ジークアクスがソドンのMSハンガーへと降り立った。
元々ジークアクスが格納されていたハンガーは修理の為に使用できないためにジークアクスはガンダムG3が搬入されていた別のハンガーへと格納されることになった。
ガンダムG3と持ち込まれた装備一式はグラナダへ向かうためにソドンのドック入りの作業と同時に降ろされており、ジークアクスのモニターに映るのはがらんどうになったハンガーだ。
機体の到着を待っていたメカニックに誘導されてジークアクスはハンガー内にある格納スペースに機体を固定させる。
機体の固定が完了するとジークアクスのコックピットハッチが解放される。
「久しぶりだなジョン」
コックピットからドラムバッグとスケボー、ハロ2体を抱えながら降りてきたジョンを見てメカニック達が声を掛ける。
ジョンとそう年が変わらない者もいれば、部長と同世代くらいのベテランがジョンを見て嬉しそうにしている。
「お久しぶりです。あれからどうでした?」
ソドンのメカニック達とジョンが会うのはデジタルマイクロカセット男の襲撃以来だ。
あの時、パスタのランチボックスで昼食を食べていたメンバーは皆無事だ。
「大騒ぎだったぜ。みんなバタバタしてさ、新兵の子は死にそうになってたよ」
「イズマに来てから暇な時と忙しい時の差が酷いんだよな。びっくりしたぜ、ジークアクスが出てった時は」
このメカニックチームの中で事態をある程度把握しているのはチーフくらいだろう。
ジークアクスの件についてはジョンは苦笑いを浮かべて濁すしかなかった。
そんなジョンを見てサブチーフは思い出したように言った。
「そうだ、シャリア中佐がお前に会いたがっていたよ」
そういうとサブチーフはMSハンガーの出入り口を指さす。
そこには奇妙な踊りをしているシャリアとジョンに手を振るコモリがいた。
ソドンのドック入りの作業が終わりソドンとケルゲレンの副艦長一同がラビアンローズの責任者へ挨拶に行っている間、ケルゲレンにアナハイムエレクトロニクスの社員2人が乗艦していた。
社員2人はおっちゃん直々にソドン内にある小さな会議室に案内されていた。
プロジェクターに映し出されたνガンダム…以前、ショッピングモールで引き渡していたニャアンが撮影していたビデオのデータを受け取っていたおっちゃんは社員2人に見せていた。
元映像と暗所で見えづらい箇所を補正した映像を同時に再生し終えるとおっちゃんは2人に向き合った。
「この映像の出所は電話で話した通りや、このνガンダムについての見解を聞かせてくれんか、コウ君とガトー君」
おっちゃんは目の前の2人、コウ・ウラキとアナベル・ガトーを見た。
2人はソドンの修理と新規装備の取り付けのためにラビアンローズに駐留していたが、同時におっちゃんからの呼び出しを受けてここにいる。
ケルゲレンもラビアンローズのお世話になることもあるので2人がここにいること自体は話している内容以外では不自然ではない。
「このMS、サイコミュを積んでますね。脚にタンクを取り付けない構造ですから軽キャノンの系譜を踏んでいるかなと」
「甘いぞウラキ。サイコミュを積んでいる見立てはいい。だが、節々を見る分には連邦とジオンの折中と見るべきだ。あっ失礼しました。武装はバルカン、ビームサーベル1本、左腕にウェポンラック、恐らくは予備のサーベルが入っていると見立てています」
「サイコミュを積んでいるので赤いガンダム…一昨日のイズマに出現した2機の赤いガンダムのようなビットを装備しているものと思われます」
「後はまともな設計者ならビームライフルとシールドは装備できます」
ワチャワチャと話すコウとガトーの話をメモしながらおっちゃんはプロジェクターに映し出されたνガンダムを見る。
νガンダムの左肩のAの字を見つめる。
「ガンダムを順当に進化させたMS、そう考えてええんか?」
ガトーは頷くが、コウは微妙な表情を浮かべる。
その表情を見ておっちゃんはコウの考えていることを何となく察した。
「コウ君、今のアナハイムでνガンダムを作れるかいな?」
コウは首を横に振った。ガトーも控えめながら頷く。
「…このレベルのMSを建造できるのはどんなに早くても10年はかかります」
「有り体にいえば、νガンダムはオーパーツそのものです」
2人はプロのエンジニアだ。
僅かな写真や動画だけでもその機体のおおよその性能を把握することができる。
そんなプロから見てもνガンダムという機体は異常なのだ。
「なるほどなぁ、このガンダム、未来から来たのかもしれんなぁ…あるいは過去から」
コウとガトーの幽霊を見たような表情を見て少し笑いながらテーブルに置いていた茶菓子、シャリアからもらっていたココアシガレットを一本かみ砕いて食べた。
「あまり驚かれないのですね?」
呑気なおっちゃんを見てガトーは訝しんだ。
「シャアのゼクノヴァだのイズマの件もあるやろ?世の中何が起こっても不思議じゃない」
コウとガトーは顔を合わせて互いに怪訝な顔になった。
目の前にいる気さくな人物が何故こうも平然としていられるかが分からなかった。
掘り下げが足りないと感じる主要人物
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ジョン・マフティー・マティックス
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アマテ・ユズリハ(マチュ)
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ニャアン
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シュウジ・イトウ
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シャリア・ブル
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シロウズ
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サンライズカネバン社長
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シイコ・スガイ