫を溶かす食虫植物から、消化液をヴィータさんに吹きかけた。勿論体に害はあるが、フィールドバリアを使っている為か体に悪影響は無い。ただ服が徐々に溶けて行き、ヴィータさんは慌てて墓地に行った。
遊斗LP1200→800
「この瞬間破壊された紅のヴィータの効果発動。このカードが破壊された時、フィールドになのはが存在する場合、墓地のヴィータと名のつくモンスターを復活する事が出来る。祝福の騎士ヴィータを復活!」
A2600・D2500
「カードを一枚伏せてターンエンドよ。エンドフェイズ、狂植物の氾濫の効果で私のフィールド上の植物族は全て破壊される。この瞬間、ボタニティ・ガールの効果発動。このカードが破壊され墓地に送られた時、デッキから守備力1000以下の植物を手札に加える。私はフェニキシアン・クラスター・アマリリスを手札に」
場 聖王教会
遊斗 モンスター5 伏せ0 手札1 LP800
ローズ モンスター0 伏せ2 手札1 LP2500
「これで遊斗君の攻撃が決まれば勝ちッス!」
「いや、相手は強い。多分あのセットカードは攻撃を無効にする奴か、あるいは」
十代は言いかけたが、これ以上は助言になってしまうので口を閉じた。
「ドロー。・・・・少し考えます」
「いいわよ。じっくり考えなさい」
俺も十代と同じ考えだと思う。
少し前のターンに破壊した
貧乏人だったらミラーフォースを持っていない線も考えられるが、相手はモデル。ミラーフォースを買うお金くらいある筈。
「なのはの効果発動。デッキからクロノを手札に加える」
しかも先程手札に加えた、フェニキシアン・クラスター・アマリリスは簡単に説明すると800のバーン効果を持っている。最上級モンスターだが、あるカードの効果で特殊召喚できる。手札がたった一枚なので、引く確率はそこまで高くないだろうが、植物族は優秀なサーチもあり、相手のターンには俺のモンスターは植物族になりフレグランス・ストームのコストにもなる。
「シャッハの効果発動。攻撃力を半分にする事でダイレクトアタックが可能」
シャッハA2300→A1150
「ヴィータを守備に変更。バトル! なのはでダイレクトアタック!」
「罠発動、聖なるバリア-ミラーフォース! これであなたの攻撃表示モンスターは全て破壊!」
やはりミラーフォース! ここまでは読み通り!
なのはさん、シャッハ、レヴィ、シャンテは破壊されてしまったが、その代わりモンスターゾーンは空く。
「シャンテの効果発動! このカードが破壊され墓地に送られた時、このカードをデッキに戻し、デッキからLSを特殊召喚する。来い、シグナム!」
A1800・D1400
「シグナムでダイレクトアタック!」
『シュランゲバイセン!』
A1800
「痛ぅ。結構危なかったわね」
ローズLP2500→700
「クロノを召喚。効果でデッキから設置型バインドを手札に加えます。カードを一枚伏せてターンエンド」
場 聖王教会
遊斗 モンスター3 伏せ1 手札1 LP800
ローズ モンスター0 伏せ1 手札1 LP700
「私のターン、ドロー! フレグランス・ストームを発動! 祝福の騎士ヴィータを破壊して一枚ドロー。ドローしたカードはフェニキシアン・シード。もう一枚ドロー」
これであのフェニキシアン・クラスター・アマリリスの特殊召喚は可能。来るか!?
「フェニキシアン・シードを召喚して効果発動。このカードを墓地に送って手札から、フェニキシアン・クラスター・アマリリスを特殊召喚する!」
A2200・D0
白のユリの様な花に、赤い花が付いた植物。白い花を羽として空を飛び、雄蕊を口としている植物。花の事を全く知らないので、どのような種類の花をモチーフしているか分からない。
「バトル! フェニキシアン・クラスター・アマリリスでシグナムを攻撃!」
「まずいんだな! フェニキシアン・クラスター・マリリスは戦闘を行うと自壊する!」
「え? それじゃあ別にいいんじゃ?」
「やっぱり丸藤先輩は勉強不足ドン。フェニキシアン・クラスター・アマリリスは破壊された時相手に800ダメージを与えるドン」
「それじゃあ遊斗君のライフが0に!?」
「いや、遊斗はここまで読んでいた」
その通り、流石親友。よく俺の事を知っている。
「罠発動、設置型バインド。これでフェニキシアン・クラスター・アマリリスは攻撃できない! 更に効果で聖王教会にLCを置く」
LC聖王教会0→1
「嘘!? クッ、カードを一枚伏せてターンエンドよ」
場 聖王教会
遊斗 モンスター4 伏せ2 手札1 LP800
ローズ モンスター1 伏せ2 手札0 LP700
「これで終わりだ。ドロー! ツヴァイを通常召喚。場のシグナムとツヴァイを融合! 来い、祝福の将シグナム! 効果でLCを置く」
A2700・D2000
LCシグナム1
「祝福の将シグナムの効果! LCを取り除き、フェニキシアン・クラスター・アマリリスの攻守を0にする!」
『『捉えよ、凍てつく足枷! フリーレンフェッセルン!』』
LCシグナム1→0
アマリリスA2200→A0
シグナムさんの手の平に、中にいるツヴァイが作った小型の吹雪の渦が現れる。シグナムさんはそれをフェニキシアン・クラスター・アマリリスに向け投げると、炎の植物は一気に氷アートの観葉植物へと変わる。
「なんですって!?」
「そうか! 遊斗はアマリリスのバーン効果を使われる前に相手のライフを0にするつもりなんだ」
「バトル! シグナムでフェニキシアン・クラスター・アマリリスを攻撃!」
「これで負け・・・・。なんてね、まだ終わらないわよ! 罠発動
「なっ!? 二枚目!?」
しまった! 流石にそこまで予定していない! クロノを守備にしていたのが不幸中の幸いだが、フィニッシャーを破壊されてしまったか。
フェニキシアン・クラスター・アマリリスの前に現れた棘の壁が現れ、壁は突撃してくるシグナムさんを串刺しにした。勿論グロく無い様に、串刺しになる前にバリーンと破壊される。
「流石のあなたも予想外の様ね」
「ええ。これでターンエンドです」
場 聖王教会
遊斗 モンスター1 伏せ1 手札1 LP800
ローズ モンスター1 伏せ1 手札0 LP700
「私のターン、ドロー! 永続魔法、増草剤を発動。一ターンに一度、メインフェイズに自分の墓地の植物族モンスターを特殊召喚できる。この効果を使ったターン、自分は通常召喚出来ない。私はティタニアルを特殊召喚」
A2800・D2600
「バトル! ティタニアルでクロノを攻撃!」
A2800 VS D1500
ック。マズイマズイ。まさかこのタイミングで毎ターン植物族を蘇生できる増草剤を引かれるとは。
「ターンエンドよ」
場 聖王教会
遊斗 モンスター0 伏せ1 手札1 LP800
ローズ モンスター2 伏せ2 手札0 LP700
設置型バインドのおかげで何とか持ちこたえたが、次が正真正銘のラストターンになる。デュエルアカデミアのトップが二日目で負けてしまったら、デュエルアカデミアの看板に泥を塗ってしまう。負けるとしても最終日だ、今じゃない!
「俺のターン、ドロー! ・・・・来ましたよ、このフィールドに最も相応しいモンスターが! 聖王教会のLCを取り除いてレリックを特殊召喚!」
LC聖王教会0→1
A0・D0
「攻守0のモンスター?」
「そして迷い子ヴィヴィオを通常召喚!」
『昨日のごめーわく、頑張ってかえします!』
昨日の事と言うのは、バルバロスとベヒーモスの事だろう。まだ五歳なのに律儀な子だな~。俺の五歳の頃とは大違いだ。
フィールドには攻撃力0のモンスターが二体。ローズさんは首を傾げているが、周りのみんなはもう分かったようだ。
「場のヴィヴィオとレリックを融合! このモンスターがここ、聖王教会で崇められている王! 来い、聖王ヴィヴィオ! 聖王ヴィヴィオの攻守は墓地のLS×400アップする! 更に聖王教会の効果も得て、攻守は――」
ヴィヴィオAD?→AD6900
「こ、攻撃力6900ぅ!?」
相手の墓地にも攻撃を止めるカードも無いし、手札、フィールドもモンスターと表になっている魔法・罠のみ。墓地のモンスターの効果吸収も必要無いだろう。
「バトル! ヴィヴィオでティタニアルを攻撃!」
『ディバイーン・・・・』
A6900 VS A2800
ヴィヴィオさんのディバインバスターはなのはさんと違い、砲撃と言うより直射型だ。だが墓地の
『バスター!』
そして手元にあった球体に思いっきり拳を打つと、球体が砲撃に変わり一気に発射された。一般女性より数十センチ大きい程度のティタニアルが、自分より何倍も巨大な砲撃を止める術は無かった。
ティタニアルは悲鳴を上げながら消えて行き、その数秒後、轟音の中ローズさんの金切り声が聞こえた。
ローズLP700→-3400
「わ、私が負けるなんて・・・・」
「ガッチャ、楽しいデュエルでしたよ」
俺はローズさんに近付き十代お決まりのポーズを使い、笑顔で挨拶をする。するとローズさんは何故か頬を赤くさせ、そしてスッと俺に手を伸ばした。
「・・・・気にいったわ。あなた、私のマネージャーにならない?」
「遠慮します」
「即答ッスか!? 勿体ないッス!」
「ど、どうして? 私のマネージャーになれたら、私をより知れるわよ」
え~、あなたの事知るくらいなら、フェイトとワンステップ次に進みたいし。というか俺何か気に入られる事した?
「どうしても何も、俺には可愛い恋人がいますから。じゃ、遠慮なくメダル貰いますね」
「・・・・ふ、ふん! 何枚でも持って行きなさい!」
前書きを読んでいない方は、お暇があれば前書きに目を通して下さい。
本当に申し訳ありませんでした。
さて、気を取り直して今回の話に話題にしましょう。
今回はやたらと思考フェイズが長かったです。まさか小説で「少し考えます」を使う日が来るとは思っていませんでした。それと植物族は他の種族より描写が難しい(花を知らないので)
今回は聖王教会とシスター二人が登場しました。シャンテの描写を書く為に、画像を検索していたんですが、シャンテ可愛いですね・・・・。元々俺好みの魔法ですし。
LSシスター-シャンテ・アピニオン ☆3/炎/魔法使い/A1400・D500
このカードが破壊され墓地に送られた時、このカードをデッキに戻す。このカードの効果で墓地に存在するこのカードがデッキに戻った場合、デッキから「LSシスター-シャンテ・アピニオン」以外の「LS」と名のつくモンスターを特殊召喚する事ができる。
このカードの戦闘によって発生する自分へのダメージは0になる。
LSシスター-シャッハ・ヌエラ ☆4/炎/魔法使い/A1800・D1000
このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、このカードにLCを1つ置く。このカードのLCを2つ取り除く事で、デッキから「LSシスター-シャンテ・アピニオン」を特殊召喚する。また「聖王教会」がフィールドにある時、取り除くLCは1つでよい。
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。この時、このカードが相手ライフに与える戦闘ダメージは半分になる。
聖王教会 フィールド魔法
フィールド上に表側表示で存在する「LSシスター」または「聖王」と名のつくモンスターの攻撃力・守備力を500ポイントアップする。
このカードがフィールド上に存在する時「聖王」と名のつくモンスターは、エンドフェイズ時に融合デッキに戻る効果を発動しなくてもよい。
◇
まずはシャンテ。本当ならトークンを出して、その攻撃力分攻撃力を上げる――とかやりたかったんですけど、メインアタッカーよりサポートに回したかったので。
墓地に溜まらず、効果破壊でもリクルート出来るので、リクルーターの中で優秀ですね。炎属性なのは髪の色から適当に。
次にシャッハ。
ダイレクトアタッカー件、シャンテのお呼び出し係。後者はオットーやディードの方が合うかな。カリムのサポート効果でもよかったんですが、シャンテにしました。炎なのは他に合いそうな属性が。
聖王教会。ピンポイント効果ですが500アップは大きいと思います。そしてすぐにデッキに戻ってしまう聖王ヴィヴィオをフィールドに止める数少ないカードでもあります。
聖王教会の案はグラハムサイト2様から頂きました。ありがとうございます。