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同日 14時00分
成歩堂法律事務所
あの裁判からまだ10分ほどしか経ってない。ギリギリではあったが何とか次につなぐことができた。次の裁判は、まだ見ぬ目撃者が見つかるかどうかにかかっている。この目撃者が何者なのか、ただの荒らしなのかただの目撃者なのか、はたまた「真犯人」なのか。今のうちに整理できるものは整理しないといけない。
「ナルホドくんこれからどうするの?」
「そうだね…まずもう一度アクアさんに話を聞こうかな。そのあとはもう一回事件の関係者に話を聞こうかな。」
「わかった!それじゃ行こう!」
僕とマヨイちゃんは荷物をまとめ留置所に向かった。
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同日 某時刻
留置所
再び留置所に向かうと昨日と同じような光景を見た後にアクアさんが向かいの格子の前に座った。
さてまず今日の裁判について聞いてみようか。
「あの今日の裁判どうでしたか?」
「生きた心地がしなかったわよ!危うく有罪になるところだったじゃない!」
「す……すみません…………」
指紋はあっても監視カメラは無いし、目撃者もウィズさん一人だったから証明する方法が無かったんだよな。ナイフにはアクアさんの指紋しかついてなかったてことは箱にも指紋は残してないだろう。この犯人はよほど用心深い、証明のしようが無かった。
「本当しっかりしてよね。私の有罪無罪は貴方にかかってるんだから!」
「安心してくださいアクアさん!ナルホドくんの依頼人はみんな通る道ですから!」
「そ、そんなことないよ!」
たぶん………………
確かに今日の裁判はギリギリすぎた。もっと正確性のある証拠を集めないと。でもな...いまいち事件の全貌が見えてこない。そのあたりも、もう一回聞いてみるか。
「事件当時の状況をもう一回教えてください。」
「分かったわ。私が路地裏に行ったとき既にあいつはすでに倒れていたわ。」
事件が起こったのはアクアさんが来るよりも前…当たり前のことか
「事件現場にいたとき他に誰かを見たりはしましたか?」
「うーん…覚えてないわ。多分いなかったと思うけど。」
ということはすでに逃げた後…僕の仮説が正しければアクアさんが来たのに気づいて逃げたはずだ。ならどこに逃げた?…表に出ればアクアさんと鉢合わせする、なら逃げた道は一つ路地裏…か。
「ナルホドくん何か分かった?」
「...まだ確証は持てないけどね。アクアさん他には?」
「そうねえ…」
アクアは指を顎に当てて考える。
「あ、そうそうあなた今日の裁判で木箱の話してたじゃない。」
「そうですね」
「あれあなたの言った通り私があそこにいたときは崩れてなっかたと思うわ。」
やっぱり、あの時誰かが事件現場に来て何かを探したんだ!あの辺りをもっと丁寧に調べたら何か新しい情報がつかめるかもしれない。
「ナルホドくんの推理当たってたね。」
「そうだね、あとは何のために箱を荒らしたかだよ。」
きっと、中に何もない木箱を荒らしたのには何か理由があるはずだ。その理由が何かわかれば何かが見えてくるはずだ。
「ありがとうございます。今からまた調査に行くので何か進展があったら来ます。」
「分かったわ、期待してるからね!」
成歩堂は立ち上がり、面会室のドアに手をかける。
「あ!ちょっと待って!」
アクアの声で成歩堂は立ち止まる。
「どうしました?」
アクアは一度、息を吸い込んでから話す。
「今、一つ思い出したんだけど、私があそこに行ったとき、まだあいつ生きてたのよね。」
アクアはとんでもないことを言い出した。真宵は眼を見開き、成歩堂は今の言葉を理解するのに数秒遅れる。ハッとし再び鉄格子にしがみつく。
「そ、そうなんですか!?その話を詳しく!」
「ちょ…ちょっと近い…」
「あ、すみません」
席につき、先ほどのアクアの話を聞く。
「あのとき、確かに生きてたのよあいつ。私、話したもの」
「でも初日の時は、すでに亡くなっていったって。」
「あの時はまだ記憶が曖昧だったのよ。」
…………いきなりの新事実だ。アクアさんが見つけたトラエゴさんはアクアさんが連れていかれた後も少しの間生きてた可能性がある。
「な、なんて言ってたんですか?」
「うーん…覚えてないわ」
「え?」
「酔ってたし、よく聞いてなっかたのよね」
そこ、一番重要なところだぞ…!!
…サイコ・ロックが現れないところを見ると隠しているわけじゃない。本当に忘れてしまっているようだ。
「何か、覚えてることはないんですか?」
「そうね…あ、そう言えばあいつにこれ渡されたわ。」
アクアはポケットからの一つの小箱を取り出す。
「これは?」
「わからないわ、酔っててよく聞いてなかったけど確か…「アクシズ教徒の…お前…だとしても…いまはお前に…頼る…。」とか言ってた気がするわね。」
鉄格子の間から箱を受け取って眺める
あれ?これただの箱じゃない。
アクアから受け取った箱はところどころスライドする…
「どうしたの成歩堂くん?」
「この箱、からくり箱になってるみたいだ。」
「からくり箱?」
「うん、決まった手順や特定の動作をやらないと中のものが取り出せない箱だよ。この中にはきっとトラエゴさんが何か伝えたいことが入ってるんじゃないかな?」
カチャカチャといじるがなかなか開かない。
「ナルホドくん私もやりたい!」
「マヨイちゃん、遊んでるわけじゃないんだけど…………」
「安心してナルホドくん私こういうの得意だから。」
「なら頼むよ。」
小箱を真宵ちゃんに預けた
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小箱
アクアがトラエゴから託された小箱。どうやら、からくり箱のようだ。
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「さて…ほかに何かありますか?」
「特にないわ。」
「では、僕たちは、そろそろ。」
「調査、期待してるわね!」
僕たちは面会室から出た
「ナルホドくん次はどこ行くの?」
真宵ちゃんがからくり箱をいじりながら聞いてくる。
「そうだな…………ウィズさんにもう一度会いに行って話でも聞こうかな。」
「なら早く行こうよ!善は急げだよ!」
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同日 某時刻
ウィズ魔道具店
店の扉を開けて入店する。そこには昨日ウィズさんの隣で証言していた仮面の男性が、エプロンを付けてせっせと何かしている。
確か、このお店の店員のバニルさんだったけ?
バニルさんは、こちらに気付いたのか声をかけてくる。
「へいら……おや?貴公達は、はったりと直感で戦う崖っぷち弁護士と特別な力を持ちながら十分に扱えない三流霊媒師ではないか。へいらしゃい!本日はどのようなご用件かな?」
「崖っぷち………………」
「三流………………」
バニルの辛辣な評価に傷つく二人。というかこの人なんでマヨイちゃんが霊媒師って知ってるんだ?
気を取り直してバニルに話しかける。
「今日は、ウィズさんに聞きたいことがあってきたんだす。」
「あのへっぽこ店主か。今、あの者には返品作業の手続きをさせていてな、今は対応できない。」
「そうなんですか…」
「代わりと言ってはなんだがこの私が貴公達の質問に受け答えてやろう。」
そう言えば、バニルさんも事件の目撃者の一人なんだよな。裁判では聞けなかったことを今のうちに聞いておくべきか。
「ならお願いします。」
「何でも聞くが良い。」
「では早速、あの日のことを教えてください。」
「うむ、あの日は裁判でも言った通り閉店後の整理をしていた。その後に叫び声が聞こえてな、この店を飛び出したらあの現場を見た…というわけだ。」
現場はこのお店の周辺、おかしい点は無いな。
「何か他に起こった、こととかは?」
「そうであるな…叫び声以外は特に聞いていないな。あ、争う声は聞こえた気がするぞ。」
「争う声?」
「そうであるな。帳簿をつけていて、文句でもいいに言ってやろうかとずっとイライラしていたのを覚えている。男女の声だった気がするな。」
男女が争う声…
「それはアクアさんのものでしたか?」
「わからぬな、あいにく男女の声としか判別できなかった。」
「そうですか…。」
男女の争う声…これは何か重要な意味があるのか?…。
今考えても仕方ない、ほかのことも聞いておこう。
「バニルさん、外にあるあの路地裏の箱について聞いていいですか?」
「貴殿が主張していたあの箱か。あの箱はあそこに放置してある空箱だ。強盗殺人であるのならあの箱の中身ではなく被害者のものを盗ろうとしたという発想には、なかなか驚かされたぞ?」
「事件の後、アクアさんが捕まった後、何か見てませんか?」
「見ていないないな。あの疫病神が捕まったあと、すぐにこの店に戻ったからな。そのあと特に何も違和感はなかったな」
「そうですか…………」
…………。見てないのか…。誰も目撃していないのだろう時間も時間だ、みんな寝静まっている。目撃者が少ないのも仕方ない。
「……そういえば、気になっていたのですがなんでそこまでアクアさんを目の敵にするんですか?」
その時、バニルさんがぴくっと動く。
「なぜ?なぜも何もあるか!あの疫病神の営業妨害の回数は数知れず!店に来ては買いもしない商品に触れては怖し!あわよくば浄化の魔法補使う始末!殺人で起訴されていなければ今頃、我が訴えておるわ!ぜぇ…………ぜぇ…………」
「お、落ち着いてくださいバニルさん。」
「すまない、少し気を取り乱した。」
アクアさん、結構やらかしてるんだな…………。
「だが、あやつの能力は本物だ、アークプリーストとして、あの一歩踏み出せない少年のパーティのメンバーとしても有名だ。」
「そうですか…………」
……。ここまで話を聞いたけど特に気になることもない。サイコ・ロックが出ないってことは隠してることはないみたいだな…。
成歩堂は顎に手を当てて考え込む。
するとバニルが口を開く
「悩んでいるな、弁護士よ」
「あ、そうですね…。なかなか捜査に進展がなくて。」
「そんな貴公達にいいものを紹介してやろう」
バニルは一本の瓶を持ってくる。茶色の小瓶の中には何かの液体が入っている。
「バニルさん、これは?」
「これは今の貴公達に必要なものだろう。名前は魔痕検査薬。中身は読んで字のごとく、魔法の痕跡を目に見えるようにするものだ。ポンコツ店主が無駄に買い込んだものでな、一般人がこんなもの使うわけがないだろうと思い、返品の手続きを寝させずにやらせていたのだが思わぬお客人ができたものだ」
確かめぐみんさんが言ってたな。
(よほどのもの、でなければ魔法を使った痕跡は消せません)
これがあれば何か事件の進捗につながるか?
「それじゃあ一本ください。」
「まいど!お値段一本一万エリスになります。」
「高!?」
「貴重な検査薬だ、仕方ないことだ。今ならこの吾輩の仮面の複製品もやろう。」
「それもらえるんですか!ナルホドくん買おうよ!」
これが欲しいのか?…………なんか不気味に感じるな…………。
「これでもこの仮面は人気なのだぞ?今ならこの特別な色の仮面を渡そう。皆に自慢できるぞ?」
「ナルホドくんあれほしいよ!」
一体、あれのどこが真宵ちゃんの琴線に触れているんだろうか…………。でも、大体価値観は日本と同じだから一本一万円か………………
調査に何らかの進展があるといいんだけど。
「どうぞ、代金です。」
「うむ、しっかり頂いた。これは貴公達のものだ。」
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魔痕検査薬
魔法の痕跡を調べられる検査薬。お値段一本一万エリス
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「やったー!!」
マヨイちゃんはすぐに仮面をつける。
「どうナルホドくん?似合ってる?」
なんだろう……。
妙にしっくりくるな。
「似合ってるよマヨイちゃん。」
「いい買い物したね!ナルホドくん!」
「そう?そうかも?」
この薬がどこまで情報をくれるかわからないけど使ってみる価値はあるかもしれない。
「マヨイちゃん、今から外に出て調査をしようか。」
「うん分かった!ありがとうバニルさん!」
「うむ、今後ともこの店をご贔屓に。」
2人は事件現場に向かった。
この物語のBGM作りたいな。追及とか尋問とかテーマ曲とか
次話投稿にすごい時間をかけた。これ年内に第一話終わるか?