小説がムジュンするのは仕方ないです。誰が何と言おうと読者の異議は却下します!
成歩堂の要求からツメガ警備隊長出廷まで10数分の休憩が取ることになった。
「なるほどくん危なかったね。」
「うん…あの時アクアさんが嘘を暴く道具の存在を持ち出してくれなかったら正直危なかったかもしれない。」
「ほんとそうよ!危うく有罪になるところだったじゃない!」
「すみません…。」
「やっぱりギリギリだよねナルホドくんは」
「しょうがないだろ、とにかく証拠が足りないんだから。」
「もう…、そんな事より大丈夫なんでしょうねこの後。」
「大丈夫なはずです。今証明すべきはアクアさん以外の犯人の可能性を作ること、これが今すべきことです。」
真犯人を見つければ自然とアクアさんの疑いもなくなる、証拠が完全でない以上今回はなんとか引き伸ばさないといけない。別の犯人の可能性…アクアさんが犯人でないなら証明できるはずだ!
「被告人、弁護人!証人の準備が完了したと報告を受けました!迅速に入廷を願います!」
「じゃあ行こう。」
「うん!」
僕たちは控室から出て法廷に向かう。
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ガヤガヤガヤ
カン!
乾いた木槌の音で傍聴人の声は静まる
「それでは裁判を再開しましょう。」
「弁護側は準備完了しております。」
「検察側、同じく。」
「準備が整ったということで早速証人の召喚をお願いできますかな?」
「分かりました。ツメガ警備隊長を証人台へ」
オルカ検事がそう言うとツメガさんが入ってくる。
「証人名前と職業を…と思いましたが最初にでてましたし、いりませんね。」
「分かりました!それでは証言させていただきます!」
相変わらずの声量だな…あのおばちゃんに負けず劣らずだ。
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証言開始
〜事件発生から調査までの時間〜
「あの日夜勤の警備兵が町の見回りをしていると悲鳴が聞こえ向かいました。」
「周辺には2人しかいなく暴れる被告人を2人がかりで押さえて駐屯所まで戻ったと報告を受けています!」
「その後初動捜査を事件発生から15分後に始めたと聞いています!」
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「ふむぅ15分ですか、夜遅くにご苦労さまです。」
「いえ!皆様を守るのが警備兵の務めですので!」
「駐屯所はそれほど近いのですか?」
「いえ!15分ほどの距離にあります。」
「?それだと往復で30分掛かるのでは?」
「通信の魔道具を使ったであります!これさえあればたとえどんなに離れていても情報を伝えることができます!」
なるほど、事件が起きてすぐに通信して現場に向かったのか。それでもやっぱり15分は空白の時間がある。この間にきっと来たんだ、本当の犯人が。
「それでは弁護人、尋問をお願いしますぞ。」
「分かりました。」
………………………
尋問開始
〜事件発生から調査までの時間〜
これが山場だ、この尋問を乗り越えれば明日がある!今日最後の尋問ボロが出ないようにしないと!
「証人、町の見回りをしている警備兵はどれほどのものなのでしょうか?」
「各区画二人一組の巡回を行っています!警備する時間も統一されていました!」
「その時間帯、現場に駆けつけた警備兵以外に近くには?」
「調べたところいない時間帯でした!」
「この15分以内にほかに現場に駆けつけた警備兵は居ないのですなぁ。」
この15分、何か起こったことは確かだが目撃者がいないのも確か。この目撃者がいない強盗殺人の可能性を提示するのが今のすることかな。
「では次の質問です被告人が暴れたとのことですが…。」
「被告人は検事殿言った通り正常な判断が下せる程度に酔っておりました!しかし警備兵が近づき話を聞こうとしたところ暴れ始めたとのことです!」
アクアさん話を聞かず暴れ始めたのか。…。暴れなかったらまだ話は聞いてもらえたんじゃないか?
成歩堂の顔に脂汗が少し垂れるがすぐに拭い前を向く。
「二人がかりで抑えたと言うことですが被告人はアークプリースト、戦闘職でないのに警備兵にかなうのでしょうか?」
「被告人は知能と運以外のステータスがずば抜けて高水準です。知能を必要とするウィザード以外のすべての職業に就けるほどステータスを持っています。警備兵の一人や二人、酔っていなければ問題なくケチらせたでしょう。」
アクアさん、結構すごい人なんだな。それならクルセイダーの被害者をナイフで刺し殺したと言われても何ら不自然に感じない。ナイフを持っていれば確定…。僕も何も知らなければアクアさんが犯人だと思う。けど、アクアさんがやっていないことは僕が知っている。信じるんだあの人を。
「それでは最後に、初動捜査時周辺には人影が見えたなどの情報は?」
「上がっておりません!現場に近寄った際も人がいたとは報告を受けていません!」
「証人、さっきも言ったはずです。声量を落としなさい。」
「申し訳ありません!」
だからそれで声量落としてるのかよ!ま、そんな事より、初動捜査時に人はいなかったのか…となれば箱を荒らした人物はどこに消えたんだ?この15分、荒らした人物は目的のものを見つけて消えたのかはたまた警備兵が来て逃げたのか…。まだ聞きたいことは…。そうだこれだけは聞いとかないといけない。
「証人、現場のもので動かしたものは?」
「報告によりますと死体以外特にいじっていないようです!」
「分かりましたありがとうございます。」
ということは警備兵の誰かが動かしたことは少なくともなさそうだ。
「弁護人ここまでの証言を聞いて箱を荒らした人物が事件に関係あると思いますかな?」
「僕の考えは…」
…どうだろうか?この人物が関係ないとすると僕のさっきまで主張していたことがなかったことになる。ここはハッタリでも!
「弁護側はこの人物は事件に関与しているものと思われます。」
「異議あり!!」《b》
「何を言い出すかと思えば!一体この事件に何の関係があるんですか!」
「弁護側はこれを被害者から何かを奪うための強盗殺人と考えます。きっとアクアさんから一度視線を逃れるために逃げ現場に人がいなくなったのを見計らって再び戻ってきたと考えます。」
「た、確かに!それなら筋が通りますぞ!」
「証拠はあるんですか!これが強盗殺人であると!」
うぅ!どうしよう…。思いつきで言ったから証拠と言われてもすぐには。
「どうなのですか弁護人?」
「しょ、証拠は…」
「やはりハッタリじゃないですか!」
いや!ここはもういい切るしか無い!
「証拠ならあります!」
「なんですって!」
「あるの!?なるほどくん!」
君が驚いちゃだめだろ!
「では弁護人に証拠の提出を求めます。」
「分かりました。」
何でもいい!何でもいい!今の状況を変える、可能性を見いだせる証拠品を出せばいいんだ!
成歩堂は今までの証拠品や証言を思い出す。
事件当時、崩れていなかった木箱と被害者の身だしなみ
ウィズさんの見たもう1人の人影
事件発生から調査までの15分間
強盗殺人と考える今の状況
…!あるじゃないか!強盗殺人の可能性を示せる証拠品が!
「証拠はこれです!」
僕はカバンから1枚の写真を取り出す。
「今日何度も見ましたなその写真。」
「そうですね、その写真がどうしたというのですか?」
「見てほしいのは同じくこの木箱です。」
「また木箱ですか…そこにいったい何があるんですか!」
「オルカ検事、ここに誰かいたことはもう既に立証されています。そうですね?」
「貴方が立証したことです。悔しいですが認める他ありません。」
「ではここにいた人物はどこに消えたのでしょうか?」
「必要なものを見つけて立ち去ったのでは?」
「いえ、弁護側はここにいた人物は持ち去りたかったものをもちされなかったと考えます。」
「それはどうしてですかな?」
「それは、警備兵が来たため逃走したからと考えます。」
「逃走?ふん、笑わせないでください。なぜそこにいた人物が逃走したと分かるんですか?」
「これは憶測でしかありませんが仮に強盗しに来たなら現場は元の状態に戻して去らなければなりません。でなければ自分が殺した犯人だと疑われてしまうから。」
「何を言い出すかと思えばそんなもの直す必要ないでしょう。現に被告人はその時既に捕まっています。」
《b》「異議あり!!」
「この時犯人が捕まったと知っていたのは被告人を取り押さえた警備兵とウィズさんたちだけです。それ以降に、ましてや事件直後!この15分間に犯人が捕まったと知るのは不可能です!」
「う、うぐぐぐ!」
「これは被害者を殺害し既に被告人が捕まっていることを知っている人物でしか成し得ることができません!」
「そ、その人物とは一体!」
それはもちろん決まっている。今この場にいなくて未だ行方が分からない。ウィズさんが見た3人目の人影の人物!
「弁護側はウィズさんが見た第三の人物、未だ見ぬ通報者が犯人だと主張します!」
「な、!」
「え!?」
「なんですとぉぉ!?」
「そんなデタラメがあるはず無い!」
「異議あり!!」
「可能性が提示された以上、議論し尽くさなければこの裁判は終わらないと弁護側は考えます。この第三の目撃者を見つけることこそがこの事件の真相を明かす手がかりなるはずです!」
「異議あり!!」
「時間の無駄です!これ以上議論する必要性はないと検察側は主張します!」
ここで時間の無駄と判断されれば裁判は終わる!だが最初とは違うこの目撃者の必要性を僕たちは証明した!後はこれを裁判長がどう捉えるかだ!
「…。弁護側の意見を認めます。」
「な!裁判長!」
「議論の余地がある以上それを見過ごすことはできません。」
よし!何とか裁判長をこちら側に引き込めた!
「明白な事件だと思われていましたがまさかこんなことがあろうとは…。今の段階では被告人に判決を下せる状況ではないと当法廷は考えます。よって弁護人の主張する目撃者が見つかるまでアクア殿の法廷は延長します。ツメガ警備隊長どの。」
「は!なんでしょうか!」
「これから今言った目撃者の捜索に入りなさい。なるべく早く見つけるように!」
「は!承りました!」
そう言うとツメガ警備隊長は素早く外に出ていく。
「それではしばしの間休廷とさせていただきましょう。」
カン!
裁判長の木槌の音が響き初日の裁判は終わった。何とか首の皮一枚つないだ、だが危ない状況には変わりない。目撃者が見つかるまで何としてでも情報をかき集めなければならない。まだ休めなさそうだ
つづく…
いやーここまで書いて思うんですけどやっぱり色々流れがおかしい気がするんですよね。あとムジュン考えるのもむずいし。
あとツメガ警備隊長のフルネームはツメガ・スイーテ。スイーテは甘いのSweetをカタカナ表記で濁らせたやつでこれを並べると詰めが甘いという感じですね。
ツメガ警備隊長は事件の詰めが甘い事で有名です。完璧な調査をやり切る前に切り上げちゃうので…。ですが真剣さや面倒見のいいところが警備隊長になった理由だったりします。
あ!皆さん逆転裁判は何のBGMが好きですか?僕は御剣検事の大いなる復活と追及-大逆転のときが好きです。大逆転裁判もってないけど。
使ってない証拠品があるって?後半戦で使うんですよ。ちゃんと全部消化しますって。