睡眠しても疲れが取れなくて辛いです。誰か俺をショートスリーパーにしてください。
あけおめ、ハッピー・ニュー・イヤー!今年も元気にいきましょう!
……………
同日 某時刻
冒険者ギルド
………
成歩堂たちは冒険者ギルドを見渡すがあの3人の姿が見当たらない
「…あの三人は今、クエストに行ってるのかな?」
「そうみたいだね…」
まずいな…このままなんの収穫もないままだと明日の裁判なんの武器もなしで挑まないといけなくなる。
「…とりあえずもう一回周りを見てみようか」
「うん、わかった!」
2人はもう一度、周りを見てみる。
…アクアさんが飲んでたテーブルの周辺は綺麗に片付けられてる。さすがに2日も経てば片付けられるか。
視点を動かし、あらゆる角度から見てみる。
他に何か
…さすがにこれ以上証拠は残ってないか?
成歩堂は何か重要な証拠をつかむためにどこを調査すればいいかを考える。
「ねぇねぇナルホドくん!見てよ!」
その時、マヨイちゃんに声をかけられて振り向くと1枚の新聞の記事をでかでかと見せつける。
「それがどうしたの?」
「ほらここ!異世界の勇者たちまたも魔王軍を退けるだってさ!すごくない!?私たちも退けたいよ!ナルホドくん!異世界戦士トノサマンみたいにカッコよく決めてさ!」
…そんな危険なこと僕はごめんなんだけどな…
「マヨイちゃん、今はそんなことよりも事件の調査しようよ。」
「それにそれに!貴重なお宝展を王都でやるんだって!私行ってみたい!」
ぴょんぴょんと頭の、ちょんまげもぴょこぴょこと揺れる
「マヨイちゃん、僕たちはこの世界に遊びに来たわけじゃ…」
「でもさ、せっかくの異世界なんだから満喫していかない?」
せっかくの異世界…もし元の世界戻ったらもう二度とこんな経験は得られないかもしれない。いやいや戻れる保証はないし、わざわざ危険なこととか、帰ることをおろそかにするのは…でも…確かに…。
異世界…日本とは…地球とはまた違った世界…
「…しょうがないな、考えておくよ。」
「本当!やったあ!」
……………………………………………
新聞の記事
表面には、異世界の勇者たちの功績と近々王都で開かれるお宝展についての記事が載っている。裏面には2か月前の王都で起こった宝石強盗事件の犯人と宝石がいまだ行方不明ということが書いてある。
……………………………………………
新聞の記事を折りたたんで鞄にしまう。
さて…特にないけどただ待ってるってのも時間の無駄だよな…この後どうするべきなんだろう…
「なぁ、そこの青い服の兄ちゃん。ちょっといいか?」
誰かに声をかけられて振り向く。そこには赤と白を基調とした服に、赤い瞳のくすんだ金髪の男がいる。
「はい、どうしましたか?」
「あんた、今裁判中の殺人事件の弁護士の成歩堂だろ?もしかしてタンザ達を探してるのか?」
「…!はい!何か知ってるんですか?」
「タンザの野郎の心当たりわな」
「そうなんですか?…えっと…そう言えばあなたは?」
「おっと、自己紹介が遅れたな。俺はダスト、カズマ達とはちょっとした知り合いなんだ」
ダストが駆け寄り耳打ちする。
(そっちの女の子の方はついてこられると困るんだが…引き離してもらえるか?)
それに応じて成歩堂も小声で話す
(なんでですか?)
その質問を受けてダストは気まずそうに目をそらす
(あー…その、ここからは俺たち男性冒険者の楽園なんだ。だから…まぁ…それにそっちは子供だしな?)
その発言を聞いてこれから行くところが、子供が行くようなところでもなく、そして男の楽園と聞けばまぁ、だいたい予想をつく。
(…本当にそこにいるんですか?連れていきたいだけとかじゃないですのね?)
(ち、ちげぇよ!調査に協力ってやつさ、その代わりといっちゃなんだがシュワシュワを一杯奢ってくれたら連れてってやるよ。)
その発言を聞いて成歩堂は少し顔をしかめる。大事な資金をこんなことに使うのはいいことなのだろうか…というかこの情報はお金で買うほどのものなのだろうか………
「分かりました、すみません!シュワシュワ一杯この人に!」
そうギルドのウェイトレスに頼む
「話がわかるじゃねぇか!よし!交渉成立だ!」
「なになに、なんの話ししてたの?」
「え、あー…お前にはまだ早い話だ。」
「これから行くところは少し危ないところらしいからマヨイちゃんはここで待ってて。」
ダストはナイスと言いたげな表情で親指を立てる。
「えー!なにそれ!ズルい私も行きたい!」
…どうしたものか…きっとダストさんが言ってるのはキャバクラだ。そんなところにマヨイちゃんを連れていけない。
「何の話をしているのですか?」
そこには見覚えのある少女がやってくる。眼帯に赤い瞳。そして杖と大きい帽子
「めぐみんさん!どうしてここに?」
「アクアが、いない間にもクエストをしないとお金が稼げないのです。カズマとダクネスはクエストから帰ってきてそうそう調査をすると言って荷物を押し付けて行ったので、代わりに私がクエスト完了の報告に来たんです。」
「そうなんですか!お疲れ様です!」
その時ちょうどいいと思いめぐみんに話しかける。
「めぐみんさん、しばらくマヨイちゃんを預かってくれませんか?」
「おや?どうしてですか?」
「成歩堂は今から俺があるところに連れてくんだがそこは危ないからな真宵には留守番しててもらおうってわけだ。」
「危ないところ?ダスト、あなた成歩堂さんをどこに連れてく気ですか?」
「え、あー…」
「そこにタンザさんがいるかも知れないってことだから付いてくんだ。」
ダストのフォローに入るとまたしてもダストは目を潤ませてナイスアシストと言う表情を送る。…なんだろうどことなくあいつに似てるな…そこにはいつもの余裕のない表情で親指を立ててる男の顔が思い浮かぶ。
めぐみんは、訝しげに二人を見ると一つため息をついて了承する。
「わかりました。真宵さん私たちはここで雑談でもしてましょうか。」
「え…うーん…」
マヨイちゃんは、ぐるぐると回りながら、結論を出す。
「じゃあ、私はめぐみんさんと話しながら、サリカさんと、セレンさんが帰ってくるのを待ってるよ。」
「分かった、ありがとう。」
後ろを振り返ると頼んだシュワシュワを気持ちよく飲み干しているダストがいる。
「ふぃ…ん?話は終わったか?」
「はい、終わりました。案内お願いできますか?」
「よし!俺について来い!」
………
同日 17:00
サキュバスのお店
………
「いらっしゃいませ〜何名様ですか?」
だいぶ薄着な衣装の女性が多く見受けられる場所で周りを見る。成歩堂は一息つき、冷静になる。
…。やっぱりいかがわしいお店じゃないか!マヨイちゃんを冒険者ギルドに置いてきたのは正解だったな。
周りでは冒険者ギルドにいたような顔ぶれの男性が多くいて、接客されている。
…この感じ…見た目や角を見るに悪魔とかなのかな?うう…こういう知識には疎いんだ…マヨイちゃんなら、何か知ってるだろうけど、聞くのは憚られるな…
「はい、2名です。」
「いや、来た目的はタンザさんを探すことですよね!?」
なんの迷いもなくダストが答える姿に思わず成歩堂はツッコミを入れる。
「お、悪い悪い、ついいつものクセで。」
「ん?そちらの方は見ない顔ね、初見さんかしら?」
「どうも、僕は弁護士の成歩堂龍一です。」
「弁護士さん?うちは別に弁護してもらうようなことはないのだけれど…」
「ここに来てると思われる方に用事があって、タンザという方はここに来ていませんか?」
目の前のサキュバスはふと考え込む。
「その方ってもしかしてウィザードの?」
「は、はい!いるんですか?」
「いるわよ、今丁度私たちがサービスしてるとこ」
その姿は妖艶で甘い香りが鼻をくすぐり自然と成歩堂の頬は紅くなる。
「さ、サービスですか?」
「そう、私たちはサキュバスで生気で生きてるの。でも、襲うのは討伐対象になっちゃう…なら、お店を開いて、合法的に生気を取ればいいんだってなったの。ここは、喫茶店も兼ねてるの、お茶をしながらサキュバスと話したりできるの。そしてもう一つのサービスは、お金はちょっといただくけど、幸せな夢を見せて私たちがそのかわりに生気をもらうの。」
「な、なるほど…」
「貴方は…ふふ、そういう経験は全然ないみたいね。」
グッ、と近づかれてさらに成歩堂の顔は紅くなっていく。
「ふふ、初心な子は好きよ。」
甘い香りが離れて徐々に落ち着きを取り戻す。
「それがここ、サキュバスが営んでるお店なの。お兄さんはどうする?体験していく?」
「あ、いえ僕はそういうのに使うお金の持ち合わせがなくて…」
「そうなの?残念、お連れさんはもうずいぶんと楽しんでるみたいだけど」
奥の方を見るといつの間にかダストが席につきサキュバスにデレデレしている姿が目にはいる。
あ、あの人連れてくるだけ連れてきて!
「…すみません、話を戻します。タンザさんに会うことはできますか?」
「ええ、いいわよ、ついてきて。」
サキュバスのお姉さんに連れられて店の奥に入っていく。
「あなたが言ってる彼ならあそこよ。」
そちらの席を見ると確かにタンザさんがいる。その様子は冷静な姿からは想像もできないデレデレとした姿。
あ、あれがタンザさん?会ったときとは全然違う雰囲気が…
意を決して近づく
「タンザさん」
肩を叩いてそう声をかけると
「ん?!?な、成歩堂殿!?」
あまりの驚きように1、2メートル距離を取る。
「な、なぜここに!い、いや!どうかサリカとセレンには内密に!」
「安心してください、言いつけたりはしませんよ。その聞きたいことがあって、会いに来たんです。少しお話はできますか?」
タンザは悩んでるような表情をしたあとに後ろのサキュバスの女の子に目をやると成歩堂に向き直る。
「…分かった。いいだろう、何でも聞け。」
「ありがとう御座います。タンザさん、事件当日の夜何をされていましたか?」
「俺は、あの時言ったようにサリカが潰れるのを待ってた。あいつは酒を潰れるまで飲むから一人は待ってる奴がいないと面倒事になるんだ。」
何か、嫌な思い出があるのか顔しかめている。
「その後のセレンさんがどうしたとかは?」
「あいつか?あいつはトラエゴを見に行った。それだけだ…あの時合流できてたのなら…トラエゴの奴は死ななくて済んだのかもな…」
暗い顔をして俯く。
「悪い、セレンが悪いわけじゃないのに嫌なことを言っちまった」
「いいんです、もしもを想像するのは当たり前のことですから」
僕も…たまに考えてしまうから…そのもしもを…
頭に浮かんだ今更変えようがない事実を振り払い、質問に集中する。
「タンザさん、サリカさんと、セレンさんは今どこにいるかわかりますか?」
「サリカなら、多分買い物だ、欲しいものがあるとかで、セレンはお祈りに行くとか言ってた気がするな。」
……なるほど、この2つを念頭に置いとこう
…聞きたいことはあらかた聞いた…他に聞いておくことは……
成歩堂は、一つ聞いておきたいことを思い出す。
「タンザさん、トラエゴが持っていた箱について心当たりはありますか?」
「箱?…」
タンザは考え込むと何かを思い出したように口を開く。
「その箱って空けられない箱か?」
「それです!何か知ってることは!」
「あれは2か月前、セレンが加入する少し前にトラエゴがもらってきたんだ。からくり箱ってのは分かってたが、開かなかったし、俺達がどれだけやっても開けられなかったから、トラエゴが保管してたんだが…それがどうしたんだ?」
「いえ、遺品から見つかったので中身が何なのか気になっていたんです。」
「俺もできることならあの中身を知りたい。…何が入ってたのかトラエゴの奴にせめて示したいからな。」
その姿に息を呑む。本当に頼れる仲間だったのだろう、冒険者は、死と隣り合わせ…なのにそれが殺人により奪われる、きっと仲間のタンザさんにとっては計り知れない悲しみだろう。
「いろいろとありがとうございました。お邪魔きて申し訳ありません。」
「いや、いいんだ。俺は事件の犯人が捕まるのを待ってるだけだからな。さて…」
タンザは、サキュバスの女の子の方に向き直り甘え始める。…さっきまでの真面目な姿と違い見るに堪えないので成歩堂は視線を外し店の出口に行く。
出口に行くと、案内してくれたサキュバスのお姉さんが立っている。
「あら、もう帰るの?」
「はい、知りたかったことがしれたので。」
「そう…本当に私たちと遊んでかなくていいの?」
胸を強調するように、胸を押し上げる。
「は、はい。調査があるので。」
「…。ふふ、わかったわ、でも疲れたらぜひ来てね。癒やしてあげるわ」
チュッ
投げキッスをして、成歩堂を見送る。
…ここに春美ちゃんがいたらきっと叩かれてただろうな。
そう想いながら、成歩堂は冒険者ギルドに戻るのであった
サキュバスのお店は出したかっただけです。
…ナルホドくんはこういうお店には行くのかな?お金もったいないしさすがにないか。春美ちゃんに叩かれちゃうし
ダストは矢張ポジ的な?なんというかどことなく、勝手な偏見ですけど似てる気がするんですよね。
後半は少し長めかも?パート3で収まらねぇ