七つの大罪   作:景田

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静寂襲来

「確か…今はエレボス様から《傲慢》と《強欲》をセットされていたんだっけ?けれど相変わらず【裏】は使わない、と。」

 

ギャギャギ!

 

1人でにブツブツと喋りながら走る私に、ダンジョンは其の儘走らせてくれるほど待ってくれやしない。上層では最弱と言われる小鬼の姿をしたモンスター…ゴブリンを私の視線の先である曲がり角で複数体を差し向けてくる。

 

上層(ここら辺)モンスター()は面倒だな。【アフィスティア】」

 

ただ、態々相対するのは面倒だったので、壁から生み出された直後に魔法で纏めてサクッと倒して灰にする。流石に中層では複数体を纏めてサクッと倒す事は難しいだろうがな。

 

うーん…やはり中層に行くにはサポーターは必要かなぁ。と呟きながら私は自身のウエストポーチを見る。

 

其処には相対した上層のモンスター…ゴブリンとかコボルト等の魔石がパンパンに詰まっていた。私のスキルの影響もあるだろうけど…

 

不要に魔石をホイホイ捨てるのは強化種を生むから駄目だし、金になる宝石とも言って良い魔石を態々砕いたりとかも…

 

強欲じゃない様な、"私以外の人達はホイホイ砕く"のだろうけど…やっぱり私は大罪人だね。

 

「…一旦戻るか。大きいバックパックを買わないとな。」

 

強くなって………僕が英雄(大罪人)となる為に…

 

 

 

▲ ▲(場面t「すると思ったか?」)...「【福音(ゴスペル)】【サタナス・ヴェーリオン】」

 

 

 

思いっ切り音の塊を喰らってしまった。肋骨とか折れてるな多分。どうやら、灰色の少女は未だ私を許していないようだ。

 

「なんだ、今帰りなんだな。私の"光"」

 

「いい加減その呼び方をやめろと言っているんだ、ジン。それとこの前のゼウスとの覗きの件、私は未だお前を叩きのめしてなど居ないのだから………殴らせろ」

 

何を言っているんだ此の傍若無人の傲慢野郎は。大罪だぞ、悪いことだぞ。休むことは良いことだ。

 

「赤い色が濃い、発作が起こりそうだぞ。休め、同格の私相手では今のお前は勝てないぞ」

 

「【五月蝿い(ゴスペル)】」

 

お前は………傲慢で凄い闇派閥(イヴィルス)だな?(小並感)

 

後、私の嘘を見抜いた…のか?余計に怒っている感じがする。確かに同格だと嘘をついたけど、技術では俺が押していると…思……う?大概技術を模倣してくるから注意が必要だ。エレボス様でいう所のコピペってやつだ。

 

「休めと言っている。」

 

ただ、傲慢で凄い闇派閥(イヴィルス)(みたい)だからといって其の命令に従えるほど私は謙虚ではないではない。とはいえ反撃する手はどうしようか?

 

【アフィスティア】は私の光には余り通用しないだろう。通用はするのだが、求めた結果は訪れない。最悪殺してしまうし、殺さないでできる事は精々怒らせるぐらい。いやまぁ………やりたいけど今は其れで喜ぶ状況ではない。

 

【裏】は使えない、魔法スロットは3つなのだから4つの魔法は使えない。というか使えたとしても効果が今の状況に適していない。魔法が混ざっていい感じになったりしないかなぁ

 

今気軽に使える手札は…

 

「【心して聞け、汝らに号令を下す】」

 

「チッ、お前は………つくづく私の逆鱗を逆撫でするようだ。」

 

傲慢で我儘の化身とも言える私の光は、私の今から使う魔法の効果を知っている。だからこそ、使う私に苛立っているようだ。少女故の嫉妬の様な我儘か、将又ヘラ・ファミリア特有のものか…

 

「【アラゾニア】」

 

「ッ───………」

 

「『休んで眠れ』」

 

ヨシ、少女は眠ったようだな。発作を起こしそうなので気休め程度に【裏】を使いたいが、エレボス様からには使用禁止の号令を出されているから無理だな。ヘラ・ファミリアの所へおんぶで運ぶか。

 

………にしても何でこんな戦場には似つかわしくない漆黒のロングドレスを常に身に纏っているのだろうか。彼女の魔法によって壊れないなんて余程の魔力耐性だ。

 

「うん?此のドレス………しまっ、まさか!」

 

「【福音(ゴスペル)】」

 

 

 

▲ ▲ ▲

 

 

 

「痛た…まさか本当に魔法衣だったとは、其れも過剰とも言っていい魔力耐性のか。流石ヘラ、資金が沢山なのですね。余程強欲な様だ。」

 

「ふむ…お前にしては判断力が鈍っていたな?まぁいい。お前は何方かと言えばゼウス()の被害者、巻き込まれた者であろう?帰って良いぞ。」

 

私の皮肉の様な言葉に怒らないとは、今日のヘラ様は随分寛容のようだ。ゼウスを搾り取ったからかな?それとも縛られてる私に怒ろうと思えなかったのか?

 

後、どちらかと言えば巻き込まれてはいないが、其処の話については黙っておこう。覗きを日和った僕をゼウスが引きづったのは事実だし、私の光の身体は眼福だったし。

 

 

 

 

………ウエストポーチの魔石が無いんですが?

 

え?アルフィアが覗きの罰として奪った?返してく…あ、ハイ。大丈夫です。ご、強欲なのは悪いことだからな………エレボス様すんません。

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