……………
同日 某時刻
冒険者ギルド
「ここが冒険者ギルドかぁ…。」
「みて、なるほどくん!魔法使いがいるよ!」
マヨイちゃんが指を指した方向には杖を持ちいかにも魔法使いって感じの人がいる。
「ナルホドくん!早く登録しよ!」
「マヨイちゃん、今回は冒険者登録が目的じゃなくて調査に来たんだろ?」
「でも魔法が使えたら調査も便利かもよ?例えば犯人がわかる魔法!」
「…そんな都合のいい魔法あるわけないだろ…。」
「そうかなぁ…。」
とりあえず周りを見てみる。ダクネスさんの話によると被害者のパーティは被害者含めて四人、なので三人はここにいるとのことだ。さて、誰がパーティの人なのだろうか…
「…そう言えば僕たちパーティメンバーの人の顔も名前も知らない…。」
「ええ!じゃあギルドに何しに来たの!」
「ご、ごめんよ…。」
どうするべきか…。そう言えばアクアさんギルドで喧嘩したとか言ってたな。その時の場所を調べれば何かあるか?
「すみません。」
成歩堂は前日のアクアの座っていた席を探すためにギルド職員に話しかけることにした。
「はい、なんでしょうか?冒険者登録ならあちらでできますよ?」
「あ、いえ僕たちは冒険者登録をしに来たわけではありません。いまアクアさんという方の殺人事件の弁護をするための証拠を集めているんです。」
「殺人事件?ああ!昨日の!それで誰か探してるんですか?」
「トラエゴさんのパーティメンバーっていますか?」
「トラエゴ…被害者の方のパーティですか?」
「あ、はい。」
「その方たちならクエストに出かけられました。」
「仲間が亡くなったのにですか?」
「まぁ…冒険者と言うのはその日暮らしの人が多いですからね。拠点を構えている冒険者なんてそうそういませんよ。」
(そうなるとやっぱりカズマくんのパーティはすごいんだな。)
「じゃあ、昨日アクアさんが座ってた席とか知ってる人いたりします?」
「そうですね…たしか、あの辺に座ってたと思います。」
「ありがとうございます。」
教えてもらった場所を見に行く。
「うわぁ…なんだこれ?」
「なんというかひどいね…」
その場所はまだ片付けがされていないのか、それとも片付けるのがめんどくさいのか分からないが昨日の状態で放置されているであろう場所が残っている。
「見てナルホドくんところどころ何かにぶつけたような跡があるよ。」
「…まぁお酒飲んでたらしいし酔って暴れたのかもね。」
「そう言えばナルホドくんがお酒飲む姿見たことないな。事務所も缶ビールの一つ置いてないし。」
「あまり飲まないんだよ。それに事件の調査をするのをお酒はいってたらまともな調査できないしね。」
「へぇ〜。酔ったナルホドくんちょっと見てみたいかも。」
「酒は飲んでも飲まれるな、そこまで飲まないよ。」
「えーつまんないの。」
(このこの前では絶対飲まないようにしよう。)
「さてそろそろ調査しようか。」
「うん!」
成歩堂たちは座席の周りを確認する。周りを見るとところどころ何かにぶつかったような跡がある。
(ん?何か落ちてる?)
成歩堂は屈んで机の下に落ちている葉っぱのようなものを拾う。
(これは…何かの装飾かな?)
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何かの装飾
アクアさんが座っていた付近に落ちていた何かの装飾。
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とりあえず拾い成歩堂はポケットに突っ込む。
「うーん何か…あれ?」
「どうしたのマヨイちゃん?」
「ナルホドくんここの柱だけ何だか淋しくない?」
マヨイちゃんが指さしたところを成歩堂は眺める。
「そうだね…何かが足りないような…。」
眺めている部分は周りより少しくすんでいるように見える。
「何が足りないんだろ…」
「ん?あ〜そこ気になります?」
成歩堂達が柱を眺めていると先ほどのお姉さんが喋りかけてくる。
「そこもともとあった装飾がどこかにいってしまったんでよね。」
「装飾?」
「あれですよ。」
ギルドのお姉さんが指差す先には柱に装飾が取り付けられている。
「…?どこかで見た気が…。」
「ああ!あれじゃない?ナルホドくんが路地裏で拾った!」
「ああ!確かに!」
成歩堂が拾ってカバンにしまっておいたものと見比べる。その形はギルドの装飾と酷似していた。
「あ、それですね。だけど壊れてるってことはどこかのゴミ捨て場から拾ってきたんですか?」
「いえ、これは事件現場にあったんですよ。」
「現場に?てことはトラエゴさんが持ってたんでしょか…。」
「この装飾いつからないんですか?」
「そうですね昨日の夜からだった気がします。」
「ありがとうございます。」
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情報更新
壊れた何か → 壊れたギルドの装飾
路地裏に落ちていた壊れたギルドの装飾。事件が起きた日の夜からなくなっていたらしい
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「さて、調べられるところはだいたい調べたかな。」
「うん、これからどうするの?」
「そうだな…とりあえず三人の話は聞きたいからしばらく待機かな。」
「えー!どれだけ待つかわからないよ!」
「そうは言っても僕たちが外に出るのは危険だよ?話によると外には大きいカエルいるらしいし。」
「大きい…カエル?」
「うん、ジャイアントトードていうらしいよ。何でも唐揚げにすると美味しいって。」
「カエルの唐揚げ…。私は遠慮しとこうかな…。」
「…まぁ僕も少し抵抗はあるかな。」
「うーん…。そうだ!カズマさん達の屋敷に行けばいいんじゃない!」
「ん?」
「ほら!ダクネスさん言ってたじゃん!調査に行き詰まったり何か報告があったら来てくれって!」
「あ、確かにそうだね。」
……………
同日 某時刻
カズマ達の屋敷
「失礼しまーす…てあれ?誰もいない…。」
「カズマくんたちはいま全員で払ってるのかな?」
「うーん…それならこの屋敷探索しちゃう?」
「駄目だよ、調査に関係ないのに調べるのは。」
「いいじゃん!広いお屋敷だよ!ちょっと探検してもバレないって。」
「それ、家主がいる前で言うことですか?」
「「うぁぁ!?」」
突然の声に成歩堂とマヨイは驚きの声を出す。そこにいたのは眼帯をした魔法使いの女の子だった。
「貴方がた誰ですか?いきなり入ってきて。」
「あの、僕たちはアクアさんの弁護士です…」
「貴方がたがアクアの弁護士なんですか?それならここに何の用が…」
「実はダクネスさんに調査が行き詰まったり、何か報告したいことがあったらここに来るように言われたのですが…。」
「なるほど、それならタイミングが悪かったですね。今ダクネスとカズマは出かけていますよ。」
「あ、そうなんですか…それで貴方は?」
成歩堂がそう聞くと目の前の少女は手を上に掲げポーズをとる。
「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし!最強の魔法爆裂魔法を操るもの!」
「…」
「…」
「…。きまった…。」
「ナルホドくん…今の…すっごくかっこよかったね!」
「え!あ、うん。そうだね。」
(なんだ今の…少し思考が停止したぞ…。)
「めぐみんはあだ名ですか?」
「名前です。」
「え?冗談ですよね?」
「お?私の名前をバカにする気か!ケンカを売ってるなら買ってあげようではありませんか!」
(それ本当の名前なのかよ!)
「い、いえ…そういうわけではないんです!気分を害したなら申し訳ありません…。」
「まぁ、いいでしょう。ここに来たということは何かあったんですか?」
「調査が一段落したので情報を共有しに来たのですがまぁ一旦休憩と言ったところです。」
「そうですか、そうですね…何か私に聞きたいこととかありますか?」
「聞きたいことですか…」
「あ!私ある!」
「何ですか?」
「めぐみんさんさっき言ってた爆裂魔法ってどんな魔法なんですか?」
「お、興味ありますか?爆裂魔法は最強の魔法です。どんなものでも穿てる最強の一撃を放てる魔法です!」
「すごい!今ここで使うことってできますか?」
「できますがここで打つと市街地が吹き飛ぶので無理です。使うとカズマに怒られます。」
「し、市街地が吹き飛ぶ…。」
「他には…アークウィザードってことは魔法とかに詳しいんですか!」
「そうですね、魔法についてですが私のわかる範囲でなら答えられますよ。」
「あ、なら僕から質問が。魔法ってどんなものがあるんですか?」
「そうですね、魔法は初級、中級、上級の魔法で分かれています。ですが基本的にウィザードが最初に覚えるのは中級魔法です。初級魔法はせいぜい生活魔法程度なので。種類としては補助、攻撃、回復の魔法があります。」
「なら、魔法は痕跡として残るんですか?」
「残りますよ、誰の魔法かの識別はできませんがよほどの腕の持ち主でなければ魔法を使った痕跡を消すことはできません。」
「そうですか。ありがとうございます。僕からの質問は以上です。」
「私ももう特にないかな。」
「そうですか、なら二人が戻ってくるまでゆっくりしていてください。」
「ありがとうございます。」
成歩堂はソファーに腰を下ろしたとりあえず今の状況を整理することにした。被害者とアクアの接点はあの日の夜のケンカのみ、なのに指紋のついたナイフに現行犯で逮捕されている…。前から接点がないはずなのにこうも衝動的な犯行でナイフまで持ち出して殺すだろうか?ここまで振り切るということは目撃者がいてもおかしくはない、裁判でもきっと目撃者がでてくるだろう。まだ被害者のパーティメンバーの話もアクアさんが隠していることもある、そこがわからないことには裁判がどう運ぶかはわからないだろう。
成歩堂が深く考えていると
「めぐみんさんめぐみんさん!この杖ってめぐみんさんの杖ですか?」
マヨイちゃんはどこから持ってきたのか花の装飾がついた杖を持ってくる。
「それはアクアの杖ですね。」
「アクアさんの?」
「昨日もそれを持ってギルドにいたんですよ。ですがお酒が入りすぎてそれを振り回して暴れてたんですよね。そのせいでその杖ボロボロになってしまったんですよ。」
「え、えぇ…。」
(てことはあの惨状はアクアさんのせいだったのか…。)
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アクアの杖
アクアさんの杖。杖の一部が破損している。ところどころなにかにぶつけたような跡がある。
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「そう言えば気になっていたんだけどアクアさんの職業てなんですか?」
「アクアの職業はアークプリーストです。」
「アークプリースト?」
「プリースト、司祭のことだよ。簡単に言えば聖職者だね。」
「てことは浄化とかするってこと?」
「そうですね、アクアは補助魔法や回復魔法に長けています。」
「そうなんですね。」
成歩堂は壊れた杖を見る。
「…。…!マヨイちゃんこれから留置所に行こうか。」
「え?どうして?」
「一つ分かったことがあるんだ。」
……………
同日 某時刻
留置所
再びアクアに会うために成歩堂たちは留置所に訪れていた。
「なにか分かった!」
「いえ、まだ情報が足りません。」
「じゃあ何しに来たの?」
「いくつか質問しようかと。さっそく…。」
成歩堂はポケットに入っている勾玉を取り出す。するとアクアに再びサイコ・ロックがでてくる。
「さてアクアさん、あなた僕たちに隠してることありますよね?」
「…!?さ、さぁ何のことかしら?」
アクアは分が悪さにそっぽを向き口笛を吹き始める。
「アクアさん、これに見覚えはありませんか?」
「何よそれ?」
「これは現場のゴミ捨て場付近に落ちてました。これ捨てたの貴方ですよね?」
「何で?何で私がそれを捨てないといけないのよ。第1私そんなの持ってないし。」
「これは貴方のものではありません。」
「じゃあ私関係ないじゃない。」
「いえ関係あるんですよ。アクアさんどうやら昨日ずいぶん悪い酔いしたらしいですね。いつも使ってる杖を振り回して。」
「そ、それがどうしたのよ。」
「この杖のこの部分よく見てください。何かにぶつけたような跡がある。あなた、昨日この杖を振り回してギルドの装飾壊したんじゃないですか?」
「!そ、そんなの言いがかりよ!第一!それは戦いでも使うのよ!その時についた傷かもしれないじゃない!」
「それはありえません。なぜなら貴方はアークプリースト。後方支援が普通のはず。それなら杖を振り回して攻撃するなんてありえません。」
「う、あああ!」
パリン!
一つのサイコ・ロックが弾け飛ぶ。
「そ、そんなのもしかしたらどこかにぶつけた傷かもしれないじゃない!」
まだ、言い訳を続けるのか。ならとどめを刺しに行くか。
「いえ、あなたはあの日装飾を壊したんですよ。これ杖の装飾の一部ですよね?」
成歩堂はギルドで拾った装飾を取り出す。
「そ、それをどこで!」
「ギルドですよ。貴方が座っていてそれでいて壊れた装飾の近くに!」
「う、うう!嘘ぉぉぉぉ!」
バリン!
最後のサイコ・ロックも外れ鎖も消える。
「…、みんな酔ってたし気づかれないと思ったのよ。」
「てことは外に出た理由は…」
「そうよ!ギルドの装飾を叩き壊しちゃったから隠すために路地裏まで行ったの!」
「その時に死体を?」
「そうよ、最初は困惑したけど死んで間もなかったから傷を直してリザレクションしようとしたんだけど…。」
「リザレクション?」
「死者を蘇らせる魔法よ。」
「死者を…」
「蘇らせる!?」
「でも、もう時間が経ちすぎてるからリザレクションかけても意味ないのよね。」
「じゃあ、アクアさんは死体にリザレクションをかけるために近寄ってそのせいで犯人扱いされてるんですか?」
「そうよ!あの時邪魔しなければあいつも死んでなかったし私も捕まらなかったわ!」
「な、なるほど…。」
「本当に失礼しちゃうわ!こっちは人命のために動いてたって言うのに!」
アクアは顔を真っ赤にして「ムキー!」と怒っている。
「それでは次の質問…」
成歩堂はカバンをあさり1枚の写真を見せる
「アクアさんこのナイフに見覚えは?」
「そのナイフ?…なんだろうどこかで見た気が…。」
「このナイフ、貴方の指紋が付いているのですが…。」
「はぁ!?私そんなナイフ持って…。あ、そう言えばあの時…なにかに触れた気がするわね…。」
「もしかしてそのときに拾いあげたりしたんじゃ…。」
「たぶんそれね。」
「…ありがとうございます。」
(てことはナイフは現場に放置されていたわけか…。)
「ありがとうございました、また何か報告があったら来ます。」
成歩堂は立ち上がりマヨイとともに出口に向かう。
「ね、ねぇギルドの装飾壊したこと秘密にしてくれないかしら…。」
「何でですか?」
「カズマさんに怒られるかもしれないでしょ?それに今弁償とか言われるのはマズイのよ!お金ないから…」
(…そんな事より今は自分が被告人だということを心配して欲しいな…。)
「…一応、善処はします。」
検事は誰しよう?オリジナル?このすばのキャラ?それとも逆転裁判から一人連れてくるか…。
魔法の痕跡は多分このすばにはないと思ってます。僕もよく覚えてないので!めぐみん普通に頭いいからこういう事知ってそうだなって。
カズマ達の屋敷ってなんて名前なんでしょうね。調べてもよくわかりませんでした。
次回 探偵パート 1日目 終わります
勝手な偏見なんですけど、なるほどくんって事件に関係ないものも拾ってるイメージなんですよね。あと弁護士バッチ見せつけたり依頼人より後ろの警備員とか監視カメラ見たり。
裁判は逆転裁判の方式でやります。