グラナダ基地に到着したジョンはシャリア達と別れて行動を取ることになった。
シャリア達はキシリア直々に出頭するように伝達が来ていた。
イズマコロニーからラビアンローズを経由してグラナダに来ていたジョン達よりも先にキシリアはパープルウィドウに乗艦して一足早くグラナダに帰還していた。
「キケロガを破壊した小型MSについてシャリアから直々に聞きたい」という訳らしいが、ジョンはシャリアがサイコミュを搭載したMAを破壊されたことを軍のトップから詰められるのではないかと心配になった。
ジョンから見ればシャリアは飄々とした変なおっさんだが、不思議と嫌悪感は湧かなかった。
そんなジョンの懸念を見透かしたようにシャリアはジョンが持ってきたスケボーに乗りながら答えた。
「ジオンは人手不足でしてね、私のような名パイロットをクビにする場合じゃないんですよ」
「人手不足ならなんで黒い三連星は辞めさせられたんですか?」
ジョンの言葉を聞いてコモリは新聞で政界進出を果たした黒い三連星の内の一人のスキャンダル記事が書かれていたことを思い出した。
その記事内で黒い三連星全員が除隊していたと書かれていたのだ。
ジョンとコモリの歩く速度に合わせてスケボーをプッシュするシャリアは周囲を見渡して言った。
「ある意味では大佐の影響かもしれません」
シャリアはそう言った後、スケボーを止めた。
スケボーを持ち上げて改めてジョンに押し付ける。
「ここはバイクが無いから足が無いでしょう。あなたにはスケボーが似合います」
「バイクのレンタルを頼んでいるで要らないです」
「いいからいいから」
ジョンとキシリアのスケボーの押し付け合いをコモリとハロ達は呆れながら見ていた。
押し付け合いの中でジョンはスケボーの背面に封筒が貼られていることに気付いた。
封筒にはわざわざ「ジョンくん江、ここに注目」と日本語で書かれていた。
イズマコロニーでは日本語が事実上の公用語だったのでジョンもマチュ程ではないがある程度は読み書きが出来る。
封筒の存在に気付いたジョンを見てシャリアも頷く。
「ジオンの道交法でも勉強するかな」
そう言うとジョンはスケボーを受け取った。
「グラナダにしか施行されてない法もありますからお気をつけて」
ジョンがスケボーを受け取ったことにコモリは疑問に思いつつも、自分達の今後が思いやられた。
『ジョン…ユズリハ部長からウチに電話があったZE』
グラナダに到着したことを伝えるために端末から電話したジョンは部長に開口一番にこう言われた。
トレーラーでバイオセンサー研究所に運ばれるガンダムを見届けたジョンは道中のバスの待ち時間で電話をしていた。
ジョンは電話の内容がすぐにわかった。
別れ話がタマキにも伝わったのだろう。
「内容は何となく分かります。マチ…娘さんの事ですよね」
『カップルの痴話喧嘩を職場に持ち込まないで欲しいんだZE」
あの別れ話、側から見れば痴話喧嘩なのかとジョンは軽くショックを受けた。
今生の別れの覚悟だったのに実際には1日も経たずに職場に電話が来るのだから今生も何もあったものではない。
『ユズリハ部長カンカンだったZE、娘を傷物にした癖に逃げるんじゃねーぞと言ってたZE』
『ソウダ ソウダ』
『ドッチカトイウト傷物ニサレタノハジョンダロウ』
部長の電話を聞いていたハロ達の話を聞きながらジョンは頭を抱えたくなった。
『ユズリハ部長、グラナダに乗り込んでくる勢いだったZE』
「マジかよ…」
電話の向こうで部長が胃薬を飲んでいるのがジョンにも伝わってきた。
『ジョン、頼むからこんな痴話喧嘩早く終わらせてくれYO』
それが出来たから苦労しない、とジョンは思った。
掘り下げが足りないと感じる主要人物
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ジョン・マフティー・マティックス
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アマテ・ユズリハ(マチュ)
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ニャアン
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シュウジ・イトウ
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シャリア・ブル
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シロウズ
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サンライズカネバン社長
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シイコ・スガイ