遊戯王GX 決闘モンスターリリカルなのは   作:あかない

53 / 73
今回マクロコスモスが出て、その影響下で融合をしまいました。融合LSのテキストからでは出来ないと思うのですが、つい先ほどそれを気付きました。普通の融合の場合は墓地へ送るのがコストでは無い為融合できるのですが、LSの場合はコストになると思うので、融合できなくなるかと。
また、上記の裁定になる場合、LSの融合条件ではトークンと融合できない事も知りました。LSの融合の弱点としてこのままにしておくのもいいのですが、今までもティアナが出したトークンで融合をしており、弱点として残すと色々と矛盾が出るので、シンクロ召喚と同じ特殊裁定にしようかなと思います。

特殊裁定でやるにしろ、融合の条件を変えるにしろ、非常に重要な事だと思うので長々と書きました。これは大事な部分なので、ハッキリとどうするか決めたら一話の後書きや、カードの紹介の所に追記します。勉強不足でした。



来週の火曜日からネット環境から離れる為、その間更新できません。最近更新ペースが遅れて申し訳ありません。


それと今回原作キャラアンチになるかもしれません。ただ(アンチされるキャラ)たんハァハァと言われる方は恐らくいないと思うのですが。大好きな方は申し訳ありません。




第四十八話

「ここがSAL研究所・・・・」

 

もう既に管理されていないのか、表面のコケやサビが目立つ建物を見て、誰がポツリとそう呟いた。SALとデュエルをした十代も、そのデュエルを見守っていた俺達も、SAL研究所を目にするのは初めてだったのでその言葉と同じ感想を抱いていた。

 

「遊斗、本当にプロフェッサー・コブラはここにいるのか?」

「ああ、みんながそう言っている」

「みんな?」

「誰ザウルス?」

 

このメンツでLSが精霊と知らないのはジムと剣山だけ。ジムにはもう言い逃れ出来ないだろうから、ここで伝えておくのがいいだろう。

 

「俺が使っているLSは精霊でな・・・・。説明するより見せた方が早いか。フェイト、カードに戻れ」

「うん」

 

剣山の隣にいた、いや、剣山がフェイトの隣にいたと言うのが正解か。兎に角フェイトは薄い黄色の光を体から発しながら突然スッと消え、黄色の光は俺のデッキケースに入って行った。

ジムは目を見開いて驚き、剣山は顔の半分を占める程口をポカーンと開けた。二人を無視してデッキケースをポンポンと叩くと、再びフェイトが実体化した状態でみんなの前に現れた。

 

「プロフェッサー・コブラの居場所を遊斗が知ってたのも私達の仲間が調べてくれたから」

「そう言う事だ。因みに十代とヨハン。この研究所内は精霊はカード以外の姿でいられないらしい」

「へ? そうなのか? じゃあルビー。カードに戻ってくれ」

「ハネクリボーも」

 

二人は肩に乗っているハネクリボーとルビーに向かってそう言うと、二匹は首をコクンと頷かせてカードに戻って行く。フェイトも二匹と一緒にカードに戻って行き、剣山の精神に追撃をかける。

 

「オーケー。遊斗の理由は把握できた」

「・・・・う、嘘だドン」

「ほら、いくッスよ剣山君」

 

SAL研究所にはロックが掛かって無く、アッサリと入る事ができた。なのはさんが言っていた通り、中で精霊達は活動できなく、精霊達(みんな)の声が聞こえなくなった。十代とヨハンも同じく精霊達の声が聞こえない様だ。

いくつかのグループに別れて探索している途中、明日香がドアを見つけた。研究所に入ってすぐは研究所らしい――つまり現代的な空間だったが、明日香が見つけたドアをくぐった途端、辺りの景色がジャングルへと変わった。

 

「な、何でジャングルが?」

 

それは俺が聞きたい事だ。ただSALの研究に必要な空間だってことは確かだろう。でなきゃ態々室内にジャングルを作ったりしない。この研究施設はドーム状で出来ており、天井からはガラス越しに月の光が降り注いでいる。小さくてもジャングルはジャングルの様で、少なくともデュエルアカデミアには生息していない危険な生物の影が数回視界に入った。

 

「い、嫌な予感がするッス・・・・」

「こんな広い施設からプロフェッサー・コブラを見つけ出すのは難しい。いくつか別れよう」

「ああ! じゃあ俺と十代と遊斗。剣山と翔、明日香とジムでどうだ?」

 

この場の全員ヨハンの組み別けに異議は無い様で、言われた通りにグループを作る。実際の所、翔や剣山、明日香は不満そうな顔をしていたが、個人的な感情だけで場を乱すのは駄目だとしっかり把握している。因みに皆十代とペアを組みたかったのだ。その点ヨハンはさりげなく十代をキープしている。

 

「何か進展があったらPDAで連絡し合おう」

 

 

 

 

四人と別れた後、俺達三人はジャングルの中をさ迷っていた。こういう時普段なら精霊達(みんな)が助け舟を出してくれるのだが、その声も無い。この施設内では活動できないと改めて思い知らされた。

ヨハンがどうかは知らないが、十代は足が速いし、俺もリアルファイトにはある程度自身がある。剣山もパワーがあるし、ジムにはカレンがいる。ヨハンの組み別けは完璧ではないが一応考えられている。

 

「プロフェッサー・コブラの奴絶対許せねぇ」

「ヨハンも災難だな。入学早々事件に巻き込まれて」

「何言ってんだ。俺は望んでこの学校に来た。災難なんて思ってないぜ」

「そうか」

「ただ十代と同じで、プロフェッサー・コブラは許せない」

 

トラブル無くジャングルをまっすぐ突き抜けると、入口と同じように金属でできた壁が視界に入った。しかもそこには俺達の十数倍もでかい巨大な扉がある。研究所の面積や位置などからするに、この先がSAL研究所の最深部。よくあるRPGや冒険物だったらこの先にボスであるプロフェッサー・コブラがいる筈。

十代と一緒に巨大なドアの全面を遠目から見ている時だった。さっきまで元気だったヨハンが急に静かになったのが気になり、キョロキョロと360°全方位を見渡す。

 

「ヨハンはどこに行った?」

「へ? さっきまで一緒に居た・・・・って、いないぞ!?」

「ま、まさかあいつ途中で迷子になった?」

「そんな事ある訳ない・・・・って言えないな。しかもヨハンはPDA持ってないだろ? どうする遊斗」

「この状態で一人になるのは良くないが、俺達はPDAがある。一旦別れてヨハンを探すぞ」

「おう!」

 

ハァ・・・・。方向音痴って事は知っていたが、まさか俺達と一緒に行動している途中に迷子になるとは誰が予想していただろうか。ヨハンの事だから何か気になる物を見つけて、俺達に話す前に方向転換したのだろう。その光景が驚くほど新鮮にイメージできる。

 

「けど精霊達(みんな)がいないだけでここまで不安になるなんて」

 

この二年間、色々とトラブルに巻き込まれてきたが、なんだかんだで今まで俺の近くには精霊達(みんな)が居てくれた。今も精霊達(みんな)が近くに居るって事を、頭では理解しているつもりだが、やはり精神的に不安である。

 

「それもこれもヨハンの所為・・・・って、ん?」

 

金属の壁に沿って歩いている途中、さっきとは違った普通サイズのドアが存在した。まだヨハン探しをして数分も経ってないので、普段なら後回しにするだろうが、そのドアが半開きになっていたら話は別だ。

開いているドアを見つけた。十代は引き続きその場所でヨハンを探してくれ。と簡潔な文をPDAに打ち込んで十代のPDAに送信する。

 

「ッツ! な、夏休みにホラゲーやるんじゃなかった・・・・」

 

ドアをくぐった先は、薄暗い赤いライトで照らされ、機械の部品が剥き出しになっている不気味な空間だった。夜の研究所とは予想以上に恐ろしく、ゲームでは淡々とプレイしていたが、実際にその場に立ち合わせると、男の俺でもかなり怖かったりする。しかもそれが、血を連想させる赤いライトで照らされていると思うと尚更だ。

 

「こ、これはフェイトの瞳の色これはフェイトの瞳の色」

 

呪文の様に何度も何度も同じ言葉を繰り返す。勿論フェイトの瞳を思い出しながらだ。

歩幅が少し小さくなりながらも何とかその不気味な空間を抜け出せた。出た場所は、先程のジャングル程では無かったが、早歩きで一周回るのに1・2分はかかるであろう、ドーム状の空間。

この空間に入ってすぐ目に入ったのは、中央に建っている橋。俺のすぐ目の前にあるその橋は、反対側へと続いている。

 

「来たな! ジェイル・スカリエッティの息子!」

「ッツ! 誰だ!?」

 

ドームに響くのは元気な老人の声だった。その声が鼓膜を振動した瞬間、いつでも走りだせる様に中腰になり、声のした方向を睨みつける。声の主である老人がいたのは、橋のど真ん中だった。辺りを見渡す限り罠があるとも思えないので、老人の元へと歩いて行く。

影が邪魔をして、白衣を着た下半身しか確認できない老人に俺は言った。

 

「お前は誰だ? プロフェッサー・コブラがどこにいるか知っているのか?」

「二番目の質問には答えられん。だが一番目の質問に答えよう。私はアルベルト・ツバインシュタイン」

 

自己紹介と共に月光の下へ歩いてきたその老人の顔を見て、俺は昔の出来事を思い出した。

十数年前かハッキリと覚えていないが、俺がまだ小さい子供だった頃。父さんは物理関連の論文を発表し、新たなる着眼点で一躍有名になった。有名と言っても、その後テレビに出る機会は無かったし、その論文が直接発明に繋がる訳では無かったので、百人が百人父さんの事を知っている訳ではない。

話を戻す。その当時父さんの論文に文句を言う輩がいた。それがこのツバインシュタイン博士だ。何でもツバインシュタイン博士もほぼ同じ研究論文を書き上げていた様で、父さんが自分の論文内容を盗んだと言いだしたのだ。しかし父さんの人格を知る人なら分かる通り、父さんがそんなセコイ手を使って盗みを働くとは思えないし、そもそも他人の論文に興味を持つ人では無い。

アリバイもあったし父さんは訴えられる事も無く、逆にツバインシュタイン博士が父さんの論文を盗んだとマスコミに言われ、その後ツバインシュタイン博士の名を聞く事は無くなった。

 

「あなたは・・・・」

「知っているなら話は早い。お前の父親の所為で私の人生は滅茶苦茶だ。天才である私が人生をかけてようやくたどり着いた理論をあんな若造が分かる筈が無い!」

 

目の前の老人には申し訳ない事だが、世間の目などを全く気にしない父さんがあの論文を発表したのは、ちょっとした金稼ぎと名を売る事で大手会社とのパイプを作る為だったんだよな。本人は後者が目的と言っていた。

 

「デュエルアカデミアの生徒である俺がこんな事言うのもなんだが、父さんとあんたでは月とスッポンだ」

「お前に何が分かる!」

「分からないさ。天才の考える事はいつの時代も凡人には分からない。凡人が理解するには長い時間が必要だ」

「ほぅ。私を天才だと認めているのか?」

「ああ、ただジェイル・スカリエッティの息子として言うと、天才と言っても程度が知れてるが」

 

俺の言葉にツバインシュタイン博士は激怒すると思ったが、以外に冷静さを保っている。別に交渉戦をしている訳ではないが、相手の冷静さを削っておいた方が有利に立てるからな。

 

「仮に父さんがあなたの立場に立ったとしても、父さんはひたすら研究を続けて自分の欲望を満たす。だけどあなたは父さんや俺への復讐に燃えている。精霊達が活動できないのもあなたの仕業でしょう? また時間の無駄な事を」

「やはりあの若造の息子、着眼点はいい。お前の言う通り、精霊の活動を妨害する装置は私が作り上げた。ただこの装置はお前達への復讐では無く、私が生活する為の装置だ」

「生きる為?」

「精霊狩りと言う職業を知っているか?」

 

精霊狩り!? 最後にその言葉を聞いたのは、三幻魔とのデュエルの真っ最中に父さんが言っていたが、その職業の事は知っている。精霊が見える人間が、精霊と精霊が宿ったカードを盗み、同じく精霊が見える輩に高く売る。職業とは言わず、誘拐犯と言った方がいいだろう。

しかも厄介なのが、精霊を見える人間は少数なので、世間や警察も動こうとはしない。それ以前に話すら聞いてくれないだろう。

 

「私は精霊狩りと手を組んだ。その時精霊の動きを妨害するのが、今使っている装置の下位互換じゃ」

「ッツ! やっぱりあんたは父さんとは違う。研究者としてのレベルも低ければ、やる事のスケールも小さい」

 

人間としてはあんたの方がまだマシだがな、と心の中で付け加えておく。

 

「デュエルだ! 俺が勝ったらプロフェッサー・コブラの居場所を教え、装置を解除しろ!」

「私にデュエルを挑むとは、愚か者め! 長年の恨み、今ここで晴らす!」

「「デュエル!」」

「先攻は貰う、ドロー! アイシスを召喚!」

 

A1000・D1500

 

「カードを一枚伏せてターンエンド」

 

遊斗 モンスター1 伏せ1 手札4 LP4000

 

そっか・・・・。いつもはデュエルしている最中、場に出ている誰かが話しかけてくれるが、精霊がカードから出られないこの空間では誰も話しかけてはくれない。こんな状況になったのは、13年間デュエルをやって来て初めての出来事。

 

「私のターン、ドロー。異次元の生還者を召喚」

 

A1800・D200

 

薄汚れた茶色いマントをはおった金色の髪の男戦士。このカードの効果を知らない人でも、除外ゾーンを異次元と例えていると知れば、自ずと効果が見えるだろう。

異次元の生還者の登場にゴクリと唾を飲み込む。このカード自体は決して強く無い、と言うよりコンボパーツなので今すぐその効果が発揮される事は無い。ただあるカード達が場に現れた時、非常に厄介なカードへと変化する。

 

「バトル。異次元の生還者でアイシスを攻撃」

「アイシスの効果発動。攻撃宣言時にデッキトップを三枚墓地へ送る。墓地へ送った中にモンスターがいれば、その枚数によって発動する効果が変わる。墓地へ送られたモンスターカードは二枚。よってアイシスは守備表示になる」

 

A1800 VS D1500

 

異次元の生還者は無言でマントの下に持っている大剣を取り出してアイシスに突進する。アイシスは爆薬を使い目くらましをし、その間に守備の体制を整えたが、異次元の生還者の一閃を防ぐ事はできなかった。

 

「アイシスが破壊された時、Asの収集を発動。デッキからレベル4以下のLSを特殊召喚する。来い、フェイト!」

 

A1800・D500

 

「カードを二枚伏せてターンエンド」

 

遊斗   モンスター1 伏せ0 手札4 LP4000

ツバイン モンスター1 伏せ2 手札3 LP4000

 

いつも通り凛々しくも可愛いフェイトの横顔だが、精霊がいないと思うと、どうにも安心できない。

っていつまでもみんなに甘えるな。いくら初めてだからって、いつもと同じ自分のデュエルをすればいいんだ。

 

「俺のターン、ドロー!」

「この瞬間罠発動、マクロコスモス。これにより墓地へ送られるカードは全て除外される」

 

ック、既にそのカードを引いていたのか・・・・。マクロコスモス。先程ツバインシュタイン博士が説明した通りの効果だ。墓地へ送られるカードが除外されるだけ。ただそれだけなのだが、それが非常に強力であり、アマチュアからプロまでこのカードを苦手とする人間は多い。

そもそもデュエルモンスターズは墓地から発動する効果や、墓地のカードを活かすカードが非常に多く、上級者からは第二の手札とも言われている。そのカード一枚だけで、動きが完全に停止するデッキもある程、墓地は重要なものになりつつある。

 

「だが既に墓地にいるモンスターの効果は防げない。墓地のギンガの効果発動! 墓地に存在するこのカードとスバルをゲームから除外する事で、融合デッキからレスキューレンジャー・スバルを特殊召喚する」

 

LSレスキューレンジャー・スバル ☆6/地/機械/A2000・D1500

 

機動六課から更に数年後の時が経ったのか、15歳だった少女はすっかりと一人前の女性としての顔つきになっている。ただ顔や体つき以外は大きく変わって点は無い。せっかく初めての出番なのに、会話できないのは非常に残念だ。

 

「スバルが特殊召喚に成功した時、フィールド上のカードにLCを一つ乗せる事が出来る。自身に乗せる」

 

LCスバル0→1

 

「そしてスバルのLCを取り除き、デッキからアルフを特殊召喚。場のフェイトとアルフを融合! 来い、黒騎士フェイト・テスタロッサ・ハラオウン!」

 

A2800・D500

 

「フェイトさんに闇の書を装備」

 

フェイトA2800→A3100

 

正直な所アインスを呼べるかどうかはかなり微妙だ。マクロコスモスと異次元の生還者がいる以上、毎ターン異次元の生還者は蘇ってくる。二人の攻撃が通ればこれで勝ちだが、果たしてそう上手く行くか・・・・。

 

「バトル! フェイトさんで異次元の生還者を攻撃! 異次元の生還者はフェイトさんの目の前にいる。よって攻撃力700アップ!」

『トライデントスマッシャー!』

 

フェイトA3100→A3800 VS A1800

 

闇の書の使い方を知らないフェイトさんにとって、闇の書は正直邪魔な物なのだろう。ぞんざいに扱いはしない物の、闇の書を活かした攻撃もしない。黄色の激流によって破壊された異次元の生還者は、マクロコスモスの効果により破壊されずゲームから除外される。

 

ツバインLP4000→2000

LC闇の書0→1

 

「戦闘ダメージを受けた時、ダメージ・コンデンサーを発動。手札一枚を捨て、受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つモンスター一体をデッキから攻撃表示で特殊召喚する。異次元の女戦士を攻撃表示で特殊召喚」

 

A1500・D1600

 

異次元の女戦士。言わずと知れた優秀な下級モンスターだ。下級モンスターと1:1交換されるのは癪だが、フェイトさんを除外されると辛いし、戦闘ダメージを与えられる攻撃表示の内に破壊しておきたい。

 

「スバルで異次元の女戦士を攻撃! スバルが攻撃する時、自分フィールド上のLCの数×100攻撃力を上げる」

『ディバインバスター!』

 

スバルA2000→A2100 VS A1500

 

実際にフィールドにいるスバルのディバインバスターを見るのは初めてだ。異次元の女戦士の元までマッハキャリバーの機動力を活かして接近したスバルは、ほぼ零距離と言う所で、異次元の女戦士にディバインバスターを放った。

青白い砲撃は女戦士を木っ端みじんにした筈だが、その特殊能力によりスバルまでも道連れになり、次元の彼方へと飛ばされる。

 

ツバインLP2000→1400

 

「カードを二枚伏せてターンエンド」

「エンドフェイズ、ゲームから除外された異次元の生還者と、異次元の偵察機を特殊召喚する」

 

A1800・D200

A800・D1200

 

見覚えの無い近未来的な機械。先程のダメージ・コンデンサーの時に捨てていたのだろう。少し説明するのが遅れたが、マクロコスモスが発動している状態で、墓地へ送る事がコストのカードは使用できない。先程ツバインが発動したダメージ・コンデンサーは捨てる事がコストなので、発動出来た訳だ。

 

遊斗   モンスター1 伏せ3 手札2 LP4000

ツバイン モンスター2 伏せ1 手札2 LP1400

 

「ドロー! 異次元の偵察機を生贄に、邪帝ガイウスを召喚!」

 

A2400・D1000

 

マクロコスモスに帝。次元帝とはガチガチのガチデッキだな。邪帝ガイウスは召喚と共に、自分の胸の前に手を持って来て手の間に闇の力を溜める。

 

「邪帝ガイウスが生贄召喚に成功した時、フィールド上のカード一枚を除外する。黒騎士フェイトを除外だ!」

「チェーンして速攻魔法次元震を発動! お互いのプレイヤーはそれぞれ一体ずつ相手フィールド上のカードを選択し、破壊する。俺はガイウスを選択」

「ッチ、黒騎士フェイトしか対象は居らん」

「更に次元震にチェーンして速攻魔法あの日のリボンを発動! LCを一つ取り除き、フェイトさんを融合デッキに戻し、融合デッキからなのはさんを特殊召喚する。闇の書のLCを取り除く」

 

LC闇の書1→0

 

「処理を行う。あの日のリボンの効果で融合デッキからなのはさんを特殊召喚し、次元震の効果でガイウスは破壊。次元震の効果で俺はデッキからリリィと次元断層を手札に加え、お前は一枚ドロー。ガイウスの効果対象はいなくなったので不発となる」

 

A1000・D3000

 

この一連の流れにより、破壊されたのはガイウス一枚だけ。だが同時に俺も一気に二枚の速攻魔法を使ってしまった。いくらなのはさんの守備が3000とは言え、やはり伏せが無いのは心配だ。

 

「カードを二枚伏せてターンエンドじゃ。エンドフェイズ、異次元の偵察機が特殊召喚される」

 

遊斗   モンスター1 伏せ0 手札4 LP4000

ツバイン モンスター2 伏せ2 手札1 LP1400

 

「俺のターン、ドロー! なのはさんの効果発動。デッキからクリスを手札に加える。リリィを召喚し、効果でデッキから銀十字を手札に加える」

 

AD500

 

「手札の次元断層を捨て、デッキからトーマを特殊召喚する。場のリリィとトーマを融合! 来い、リアクトエンゲージ-トーマ! 効果でLCを乗せる」

 

LCトーマ1

 

「銀十字をトーマに装備」

 

ツバインシュタインの伏せカードが発動される気配が無い。やはりライフが少ないから守りのカードを入れているのか? どっちにしても攻撃するチャンスと言う事には変わりない。

 

「更にフィールドになのはさんがいる時、LCを一つ取り除く事で手札のヴィヴィオは特殊召喚できる」

 

LCトーマ1→0

A1300・D1500

 

「そしてヴィヴィオがいる時、クリスは手札から特殊召喚できる。特殊召喚成功時、クリスの効果でトーマにLCを置く」

 

LCトーマ0→1

AD500

 

「場のヴィヴィオとクリスを融合! 来い、カウンターヒッター-高町ヴィヴィオ!」

 

A2300・D2000

 

「バトル! トーマで異次元の偵察機を攻撃!」

「攻撃宣言時、攻撃の無力化を発動! バトルフェイズを終了させる!」

 

トーマが放ったシルバーハンマーは、異次元の偵察機の前に現れたグニャグニャと螺旋状に動くバリアによって防がれる。そのバリアは時空が乱し、バトルフェイズを強制終了させる。

 

「なのはさんを守備表示に変更。カードを一枚伏せてターンエンドだ」

 

遊斗   モンスター3 伏せ2 手札1 LP4000

ツバイン モンスター2 伏せ2 手札1 LP1400

 

「私のターン、ドロー! カオス・グリードを発動。カードが四枚以上除外されており、自分の墓地にカードが存在しない場合、デッキから二枚ドローする。異次元の生還者を生贄に氷帝メビウスを召喚!」

 

A2400・D1000

 

氷帝メビウスか。こいつと雷帝ザボルグが余りいい思い出が無い。知っての通り、二年生の時の美寿知の部下、氷丸と雷丸とのデュエルで苦しめられ、あまつさえビルの中を真っ逆様に落ちて行ったからな。

 

「メビウスの効果。生贄召喚時、魔法・罠を二枚まで破壊できる。銀十字と伏せカードを破壊する!」

「トーマの効果発動! LCを取り除き、相手モンスターの攻守を2000下げる!」

 

自らの力で氷の槍を形成したメビウスは、二本の槍を投擲してトーマが持っている銀十字と俺の足元に存在する伏せカードを貫通して破壊した。

だがトーマも氷の槍が投げられたと同時に、メビウスと異次元の偵察機に向けて二発の弾丸を発射。戦力を根こそぎ奪う。

 

メビウスA2400・D1000→A400・D0

偵察機A800・D1200→A0・D0

 

「罠発動、血の代償! ライフを500払い通常召喚を行う。氷帝メビウスを生贄に、雷帝ザボルグを召喚! 効果でトーマを破壊する!」

 

ツバインLP1400→900

A2400・D1000

 

邪帝ガイウスと同じように胸の前に両手を持って来たザボルグは、手の間に雷のエネルギーを溜めてトーマに放出する。トラウマが蘇るものの、結局はガイウスの劣化であり、どうにも緊張感が出ない。同じくガイウスの劣化であるグランマーグは岩石族と言う事を活かし、投入される事も決して珍しくないのだが。

 

「守備封じを発動。なのはの表示形式を攻撃表示にする」

 

しゅ、守備封じって・・・・。どう考えてもエネミーコントローラーの下位互換。いや、一応裏側守備表示のカードを攻撃表示に出来る利点があるのか。

 

「バトルじゃ! ザボルグでなのはを攻撃!」

 

A2400 VS A1000

 

ザボルグの放つ雷の電圧に、なのはさんは耐えきれずに破壊されてしまったけど、なのはさんのおかげで大量展開が出来た。お勤めご苦労様です。

 

遊斗LP4000→2600

 

「異次元の偵察機を守備表示に変更し、ターンエンド。エンドフェイズに異次元の生還者を守備表示で特殊召喚する」

 

偵察機A0・D0→A800・D1200

 

遊斗   モンスター1 伏せ0 手札1 LP2600

ツバイン モンスター3 伏せ2 手札0 LP900

 

いくら相手のライフが1000以下でフィニッシュも目の前まで来ている。だがマクロコスモスの所為で思う様に動けない。そろそろマクロコスモスを破壊しないと、後々危険な事になるかもしれない。

 

「ドロー! よしっ、イクスを通常召喚! 効果でデッキからマリアージュを特殊召喚する」

 

AD500

A1700・D1200

 

「バトル! マリアージュで異次元の生還者を攻撃!」

無限の武器(ウンエントリッヒカイト・アームズ)

 

A1700 VS D200

 

マリアージュは腕を超巨大なガトリングガンへと変化させ、理不尽なまでの弾丸の雨で異次元の生還者を再び異次元へと撃ち落とす。更にその異能の力で、異次元の生還者の欠片を自らの分身として出現させる。

 

「マリアージュが相手モンスターを戦闘で破壊した時、属性・種族・攻守・効果が同じのトークンを特殊召喚する。マリアージュトークンで異次元の偵察機を攻撃!」

「ッチ、守備表示が仇となったか!」

 

A1700 VS D1200

 

「再びマリアージュトークンを特殊召喚。魔法・罠ゾーンにアリサを置く。そしてアリサの効果で、マリアージュトークンを効果の対象にし、マリアージュトークンの効果が発動する。このカードが効果の対象になった時、自壊し、相手フィールド上のカード一枚を破壊する。マクロコスモスを破壊だ!」

 

マリアージュは自らの体を燃焼液に変化させながら、ツバインシュタイン博士の足元にあるマクロコスモスのカードに接近し、そのカードに触れると同時に自爆した。これが普通のデュエルで無かったら間違いなくツバインシュタイン博士も巻き沿いをくらっていただろう。

 

「ターンエンドだ」

「エンドフェイズ、異次元の生還者と偵察機を特殊召喚する」

 

だがその二枚のカードも、マクロコスモスの破壊と共にこれ以上の蘇生は不可能。仮に再び、マクロコスモスを発動したとしても、今のツバインシュタイン博士の手札は0。

 

遊斗   モンスター4 伏せ2 手札0 LP2600

ツバイン モンスター3 伏せ1 手札0 LP900

 

「流石あの男の息子、多少は腕が立つようだ」

「この状況でそんな強がりが聞けるとは」

「ふん! 私のターン、ドロー! サイバー・ヴァリーを召喚!」

 

AD0

 

攻守0だが、レベル1で三つも効果を持っているサイバーモンスターで、サイバー流の人間が買い占める所為で高額になっているカード。人生滅茶苦茶と言っておきながら、結構設けている様だ。

 

「サイバー・ヴァリーの第二の効果。このカードと異次元の偵察機を除外して二枚ドロー! バトルじゃ! ザボルグと異次元の生還者でマリアージュとマリアージュトークンを攻撃!」

 

A2400 VS A1700

A1800 VS A1700

 

ザボルグは馬鹿の一つ覚えの様に同じポーズで雷を放ち、異次元の生還者は相変わらず音も立てずにマリアージュに接近し、マントの下の大剣を振るいマリアージュを切断する。

二体のマリアージュが破壊された衝撃が、プレイヤーである俺に襲い掛かる。

 

遊斗LP2600→1800

 

「クッ」

「ターンエンド。エンドフェイズ、異次元の偵察機を特殊召喚する」

 

攻撃力800のモンスターを無防備な状態で晒したか。守りのカードを引けなかったのか、あるいは血の代償でカバーするつもりか・・・・。

 

遊斗   モンスター2 伏せ2 手札0 LP1800

ツバイン モンスター3 伏せ1 手札2 LP900

 

「ドロー! イクスの効果発動! 墓地のマリアージュを特殊召喚する」

「させん! 手札のD.D.クロウを発動。手札のこのカードを墓地へ捨て、マリアージュを除外する!」

 

手札誘発のモンスターかっ・・・・。マリアージュの特殊召喚を妨害したって事は、血の代償を破壊されたく無いと言う事。しかし相手の真意が分かった所で、俺が進むべき道は一つしかない。

 

「バトル! ヴィヴィオで異次元の偵察機を攻撃!」

「攻撃宣言時、血の代償の効果を発動! ライフを500払い、異次元の生還者、偵察機、ザボルグを生贄に、神獣王バルバロスを召喚!」

 

ツバインシュタインLP900→400

A3000・D1200

 

畜生! 三体生贄の時点でもしやと思っていたが、やはりそのカードか! 獣戦士族の王でもあったバルバロスの特殊効果が発動されてしまうが、俺に防ぐ手段は無い・・・・。

バルバロスはすぅと息を吸い、胸を膨らませた刹那、空気の振動を体で感じられる程の咆哮を放つ。神獣王の咆哮は破壊効果も秘めており、ヴィヴィオ、イクス、アリサはバリンと粉々になって破壊されてしまった。

 

「ひゃっひゃっひゃ。三体のモンスターを残しておいたのが仇となったな」

「だがデュエルは終わっていない! カードを一枚伏せてターンエンド!」

 

遊斗   モンスター0 伏せ1 手札0 LP1800

ツバイン モンスター1 伏せ1 手札1 LP400

 

これで奴がモンスターを引いたらかなり危険な状態になる。頼む、引かないでくれ! 引いても攻撃力の低いモンスターだ!

 

「ドロー! そんなハッタリが通用するかい。バトル! バルバロスでダイレクトアタック!」

「安直な攻撃で助かったよ! 罠発動ディフェンス・スクラム! 発動後俺のフィールドに可能な限り武装隊トークンを守備表示で特殊召喚する!」

 

AD500

 

レイジングハートのカノンモードを地味にした感じの簡易デバイスを持った武装隊員が、それぞれプロテクションを発動している状態で現れた。まあ容姿に付いても服装に付いても特に言う点も突っ込む点も無い。

 

「ムッ。ならばバルバロスで一体トークンを破壊する!」

 

A3000 VS D500

 

バルバロスは手に持った赤い巨大な槍を水平に構え、一人の武装隊員に突き刺す。プロテクションのおかげで僅かコンマ数秒程槍の進行を遅らせる事が出来たが、その程度。一人の武装隊員は槍に貫通されて破壊されてしまう。

さっきから、せっかく命を助けてくれた武装隊員の皆に失礼な説明だが、他に説明が思いつかないのだ。申し訳ない。

 

「サイバー・ヴァリーを召喚し、ターンエンド」

「エンドフェイズ時、ディフェンス・スクラムの効果で武装隊トークンは破壊され、この効果で破壊された枚数以下のレベルを持つLSを手札に加える。アイシスを手札に」

 

遊斗   モンスター0 伏せ0 手札1 LP1800

ツバイン モンスター2 伏せ1 手札0 LP400

 

「ドロー! アイシスを攻撃表示で召喚。カードを一枚伏せてターンエンド」

 

A1000・D1500

 

「遂に策が無くなった様じゃの」

 

遊斗   モンスター1 伏せ1 手札0 LP1800

ツバイン モンスター2 伏せ1 手札0 LP400

 

「ドロー! 魂を喰らう者バズーを召喚!」

 

A1600・D900

 

身長は俺より低い程度だが、体積がかなり大きい紫の毛をした動物。体格はゴリラと言ったらイメージ出来るだろうが、顔は有名なトーテムポールの顔にそっくりだ。

 

「バズーの効果発動。墓地の偵察機とザボルグをゲームから除外し、攻撃力を600ポイントアップする!」

 

バズーA1600→A2200

 

ツバインシュタイン博士の墓地から二つの魂が人魂の様に飛んでくる。それを手でキャッチしたバズーは、無慈悲にもその魂を喰らい、自らの力へと変換させる。

 

「バトル! バズーでアイシスに攻撃!」

「アイシスの効果発動! デッキトップ三枚を墓地へ送る。墓地へ送られたモンスターは一枚、バズーの攻撃力を500上げる」

 

バズーA2200→A2700 VS A1000

 

先程喰った人魂の影響か、バズーの両手が黄金色に光る。アイシスに素早く突進したバズーは、黄金色の拳でアイシスを殴り飛ばす。バズーは狙っていたのか、アイシスが飛ばされた先には俺が居り、飛んでくるアイシスの背中をキャッチするが、かなりの勢いで飛ばされたのか、俺も後ろへ吹っ飛ぶ。

 

遊斗LP1800→100

 

「攻撃が通るとは計算外じゃ。だがどちらにしろこれで終わる。バルバロスでダイレクトアタック!」

 

A3000

 

「させるか! 墓地のフェイクシルエットの効果発動! このカードと墓地のティアナをゲームから除外し、バルバロスの攻撃を無効にする!」

「さっきの効果の時に墓地へ行っていたのか!?」

 

途中まで俺を標的にしていたバルバロスだが、少し離れた場所に現れた幻影の俺へと攻撃対象を変え、巨大な赤い槍で幻影の俺を突き刺した。いつ見ても自分と同じ幻影が破壊されるのはいい気分では無いが、そんな我が儘を言うくらいならデュエルを止めろって話だ。

 

「コンボカードが同時に墓地へ送られるなど、確率論的におかしい」

「デュエルは確立だけでどうこう出来るものじゃない。精霊の存在を知っているあんたならそれくらい分かる筈だ」

「この世は全て物理で解決できる! それが世界の決まりだ! サイバー・ヴァリーの効果でバズーをゲームから除外し二枚ドロー! カードを二枚伏せてターンエンド!」

 

遊斗   モンスター0 伏せ1 手札0 LP100

ツバイン モンスター3 伏せ3 手札0 LP400

 

やはり研究者だけあり、そう言う所だけは父さんと似ているな。カードを信じればカードが応えてくれる。非科学的で父さんが嫌いな言葉だ。

確かに非科学的だが、例え天地がひっくり返っても変わらない事実。それを今から証明してみせる!

 

「俺のターン、ドロー! 速攻魔法Asの回収を発動! 除外されたギンガとティアナを墓地へ送り、一枚ドロー! 墓地のギンガの効果発動! このカードとティアナをゲームから除外し、融合デッキからミラージュガンナー・ティアナを特殊召喚する!」

 

ミラージュガンナー・ティアナ ☆6/炎/魔法使い/A1500・D2000

 

スバルと同じで、六課時代のティアナが一段と大人の女性っぽくなった姿。あのお姉さんだった六課時代のティアナも、今は俺より年下になる。勿論活動時間と言うか、生きている年数的にはティアナの方が上だが。

 

「ティアナの効果発動! ゲームから除外されたLSを墓地へ戻し、戻したカードと同名の攻守0のトークンを特殊召喚する。フェイトを墓地へ戻し、トークンを特殊召喚!」

 

AD0

 

「だが攻守0では何もできない!」

「名前が重要なんだよ。リバースカードオープン、フォトンランサー! 右側の伏せカードを破壊する!」

 

流石にトークンのフェイトがフォトンランサーを放つのは不可能なので、表になったフォトンランサーのカードから一発の黄色の魔力弾がレーザーの如きスピードで発射される。肉眼でも微かにしか確認できないフォトンランサーは、俺が宣言した右側のカードを狙う。

 

「そのカードは選択されたカードはチェーン出来ないが、他のカードは発動できる。二枚目のリバースカードオープン、非常食。血の代償とミラーフォースを墓地へ送り、ライフを2000回復する!」

 

ツバインLP400→2400

 

この非常食により、ティアナで異次元の偵察機を攻撃しても自分のライフを0にする事は出来ない。そうツバイン博士は考えてあるだろうが、誰もティアナの効果が一ターンに一度しか使えないと言っていない。

 

「ティアナの効果発動! 除外されたなのはさんを墓地へ戻し、同名トークンを特殊召喚する!」

「なっ!? 二回効果を発動できるだと!?」

「もっとも、この効果を二回使ったターン、この効果で特殊召喚したトークンは融合素材に出来ない。だがさっきも言った通り、名前が大事なんだ! 場のなのはさんを生贄に、蒼穹の王・高町なのはを特殊召喚!」

 

AD2500

 

精霊の力を妨害する機械の影響下にある為か、いつもの様な衝撃が起こらなかったが、アニメーションは相変わらず派手で、ティアナのミニスカを容赦なく揺らしていた。中はスパッツだからか、精霊が宿って無いからか、本人は特に気にしていない。

 

「なのは・・・・様の効果発動! デッキのレイジングハートを墓地へ送り、そのまま装備。攻撃力を1500上げる!」

 

なのはA2500→A4000

 

「こ、攻撃力4000だと!?」

「フィニッシュだ! なのは様で異次元の偵察機を攻撃!」

『ディバインバスターエクステンション!』

 

A4000 VS A800

 

そのスレンダーな体から発射されたとは思えないほど、強大で破壊力がある桃色の砲撃。例えライフを回復しようと、圧倒的な火力で押せばいいと言わんばかりの超火力。異次元の偵察機程度の攻撃力では、なのは様の砲撃を僅かに弱める事しか出来ず、砲撃はツバインシュタイン博士へと突き進む。

 

「わ、私の完璧なデュエルがぁぁぁああ!」

 

ツバインLP2400→-800

 

ソリッドビジョンが消えると同時に、なのは様の砲撃の影響で地面に横たわっているツバインシュタイン博士の元へと歩く。

 

「言った通りプロフェッサー・コブラの場所を教え、装置を解除しろ」

「何を言っとる? それはお前が言っただけで私は一度も約束しておらん」

 

この後に及んでこの爺ッ! 精霊狩りと手を組んでるって事自体許せねぇのに、口約束を破る気か。

デュエリストとして、そして老人に手を上げたくなかったから我慢してきたが、相手がその気なら俺も行動に移ろう。

横になっているツバインシュタイン博士が着ている白衣の首元を掴み、数㎝だけ空に浮かせる。

 

「カハッ! ぐっ、暴力で脅す気か」

「あいにくこっちも急いでるんでね。出来ればプロフェッサー・コブラの場所を白状して、装置を停止する事を進める。俺もこの施設内全てを探索して、気絶した相手の体を探りたくない」

 

ツバインシュタイン博士を睨みつけ、そう脅した時だった。突然、重力が数倍になったと錯覚するほどに体が重くなり、体のエネルギーがどこかへ飛ばされる感覚を覚える。いつの間にか俺が感情的になっていたのか、すっかりデス・デュエルの事を忘れていた。

 

「ひゃっひゃ。最後の最後で爪が甘かったな。デス・デュエルの影響を受けた者は、どんなに鍛えていても数十分は行動でき・・・・ない・・・・」

 

まるで悪役が勝利を確信したかのような笑い声を上げたが、その笑い声も徐々に消えて行く。俺が未だにツバインシュタイン博士を上げた手を降ろさないからだ。

確かに体中が重くて気分が悪いが、軽い老人を持ち上げる程度の力は残っている。あの貧弱な父親とは違って、こっちは鍛えてるんでね。

 

「じゃあ俺はそれ以上に鍛えてるって事だな」

「ば、馬鹿な! そんな、ぐあっ!」

「十秒だけ時間を与える。10、9、8、7「わ、分かった、言う!」・・・・」

 

カウントダウンを止めてツバインシュタイン博士を地面へと降ろすが、両手を白衣から話さずに無言で見下ろす。

 

「プ、プロフェッサー・コブラの居場所は――」

 

肝心な部分を暴露する直前。突如ツバインシュタイン博士が、まるでエネルギーを奪われたかの如く、ガックリと項垂れて気を失う。紛れもないデス・デュエルの症状だ。

 

「まさかデス・ベルトが!? けど手首には・・・・」

 

デス・ベルトは付いていない。そう言おうとしたが、デュエルディスクの装着部分から赤いランプが微かに点滅している事に気付き、途中で言葉を区切る。おそらくデュエルディスクの方にデス・ベルトを組み込んでいたのだろう。ツバインシュタイン博士が不必要と思ってデュエルエナジーだけ奪った。そう考えるのが妥当か。

 

「ハァ・・・・しかも装置の制御装置らしきものも無いか・・・・。仕方ない、十代に連絡するか」

 

 




ツバインシュタイン博士たん(;´Д`)ハァハァ
流石に・・・・いや、世間は広いから・・・・。


融合の裁定についてはすいませんでした。切り札の召喚条件なのに気づくのが遅すぎですが、まあずっと気付かないよりましかな(苦笑)


さて、話を本編に戻して、結構ガチな次元帝です。
ただフリーでは面白くないし、大会で成績残すには展開が遅い。ある意味可哀そうなデッキ・・・・。


スカさんの所為で色々と出番を奪われたツバインシュタイン博士。まあ犯罪者じゃなくなったスカさんは相手が悪すぎる。はやてさんも、犯罪者じゃなかったら間違いなく歴史に残る天才。と言ってましたし。


今回は遂にギン姉と進化スバティアを出しました。これで最低限オリカにするカードは終わりました。あとは受け継がれる力と援護射撃を足して二で割った感じの罠を作ろうかと。




LSギンガ・ナカジマ ☆4/地/魔法使い/A1500・D1500
自分の墓地に「LSスバル・ナカジマ」または「LSティアナ・ランスター」が存在する場合、自分のメインフェイズに発動できる。このカードと上記のカードどちらか1枚をゲームから除外し、除外したモンスターのカード名が含まれるレベル6の融合モンスター1体を、融合デッキから融合召喚扱いとして特殊召喚する。


神薙様の案を参考にしました。

LSレスキューレンジャー・スバル ☆6/地/機械/A2000・D1500
「LSスバル・ナカジマ」+「LSティアナ・ランスター」
自分フィールド上に存在する上記のカードを墓地へ送った場合、融合デッキから特殊召喚できる。(「融合」魔法カードは必要としない)。
このカードが融合召喚に成功した時、自分フィールド上に表側表示で存在するカード1枚にLCを1つ置く事ができる。自分フィールド上に「ティアナ」と名のつくカードが表側表示で存在する時、このカードを除く、フィールド上の「LS」と名のつくモンスターの攻撃力を500ポイントアップする。
攻撃宣言時、フィールド上に存在するLCの数×100ポイントこのカードの攻撃力がアップする。


ミラージュガンナー・ティアナ ☆6/炎/魔法使い/A1500・D2000
「LSスバル・ナカジマ」+「LSティアナ・ランスター」
自分フィールド上に存在する上記のカードを墓地へ送った場合、融合デッキから特殊召喚できる。(「融合」魔法カードは必要としない)。
ゲームから除外されている「LS」と名のつくモンスターカードを1枚選択して発動する。選択したモンスターを墓地へ戻し、自分フィールド上にトークンを表側守備表示で特殊召喚する。(魔法使い族・炎・星1・攻/守0)
この効果は1ターンに2度まで使える。この効果を2回使用したターン、この効果で特殊召喚したトークンは融合素材にできない。また、この効果で特殊召喚したトークンは攻撃対象に選択された時、破壊される。


ドロップ様作

ディフェンス・スクラム 通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。「武装隊トークン」(魔法使い族・光・星1・攻/守500)を可能な限り、自分フィールド上に表側表示で特殊召喚する。
エンドフェイズ時フィールド上に存在する「武装隊トークン」は全て破壊され、破壊された枚数以下のレベルを持つ「LS」と名のつくモンスター1体を自分の墓地から手札に加える。


ドロップ様作

あの日のリボン 速攻魔法
自分フィールド上のLCを1つ取り除き発動する。自分フィールド上に表側表示で存在する「なのは」または「フェイト」と名の付くモンスター1体を選択し、デッキに戻す。デッキに戻したカードが「なのは」と名のつくモンスターの場合、戻したモンスターと同じレベルの「フェイト」と名のつくモンスターを、「フェイト」と名のつくモンスターの場合、戻したモンスターと同じレベルの「なのは」と名のつくモンスター1体を、召喚条件を無視して、デッキ・融合デッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン攻撃する事はできない。






まずはギン姉。
舐めプにならない進化+そこそろバランスが取れた条件。と言ったらこれしか思いつきませんでした。これだと手札のスバルを召喚しなくとも、効果を使った後に進化させる事ができますので、舐めプにはならないかと。ノーコスで上級召喚はどうかとも思ったのですが、コストを付ける程のものでもないと思いました。


大分前から要望が多かった進化スバルとティアナ。
二体とも墓地に揃えばノーコスで特殊召喚できるので、ステータスはさほど高くありません。
ただLCがあればスバルは上級の2400のラインを突破できます。ティアナもノーコスでトークンは強いかと。ただ防御に使えない様に工夫はしました。


ディフェンス・スクラム。
モブがうじゃうじゃ出てきて防衛を組む。典型的な負けフラグ(勝ちましたけど)
レベル3以下のモンスターがさほど強くないLSですので、出来れば四体は残して置きたいですね。ダメージ0や攻撃を無効ではなく、数で圧倒する守備カード。


あの日のリボン。
腐った作者が大好きな名場面。この発想はあったようでなかった!
つまり9歳なのはを戻せば9歳フェイトが。19歳フェイトさんを戻せば19歳なのはさんが。なのは様を戻せば雷フェイトさんがそれぞれ助けに来ると。このカードがアドバンテージを生む訳でもないのですが、追撃は強いのでそこだけは規制を。なのは様の後の雷フェイトさんは鬼畜。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。