誤字報告ありがとうございます。
アマテ・ユズハリ→ アマテ・ユズリハに修正しました。
「アマテ…アマテ…」
愛媛みかんを思い浮かべてそうな表情を浮かべながら虚空を見つめるマチュを見て右隣の席に座っていた友人は声をかけた。
「今日ずっとそんな感じじゃん、どうしたの」
魂を重力に惹かれたようなマチュの表情を見て友人はいつものことかと思った。だが後5分後に始まる授業のことを考えるとマチュが心配になってきた。
次は世界史、それだけならいいがこの授業、面倒な先生が担当するのだ。マチュは口元を緩ませながら友人に目線を合わせた。
「ねぇどうやったら結婚できるかな」
「誰とするんだよ」
マチュとはそれなりの付き合いだから性格の良し悪しも分かるが、友人から見ればマチュは基本いい子だ。
だが、突拍子もない言動が多い。
スマホを壊されたら弁償のために壊した相手をどこまでも追ってくるだろうし、クランバトルもやりかねないし、男に惚れ込んで周囲に散々迷惑をかけた挙げ句の果てに指名手配されてもおかしくはない。
普通の少女ならありえないが、アマテ・ユズリハならありえるのだ。
時代が時代だったら引きこもりかかメンヘラになってるぞと時たまに警告するがマチュは意に介さずだ。
「まるでニュータイプね…」
ニュータイプは変な奴しかいないだろうという偏見と共にそれをニュータイプが聞けば異議申し立てをしてくるだろうと友人は思った。
正直、マチュがニュータイプだと言われても素直に信じられるような雰囲気を友人はマチュから感じ取っていた。
「とにかく早く現世に帰ってきて、次の先生、なんだっけジ工大(ジオン工科大学)から来た…」
その時、教室の前方にある扉が開いた。
「俺だ。待たせたな」
待ってねーよ、と教室にいる生徒の大半が思った。扉を閉めながら男性教師は言った。
「勉強できる奴は俺の話は聞き流していい。自分の勉強をしろ。勉強できない奴は俺の話を聞け。次のテストの出題場所を教えよう」
ヴィタリアーノ・パンカルディのド派手なネクタイが目立つ男性教師は鞄から
「黙示録0079」
「アウターガンダム」
「シャドーモセスの真実」
と書かれた書籍を取り出して教卓に置いた。
「宇宙世紀の始まりから今に至るまでの話だ。小テストは全部で50問、35点以上でクリアだ」
そういうと男は指パッチンした。すると黒板がモニターディスプレイへと姿を変えた。
「黒板とディスプレイのハイブリッドだ。近未来てのはいいもんだよな。…さて授業でも始めよっか。挨拶はいいよ」
疲れるぜ、とノートを開き動作の遅いタブレットを叩きながらマチュの友人は思った。
掘り下げが足りないと感じる主要人物
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ジョン・マフティー・マティックス
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アマテ・ユズリハ(マチュ)
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ニャアン
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シュウジ・イトウ
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シャリア・ブル
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シロウズ
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サンライズカネバン社長
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シイコ・スガイ