異世界に転生した私は、配信しながら地球に里帰りしたが、皆が構ってくるので困ってます 作:さくさくほろほろ
ということで特別SSです
ただの思い出話なので本編とはあまり関係がないです
…え?なんで2つ目の前書きでこんなの書いてるんだって?
こっちが選ばれると思ってまで持って準備してたやつだからだけど?
ある日、
「ねえヨカ、あの精霊様?って人とケンカしたことないの?」
「ケンカ?あるよ?」
まあ大抵私が負けるんだけど
「えー…じゃあ、家出は?」
「…一回だけ」
…うん、あの時以来、私は家出をしていない。
ちょうどいい、そのころについて軽く話そう
「エラの馬鹿!もう知らない!」
「ちょ、ちょっとヨカ待ちなさい!」
はじめはちょっとした喧嘩だった。
今でこそ落ち着いてる私とエラだったが、この世界に転生したころは険悪だった。
まあ、目が覚めていきなり自分を殺したのは私ですと言わんばかりの話*1をし、膨大な仕事を渡してくるやつなんか嫌いになるだろう。
というかなった。それも憎むほどに。
今でこそあの時のエラの気持ちもわかるが、当時の俺はそんなことも考えられなかっただろう。
「…エラの馬鹿…もう帰らない…」
俺はベモーラクランに無数にある木のうちの一つに軽く空洞を作り、そこの中に立てこもった。
少なくとも俺はもう帰るつもりもなかった。
だがこの森から出ることもまた、今の俺には不可能だった。
「そうだ…俺をサポートしてくれる存在…AIを作ろう…それでこの森から…」
思えばこの家出がなかったら、俺はエリスを作ることもなかっただろう。
「…ここはこうして…あ、間違えた。ここはこっち…」
AIを作るのは非常に難航した。
なぜなら『どうせ魔法もあるんだから
それでも、少しずつ完成に近づいていき…
【自動成長型AI、起動】
俺はエリスを作り上げることに成功した。
「…君の名前はエリス、よろしくね」
【かしこまりました、お母さま】
「お、お母さま?」
【違いましたか?人は生み出してくれた存在のうち、女性に向かってそういうものだとたった今学習したのですが…】*2
「ま、間違いじゃないけど…照れるなぁ」
それからの生活は楽しかった。
【マスター、近くに生命体の反応が】
「なんだろう…って、フォレストウルフ?」
【雑魚ですね】
「その通りだけどもう少し優しくいってあげて?」
「おやすみ、エリス」
【寝てしまわれるのですか?私は寂しいのですが】
「仕方ないなぁ…少しだけだよ?」
【ありがとうございます】
「…エリス」
【マスター、なぜ泣いているのですか?】
「…なんでもない」
【…そうですか】
【マスター、質問がございます】
「なに?」
【どうしてマスターは木の中で過ごされているのですか?】
「ギクッ」
【マースーター?】
「な、なんでもないよ?」
【…嘘をつくマスターは嫌いです】
「ちょ、エリス!?」
【つーん】
「は、話すから!話すから嫌いにならないで!」
【では話してください、はよ、はよ】
「容赦がないね…」
「…っていうわけなんだけど」
【マスター?バカなんですか?】
「ばっ…ちょっとエリスひどいよ!」
【ひどいのはマスターです。そんな飛び出し方をしたらその精霊様とやらは心配します。というかしてます】
「うっ…で、でも俺は…」
【はぁ〜…マスター、今すぐ帰りましょう】
「え!?」
【今すぐ帰って、心配をかけたことを誠心誠意謝りましょう】
「…でも」
【…お母さま、お願いです。まさか子供のお願いを聞いてくれないんですか?】
「…エリス」
【なんですか?】
「ずるいよ…でも、ありがと」
【…いえ、私はあなたのサポートをするための完璧で究極のAIですから】
そのあと、俺はエラの所に戻った
「…エラ、ごめんなさい」
「…ヨカ?い、生きてるんですよね?私が生み出した幻影じゃないですよね?」
「…うん」
「よかった…!」
「ちょ、エラ!?わぷっ」
「ごめんなさい…私が言いすぎました…仕事もお願いしすぎました…もうこれからは無茶させないので、こんなこと二度としないでください…!」*3
「わ、わかった…わかったから…!」
後にこの様子を見ていエリスから【家族というのはいいものですね】とからかわれたが、その時の俺は見ていて面白いほどうろたえていたらしい。
「…これが私の最初で最後の家出。それ以来けんかはするけど家出をしたことはない」
「なるほどねぇ…」
「…なにニヤニヤしてんの」
「いやー?愛されてるねーって思って」
「…そうかもね」
【めずらしいです、マスターがデレました】
「エ~リ~ス~?」
【緊急ログアウトします】
「あ!逃げた!」
「私もうれしいです…こんなにいい子に育って」
「…そもそもあの時はエラが十割悪いでしょ…ってなに勝手に人のゼリー食べてんの!怒るよ!」
「おっといけない、では失礼」
「コラー! 逃げるなー!」
今では私とエラは仲がいい。
たまに私のごはんや甘味を奪われるが、それでも私は
エラのことが大好きだ
みなさんのおかげでついにUA数が一万を突破することができました。
最初は黒歴史だったこの呪物を投稿しても大丈夫なのだろうか?と思っていましたがなんだかんだここまで来ることができました。
心より感謝を申し上げます
それにしてもおかしい…本編の二倍ほどの文字数でできてしまったぞ…なんで本編では文字数が少ないんだ…
解説
ヨカが木をくりぬいて作った仮拠点
じつはまだ存在する
今ではエラの酒置き場
作者
最近はメカブレイクでブイブイいわせてシャドバでヒンヒン言ってる