遊戯王GX 決闘モンスターリリカルなのは   作:あかない

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更新が遅れて申し訳ありません。この小説投稿して以来初めてゲーム買ったんですが、それが(更新ペースから見て)クソゲーでして、執筆が全くできませんでした。アクションゲームで盛り上がったのは久しぶりでした。まだクリアしていないのですが、急に執筆したくなって。


今回優斗に殺意を覚えた人は作者と親友になれます。


あと結構アニメオリカが登場します。アニメオリカのカードの登場時に軽い説明を入れておきます。


第四十六話

ヨハン達が学校にやって来た日の夜。イメージ的には夏が終り、少し寒いと感じる日もある九月の夜だが、実際は真夏の夜と大して変わらない温度だ。そんな中俺は一人で山奥に来ていた。

涼みに来たのではなく、その逆で温まりに来たのだ。山奥に来て温まると言ったら大方予想できるだろうが、念の為に言っておくと俺は温泉に向かっている。この暑い中、態々山を登ってまで温泉に来たのには理由がある。

勿論温泉に浸かりに来た、と言うのも理由の一つだが、二年前にここに現れた精霊世界の扉が開いていないか確認する為。

ひょっとしたらあの場所から再び精霊世界に行けるかもしれないので、F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)の戦い以降よくこの温泉に通っている。

 

「あ゛~、久しぶりだと気持ち~」

 

ダラダラしていた夏休みから一変し、ブルー寮三年生代表としての生活が始まった。まあ初日早々遅刻したけど。その緊張を解すかの如く、俺の体全身を芯から温めてくれる温泉の中にいると、意識せずとも親父臭い声が出る。

 

「遊斗。私も入るよ」

 

風で微かに揺れる湯に体を左右に揺らされている途中、女の子の声と共に俺の意識は一気に覚醒した。

俺の返答を待たずに脱衣所から出てきたのは、長い金色の髪を下ろしたフェイト。勿論体をバスタオルで大事な所を隠しているが、肩、鎖骨、太もも、他にも色々あるが、特にその三つの部位が俺を刺激した。

 

「エット、フェイトサン?」

「そ、そんなに緊張されると私まで恥ずかしいよ」

 

と、少し頬を赤く染めながら湯船に浸かっていく。右足の親指からゆっくりと温泉に浸かるその光景は、比喩でもお世辞でも無く、本当に天使の入浴かと錯覚してしまった。

濁る温泉がこれ程まで憎いと思ったのは生まれて初めてだったが、濁っていないと理性を保てていたかどうかかなり怪しいので、濁る温泉は許す事にしよう。

 

「星が、綺麗だね」

「・・・・ああ。本校以外高い建物が無いからな」

 

空を見上げるフェイトに合わせて顔を上に上げると、そこは空いっぱいに広がる白く輝く小さな星達。ここから見たら数センチも無い小さな光に見えるが、気が遠くなる程の距離を旅すればその大きさを目で確認できるだろう。

 

「私は小学校の記憶しかないから高校って体験した事ないんだけど、やっぱり楽しい?」

「ああ、今までで一番楽しい。小学校、中学校と友達ゼロだったからな」

「ほんと、今じゃあ後輩に憧れる先輩にもなって。ほんと、成長したね」

「トラブルの種が尽きないで、デュエルが何よりも優先される変な学校だからな」

 

変な学校と聞いてか、フェイトは「ふふっ」と嬉しそうに小さく笑う。でも実際、学園内をフェイトが歩いていても特に違和感を持たず、むしろ俺との関係の方を気にしたり、剣山みたいな変わった奴が多かったり。他にも色々あるが変人揃いの学校である。

 

「あっ、今日満月なんだ。綺麗~」

 

さっき夜空を見た時は俺も一緒に上を向いていたから何とも思わなかったが、月光を浴びながら夜空を見るフェイトは、今まで見てきたどんなものよりも綺麗と素直に感じた。

だからだろうか。死にたくなる程恥ずかしい台詞を言ってしまったのは。

 

「確かに綺麗だけど、お前の方が綺麗だ」

「えっ?」

「・・・・」

 

完全に台詞を外してしまったのか、フェイトは照れると言うよりもキョトンとした表情とルビーの瞳で、赤面しているであろう俺の顔を見る。

 

「・・・・ふふっ。ありがとう」

「お、おう」

 

人並みには黒歴史を持っている俺だが、これ程恥ずかしい経験をしたのは初めて。フェイトは素直に喜んでくれたのだろうが、さっきのありがとうには俺へのフォローも入っている様で、酷く自分が惨め――と言うかアホに思える。

ただそれと同時に、隣で気持ちよさそうに温泉に浸かっている少女は、俺より長い年月生きていると実感できる場面でもあった。

 

「あーもぉーっ!」

 

恥ずかしさの余り大声を上げ、両手で皿を作って温泉で顔を何度も洗う。左からフェイトが笑いを堪える声が聞こえるが、それでも止めずに何度も顔を洗う。すると恥ずかしさの余り幻覚を見てしまったのだろうか? 濡れた手で顔を雑に拭いて目を開けると、そこには濁った緑色の鱗が見えた。

 

「・・・・なあフェイト」

「なに、かな?」

「お前にはこの目の前の生物が見えるか?」

「うん。結構危険な動物だよね」

 

長い()と尻尾を持ち、その縦に長い体は鱗で覆われている。眼と鼻孔のみが水面上に露出する様な配置になっていると、テレビで見た事があるが、本物でも実際にそうだった。

その生物が温泉に入れるどうかは別として、これまでの説明で目の前にいる生物が大体分かった筈。

 

「ワワワワ、ワニィィ!? フフ、フェイト。今すぐ逃げるぞ!」

「大丈夫みたいだよ。ほら」

 

フェイトの指さす方からジャブジャブと足音ならぬ、水音が聞こえる。湯気の所為で遠くまで見えなかったが、すぐに誰か分かった。ワニを背負って留学生の中で一番目立っていたジム・クロコダイル・クック。

どうやら彼も温泉に入っているようで、下はタオルで隠しているが裸だった。

 

「君は、ヨハンとデュエルをしたユニークボーイ」

「ボーイって年・・・・なのか? えっと、申し訳ないんだけどとりあえずあっち向いてくれる?」

「ワッツ?」

「そこに女の子がいるから」

「オーケー」

 

男の欲望のままに動く奴では無かったようで、素直に俺が指差した方へ振り返り、暫くの間ジッとしていてくれた。

 

 

 

 

温泉から上がってそれぞれ服を着た俺達は、山を下る真っ最中だった。

 

「それで、どうして君達は温泉に入っていたんだ?」

「ワニを温泉に入れてるお前には言われたくないけど。この温泉にはよく通っててな。フェイトとは恋人だから」

「へ~。ガールはフェイトって言うのか。カレンが君に懐いているよ」

「カレンってそのワニの事?」

「イエス」

 

なのはやはやてから聞いた話では、フェイトは昔からモテモテだったらしいが、まさかワニにまで好かれる程だったとは。生まれがコンプレックスなフェイトに言うのは失礼だろうが、生まれ持った一種の才能だろう。フェイトはジムに背負われているカレンに恐る恐る手を近付け、そっと手を当てる。

 

「わあ、不思議な感じ」

「サンクス。カレンも喜んでる」

「ところでジムはどうしてあんな山奥にいたんだ?」

「そうだった。実はこのデュエルアカデミアで強力な電磁波が発生している可能性があるんだが、君達は何か心辺りが無いか?」

 

強力な電磁波、と言われても電磁波って基本体では感じられないんじゃないのか? 俺達が良く使う家電やデュエルディスクにも使われている電磁波だが、急に言われると親近感の無い言葉だ。

 

「いや。フェイトは電気に詳しいけど」

「分からない。ただバルディッシュに聞けば分かるかも」

「Bardiche?」

「い、いや。何でも無いよ」

 

何故バルディッシュの発音だけがいいのかが分からないが、やはり外国人? の発音は美しい。

 

「一時間前ぐらいから普段温厚なカレンの様子がおかしくなってね。ひょっとしたら電波が関係あるかもと思って探してたんだ」

「・・・・あっ。そう言えば忍とのデュエルが終わった後、ちょっとだけ疲労感が出たな。忍も急にふら付いてたし」

「リアリィ?」

「けどすぐに治ったから俺も保健室まで運ばなかったけど」

 

するとジムは顔に手を当てて少し考える素振りを見せ、何を思ったのか歩くのを止めてこっちを向いてきた。

 

「遊斗。俺とデュエルをしてくれないか?」

「デュエル? 別にいいけど、その電磁波と何か関係があるのか?」

「イエス。ここに来る最中、デュエルの後にふら付く生徒を見たんだ。ひょっとしたらこのデス・ベルトに何か関係があるかもしれない」

 

そんな事が起こっているなら、いち早く精霊達(みんな)が気付くだろうが――と思ったが、露天風呂に入るからカードの中でジッとしているように、って言ったから気付かなかったのか。そうじゃなくても普段からカードの中でジッとしている方が多い。

 

「いいぞ。百聞は一見にしかず。やってみた方が早いだろう」

「ちょっと遊斗!? 危険かもしれないんだよ! 帰ってから調べた方が」

「帰ってから調べるより、今すぐ調べる方法が目の前にあるんだ。それにジムとデュエルしてみたい。こいつの強さは本物だ」

「ヒュ~、グレイト! デュエリストはそうでなくちゃ!」

「ハァ・・・・。やっぱりデュエリストって変だよ・・・・。もう構えてるし」

「「デュエル!」」

「先攻は貰う。俺のターン、ドロー! モンスターをセット。カードを三枚伏せてターンエンド」

 

ジム モンスター1 伏せ3 手札2 LP4000

 

採用していない俺が言うのもなんだが、大嵐を警戒していないのか。それともカウンターでも入っているのか。どっちにしろあのセットモンスターを表にすれば大体の予想は付くだろう。

 

「ドロー! コロナを召喚!」

 

A500・D1700

 

「コロナの効果発動! 手札一枚を捨て、デッキからゴライアスを特殊召喚する」

創成起動(クリエイション)!』

 

AD2300

 

コロナとブランゼルの声と共に、俺の目の前のモンスターゾーンの地面が盛り上がり、地面の中から黒鐵の鎧を着たゴーレムが現れた。

 

「ブラボォー! ナイスなモンスターだ!」

「コロナも喜ぶよ。手札のキャロを魔法・罠ゾーンに置く。これによりLSの攻守が300アップ」

 

コロナA500・D1700→A800・D2000

ゴライアスAD2300→AD2600

 

「更にフィールドにキャロがいる時、手札のフリードは特殊召喚できる!」

 

LS白銀の飛竜フリードリヒ ☆4/炎/ドラゴン/A1600・D1000

フリードA1600・D1000→A1900・D1300

 

「一気に行くぞ。バトル! ゴライアスでセットモンスターを攻撃!」

「攻撃宣言時、和睦の使者を発動。効果は説明無しでオーケー?」

「オーケーだ」

「セットモンスターはメタモルポット! リバース効果でお互いのプレイヤーは手札を全て捨て、五枚ドローする!」

 

A2300 VS D600

 

メタモルポットの何倍も大きい石の拳は、半透明のバリアによって進撃を防がれ、メタモルポットは無傷で効果を使用する。

一応ジムのセットカードがメタモルポットと分かったが、メタモルポットの様な汎用性の高いカードだとデッキを特定できない。

 

「和睦の使者で無効に出来るのは戦闘破壊だけ。効果は止められない。フリードの効果発動! このカードの守備力より低い守備力を持つモンスター一体を破壊する! メタモルポットを破壊だ!」

『フリード! ブレストフレア!』

 

フリードの放った火の球がメタモルポットを爆発させる。どうにもアニメーションが地味で盛り上がった説明の難しい攻撃だが、ノーコストで相手モンスターを破壊できるレベル4モンスターは強い。

 

「カードを一枚伏せてターンエンド」

 

遊斗 モンスター3 伏せ2 手札4 LP4000

ジム モンスター0 伏せ2 手札5 LP4000

 

「ドロー! 遊斗、君は俺のデッキが何を軸にしているか疑問に思ってるだろ?」

「ああ、恥ずかしながら分かんなくてね」

「これで分かるさ。伏せていた化石融合-フォッシル・フュージョンを発動!」

「化石融合!?」

 

見た事も聞いた事も無い、新たなる融合カード。十代の様に手札で融合するのか、それとも俺の様にフィールドで融合するのか、あるいは――

 

「自分の墓地の岩石族と相手の墓地のモンスターをゲームから除外し、化石と名の付く融合モンスターを特殊召喚する!」

「俺の墓地のモンスターを融合に!?」

「墓地のメガロック・ドラゴンと遊斗の墓地のリオをゲームから除外し、新生代化石騎士スカルポーンを召喚!」

 

新生代化石騎士スカルポーン ☆4/地/岩石A2000・D800

 

化石と付いているだけあり、地面から現れたモンスターは古びた骨で作られていた。その化石は二本足で立ち、長い尾を持つ。更に左手には骨で作られた長い槍を装着している。こんな生物が生息していたなど聞いたことすらない。

 

「架空の動物の化石?」

「少し違う。昔の科学者たちは恐竜の化石を見てドラゴンの化石と勘違いしたらしい。俺はそういうロマン、嫌いじゃなくてね」

「フッ、なるほど。面白いカテゴリだ」

「コアキメイル・ガーディアンを召喚!」

 

A1900・D1200

 

白い石でできた鎧を来ている石のナイト。コアキメイルは少し癖のあるカテゴリで、単体で強力な効果を持っている代わりに、維持コストとして手札のコアキメイルの鋼核を墓地へ送るか、特定のカードを相手に見せる。

 

「装備魔法フュージョン・ウェポンをスカルポーンに装備! 攻守を1500アップ!」

 

スカルポーンA2000・D800→A3500・D2300

 

レイジングハートと同じ上昇値だが、元々の攻撃力が違うだけでここまで違うか。なのはが装備して2000、なのはさんなら2500と、装備している割には心もとない数値だ。なのは様は別だが。

 

「バトル! スカルポーンでコロナを攻撃!」

「攻撃宣言時にゴライアスの効果発動! このカードに攻撃対象を変更する」

「ユニークゴーレム! だけどコアキメイル・ガーディアンの効果を発動。モンスター効果が発動した時、このカードを生贄にし、効果を無効にする!」

 

やはりその効果を使ってきたか。

コアキメイル・ガーディアンは自らの体をバラバラにし、ゴライアスに隕石となって突撃する。ゴライアスは黒鐵の鎧で防ごうとするが、白い岩によってその体を粉々にされた。

 

「スカルポーンでフリードを攻撃!」

 

A3500 VS A1900

 

右手には長槍を、左手にフュージョン・ウェポンを装備したスカルポーンに、フリードはブラストフレアを撃つ。だがスカルポーンの力はフュージョン・ウェポンの効果で格段に上がっており、その程度の火の球は片手で薙ぎ払える程度だった。二つの武器をクロスにして薙ぎ払い、フリードの体に×の傷を付け、フリードを戦闘不能にし、右手の長槍を俺に投げつけた。

 

「グッ、強い・・・・。フリードの効果発動! 1000ポイント以上のダメージを受け戦闘で破壊され墓地へ送られた時、キャロにLCを1つ置く」

 

遊斗LP4000→2400

LCキャロ0→1

コロナA800・D2000→A1100・D2300

 

「カードを一枚伏せてターンエンド」

 

遊斗 モンスター1 伏せ2 手札4 LP2400

ジム モンスター1 伏せ3 手札3 LP4000

 

化石融合フォッシル・フュージョン。自分の墓地のモンスターと相手の墓地のモンスターを除外して融合する、手札消費も墓地アドバンテージも失いにくい強力なカード。だが出したのが攻撃力2000の低級モンスターと言うのが気になる。おそらく何らかの条件下ではもっと強力な融合モンスターを特殊召喚できる筈だ。相手依存と考えるとレベルか属性、あるいは種族か?

どっちにしろ余り墓地にモンスターを送りたくないが、融合無しでジムを相手にするのは骨が折れる。

 

「ドロー! フィールド魔法ミッドチルダを発動し、レヴィを通常召喚。頼むぞ」

『任せたまえ! おっ? あのモンスターかっくい~!』

 

LCレヴィ1 ミッドチルダ0→1

レヴィA1900・D400→A2500・D1000

 

ヨハンの口調がうつっているぞ、レヴィ。

 

「連続転移を発動! ミッドチルダとキャロのLCを取り除きデッキトップを三枚めくる。その中に通常召喚可能なモンスターがいたら特殊召喚する」

 

LCミッドチルダ1→0 キャロ1→0

 

一枚目はレイジングハート、二枚目は闇の書、三枚目はディアーチェ。流石王様。臣下のピンチには駆け付けてくれる。

 

「通常召喚可能なディアーチェを特殊召喚する!」

 

LCディアーチェ1

ディアーチェA2100・D1600→A2400・D1900

 

『ワーイ! 王様が来てくれたぁ!』

『レヴィ一人では何も出来んからな。特別に我が力を貸してやる』

「バトル! レヴィでスカルナイトを攻撃!」

「ワッツ!? スカルギオスより攻撃力が低いモンスターで!?」

「ディアーチェの効果発動! このカードのLCを取り除き、俺のフィールドのモンスターの攻撃を、レヴィに集める」

『受け取れ、レヴィ!』

 

LCディアーチェ1→0

レヴィA2200→A5400 VS A3500

 

ディアーチェは自分とコロナの魔力を一度自分の元へと集め、その魔力全てをレヴィに与える。それによりバルファニクスはレヴィに負担を与えずにブレイバーモード(バルディッシュのザンバーと同じ)に変形し、レヴィの細腕に似つかわしくない巨大な魔力刃を生み出す。自分が大好きな水色に光る魔力刃と、腕に全魔力を注ぎ込んだレヴィは、スカルナイトにエターナルサンダーソードを振り下ろす。

 

『暗黒の雷の刃、全てを飲み込め! エターナルサンダーソード!!! 相手はぁ~~~死ぬっ』

 

エターナルサンダーソードを両手の武器で受け止めようとするが、レヴィの宣言通り武器は壊れてスカルナイトは真っ二つに引き裂かれた。

 

「罠発動、ガード・ブロック! 戦闘ダメージを0にして一枚ドローする」

「だがレヴィの効果が発動する! LCを一つ取り除き、デッキからシュテルを特殊召喚!」

 

シュテルA800・D1500

 

『おや、もう王もレヴィも来ていましたか』

『シュテるん来るの遅ーい!』

『私が遅いのではなく、遊斗が私を引かなかった。これだけです』

『どっちでもいい! 我の本当の力を見せてやる!』

「行くぞ新たなる王の力を! 場のディアーチェ、シュテル、レヴィを融合! 来い、紫天の王-ロード・ディアーチェ!」

 

LS紫天の王-ロード・ディアーチェ ☆9/闇/魔法使い/A2500・D2000

ディアーチェA2500・D2000→A2800・D2300

 

融合の渦の中に呑み込まれたディアーチェ、シュテル、レヴィ。グニャグニャと曲がる渦から現れたのは、紫色の翼、赤の翼、水色の翼、六つの翼を生やしたディアーチェ。ディアーチェの数多の魔法に加え、レヴィの素早さとシュテルの超火力が加わったディアーチェはまさに最強の姿と言える。

 

「紫天の王-ロード・ディアーチェが融合召喚に成功した時、デッキか墓地の紫天の書を手札に加える。そして紫天の王-ロード・ディアーチェは闇統べし王(ロード・ディアーチェ)として扱う。つまり闇統べし王(ロード・ディアーチェ)の専用装備が装備可能と思ってくれ」

「オーケー」

 

確かにさっきの俺の言葉は日本語でOKの典型的だったからな。ディアーチェをディアーチェとして扱うって言われてもなぁ。

 

「ディアーチェに紫天の書を装備」

 

ディアーチェA2800→A3300

 

「ターンエンド」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗 モンスター2 伏せ3 手札2 LP2400

ジム モンスター0 伏せ1 手札4 LP4000

 

「ドロー! ナイスドロー。二枚目の化石融合フォッシル・フュージョンを発動。墓地のコアキメイル・ガーディアンとレベル5のディアーチェを融合! 中生代化石騎士スカルナイトを特殊召喚!」

 

中生代化石騎士スカルナイト ☆6/地/岩石/A2400・D1100

 

またもや二本足で立つ化石。白い骨が本体で、少し茶のかかった骨を鎧にしており、骨が骨で体を守っているのは中々シュールである。顔の形は恐竜と言うより死神に似ており、相変わらず尻尾が付いている。

 

「アームズ・ホールを発動。デッキトップを墓地へ送り、墓地のフュージョン・ウェポンを手札に加え、スカルナイトに装備」

 

スカルナイトA2400・D1100→A3900・D2600

 

「永続魔法一族の結束を発動して攻撃力800アップ」

 

スカルナイトA3900→A4700

 

「ん~。これでも火力には自信があったんだが」

「化石達は決して火力が高い訳じゃない。だからこうやって攻撃力をアップするのさっ。バトル! スカルナイトでコロナを攻撃!」

 

A4700 VS D2000

 

ゴライアスがいないコロナはただの女の子――ではなく、肉弾戦でもかなり戦えるファイターだが、何度も言っている通りみんなの能力がカードに反映される訳ではない。フュージョン・ウェポンと一族の結束により、二倍近く攻撃力を上げたスカルナイトの太刀は神業の域に行っており、右手のフュージョン・ウェポンが残像となって動き、次の瞬間にはコロナはフィールドから墓地へ送られていた。

 

「スカルナイトは時相手フィールド上にモンスターが存在すれば、もう一度だけ攻撃ができる。ディアーチェにネクストアタック!」

「ディアーチェの効果発動! このカードが相手モンスターと戦闘を行う時、相手モンスターのレベル×100ポイント攻撃力をアップする! 更に魔導師の甲冑を発動し、ディアーチェに装備! 装備モンスターは一ターンに一度戦闘では破壊されず、俺が受ける戦闘ダメージは半分になる」

 

ディアーチェA3300→A3900 VS A4700

 

ディアーチェから離れた場所で剣を構えたスカルナイトは、何も無い空間に剣を振るう。空しく空を切ったかと思ったが、スカルナイトが放った剣圧により斬撃が飛ばされ、ディアーチェを襲う。チッと女の子とは思えない舌打ちをしたディアーチェは、右手を前に出して炎を纏ったベルカ式のシールドを展開して剣圧の刃から自らを守る。

 

「だが戦闘ダメージは受けてもらう」

「ダメージは半分だ」

 

遊斗LP2400→2000

 

「ターンエンド」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗 モンスター1 伏せ3 手札2 LP2000

ジム モンスター1 伏せ3 手札2 LP4000

 

魔法・罠ゾーンにあるカードは紫天の書、キャロ、魔導師の甲冑。相変わらず場に溜まりやすいカードばかりだ。だがこんな時の為にあのカードがデッキに入っている。

 

「ドロー! 無限書庫を発動。魔法・罠ゾーンのカードとこのカードをデッキに戻し、二枚ドローする。キャロを選択して二枚ドロー! よしっ、ルーテシアを魔法・罠ゾーンに置く」

『ん~、やっぱり気軽なデュエルっていいわね~』

 

ああ、そう言えばルーテシアの初戦はF・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)との戦いだったな。にしても相変わらず露出度が高いというか、非常に悩ましいバリアジャケットである。ルーテシアを出すと男には喜ばれ、女には冷たい目で見られる事もあるが、ジムは反応せずにデュエルディスクを構えている。

 

「ルーテシアの効果。通常召喚権を放棄する事で、戦闘で破壊されたLSを一体特殊召喚できる。フリードを特殊召喚する」

 

A1600・D1000

 

「バット、スカルナイトはフュージョン・ウェポンで守備力も上がっている」

「分かっている。このターン召喚する予定が無いから出しただけさ。ルーテシアを出したのはこっちが目的! 魔法発動、究極竜騎召喚!」

『未だにキャロの召喚と混合してるそれ、気に入らないわ』

「そう言うなって。専用カードなんだから・・・・」

「ワッツ? 何か言ったか?」

「い、いや、何でも無い。フィールドにルーテシアかキャロがいる時発動可能。ルーテシアなら白天王、キャロならヴォルテールを特殊召喚する。このターン俺はこの効果で特殊召喚したモンスターしか攻撃する事ができない」

 

ルーテシアが出した魔法陣は古代ベルカ式と変わらない正三角形の形をしているが、術式がかなり違うらしい近代ベルカ式の魔法。今使用しているルーテシア以外にも、スバルやエリオ、シャッハも近代ベルカ式の使い手。

自分が魔法陣の中心になる様に正三角形の魔法陣を数メートル広げ、ルーテシアは詠唱に入る。

 

『あ~あ、確かに究極竜騎召喚ってカッコイイけど、名前だと究極の竜を召喚って聞こえるわよね? やっぱり納得いかないわ。せめて究極昆虫召喚とか、究極竜虫召喚とか』

 

ちゃんと詠唱しろ詠唱! そんなんじゃせっかく呼ぶ大型モンスターもカッコ悪く見えてしまう。

一応あれでも詠唱が完了していたのか、ルーテシアの背中、つまり俺とルーテシアの間の地面から突如巨大な白い物体が生えてきた。表面が光っており、ヴォルテールとは違った意味で硬質を連想させる外骨格。それを支える筋肉や半透明の羽は昆虫を思わせるが、体のつくりは人に近い。

アニメ、漫画、映画でも白天王に似た生物を見た事無いので、かなり特殊な地域に住んでいた生物だろう。

 

LS白紫の蠱王・白天王 ☆9/地/昆虫/A3000・D3000

 

「白天王でスカルナイトを攻撃!」

「ワッツ? また攻撃力が低いモンスターで?」

「白天王がモンスターを攻撃する時、そのモンスターの攻守を変更できる。ついでに言うと白天王がいる時にルーテシアは破壊されず、ルーテシアがいない白天王は攻撃ができない」

『行くのよ白天王! 魔導砲!』

 

A3000 VS A2600

 

究極竜騎召喚の事でグチグチ言ってた割には単純な攻撃名だなおい。

白天王は胸に付いている紫のコアに魔力エネルギーを溜め、超巨大な魔力砲撃をぶっ放した。超巨大、と言ってもスターライトブレイカーよりかは少し小さいな。そう思うと高町なのはという女性は一体何者なんだ・・・・。

スカルナイトは左手の盾を使って砲撃を防ごうとするが、骨で出来た盾で防ぐ事は不可能で、盾もろとも粉々になった。

 

ジムLP4000→3600

LC紫天の書0→1

 

「カードを一枚伏せてターンエンド」

「エンドフェイズ罠発動、リビングデッドの呼び声を発動。墓地のメタモルポットを特殊召喚する」

 

メタモルポットA700・D600→A1500

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗 モンスター3 伏せ4 手札1 LP2000

ジム モンスター1 伏せ2 手札2 LP3600

 

「ドロー! 墓地のスカルナイトとスカルポーンをゲームから除外し、マイエースモンスター、ガイア・プレートを特殊召喚!」

 

ガイア・プレートA2800・D1000→A3600

 

先程までスカルナイトがいた地面が、突然左右に割れて巨大な谷を作る。その谷から突如マグマが噴出し、そのマグマからゴライアスに似た黒鐵の鎧を付けた巨大なゴーレムが現れた。マグマの中にいた事で表面の温度が上がっていたのか、外気に触れてジューと音を立てる。

 

「これがお前のエースモンスターか」

「イエス。前のスクールじゃコイツを出す程苦戦する事は無かったが、遊斗にはコイツを出さないと勝てない」

「それは光栄だ」

「カードを一枚伏せて、速攻魔法月の書を発動。メタモルポットを裏守備にし、反転召喚。効果で五枚ドローする」

 

俺の手札も一枚と心もとない枚数だったので、このドローは結構助かる。最もジムも五枚のドローをして手札を補給した。このターンでワンショットされない事を祈ろう。

 

「ブロック・ゴーレムを召喚し、効果発動! 墓地のモンスターが地属性オンリーの時、このカードを生贄に墓地のレベル4以下の岩石族二体を特殊召喚する。墓地のマンモ・フォッシルと風化戦士(ウェザリング・ソルジャー)を特殊召喚」

 

マンモA1800・D0→A2600

風化戦士A2000・D1300→A2800

 

今まで名前すら出なかったモンスター達。おそらく最初のターンのメタモルポットとアームズ・ホールで落ちていたのだろう。

 

「バトル! マンモ・フォッシルでフリードを攻撃!」

 

A2600 VS A1900

 

巨大な二つの牙を持った化石となった象は、その巨体から想像できない程のスピードでフリードに突進する。フリードは慌てて火の球を発射するが、巨大な牙によって薙ぎ払われる。化石になったのでどれくらいの重さがあるか分からないが、かなりの重さを持っているであろう化石象の突進にひかれて破壊された。

 

遊斗LP2000→1300

 

「マンモ・フォッシルが戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手に300のダメージを与える」

「だから風化戦士を守備表示にしているのか」

 

遊斗LP1300→1000

 

「これでフィニッシュ! ガイア・プレートで白天王を攻撃! ガイア・プレートが戦闘を行う時、相手モンスターの攻守を半分にする!」

「なっ!? 罠発動ポジションチェンジ! モンスターが攻撃か効果の対象にされた時発動できる。その攻撃対象を自分フィールド上のLSに変更する事ができる。ディアーチェに攻撃対象を変更!」

「仕留めれないか」

「そしてディアーチェの効果でガイア・プレートのレベル×100攻撃力をアップ」

 

ディアーチェA3300→A4100→A2050 VS A3600

 

ガイア・プレートはおそらく磁気を利用したのだろう。ディアーチェは突然体を支えるのが辛くなったのか、一瞬体をふら付かせる。その隙を狙ってガイア・プレートは巨大な右腕を上げ、ディアーチェに向かって振り下ろす。

ディアーチェはプロテクションと暗黒甲冑(デアボリカ)の性能をフルに生かし、何とか破壊を間逃れ、俺へのダメージも半分に抑えてくれた。

 

「魔導師の甲冑の効果でダメージを半減」

 

遊斗LP1000→225

 

「カードを一枚伏せてターンエンド。エンドフェイズ風化戦士の攻撃力が600ダウン」

 

風化戦士A2800→A2200

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗 モンスター2 伏せ3 手札5 LP225

ジム モンスター4 伏せ4 手札3 LP3600

 

ライフ225、かつて無いくらい微妙な数字――なんてそんな事は凄くどうでもいい。あのガイア・プレートとか言うモンスター。戦闘を行うだから、こちらから攻撃をしても攻守を半分にされる。戦闘に関しては無類の強さを持っている。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

だが一族の結束で攻撃力が上がっているとはいえ、攻撃力が比較的に低いメタモルポット、更には守備力が0のマンモ・フォッシルがいる。この攻撃で終わるとは思えないが、攻撃するチャンス!

 

「シャッハを通常召喚。効果でミッドチルダと自身にLCを置く」

 

LCシャッハ1 ミッドチルダ0→1

A1800・D1000

 

「シャッハの効果発動。このカードとミッドチルダのLCを取り除き、デッキからシャンテを特殊召喚する」

『スゥ~。シャンテ! いい加減に来なさい!』

『は、はい! って、やっぱりこの登場おかしいよね!? あたし何もやってないよ!』

『仕方ないでしょう。私は転移魔法など、複雑な魔法は苦手なので』

『いや、律儀に効果通りの事しなくていいでしょ。真面目なんだから~』

 

A1400・D500

 

「バトル! 白天王でマンモ・フォッシルを攻撃!」

「罠発動、次元閉幽! 攻撃モンスターを除外する!」

 

白天王の頭上に突然異次元への狭間が現れ、掃除機に吸われる如く、白天王は次元の狭間へと吸い込まれた。

 

「ならディアーチェでマンモ・フォッシルを、シャッハでメタモルポットを攻撃!」

 

ディアーチェA3000→A3400 VS A1800

A1800 VS A1500

 

ディアーチェは尖った杖先に、シャッハは手に持ったトンファーにそれぞれ魔力を込める。まずはディアーチェが動き、化石象にアロンダイトを発射する。その巨大な体もパワーアップした王の砲撃よりかは一回りも二回りも小さく、スッポリと砲撃に呑み込まれる。しかも砲撃の中でアロンダイトの追加効果が発動したのか、内側からドーム状の爆発が起こる。

ディアーチェの攻撃に脅えて壺の中に隠れるメタモルポットだが、狙われた相手が悪かった。高速接近し、持ち前のトンファーで壺ごと破壊するシャッハ。

 

「クッ」

 

ジムLP3600→1700

LC紫天の書1→3

 

「ディアーチェの効果発動。このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、デッキからレベル4以下のLSを特殊召喚できる。来い、イクス!」

 

A500・D500

 

「最後にシャンテで風化戦士を攻撃!」

『堅そうだから四重奏(カルテット)で!』

 

A1400 VS D1300

 

シャンテの掛け声と共に風化戦士の後ろに突如二人のシャンテが現れた。二人のシャンテは人間でいう後頭部と腰にトンファーの先を当て、魔力で強化した足で一蹴りし、再びトンファーで上空へ吹き飛ばす。風化戦士が飛んだ先にいたのは、更にもう二人のシャンテ。シャンテ達は自分達の間に魔力砲を溜め、飛んでくる風化戦士に魔力砲を放つ。

 

LC紫天の書3→4

 

『ベルカント・カノーネっと』

「ヒュ~。凄いアニメーションだ」

「相変わらず攻撃力とアニメーションの差が激しくてね。攻撃できるモンスターはいない。イクスの効果でデッキからマリアージュを特殊召喚」

 

A1700・D1200

 

「紫天の書の効果。LCを三つ取り除いてデッキからユーリを手札に加える。そして場のイクス、マリアージュ、シャッハを生贄に、ユーリを特殊召喚!」

 

LC紫天の書4→1

AD4000

 

紫天の書の盟主であり、ディアーチェの切り札。暴走時の力はなのは、フェイト、はやての放つトリプルブレイカーを、痛いで済ませる事ができ、星一個破壊できる。この説明分だけだと、どんなゴリラ女かと思うが、ところがどっこい。ディアーチェよりも小さく、オドオドしてディアーチェの背中に隠れる金髪の可愛い女の子。

 

「ディアーチェの効果。ユーリがフィールドに存在する時、このカードを攻撃対象にできない」

『すまんなユーリ』

『ディアーチェは私の大好きな方ですから、守るのは当然です』

『フッ、背中に隠れている癖に何を言う』

 

二人の背景にピンク色のハートとイチャイチャイチャイチャの文字が見える程の甘々っぷり。ユーリを助ける時のディアーチェのカッコよさの前では、ユーリがこうなるのも仕方ない。ユーリからしたら白馬、いや、漆黒の馬に乗った王子様だろう。

 

「カードを一枚伏せてターンエンド」

 

場 魔法都市ミッドチルダ

遊斗 モンスター3 伏せ4 手札3 LP225

ジム モンスター1 伏せ3 手札3 LP1700

 

「ドロー! スタンバイフェイズ、ガイア・プレートの効果で墓地の風化戦士を除外する。岩投げエリアを発動。一ターンに一度戦闘で破壊される変わりに、デッキの岩石族を墓地へ送る事ができる」

 

バリンと音を立てて破壊されミッドチルダから、岩一つない無い荒野のフィールドになる。

 

「化石融合-フォッシル・フュージョンを発動! 墓地のマンモ・フォッシルとレベル6のゴライアスをゲームから除外し、スカルナイトを特殊召喚!」

 

スカルナイトA2400・D1100→A3200

 

「タイム・ストリームを発動! ライフを半分払い発動。自分フィールド上の「新生代化石騎士」「中生代化石騎士」を選択。選択したモンスターを融合デッキに戻し、「新生代化石騎士」の場合は「中生代化石騎士」、「中生代化石騎士」の場合は「古生代化石騎士」を融合デッキから特殊召喚する。スカルナイトは中生代化石騎士。古生代化石騎士に逆進化する!」

 

ジムLP1700→850

 

古生代化石騎士スカルキング ☆8/地/岩石/A2800・D1300

スカルキングA2800→A3600

 

手に持っていた盾を捨て、右手の大剣だけで戦う化石の王。マントは化石でできていないのか、綺麗なマントをはおっている。今までの化石騎士と違い、化石の顔の下に人間の肌が見える。そこにはあえて触れないでおこう。

 

「バトル! ガイア・プレートでシャンテを攻撃!」

 

シャンテA1400→700 VS A3600

 

ガイア・プレートは岩でできた右腕を大きく振りかぶってシャンテの小さい体を薙ぎ払うが、シャンテが飛ばされる気配は無く、平然とそこに立っている。

 

「シャンテは戦闘ダメージを受けず、戦闘で破壊された時に墓地へ戻る。その後デッキからモンスターを特殊召喚する効果を持つが、任意効果の為発動しない」

「そんな効果を・・・・。スカルキングでユーリに攻撃!」

「守備表示のユーリに攻撃だと?」

「スカルキングは貫通効果を持っている。更に罠発動、鎖付き爆弾! スカルキングの攻撃力を500アップする」

 

スカルキングA3600→A4100 VS D4000

 

化石が爆弾使うっておかしくないか? 爆弾が誕生する何億年前かの化石は、鎖付きの爆弾を振り回しながら、右手の大剣でユーリを突く。どうやら鎖付き爆弾は使わずに、テンションを上げる為に使用している様だ。ユーリは巨大な手にした魄翼を盾にして自らの体を守るが、剣先から放たれる剣圧を止める事が出来ず、その僅かな衝撃が俺を襲ってくる。

 

遊斗LP225→125

 

「ワンチャンス! 相手フィールド上にモンスターがいる時、スカルキングはもう一度だけ攻撃できる! ユーリに攻撃だ!」

『ぅぅ、怖いです・・・・』

 

遊斗LP125→25

 

俺もかつてないくらいライフが少なくて怖いよユーリ。ジムのライフ850すらも大きく見える程悲惨。

 

「遊斗は運がいい。これでターンエンド」

 

場 岩投げエリア

遊斗 モンスター2 伏せ4 手札3 LP25

ジム モンスター3 伏せ3 手札0 LP850

 

「運も実力の内ってな。俺のターン、ドロー! 紫天の書のLCを生贄に、はやてを召喚」

 

LC紫天の書1→0

A2000・D1700

 

『やっほー。王様とこうやって戦うのは久しぶりやな~』

『ふん! 我はお前などに興味無いからな』

『王様酷いわ~』

『ディアーチェは私のものですから』

「ん゛ん゛! 罠発動、幸運の追い風! ライフを半分払い、手札を一枚捨てて発動。デッキからアインスを特殊召喚する」

 

遊斗LP25→13

AD2300

 

「イッツグレイト! そんなライフは始めて見た!」

「俺もだよ。まさかデュエルモンスターズで四捨五入するとは思ってなかった。アインスの効果でデッキからナハトを特殊召喚する」

 

AD0

 

『ディアーチェにユーリ、それにナハト。こうしてお前達と戦うのは心地いいものだ』

『確かにな~。一時はみんな敵同士やったけど、今はこうしている。不思議なもんや』

 

そこのお四方。デュエル中の会話は控えてくれないと、精霊の声が聞こえる俺にとっては非常にプレイしにくいんだが。俺の事を気にせずに会話を続ける四人を止める為、咳払いをして静かにしてもらう。

 

「行くぞジム! 場のはやてとアインスを融合! 来い、夜天の王・八神はやて!」

 

LCはやて3

AD2800

 

『普段小鴉もこれくらい大人しければ楽なのだが』

『・・・・』

 

荒野のフィールドを夜に染めて現れた王様はやてさんへの第一声がこれだった。最も王様はやてさんは特に気にしていないのか、それとも眼中に入っていないのか、ディアーチェの言葉を無視して目の前の化石とゴーレムを睨みつける。

 

「はやての効果発動! LCを一つ取り除き、ガイア・プレートの効果を無効にする!」

「ワッツ!?」

『『封鎖(ゲフェングニス)領域(デア・マギー)』』

 

もはやこの鎖を見るのも日常になってきた今日この頃。先が尖って痛々しい棘が付いた黒い鎖は、自分より何十倍も大きいゴーレムの体を縛り上げ、鎖の魔力で効果を無効化する。

 

「はやてにナハトを装備。攻撃力を1000アップ!」

 

はやてA2800→A3800

 

「バトル! ユーリでガイア・プレートを攻撃!」

『ディアーチェの前でカッコ悪い所見せられません! ナパームブレス!』

 

A4000 VS A3600

 

ユーリは手の平に、闇の炎を纏った大男一人程度なら丸のみ出来る大きさの球体を作り出し、ガイア・プレートに向かって放つ。ガイア・プレートの体は、闇の炎と触れる事は無かった。ナパームブレスが持つ温度の前では、マグマの中でさえ活動出来たガイア・プレートの体はどんどん溶けていくのだ。ジムの足元で爆発したナパームブレスだったが、ガイア・プレートも最後の力を振り絞りって自らの破片でジムを守る。

 

「ック、ガイア・プレートが破壊されるとは。けど、攻撃力4100のスカルキングを突破する事はできない。俺の勝ちだ」

「いや、これで終わりだ。俺はダメージ計算時にスバルの効果を発動していた。これでユーリの攻撃力が1000上がり、攻撃力が5000になった」

 

ジムLP850→-550

 

「ッツ・・・・。悔しいけど完敗だ」

「いや、お前も十分に強かった。それでどうだ? 強力な電波の影響は?」

「特に何も――」

 

ッツ!?

ジムの言葉が途切れると共に、急に神経がすり減る感覚に襲われる。しかもただのダルさじゃない。俺は脚に力を入れて地面を思いっきり踏む事で何とか体を支える事が出来たが、ジムは突然の疲労に耐えきれなかったのか、俺に倒れて来る。

鍛えているとはいえ、この疲労感では身長が10㎝以上違うジムと、ジムが背負っているカレンを支える事ができなかった。

 

「っと! 遊斗!」

 

倒れそうになった背中に、小さな手の平が当たる。流石近接戦闘が得意な魔導師だけあり、俺とジムとカレンをその小さくて細い体で支えてくれた。

 

「サ、サンキューフェイト」

「やっぱりデス・ベルトが原因。バルディッシュが感知してる。二人のエネルギーが飛んで行った場所も把握した」

「じゃあ今から」

「駄目。遊斗はジム以上にエネルギーを消費しているから、今日明日はゆっくりしてないと駄目。すぐに保健室に行くよ」

「わ、分かった。カレンもジムを運ぶのを手伝ってくれ」

 

コクンと上下に揺れるカレンの頭を眺め、本当にジムの事が好きなんだなと、この状況ではどうでもいい感想を抱いた。

 




注)発動していた、はOCGでは使用できません。ルールを守って楽しくデュエル!


⊂二二二(ジ^ω^)二⊃ 古生代化石竜スカルギオスを特殊召喚!


こんなしょうもない事は覚えてるんですけど・・・・。一体何の意味があるというんだ。
因みに上の顔文字は、ジムがスカルギオスを特殊召喚するポーズです。

そして本来ジムは暴走した剣山とデュエルするのですが、この話を書いている途中までその事を完全に忘れていました。まあこの辺りで留学生組とデュエルさせないと、他にデュエルする機会がないんで、結果的に良かったんですが。


なのはが入るカップリングは色々と争いが止まないですが、ディアーチェとユーリは本気で公式だと思います。最後のディアーチェのカッコよさは異常。



今回のオリカ。

グラムサイト2様の意見を参考にしました。

究極竜騎召喚 通常魔法
自分フィールド上に「キャロ」と名の付く、また「LSルーテシア・アルピーノ」が存在する場合発動できる。「キャロ」と名の付くモンスターが存在する場合「LS大地の守護者ヴォルテール」を、「LSルーテシア・アルピーノ」が存在する場合「LS白天王」を、「キャロ」と名の付くカードと「LSルーテシア・アルピーノ」の両方が存在する場合「LS大地の守護者ヴォルテール」と「LS白天王」を特殊召喚する。
このターン、この効果で特殊召喚したモンスター1体しか攻撃することができない。


LS白紫の蠱王・白天王 ☆9/地/昆虫/A3000・D3000
自分フィールド上に「LSルーテシア・アルピーノ」が存在しない場合、このカードは召喚・特殊召喚・反転召喚出来ず、攻撃する事が出来ない。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り「LSルーテシア・アルピーノ」は破壊されない。このカードの攻撃宣言時、攻撃対象になったモンスターの攻撃力・守備力をバトルフェイズ終了時まで入れ替える事ができる。


LS白銀の飛竜フリードリヒ ☆4/炎/ドラゴン/A1600・D1000
自分フィールド上に「キャロ」と名の付くモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。1ターンに1度、このカードの守備力よりも低い守備力を持つモンスター1体を選択し、破壊できる。この効果を使用したターンこのカードは攻撃できない。
このカードの戦闘で、このカードのプレイヤーが1000ポイント以上のダメージを受け、このカードが破壊され墓地へ送られた時「キャロ」と名の付くカードにLCを1つ置く。

ポジションチェンジ 通常罠
自分フィールド上に存在するモンスター1体が相手カードの効果の対象になった時、または相手モンスターの攻撃対象になった時に発動する事ができる。
その対象を自分フィールド上に存在する正しい対象となる「LS」と名の付く他のモンスター1体に移し替える。
移し替えたモンスターが破壊された場合、融合デッキからカードを1枚墓地へ送る事ができる。


夜の魔王様作

LS紫天の王-ロード・ディアーチェ ☆9/闇/魔法使い/A2500・D2000
「LS星光の殲滅者」+「LS雷刃の襲撃者」+「LS闇統べる王」
このカードは上記のモンスターをフィールド上から墓地に送ることでのみ特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要ない)。
このカードは「LS闇統べる王(ロード・ディアーチェ)」としても扱う。
このカードがモンスターと戦闘するとき、ダメージ計算時にこのカードの攻撃力を、戦闘するモンスターのレベル×100ポイントアップさせる。
このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したとき、デッキから「LS」と名のついたレベル4以下のモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは特殊召喚されたターンに攻撃できない。
自分フィールド上に「LS紫天の盟主―ユーリ・エーベルヴァイン」が表側表示で存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象にすることができない。






今回も多いですが、まずは上から順に。

究極竜魂召喚。
う~ん、正直ですね、キャロとルーテシアがいた時に両方特殊召喚されるのが、チートかそうでないか自分でも分からないんですよね。強すぎるよ! こんなの絶対おかしいよ! と言われる方が多ければ、効果を変更しようと思います。
攻撃宣言できないとは言え1:2で3000打点は強いかな? とも思いますし、発動条件が厳しいので別に二体でもいいんじゃね? と言う二つの考えが作者の中にあります。


白天王。
この子にあった二つ名の様なものを募集します。(そのうち作者は二つ名を考えるのを止めた)
効果的には元キングが使っていたデーモン・カオス・キングの相違互換。


フリード。
便利だな~。この感想だけがあります。最近のデッキには流石についていけませんが、ブレイカーが制限だった時代では外道ビートに入っていたと思います。
LCを置く効果はどうやって説明したらいいか良く分かりませんでした。


ポジションチェンジ。
とどのつまりシフトチェンジです。一応差別化の為に融合デッキのカードを墓地へ送る効果を付けました。(完全後付け)


ロード・ディアーチェ
シュテルの攻撃力上昇効果、レヴィの特殊召喚効果、紫天の書を手札に加える効果、ユーリに守ってもらう効果を持っています。紫天の書のおかげで実質攻撃力は3000。シュテルのおかげでもっと攻撃力がアップします。
単体で強いマテリアルズですが、このカードを出すことにより、ディアーチェを守りやすくなるんですよね。結果的にそれがユーリの出番を増やす事にもなります。

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