遊戯王GX 決闘モンスターリリカルなのは   作:あかない

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まだルビのミスがありました、申し訳ありません。修正しました。


今回は1つ謝らなければならない点があります。主人公ではないのですが、強欲な壷を一回使いました。本当なら壺無しで進める予定でしたが、それだと展開がイマイチになったので、思い切って使ってしまいました。主人公以外縛っているわけではないのですが、今後もなるべく使わないようにします。


それと感想にありましたが、なのは・フェイト・はやては効果モンスターの時は幼少期、融合の時はsts、そして前話の夜天の王・八神はやての様なIF、みたいな感じで進化します。

IFに関しては原作のキャラは完全無視しております。(夜天の王・八神はやてだったら大人の状態でアインスとユニゾンし、ナハトを装備している)


それと今回からオリカの紹介の最後に軽く一言入れます。


第五話

言って無かったかもしれないが、この学校はデュエルにおいて一流の高校だ。三つの寮に別けているのも、より上位を目指す様にする為だろう。実際に最新のデュエル場や、入学すればタダでもらえるデュエルディスクと力を入れている。また、授業以外でデュエルをした生徒にはDPが与えられ、そのDPとパックを交換できる、貧乏な学生にはかなり助かるシステムもある。それ程デュエルアカデミアは、デュエルを集中的に勉強させるのだ。

つまり俺が言いたい事はというと・・・・この学校は一ヶ月でどれくらい成長しているかを見る為に、月一でテストがある。

 

テストですよテスト! 多分全国の高校生全員にテストが好きかどうかアンケートしたら、9割は嫌いって言うと思う。あとの一割はよっぽどの努力家か天才のどちらかだ。

勿論俺もその9割の中に入る人間だ。そして今現在、なのはさんとヴィータさんに勉強を見てもらっている真っ最中・・・・。誰も頼んで無いけど。

 

『オラ、ボケっとすんな! 数学ってのは5秒見て分からなかったら諦めろ!』

「は、はい!」

 

ヴィータさんの怒鳴り声と共にペンを持つ手に力を込め、問題を解いていく。クソッ! 隣にいる十代は今頃ゴロゴロしてたり、翔は勉強せずに死者蘇生のカードに祈ってたりしてるんだろうなぁ、ちくしょう!

 

『んっ、ここまでのプリントは全問正解だよ。そのプリントが終ったら休憩ね』

「はい!」

 

 

 

 

そんなこんなで月一試験当日。試験勉強期間が試験前日一日だけだったら、まだ耐えられるが、そんな一夜漬けみたいな事はスパルタの二人が許さない。二週間前から授業以外にも3時間勉強しなくてはいけなく、一週間前からは息抜きのデュエル以外は自由時間がなく、前日はそのデュエルすら許されない。

これが三年間続くと思うと正直死にたくなる・・・・。

しかし試験とは頑張った分だけ点数になって帰ってくる、今の俺には嬉しくないシステムになっている。

筆記試験全て終えた俺だが、その場で答え合わせをしていたなのはさんとヴィータさん、フェイトさん、ティアナさんによると、英語の一問以外は全問正解らしい。

うわ~、なのはさんとヴィータさんがめっちゃ笑顔だよ・・・・。

 

「し、死ぬ・・・・。月一でこれは死ぬ・・・・」

「ズリ~ぞ遊斗。お前、精霊達(あいつら)に教えてもらってただろ?」

「・・・・お前、次の月一精霊交換するか?」

 

十代のデリカシーがない質問に、元気に返す気力も無かった。十代は俺の言った意味がよく分からないのか、首を傾げてるし。

 

「てかお前寝てたろ、筆記大丈夫なのか?」

「ああ! 実技でいい点取ればいいからな! じゃあ俺翔と購買行ってくる」

 

嵐の様に去って行った十代は、午後の実技試験に向けてデッキを強化するために、翔と一緒に新しいパックを買いに行った。クソ~、俺の強さなら十代と同じ台詞が言える筈なのに、どうして好きでもない勉強をあんなにやらにゃいかんのだ!

 

『おめでとう遊斗。帰ったらご褒美にチューしてあげるね』

「うっ・・・・次もがんばります・・・・」

『うん!』

 

あ~も~、今まで俺が反抗せずになのはさんとヴィータさんの勉強を受ける原因だよコレが! しかも本人は天然らしいから余計に性質が悪い。

 

『相変わらず遊斗はなのはに弱いね』

「・・・・フェイトさんに言われたくないです」

 

独り言を呟いている頭の可哀そうな奴に見られない様に、机に項垂れながら俺はなのはさんの可愛さを呪った。

 

 

 

 

「デュエルだ! さあ実技だ! 今なら初代デュエルキングでも、伝説のデュエリストだろうと勝てる気がする!」

「ゆ、遊斗はどうしたんだな・・・・?」

「そういえばここ一週間付き合い悪かったな。色々溜まってたんじゃねえのか?」

 

なんかクロノス先生がニヤニヤと不気味に笑いながら俺を見てきたが知った事ではない! 例えアンチデッキを使われようが、情報が筒抜けだろうが、デュエルができればそれでいい!

俺は言われたデュエルフィールドに来ると、そこにいたのは青の制服を着た男子生徒。

 

「初めまして、え~と「丸藤亮だ」丸藤さん! って丸藤?」

 

丸藤って名字どっかで・・・・。

 

「丸藤翔の兄だ」

「へ~、翔のお兄さん。それにしては背が高くてカッコ良くて、何やらオーラのある人ですね」

 

後ろから「シクシク」と誰かの泣き声が聞こえたが、別のところで行われているデュエルの音によってかき消された。

あれ? というか月一試験って同じ寮の同級生同士でやるんじゃなかったっけ? しかも翔のお兄さんって話によると2つ上の卒業生だよな?

 

「どうして相手が俺か、って顔だな」

「不満があるわけじゃないんですけど、ブルー寮の三年生が態々相手をしてくれるとは」

「元々君とデュエルをしたいと思っていた時に、クロノス先生に相手をしてくれないか? って頼まれてな」

 

ほう、クロノス先生は分かってるね~。俺が月一試験の鬱憤を溜めてるって予想して、強敵と戦わせてくれたのか。いや~、流石ベテラン。

 

「じゃあやるか」

「はい!」

「「デュエル!」」

 

おい、何でオシリスレッドがカイザーとデュエルしてんだよ

あいつアイドルデッキだろ?

もしカイザーの腕が鈍ったらどうするつもりなんだ・・・・

 

なんか周りがうるさいな。他の所に比べて観客がやたら多いし。というかさっきカイザーってのは、ひょっとして亮さんの事?

 

「周りは気にするな。さあドローしろ、それとも後攻がいいのか?」

「いえ、ではお言葉に甘えて、ドロー!」

 

おっ、この手札は中々いいな。爆発力はないけど持久力と安定性がある。さて、亮さんがどんなデッキなのかを確認するためにも、ここはしっかりとした守りと手札温存をしておこう。

 

「俺は永続魔法、魔力高炉発動します。発動後LCを2つのせて、カウンターが0になったら破壊されます。高町なのはを召喚、フィールドのLCを取り除いてデッキからユーノを特殊召喚!」

 

LC高町なのは1

LC魔力高炉2→1

 

「ほう、これが噂のアイドルデッキか」

「・・・・場のなのはとユーノを融合! 現れろ、AOA高町なのは。効果でデッキから八神はやてを手札に加えます。カードを一枚伏せてターンエンドです。エンドフェイズ、魔力高炉のデメリットにより500ダメージ受けます」

 

遊斗 モンスター1 伏せ1 手札4 LP3500

 

「俺のターンドロー! 相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない時、サイバー・ドラゴンは特殊召喚できる! 更にサイバー・フェニックスを通常召喚!」

 

A2100・D1600

A1200・D1600

 

デメリットなして2100の半上級モンスターか、かなり優秀だな。しかもあのサイバー・フェニックスって、凄く曖昧な記憶だったけど確か機械族を対象に取る魔法・罠を破壊無効にできたよな。もう一個効果があった気がしたけど、そっちは忘れた。

 

「バトル! サイバー・ドラゴンでAOA高町なのはを攻撃! エヴォリューション・バースト!」

「罠オープン、フォーメーションチェンジ! LSが攻撃対象になった時に発動できる。攻撃対象になったモンスターの表示形式を変更し、デッキから一枚ドローする。そしてこの戦闘で発生するダメージは0になる!」

 

攻撃表示のままだったら呑み込まれていた砲撃を、なのはさんはシールドを使って弾き返した。うん、やっぱりこの罠はなのはさんと相性抜群だな。まあ戦闘ダメージが発生しないのは地味に辛いが、ワンドローが強力だから仕方ないだろう。

 

「そうなると厄介だな。俺はカードを一枚伏せてターンエンド」

 

遊斗 モンスター1 伏せ1 手札5 LP3500

亮  モンスター2 伏せ1 手札3 LP4000

 

よし、このターンは最高の形で終わる事が出来た。なのはさんも守備表示だから、効果を使ってもまた守備表示に戻れるし。

 

「ドロー、まずはなのはの効果でデッキからリインフォースツヴァイを手札に加える。

更に手札からフィールド魔法、魔法都市ミッドチルダを発動。そして魔力高炉のLCを一つ生贄にして、八神はやて召喚。ミッドチルダとはやての効果で自身にLCが一つずつのる」

 

A2000・D1700

LC八神はやて1 ミッドチルダ1 魔力高炉1→0→破壊

 

「まだ手札は五枚・・・・」

「まだまだ行きますよ! はやてがいるとき、場のLC一つ取り除いて夜天の将シグナムは特殊召喚できる。こい、シグナム! この効果で特殊召喚に成功した時自身にLCが一つのる。そしてそのカウンターを取り除いて夜天の騎士ヴィータを特殊召喚。こいつもシグナムと同じ条件で特殊召喚が可能」

 

A1800・D1400

A1900・D1200

 

LC はやて1→0 シグナム1→0 ヴィータ1

 

「一気に場に三体も並べたか、流石だ」

「更にヴィータのLCを取り除いてツヴァイ特殊召喚! そしてそのまま融合! 現れろ、祝福の騎士ヴィータ。このカードが融合召喚に成功した時、セットされたカード二枚まで破壊できる。俺は亮さんの伏せ1枚を選択!」

『コメートフリーゲン!』

 

A2600・D2500

 

ヴィータさんは巨大な鉄球を一つ自分の目の前に出現させると、その鉄球をヴィータさんのデバイス、グラーフアイゼンで物凄い爆音が聞こえる程の力で叩き、伏せカードを破壊しようとする。

 

「チェーンして威嚇する咆哮を発動! このターンバトルするのは禁じられた」

 

罠カードから突如獣の雄叫びが出てきた。その雄叫びを聞くと、本来ならモンスターが脅える可愛らしい光景が見られるのだが、この四人は全く怯む素振りを見せずに、いつもの様に立っている。

その光景に俺だけでなく亮さんも呆気に取られた。

 

「ぼ、墓地のツヴァイの効果で場のLCを一つ取り除いて手札に」

 

LCミッドチルダ1→0

 

「なのはを守備にしてターンエンド」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗 モンスター4 伏せ0 手札3 LP3500

亮  モンスター2 伏せ0 手札3 LP4000

 

っちぇ、せっかく並べたのに一枚のカードで攻撃を止められると、なんか損した気がする。というか実際損しているんだけど。はやてとシグナムさんはサイバー・ドラゴンより攻撃力が低い。どちらかは確実に倒されると思うけど、さあ、どうなる?

 

「ドロー、行くぞ! 手札と場のサイバー・ドラゴンを二体融合! 現れろ、サイバー・ツイン・ドラゴン!」

 

A2800・D2100

 

やっぱりサイバー・ドラゴンはただの半上級じゃなくて、亮さんのデッキのエースだったか! 融合の渦から現れたのは、サイバー・ドラゴンが合体して二つの首を持ったモンスター。しかも攻撃力は2800、効果次第では辛いな・・・・。

 

「装備魔法ブレイク・ドロー発動! 機械族モンスターにのみ装備可能で、装備モンスターが戦闘でモンスターを破壊した時、一枚ドローできる。更にサイバー・ツイン・ドラゴンは二回の攻撃が可能!」

 

よりによって二回攻撃かよ! 場を荒らされる上に、相手に二枚ドローを許してしまうのか。こんな事ならスバルさん手札に加えればよかった・・・・。

 

「バトル! サイバー・ツイン・ドラゴンで祝福の騎士ヴィータと夜天の将シグナムを攻撃! エヴォリューション・ツイン・バースト!」

 

A2800 VS A2600

A2800 VS A1800

 

双頭の口から発射されたエネルギー弾が、ヴィータさんとシグナムさんを反撃させる前に破壊した。流石ブルー寮卒業生のモンスター。破壊した時の爆風が普通のモンスターとは桁違いだ。

 

遊斗LP3500→2300

 

「二枚ドローする・・・・。俺はこれでターンエンド」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗 モンスター2 伏せ0 手札3 LP2300

亮  モンスター2 伏せ0 手札3 LP4000

 

あれ、二枚引いて伏せは無しか。それにあのサイバー・フェニックスも攻撃表示のままだし。何か手札から発動できるカードでも引いたか?

それにしても手札や場のアドバンテージを稼ぐのが得意な俺が、彼と同じ手札、同じモンスター数と言うのは彼が強い証拠だろう。だがなのはさんの効果を甘く見てはいけない。

 

「ドロー、まずはなのはの効果でデッキからフェイト・テスタロッサを手札に加え、そのまま召喚!」

 

A1800・D500

 

黒いマントを靡かせて登場してきたフェイトは、チラッと俺と目線を合わせる。

 

『結構苦戦してるみたいだね』

「まあな、けど久しぶりのデュエルだ。負けるわけにはいかない。ミッドチルダとフェイトの効果でそれぞれLCが乗る!」

 

LCミッドチルダ1 フェイト1

 

「フェイトのLCを取り除いてツヴァイを特殊召喚!」

「ほう、てっきり“夜天”がいる場合しか特殊召喚できないと思っていたが、違ったみたいだな」

「ええ、こいつは色んなモンスターと融合できますからね! 行きます、はやてとツヴァイを融合し、夜天の主・八神はやてを召喚!」

 

上からゆっくりと降りて登場してくるはやてさん。黒い翼が付いているので本来なら堕天使、というイメージがつきそうだが、彼女の美しさ、可憐さ、凛々しさが、彼女を堕天使ではなく天使にしている。

 

「融合召喚に成功した時、自身にLCを二つ乗せ、自分のLCの数×300攻撃力が上がります」

 

A2100・D2000→2700

LCはやて2

 

「更に墓地のツヴァイの効果でミッドチルダのLCを取り除いて手札に加えます」

 

LCミッドチルダ1→0

 

ツヴァイはLCの消費が物凄く激しいけど、それ以上の活躍をしてくれているからなるべく手札に持っておきたい。相手に手札内容がバレているとは言え、やはりこのカードは強力だ。

 

「カウンターを移動させて攻撃力を上げられた筈なのに使った?」

「このカードがあるからですよ。手札から魔法、カートリッジロード発動! 自分のフィールドのカードに一つLCを乗せる。俺が選択するのは当然はやて!」

 

LCはやて2→3

A2700→3000

 

「なるほど。ダメージより手札を優先したか」

「バトル! はやてでサイバー・ツイン・ドラゴンを攻撃!」

『『氷結(アーテム・デス)息吹(アイセス)!』』

 

A3000 VS A2800

 

家族の(かたき)を相手にして二人は燃えたのか、いつもよりエフェクトが派手だった。一体にしか攻撃してないのに関わらず、相手フィールド上が凍りついている。

 

亮LP4000→3800

 

「フェイトでサイバー・フェニックスを攻撃!」

『ハーケンセイバー!』

 

A1800 VS 1200

 

バルディッシュから放たれた回転する鎌状の魔力刃は、サイバー・フェニックスを縦に切断する。今初めて知ったが、ソリッドビジョンは機械の中身まで確認できるのかよ。

って事は服を着ているキャラとかって、下着とかも作られてるのか? 下心とかじゃなくて普通に気になる。

 

LP3800→3200

 

「攻撃表示のサイバー・フェニックスが戦闘によって破壊された時デッキから一枚ドローする」

 

なるほど、だから攻撃表示のままだったのか。

 

「なのはを守備表示にしてターンエンドです。エンドフェイズ、カートリッジロードの効果で同名カードを手札に加えます」

 

また罠が引けなかったけど手札消費はなかった。

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗 モンスター3 伏せ0 手札5 LP2300

亮  モンスター0 伏せ0 手札4 LP3200

 

「俺のターン、ドロー! 速攻魔法手札断札を発動。お互い手札を二枚捨てて二枚ドローする」

 

手札交換カードか・・・・。すまないがリインはあとシャマ(ねえ)としか融合できない。俺は回収したリインとサーチしたカードリッジロードを捨ててデッキから二枚ドローした。

 

「更に貪欲な壺を発動! 墓地のサイバー・ドラゴン、ツイン、フェニックス、ヴァリー、プトロサイバーをデッキに戻し二枚ドロー!」

 

召喚されなかったモンスターが二枚。そして戻したサイバー・ドラゴンは一枚だけ。何か仕掛けて来るならこのターンの筈。

 

「行くぞ! 融合回収(フュージョン・リカバリー)発動! 墓地のサイバー・ドラゴンと融合を手札に加え、融合発動! 手札の三枚のサイバー・ドラゴンを融合! 現れろ、サイバー・エンド・ドラン!」

 

A4000・D2800

 

融合の渦から稲妻と共に現れたのは、亮さんの言った通り、サイバー・ドラゴンを三体融合したモンスター。だがその威圧感と強者のオーラはサイバー・ツインとは比べ物にならなく、その在り余ったパワーを今すぐに吐き出してきそうだ。

 

「バトルだ! サイバー・エンド・ドラゴンでAOA高町なのはを攻撃! エターナル・エヴォリューション・バースト!」

 

バチバチバチとその体内に蓄えている膨大なエネルギーを三つの口に溜めたサイバー・エンド・ドラゴンは、三つの首をなのはさんに向け、一斉に発射した。攻撃力4000、なのはさんの華奢な体では受け止められない強力な攻撃力だが、さっきの手札断札で俺もいいカードを引けた。

 

「ダメージステップ時手札のスバルの効果発動! 手札のこのカードを捨て、なのはの守備力を1000アップさせる!」

 

D3000→4000

 

手札からモンスターになって現れたスバルさんは、サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃を防ごうと、なのはさんと一緒にバリアを張って防御を固めた。

 

「ほう、やはりその手のカードを握っていたか、その厄介なモンスターを狙って正解だった。その効果にチェーンして突進を発動! サイバー・エンドの攻撃力を700上げる! 更にサイバー・エンドは貫通効果を持つ!」

 

サイバー・エンド A4000→4700

 

「ッツ、そうき来たか!」

 

突進の発動と共にサイバー・エンド・ドラゴンの攻撃砲は更に大きくなり、なのはさんとスバルさんのバリアを破壊して二人を消滅させた。

 

「ッグ、まだまだ・・・・」

 

遊斗LP2300→1600

 

「カードを一枚伏せてターンエンドだ」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗 モンスター2 伏せ0 手札4 LP1600

亮  モンスター1 伏せ1 手札0 LP3200

 

俺の場にはフェイトとはやてさん。フェイトにLCは乗ってないし、ミッドチルダの効果でLCを移動してフェイトの効果を発動しても、守備力2800を越える事ができない。ック、突進握ってるって知ってたらスバルさん使わなかったのに・・・・。まあ亮さんも俺の手札にザフィーラが無いと知っていれば、フェイトを攻撃していただろうから、むしろラッキーと思おう。

 

「俺のターン、ドロー。来た! 俺は手札のキャロ・ル・ルシエを魔法・罠ゾーンに表側表示で置きます」

「また随分個性的なカードだな」

 

フェイトさんと同じくこの手のカードも少ないよな。トイ・マジシャンと白銀のスナイパー、ちょっと違うけど世界に一枚ずつしかない宝玉獣。あと噂で聞いたぐらいだけど、オレイカルコスの結界って言う幻のカードが似たような効果を持ってるらしい。

 

「キャロの効果! このカードは魔法として扱い、表側表示で存在する限り、LSの攻撃力は300ポイントアップする。更にこのカードに乗っているLCの数×300ポイント上昇します」

 

A3000→3300

A1800→2100

 

「そして魔法都市ミッドチルダの効果発動! はやてのLCをフェイトに移動!」

 

LCはやて3→2 フェイト1

 

「その時点で永続罠カード、安全地帯を発動する」

「っな!? そのカードは!?」

「ああ、今日来たパックに入っているカードだ。効果は知っているようだが一応説明する。

モンスター一体を選択して発動し、選択したモンスターは相手の効果の対象にならず、戦闘および相手の効果では破壊されない。選択されたモンスターは直接攻撃する事が出来ず、このカードがフィールドから離れた時選択したモンスターを破壊する」

 

そう、聞いて分かると思うが中々優秀なカードなのだ。特に亮さんが使っているサイバー・エンドの様な貫通効果持ちにはかなり嬉しい防御カード。

これでフェイトに移動したLCも無駄になってしまったが、まだ終わらない。

 

「はやてのLCを取り除きデッキからアルフを特殊召喚。そして手札から魔弾作製を発動! 自分フィールドのレベル7以上のLSを生贄にする事で、デッキ、墓地からカートリッジロードを可能な限り手札に加える。はやてを生贄にして俺は墓地の二枚とデッキの一枚を手札に」

「最上級よりもカウンターを選んだか、面白い戦法だ」

「行きます! これが今の俺の最大火力! 手札のカートリッジロードを全てキャロに使いLCを三つ乗せる!」

 

LCキャロ0→3

A2100→3000 1600→2800

 

「場のフェイトとアルフを融合! 現れろ、黒騎士フェイト・テスタロッサ・ハラオウン!」

 

融合の渦から現れたフェイトさんは、キャロの桃色に光る魔力ブーストを受け継ぎ攻撃力を1200ポイント上昇させる。

 

A2800→4000

 

「まだです! 手札から装備魔法バルディッシュ・アサルト・ザンバーを発動! これにより攻撃力を1000上昇」

 

A4000→5000

 

バルディッシュのカートリッジ音が複数回鳴り響くと、フェイトさんが持っていた斧は、複雑な変形をして巨大な大剣になった。その大剣を片手で持ち上げ、自分より何十倍も大きいサイバー・エンド・ドラゴンを睨みつける。

 

「バトル! フェイトでサイバー・エンド・ドラゴンを攻撃! 効果で攻撃力が700アップ!」

 

A5700 VS 4000

 

再び内蔵エネルギーを三つの口に溜め、フェイトさんに狙いを定めて発射したサイバー・エンド・ドラゴン。だが神速の持ち主であるフェイトさんはその攻撃を難なく回避すると、サイバー・エンド・ドラゴンに直射型の砲撃を放った。

 

『プラズマザンバーブレイカー!』

 

亮LP3200→1500

 

「ック、だが安全地帯の効果でサイバー・エンドは破壊されない」

「・・・・二枚伏せてターンエンドです」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗 モンスター1 伏せ3 手札0 LP1600

亮  モンスター1 伏せ1 手札0 LP1500

 

おい、カイザーとライフが並んでいるぞ・・・・。

しかも攻撃力5000のモンスター。

あいつオシリスレッドだよな?

 

なんて会話が周りから聞こえてくるが、そんな下らない会話は、すぐに頭の中から出て行った。

この状態で行けば次のターンには俺の勝利は確定なんだが・・・・。

 

「俺のターン、ドロー! 強欲な壺発動、デッキから二枚ドロー・・・・ッフ、残念だが遊斗、俺の勝ちだ。強化支援メカ・ヘビーウェポンをサイバー・エンドに装備!」

 

A4000→4500

 

あ~、機械族にヘビーウェポンを装備。この展開どっかで見た気が・・・・。

 

「リミッター解除を発動! これによりサイバー・エンドの攻撃力が2倍になる!」

 

A4500→A9000

 

おいおい・・・・。冗談じゃねえぞ、攻撃力9000って二回死ねるぞ。

 

「バトル! サイバー・エンド・ドラゴンで黒騎士フェイト・テスタロッサ・ハラオウンを攻撃!」

「ック、攻撃宣言時罠発動! Strikersの回収! 墓地のLSモンスター三枚をデッキに戻し二枚ドローする。更に速攻魔法、バルディッシュ・スピードローダー、相手の攻撃宣言時バルディッシュを装備しているモンスターの効果を無効にして攻撃力2000アップ!」

 

A9000 VS A7000

 

俺は三枚のモンスターをデッキに戻し素早くシャッフルし、ドローする指に力を込める。

このドローに全てが掛かっている。引いてチャンスがあるのはあの二枚だけ・・・・。一枚はスバルさんで攻撃力を上げ、ライフを保つ事。そしてもう一つは・・・・。

 

「・・・・頼む!」

「これで終わりだ! エターナル・エヴォリューション・バースト!」

 

A9000 VS 7000

 

勢いよく二枚引くと同時に、サイバー・エンド・ドラゴンからこのデュエル三回目のエネルギー弾が放出された。フェイトさんは攻撃に呑み込まれ破壊されてしまったが、まだデュエルは終っていない。

 

「ダメージ計算時、手札のザフィーラを捨てる事によりダメージを0にする。更に0にした数値が自分のライフを上回っていた場合一枚ドロー!」

「・・・・今の攻撃を避けるとは、面白い! 俺はターンエンドだ! エンドフェイズにリミッター解除の破壊効果で、代わりにヘビーウェポンを破壊する」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗 モンスター0 伏せ1 手札2 LP1600

亮  モンスター1 伏せ1 手札0 LP1500

 

状況は最悪。正直今この状態ではライフなんて100だろうと1600だろうが五十歩百歩だ。

手札はこの二枚、完全に事故だ。だが墓地にはカードが溜まっている、それを利用できるカードをドロー出来れば!

 

「ドロー! ・・・・勝った! ティアナ・ランスターを通常召喚。ミッドチルダの効果でLCが一つ乗る」

 

LSティアナ・ランスター ☆4/炎/魔法使い/A1200・D1000

A1200→2400

 

現れたのはstrikersのリーダーであるオレンジ色の髪の少女。なのはさんのバリアジャケットに似た服を着て、二つの拳銃を持っている。キリッとした目とツインテールはいかにもツンデレ、と思わせる。実際スバルさんに対してはツンデレだが、俺にはツンデレの対応ではなくお姉さんの対応なのが悔しい。

まあそんなどうでもいい話は置いといて。

 

「行きます! ティアナの効果発動! LCを一つ取り除き、自分のLSモンスターを一体除外する。その除外したモンスターと同じ名称のトークンを特殊召喚する。俺はAOA高町なのはを除外し、同じトークンを特殊召喚します!」

 

A0・D0

 

「そんなトークンで何をするつもりだ?」

「王を召喚するんですよ。俺はAOA高町なのはトークンを生贄に、蒼穹(そうきゅう)の王・高町なのはを特殊召喚!」

 

カードをデュエルディスクにセットした瞬間、フィールドから物凄い風が発生する。風の発生地の一番近くにいる亮さんは勿論、このデュエルを見ている生徒まで、その風に吹き飛ばされないように足を踏ん張っている。

そして風の発生地に突き上がる竜巻が発生し、その竜巻の中に微かにだが人影が見えた。その人影は徐々にハッキリと見えてき、次第には人影が消えその正体が露わになっていく。

大きな赤い宝石を埋め込んだ巨大な王座。その王座にどうどうと座り、目の前のサイバー・エンド・ドラゴンを、まるで下等生物を見る様な眼で見つめる栗色の女性。その女性の周りには、今まで彼女が手に持っていたレイジングハートのブラスタービットが五機飛び回っている。

そう、王座に肘をつき偉そうに座っている女性がなのはさんだ。

 

LS蒼穹の王・高町なのは ☆10/風/魔法使い/A2500・D2500

 

「キャロの効果で攻撃力が1200アップ」

 

2500→3700

 

「それがお前の切り札か・・・・いいだろう! かかって来い!」

「ええ、なのはの効果発動、このカードが特殊召喚に成功した時、デッキから好きなカードを一枚墓地に送る。そしてメインの効果! 一ターンに一度、墓地から装備魔法を、装備条件を無視してこのカードに装備する。俺が装備させるのはレイジングハート・エクシード」

 

俺の声と共に、なのはさんを守るように動いていた一機のブラスターが強く光った。そのブラスターは発射口から桃色の細長い槍と魔力翼を展開してなのはさんの前で止まる。

 

「レイジングハート・エクシードは装備モンスターの攻撃力を1500上昇させる」

 

A3700→5200

 

「攻撃力5200ッ!」

「まだです! 速攻魔法A.C.S発動! レイジングハート・エクセリオンを装備したモンスターの攻撃力は2000上がる!」

 

A5200→7200

 

レイジングハートは六枚の光の羽を大きく広げ、先端にある槍を更に伸ばす。

攻撃力7200という爆発的火力を持ちながらも、なのはさんはあくまで王座に座り、レイジングハートに触れることすらせずにニヤリと笑った。

 

「バトル! なのはでサイバー・エンド・ドラゴンを攻撃!」

 

A7200 VS A4000

 

「『ディバインバスター・エクステンション!』」

「俺の負けか・・・・。だがサイバー・エンド! 負けようと関係ない! 迎え討て!」

 

なのはさんは王座から離れず、まるで大砲発射の命令を下す様な口調だった。なのはさんの前で浮かんでいるレイジングハートは、その大きさでは考えられない程のエネルギー弾を溜め発射。何枚ものカードを破壊してきたサイバー・エンド・ドラゴンの攻撃を、桃色の砲撃があっさりと呑み込み、サイバー・エンド・ドラゴンを貫通し、大きな爆発音と共に破壊した。

 

亮LP1600→-1600

 

・・・・

 

「・・・・カイザーが、負けた?」

「あいつ、カイザーに勝ったぞ!?」

「ば、馬鹿な!? カイザーがオシリスレッドに負けるなんて! そうだ、カイザーは脅されてそれで態と・・・・」

 

ッツ、いくらなんでもそれはないだろう! この最高のデュエルをオシリスレッドって言うだけで、そこまで言うのか!? 

 

「静かにしろ! 俺は最高のリスペクトデュエルをし、負けた。これ以上言うならそれは俺に対する暴言とみなす!」

 

亮さんの言葉にみな一気にシーンとなった。さっきまで好き勝手言っていたブルー生徒も何も言えなくなったのか、俺を睨むしか出来なくなった。

その空間の中、パチパチと小さな拍手が遠くから聞こえた。校長先生だ。

 

「素晴らしいデュエルだったよ遊斗君、亮。本来なら月一試験は一つずつしか寮のランクアップは許されていないのだが、遊斗君はこの学園一と言われているカイザーを倒した。君が良ければオベリスクブルーまで昇格しないか?」

 

ま、まじか!? さっきの件で正直オベリスクブルーになるのは止めようかと思ったけど、やっぱり言われると頷きたくなる。というかもう既に頷いている。

十代、翔、隼人、オシリスレッドのみんな、この一ヶ月で仲良くなったみんなと別の寮になるのは辛いが、それ以上に今から三年間あの部屋で住む方が辛い。

クロノス先生が校長の暴走を止めようとする姿が見えるが、もう遅い。

 

「分かりました! その好意、受けさせてもらいます!」

 

こうして俺はオベリスクブルーになった。

これで狭い部屋とはおさらばだ!

 

 

 




フォーメーションチェンジ 通常罠
「LS」が攻撃対象に選択された時発動できる。攻撃対象のモンスターの表示形式を変更し、自分のデッキから1枚ドローする。この戦闘で発生する戦闘ダメージは0になる。

カートリッジロード 通常魔法
フィールド上に表側表示で存在するLCを乗せる事ができるカード一枚にLCを1つ置く。このカードを発動したエンドフェイズ、デッキから「カートリッジロード」を手札に加える事ができる。

LSキャロ・ル・ルシエ ☆3/風/魔法使い/A500・D500
このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上に表側表示で存在する「LS」と名のつくモンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップする。また、このカードに乗っているLCの数×300ポイント、自分フィールド上に表側表示で存在す「LS」と名のつくモンスターの攻撃力・守備力は上昇する。

Strikersの回収 通常罠
自分の墓地に存在する「LS」と名のついたモンスター3体を選択して発動する。
選択したモンスターをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。

バルディッシュ・スピードローダー
相手の攻撃宣言時、自分フィールド上の「バルディッシュ」と名のつく装備魔法が存在する場合のみ発動できる。「バルディッシュ」と名のつく装備魔法を装備しているモンスターの効果を無効にし、攻撃力を2000アップする。
また、次の自分のスタンバイフェイズ、自分フィールド上の「バルディッシュ」と名のつく装備魔法を墓地に送る事で、墓地に送ったカードを装備していたモンスターはこのターン2回攻撃ができる。

LSティアナ・ランスター ☆4/炎/魔法使い/A1200・D1000
自分の墓地に存在する「LS」と名のつくモンスター1体を選択し、ゲームから除外する事ができる。自分フィールド上にトークンを表側守備表示で特殊召喚できる。(魔法使い族・炎・星1・攻/守0)
トークンのカード名は除外したモンスターと同じになる。

LS蒼穹(そうきゅう)の王・高町なのは 星10/風/魔法使い/A2500・D2500
このカードは通常召喚出来ない。自分フィールド上の「AOA高町なのは」1体を生贄にした場合のみ特殊召喚できる。このカードが特殊召喚に成功した時、自分のデッキから一枚選択して墓地に送る事ができる。また1ターンに1度、墓地に存在する装備魔法を装備条件を無視してこのカードに装備することができる。
装備魔法カードを装備したこのカードが破壊される場合、代わりにこのカードに装備された装備魔法カード1枚をゲームから除外する事ができる。

レイジングハート・エクシード 装備魔法
「なのは」と名のつくモンスターにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は1500ポイントアップする。装備モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する事ができる。

A(Accelerate)C(Charge)S(System) 速攻魔法
「レイジングハート」と名のつく装備魔法が存在する場合のみ発動できる。「レイジングハート」と名のつくカードを装備しているモンスター一体を選択し、選択したモンスターの攻撃力は2000アップする。このターンのエンドフェイズ、このターンで破壊されたモンスターの数だけ、自分フィールド上のカードにLCを乗せる事ができる。

魔弾作製 通常魔法
自分フィールド上の「LS」と名のつくレベル7以上のモンスター1体を選択し発動する。選択したモンスターを生贄にし、自分のデッキ・墓地から「カートリッジロード」を可能な限り手札に加える。




速攻魔法 ACS&バルディッシュ・スピードローダー
一見メチャクチャ強そうですが、遊戯王をよくご存じの人なら分かると思いますが、使い勝手が悪すぎます。ACSも発動しにくいですが、バルディッシュ・スピードローダーは相手の攻撃宣言時じゃないとできないのが難点。幼少期フェイトが1800、バルディッシュを装備して2800。この打点までいくと戦闘破壊より効果破壊の方が楽。オネスト、聖槍、光子化が天敵。

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