おっぱい大作戦   作:そらまめ

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8-8 舞い降りるエグザベ

ソドンは悲惨な状態になっていた。

武装は殆ど使えなくなった上にレーダーも破壊されて生き残ったレーダーも機能は半減してまともに戦えなくなった。

 

奇跡的に死人はいないが、それでも負傷者が複数出ており、通路に負傷者が並べられるような事態になった。

右舷のメインエンジンは生きているので航行能力は維持しているのが救いだろう。

サイコガンダムから距離を取りつつもソドンではどうにか戦闘に参加できないか試行錯誤していた。

メガ粒子砲は完全に破壊されており修理すらできない。

ミサイルは誘導できない。

機関砲は使えるが、機関砲が当たる距離まで近づけばサイコガンダムに攻撃される。

ジークアクスはどこに行ったのかも分からない。

 

完全に手詰まりだ。

 

だが、キシリアの危機にパープルウィンドウがイズマコロニー内に突入してエグザベと専用機のギャンを投入できたので何とかキシリアは守れそうだ。

レーザー通信で互いの状態を伝え合うとソドンの状態を聞いたパープルウィンドウ側はソドンの代わりに戦闘に参加しようとしたが、ソドン側から制止された。

 

光の翼を展開した未確認のMSの存在だ。

 

未確認のMS、アンノウン2とソドンでは便宜上呼ばれることになったMSはキケロガを撃墜して以降姿が見えない。

ミノフスキー粒子が多少薄れてきたので無線通信とレーダーを駆使してソドンは生き残ったレーダーで何とかアンノウン2を探していた。

 

この状況下でソドンが襲われたらどうしようもない。

ソドンを救ってくれた放熱板のような物のようなよく分からない存在がイズマを覆っている。

自衛のためにソドンのクルーは一計を案じた。

よく考えると、この状況下で唯一まともに使用できる戦力が残っていた。

 

 

 

ガンダムG3は艦橋に近い左舷部に立って頭部センサーで周囲を見渡していた。

ラウンドムーバを装着し、ジークアクスのビームライフルと対ビームシールドを装備しての警戒態勢だ。

ビームライフルが使用できたのは偶然だ。

ガンダムに搭載されているインストーラーデバイスで使用可能な上に、ラウンドムーバに搭載されている2基の核融合炉が合わさった出力、規格が合っていたのでたまたま使用することが出来た。

『コモリ少尉、そっちのセンサーにアンノウン2の感度は?』

「全くありません」

ガンダムにはバイオセンサーが搭載されている。

バイオセンサーはサイコミュの一種ではあるが別にニュータイプ専用のシステムではない。

だがソドンクルーの認識不足でサイコミュという言葉が先走った。

ソドンの中でニュータイプはシャリアとエグザベしかいない。

その両者がいない以上、それっぽい人を乗せるしかない。

シャリアとエグザベの近くにいてニュータイプっぽい人がいる。

その結果として

「私はパイロットじゃないのに…」

コモリがガンダムに乗ることになった。

 

 

 

屋上にサイコガンダムがよじ登ってきた。

ホテルを揺らしながら迫るサイコガンダムにキシリアは身構えた。

ナガラ衆はあくまでキシリアの生存については保証しない。

エコーズを殺したのも彼らの利を優先した結果だ。

「どうするかな」

ソドンはナガラ衆によって追い返されて救ってくれる者はいない。

サイコガンダムが顔を上げてくる。

顔がない顔とキシリアと目が合う。

 

その時だった。

屋上に何かが降ってくる。

「間に合った」

その大きな白い背中を見てキシリアは安堵した。

スラスターで衝撃を殺しながら白い巨人はキシリアの前に立った。

『キシリア様!!』

エグザベの声を聞いたキシリアは嬉しそうに言った。

 

「舞い降りる剣だ」

 

ハクジを構えたギャンはサイコガンダムに向き合う。

互いににらみ合うが、サイコガンダムの頭部に向かって突如として有線ミサイルが飛んできた。

予想外な所からの奇襲を受けたサイコガンダムは思わずのけ反る。

「大丈夫かドゥー!?」

ゲーツは動揺しながらもハンブラビを旋回させて周囲を調べる。

護衛も兼ねたハンブラビなのに護衛すら出来ていない。

『ゲーツ・キャパ中尉』

どこからか声が聞こえてくる。

その声が男の物だと思った瞬間、強い衝撃がゲーツを襲う。

「うわっ」

何かに蹴り落されたようにハンブラビは落下していく。

落下しながらもゲーツは見た。

蒼いMSがサイコガンダムの頭上で仁王立ちしている姿があった。

 

『久しぶりだな、エグザベ少尉』

Hi-MD男はギャンの姿を満足げに見つめる。

「アンノウン1…」

『君と戦いたくて待っていたぞ。ソドンを決戦のバトルフィールドにする案も没になったからな』

Hi-MD男は両側の太腿から2本のビームサーベルを取り出してピンクの刀身を展開した。

 

突然現れた蒼いMSに驚いたドゥーはサイコガンダムの頭部を振り回して蒼いMSを払おうとする。

「お前何なんだよ!!」

『お前だのアンノウン1だの言われてきたが、ちゃんと名前で呼んでほしいな』

Hi-MD男はバーニアを吹かしてサイコガンダムの頭部から飛び降りてギャンに迫る。

エグザベはハクジを構えて突っ込む。

『ブルーディスティニー、その1号機だ!!』

ハクジからビームを展開しブルーディステニーのビームサーベルと干渉しあう。

「まずい!?」

メガ粒子が近くのキシリアに当たらないかエグザベは気に掛ける。

幸いにもキシリアとエグザベ達の距離が離れているので当たってはいないが、ここでは狭すぎる。

この状況下、エグザベは圧倒的に不利だ。

掘り下げが足りないと感じる主要人物

  • ジョン・マフティー・マティックス
  • アマテ・ユズリハ(マチュ)
  • ニャアン
  • シュウジ・イトウ
  • シャリア・ブル
  • シロウズ
  • サンライズカネバン社長
  • シイコ・スガイ
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