皇国の黎明 大日本連邦皇国召喚   作:星ノ河

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第9話 ロデニウス沖海戦

ロウリア軍が先行した『神通』に攻撃を加えたことを認識した彼らは、速やかに新たな指示を出す。

 

「『神通』に攻撃を受けた。これより、敵艦隊への攻撃を開始する。全艦は面舵30のまま前進、陣形を単縦陣に変更し、左砲戦で敵艦隊を撃滅する」

 

「対水上戦闘用意!主砲、三式弾装填!」

 

艦隊は『信濃』を先頭に、単縦陣に移行しながら主砲をロウリア軍に向ける。

下田の命を受け、『信濃』の主砲、副砲が、電子コンピューター演算に基づく自動照準により、その巨大な砲身を敵艦隊方面に向ける。

 

「目標補足、標準良し。いつでも撃てます!」

 

「総員衝撃に備え!」

 

甲板と艦内に警報が鳴り響き、乗組員は衝撃に備える。

 

『信濃』の巨大な50口径51cm三連装陽電子衝撃砲が動き出した光景を艦橋から眺めていたブルーアイは、まるで子供のように窓に張り付いていた。

 

「おお!砲が動いた!つまり攻撃するのか!」

 

すると、ブルーアイと共にいる乗員が通信を受け、彼の肩を叩き話しかけた。

 

「ブルーアイさん。もうすぐ攻撃が始まります。大きな音が鳴りますので、心構えの方をお願いします。それと、できれば耳を塞いで、口を開けておいて下さい」

 

「心構え……ですか?わかりました」

 

ブルーアイは疑問に思いながらも、手のひらで耳を抑え口を開けた。乗員はそれを確認すると、CICに通信を飛ばした。

 

 

「全艦。撃ちぃかたぁ始め!!」

 

砲術長の声が聞こえなくなると同時に、『信濃』の主砲、そして副砲から破壊が放たれた。

前方を進む帆船30隻あまりが、音が聞こえた直後に粉々に吹き飛んだ。

密集隊形にある他の船に、爆散した船の残骸や、人だった肉片が降り注ぐ。運が悪いものでは、引火した火矢用の油が撒き散らされ、付近の帆を燃やし航行不能にしていく。

 

『信濃』に続き、『摩耶』が、『鳥海』が、駆逐艦達も発砲する。

装甲が一切ない木造船には、20.3cm砲どころか12.7cm、なんなら8.8cmであってもオーバーキルであり、直撃を受けた船は粉々になる。

高い速射性を持つ自動装填装置により、3秒に1発という速度で砲弾が放たれる。

更に、今交戦しているのは5kmから4kmと近距離なため、優秀な管制装置を持つ日本艦隊にとっては、外すほうが難しく全てが直撃、命中弾であった。また、この近距離では70口径40mm機関砲やバルカン砲であっても射程距離に入る。放たれた弾は帆を破りマストを折り、船をハチの巣にする。

 

「なんなんだ!!一体何が起こっているんだ!」

 

轟音が鳴れば、味方の船が一隻、また一隻と砕かれ、海の藻屑となっていく。運良く生き残った兵士も、壊れた船の残骸が突き刺さり海に沈んでいく。

 

「あれは.....まさか魔導砲なのか!?しかもあんな速度で!」

 

経験したことのない凄まじい威力の攻撃に、船員全員が阿鼻叫喚となる。

 

「提督!!このまま一方的に攻撃を受けていれば全滅してしまいます!速やかに竜騎士団への航空支援攻撃の要請を!!」

 

「わかっている!通信士!我が艦隊の状況を報告し、可及的速やかに竜騎士団の支援を行うよう本軍に要請しろ!急げ!」

 

シャークンは半分錯乱したような状態で通信兵に指示を出す。

 

 

 

ロウリア王国 東部飛竜飛行場

 

クワ・トイネとの国境にほど近いここ東部飛行場。その非舗装の滑走路に多数のワイバーンが並べられていた。

プテラノドンと同じようにこの手の有翼生物は鳥と違い羽ばたきだけで上昇することは難しい。

ある程度滑空してから羽ばたくか、自分の脚で助走をつける、すなわち滑走路が必要なのだ。

 

「シャークン様率いる東方討伐艦隊より魔信です!”現在、敵主力艦隊と思われる船団と交戦中。敵は、強力な魔導兵器を使用し、我軍に損害多数、早急に航空支援を求める”だそうです!」

 

「ほう、敵主力か.....よろしい、ならば350騎全騎を出せ」

 

「しっ、しかしっ、先遣隊に150ほど分けてあるため、それでは本隊からワイバーンがいなくなってしまいます!」

 

そのことに対し、指揮所にいた兵士の一人が上司に問いかける。

 

「問題ない。相手が誰であれこの竜騎士団に敵うものはいない。ここで徹底的に敵勢力を叩き、我々の力を思い知らせ戦意を喪失させるのだ!それに、敵が強大であるのならば、なおさら逐次投入はすべきではない」

 

『第16飛竜隊、離陸せよ、離陸せよ。続いて第17飛竜隊は離陸準備」

 

そして、ロウリア竜騎士団総勢350騎が東の空に飛び立っていく。

その先に、一体何が待ち受けているかも知らないまま......

 

・・・・・・・・・+・・・・・・・・・

 

戦艦『信濃』CIC

 

CICの内部では、戦闘前の緊張感が時間と共に緩和しつつあった。

無理もない。何故なら、相手は数こそ膨大であるが所詮は大砲も装備していない中世の超旧式帆船。なんの損害も与えられない遠距離から、アウトレンジで一方的に攻撃できるのだ。

 

「はあ.......これじゃあ実弾を使う演習だな。いや、もはや演習にもならない」

 

「そうですね。大規模攻撃魔法なんかも使用される気配がありませんし.....」

 

前世界においては、戦況が崩壊しかねない大規模魔法の存在が確認されていた為、例え相手が帆船であっても気を抜かず警戒するようにしていた。しかし、一向にそういった魔法が使用される気配がないため、だんだんと空気が緩んでいくのは当然だった。

だが、オペレーターの言葉で、再度CICの空気が引き締まった。

 

「敵後方より敵味方不明機接近中!数、凡そ350!!」

 

発進した飛竜隊は、ステルス製も何もないため、直ぐに補足された。

CICのディスプレイの一つに、光点が徐々に接近してくる状況が映し出される。

 

「数だけなら第二次大戦並だな....」

 

下田はそれを見て唸り声を上げる。これが敵であることは、ロウリア艦隊の後方から接近してくることで確信している。この世界には中世文明のくせに通信ができる『魔力通信』なるものがあるので、それで大陸の本隊から応援を呼び寄せたのだろうと考えた。

 

「後方支援艦隊に航空隊の出撃命令を出し、上空にて敵騎を迎撃せよ!艦隊、対空戦闘用意!!」

 

阿良気の司令を受け、『信濃』率いる前衛艦隊から後方に50km程度離れたところに展開する後方支援艦隊の『出雲』と『姫路』では、艦内に格納されていたF3-震電IIやF8-零IIの機体が次々と甲板に上げられ、着々と発艦作業が行われる。

機体の最終確認が行われ、空対空ミサイルが搭載されていく。航海長が舵を切り35ノットに加速して、艦が風上に向けて航行する。

そして、上げられた機体にパイロットが搭乗し、機体をカタパルト射出位置にゆっくりと進ませる。

甲板員が前脚を接続し、折りたたまれていた主翼を展開させる。

管制員のハンドサインと同時にアフターバーナーを点火し、背後ではジェットブラストディフレクターが熱を上空に逸らす。そして、艦載機達は電磁カタパルトから勢いよく射出され、異世界の大空に飛び立った。

 

 

ロウリア東方討伐艦隊 旗艦『レバレース』

 

「くそ!こんなものが戦いであってたまるか!」

 

バリスタも火矢も届かない遠距離から一方的に攻撃をされ続ける状況に、海将シャークンは壁に拳を叩きつけながら叫んだ。既に艦隊の4分の1が沈められており、戦況は圧倒的にこちら側が不利であった。

すると、突如として日本艦隊からの砲撃が止んだ。

 

「日本艦隊めぇ....今度は何をするつもりだ.....」

 

シャークンは目を凝らし、敵が何をするのかを注視していた。

先程まで数多の同胞を蹴散らした巨大砲が、今度は上空に向けられていくのが見える。

それに疑問を浮かべると同時に、通信士がシャークンに駆け寄ってきた。

 

「提督!陸上部隊より応援として350騎のワイバーンを出撃させたと報告がありました!」

 

「なに!それは本当か!」

 

シャークンはこの絶望的な状況を打破できると確信し、さらなる命令を発した。

 

「よし!艦隊はワイバーンの攻撃開始と共に前進!敵がワイバーンに気を取られている内に一気に距離をつめるんだ!」

 

歓声が上がる。ロウリア艦隊の士気は、絶望の淵から鯉が滝登りをするかの如く回復した。

しかし、日本艦隊は既に先手を打っていた。

 

 

上空では、発艦した艦載機が悠々と空を飛び、迫りくる獲物を待ち構えていた。

 

「こちらアルフア。目標を補足。全部隊攻撃を開始せよ。Fox-2!」

 

「了解。攻撃を開始する。Fox-2!」

 

空対空ミサイルの射程圏内に入った瞬間、翼下から意気揚々とミサイルが発射された。

フレアもチャフもステルス性もないワイバーンにとって、それは死の宣告にほかならなかった。

 

 

所変わって飛行するロウリア王国軍竜騎士団。団長のアグラメウスは勝利を確信していた。海将シャークンからの要請で出撃したワイバーンは総勢350騎。ロウリア王国史上これほどの大戦力を向けたのは初めてだった。これほどの部隊であれば、クワ・トイネ公国どころか、列強国すらも打ち破れる気がした。

空を威風堂々と飛ぶ竜騎士団。だが、その自信は一瞬で潰える。

 

「ん?あれは何だ?」

 

目の良い竜騎士が真っ先に気づくと、他の竜騎士たちも気づきだす。だが、すでにもう遅い。

突如として飛来した黒い物体は、高速で竜騎士との距離を詰め、次の瞬間、隊前方を飛んでいた飛竜が轟音と爆炎に飲み込まれる。

 

「光の矢__」

 

彼らが叫んだ瞬間、一瞬にして味方の半数近くが爆発し、肉塊に加工されていく。何が起こったのかさえ理解できぬまま、次々と海に落とされていく。運よく避けられたとしても、光の矢はまるで自由意志を持っているかのように逃げるものを追跡し、振り切れずに火の玉となる。

 

「バカな!そんなバカな!!」

 

「光が追ってくる!!振り切れなっ_」

 

通信機から部下たちの悲痛な叫びが聞こえてくる。

苦楽を共にした仲間達が、戦友が、階級も戦績も関係なく、効率的に無慈悲に処理されていく。

彼らは近くに敵がいると考えてその姿を探したが、そんな姿はどこにもなくその間にも仲間たちは肉片となって海に落ちていく。

 

 

 

戦艦『信濃』CIC

 

「ミサイル、全弾命中。尚、目標は未だこちらに接近中です」

 

「敵はまだ諦めていないようだな」

 

上空でも戦闘の結果は、瞬時に『信濃』の対空レーダーが捉え、内容がCICに届けられた。

戦闘機隊の全空対空ミサイルを発射しても物量で勝る敵軍を全滅させるには至らず、80騎近くが未だに飛行中であった。

 

「航空隊の現状位置は」

 

「各部隊は予定された任務を終え、『出雲』及び『姫路』に帰投中です。既に現海域からは離脱しています」

 

「そうか、ならば残存部隊は対空攻撃で蹴散らしてやろう。主砲!月虹弾装填!対空戦闘用意!」

 

「了解!月虹弾装填!対空戦闘用意!」

 

砲術長が復唱をする。

対空用に開発された、燃料気化爆弾の一種である月虹弾は、炸裂位置周辺を超高温で文字通り焼き尽くす兵器である。

日本が誇る最強の対空砲弾が、再びその威力を世界に振るう時が来たのだ。

ワイバーンが来るロウリア艦隊方向の上空に砲を向ける。そして、しばらくもしない内に、空に黒い点が無数に現れるのが見えた。

 

「敵ワイバーン隊接近。距離3000」

 

「月虹弾、発射準備、及び射撃準備完了」

 

「わかった。......てぇぇぇぇぇ!!」

 

鼓膜を突き破るような大音響が鳴り響く。全てを焼き払う死の砲弾が、今新世界に放たれた。

 

 

 

ロウリア王国竜騎士団は、部隊の半数以上が壊滅した現状でも飛行を続けていた。

光の矢による攻撃で乱れた隊列も再編を終え、やがて遂に、見るからに巨大な船を多数従えた敵艦隊を視界に捉えた。

先程の光の矢の攻撃も、きっとあれら敵艦隊が行ったのだろう。

 

「あいつらが.....俺達の仲間を殺した.....っ」

 

敵は見たこともないほどに巨大であるが、たかが数隻。それに比べこちらは数は減らされたが、まだ80騎以上の数が残っている。

必ずや、仲間たちの仇を撃って敵を火だるまにしてやると意気込んだ。

 

「お前達!!敵は確かに規格外の大きさだが、数ではこちらのほうが圧倒的だ!!恐れるな!ロウリア王国、バンザイー----!!!」

 

竜騎士団は前方を進む『信濃』目掛けて突撃する。

だが、次の瞬間、巨大艦から光が放たれ、直後彼らは経験したことのない高温と衝撃を感じた。

異変を感じるまもなく、苦痛を感じる暇もなく、理解するよりも先にその身が焼き焦げる。

竜騎士団は一矢報いることもできず、何も無せないままこの世を去ったのだった。

 

 

「な、何がおきたというのだ.....」

 

旗艦となる船の上で、シャークンは唖然としていた。派遣された竜騎士団が空の彼方に見え始め、誰もが希望を宿して歓喜していた。だが、突然敵艦が爆発したと思ったら、上空で蒼く輝く火球が出現して、それら全てが竜騎士団を飲み込んでいったのだ。後に残ったのは、何もなく、竜騎士だった燃えカスが落ちてくるだけである。

 

「りゅ...竜騎士団全滅.......いや、消滅しました......」

 

その事実に、誰もが信じられずに、声を出すこともできない。ワイバーンを仕留められるのはワイバーンのみであり、船がワイバーンを撃ち落とすのは至難の技であると考えていたが、現実はその常識を非情にも叩き潰した。

 

「我々は......伝説の魔帝軍でも相手にしているのか.....」

 

海将シャークンは、悲壮な心境でつぶやく。彼の脚は震え、大粒の汗を流している。

 

「うわぁぁぁ!!また攻撃してきたぞ!!!」

 

日本艦隊は、停止していた攻撃を再開した。

今度は艦砲だけではなく、発艦したAHF14-朱雀も戦列に加わり、上空からバルカン砲やロケット砲の雨が降り注ぐ。

胴や甲板に穴が多数開いて船体が傾き、火矢用の油に松明の炎が引火して炎に包まれる。別の船は大質量の弾が打ち込まれて、破片すら残さず爆散する。

 

「畜生!化け物どもめ、あんなのに勝てる訳がねえ! クソがぁぁぁぁ!!!」

 

1隻、また1隻と時間を追うごとに信じられない速さで味方の船が撃沈されていく。

 

「駄目か.....」

 

シャークンは絶望していた。どうやっても、あの敵艦隊に勝てる方法が思い浮かばない。このままでは、部下の命をただいたずらに殺すだけである。しかし、降参して捕虜になったとしても、人とは思えない扱いをされるだけであろう。

彼らに残された選択は「撤退」ただ一つであった。

ロデニウス大陸の歴史上最大の大艦隊の2分の1を失っての大敗北。国に帰ったら敗戦の責任を追わされ処刑されるだろうし、歴史書には無能の将軍として名が残るだろう。しかし、部下をこれ以上無駄死にさせるわけにはいかない。

 

『全軍......撤退せよ。繰り返す、全軍撤退せよ』

 

魔力通信で撤退命令を下す。

これを合図に、船団は我先にと反転を開始し、急ぐがあまり他の船と激突するものもいた。

シャークンの乗る旗艦『レバレース』も撤退を開始しようとしたが、運悪く『鳥海』の放った主砲弾が船の中央を粉砕し、シャークンは海に投げ出された。

シャークンは、浮いていた木材に掴まり、漂流する。

海上を浮かびながら見た光景は、自分が乗った船が真っ二つに折れ、沈んでいく様子だった。

 

 

戦艦『信濃』艦内

 

「提督。敵は撤退を開始しました」

 

レーダーには、バラバラになりながらも日本艦隊から離れていくロウリア艦隊が映し出される。

 

「全艦、撃ち方やめ。海上に浮かんでいる生存者を救助せよ」

 

こうして、ロデニウス大陸の歴史を大きく動かすロデニウス沖海戦は集結した。

駆逐艦が先行し、生存者の救助にあたる。その中には、海将シャークンも含まれており、彼は『雪風』に収容された。

 

艦橋で戦いを観察していたブルーアイは、戦いの様子を見ていて興奮で体が震えていた。普通ならたった20隻で4400隻もの艦隊に勝のなど不可能に思えた。だが彼らはやってのけた。海面に浮かぶ数多の船だった木片が、それを何よりも証明していた。

 

「......だけど、これを報告しなければならないんだよな.....自分で見ても実感がわかないってのに、信じてくれるだろうか...」

 

ブルーアイは自分に課せられた任務を思い出して、胃が痛くなる感覚を覚えた。

 

 

 

・・・・・・・・・+・・・・・・・・・

 

同じ頃、数多の船を失い敗走するロウリア艦隊のある船の中で、パーパルディア皇国から派遣された観戦武官であるヴァルハルは布団を被って震えていた。彼の乗る船は船団の最後尾にいたことで運よく撃沈されなかった。

本国から彼に課せられた任務は、如何にしてクワ・トイネ公国を蹂躙するかを記録することだった。

蛮族に相応しいバリスタや火矢、切込みといった原始的方法でこれだけの数を揃えたらどうなるか、個人的にも興味もあった。

 

だが、現れた敵は彼の常識を覆すものだった。

帆船の速力を上げる「風神の涙」を使用した形跡が無いのに、圧倒的に速い。そもそも帆が無い。

そして何より、100門級戦列艦よりも巨大な船の甲板の上に大砲が置かれていた。

こんあ蛮地に大砲があることにも驚いたが、数門しか積んでいないことに疑問を覚える。

彼の常識では、大砲とはそう当たらないものだった。なかなかあてられないから、100門級の戦列艦が存在するのだ。

しかし敵の船は、3㎞以上離れているのにも関わらず、次々と命中させてきた。その上威力が強力であり、一撃で船が撃沈されるどころか、木っ端微塵に爆散している。

しかも敵の船は金属製らしい。我が方の戦列艦ですら、金属装甲を張っているのは一部だけで、大半は木造だというのに。

 

さらに驚くべきは、強烈な閃光によってワイバーンの波状攻撃を防ぎ、全滅させたことだ。皇国なら、ワイバーンは艦隊に随伴する竜母から発艦させたワイバーンで対抗する。我が国のワイバーンは性能もいいので、同数なら必ず勝つことができる。

そもそも大砲は空を飛ぶものに当たらない。それが常識だった。

しかし、敵は大砲から何かを打ち出し、一撃でワイバーンを消し飛ばしてしまった。

 

彼らは.....危険だ。

ヴァルハラは魔信により、見たことをありのままに本国に報告した。

 

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