ハイバリーハウス学園の校舎にスクラップになった軍警のMS-06が突っ込んでいた。
サイコガンダムの攻撃で制御不能になりそのまま校舎に激突し、パイロットは辛うじて脱出していた。
激突の際に関節部の故障によりMS-06の手首が回転したままになっているが、パイロットがいない以上、回り続ける手首を止める者はいない。
避難警報が出ていることに加え、元々休日だったこともありハイバリーハウス学園には人影などないはずだった。
だが、手首が回り続けるMS-06の前にハイバリーハウス学園の制服を着た生徒が立っていた。
無表情のままMS-06を眺める少女は後ろに虹色の水着の女性が立っていることに気付き、振り向かないまま口を開いた。
「何故ファンネルを使ったんですか?」
『ソドン撃沈は作戦にはないわ、あくまで追い払うだけ、あの子達はハッスルしすぎなの、おかげで王子の誘拐計画も没になったから長老はカンカンよ』
やれやれ、と言いたげな虹色の水着の女性は思念で少女に語りかける。
「王子のOPPAI-SENSEは覚醒しました。後は鉄の棺の王の身体が復活するのを待つだけです」
『イオマヌグッソの完成も、でしょ』
「完成は5ヶ月後、12月です。クリスマスまでには間に合います」
『キリストは待ってくれるかしら?』
少女は後ろを振り返る。
そこには白と黒のツートンカラーのガンダムタイプが立っていた。
背中には放熱板のような物を背負っている。
『この5ヶ月の間に王子を鍛えないと負けるわ。棺の王が勝ったら世界は終わってしまう』
「νガンダムでは無理なのですか?」
『コズミックイラの怪物を倒せるのはコズミックイラの勇者だけよ』
少女の後ろに立つνガンダムは座礁したサイコガンダムを一瞥した後、手首を回し続けるMS-06の前へと歩いていく。
νガンダムは左腕にある予備ビームサーベルを引き抜くとビームの刃を形成した。
流れるような勢いで予備ビームサーベルを使って回り続ける手首を切った。
切られた直後は勢いのまま暴れ続けていた手首はやがて力無くグラウンドの片隅で止まった。
切られた手首の前までνガンダムが歩き、それを右マニュピレーターで持つと切られたMS-06の前まで歩いて行った。
νガンダムの右マニュピレーターは切られたMS-06の手首をMS-06の胴体の上にゆっくりと置いた。
『時の流れを断罪することは誰にも出来ない。なのにナガラとナガラ衆は時の流れを捻じ曲げている』
「シャロンの薔薇もいつかは断罪される…』
『それはとても悲しいことよ』
予備のビームサーベルを左腕に収納するとνガンダムの姿がいきなり消滅した。
νガンダムが立っていた足元に虹色の水着の女性が立っている。
その手には椿の花束を持っていた。
見たことがないガンダムの活躍をコモリは見ていた。
何も無い空間から飛び出して宙を漂うようにコモリはその世界を見つめる。
コモリの中にそのことに対する違和感は不思議と持たなかった。
バイオセンサーが見せる夢のような光景だ。
そのガンダムはある時は巨砲を持ち、ある時は大剣を持ち、ある時は大きな翼を持って敵に立ち向かう。
白を主体としたカラーリングはかつての赤いガンダムがシャアに奪取される前のトリコロールの色合いに似ている。
そのガンダムの名前はストライクというらしい。
ストライクは戦い続ける。
コロニーから宇宙へ、宇宙から地球へ…
掘り下げが足りないと感じる主要人物
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ジョン・マフティー・マティックス
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アマテ・ユズリハ(マチュ)
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ニャアン
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シュウジ・イトウ
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シャリア・ブル
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シロウズ
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サンライズカネバン社長
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シイコ・スガイ