本編後主人公のヒロインと始めるハイスピードメカアクション 作:文才の無い本の虫
クラス対抗戦当日。
俺は簪と一緒に控室のモニターを眺めていた。
クラス対抗戦は1組から4組のトーナメント方式で、1組と2組が第一試合、俺達4組が第2試合で3組と対戦することになっている。
但し、3組は専用機持ちが居ない為、代表が訓練機で出るそうだ。
油断は出来ないが、負ける事は無いだろう。
『それでは、クラス対抗戦・・・・・スタート!!』
モニターの向こうで二機のISが戦闘を開始した。
データによると白いISが燃費の劣悪な高機動型、もう片方の紅いISは燃費の良い近接戦闘型の様だ。
「始まったか」
「うん。この戦いに勝った方が迅の対戦相手」
「このままだと紅い方が勝つな」
だが、出来るなら両方とヤりたいものだな。
そう思ってモニターを見ていると簪に脇腹を抓られた。
地味に痛い。
「簪?」
「両方と・・・・・戦いたいって考えてた、でしょ」
「ああ。顔にでも出てたか?」
「うん。凄い顔してた。バトルジャンキーも・・・・・程々にしなよ?」
「善処はする」
簪は小さく頬を膨らませて言う。
迫力は無いが可愛い。
「私が・・・・・手伝ってあげる、から」
「それは助かる」
「うん・・・・・だから私と居る時は私の事だけを・・・・・考えて・・・・・欲しい、な」
・・・・・。
「あ、えっと・・・・・迅(の猛攻)を受け止められるのは私だけだし・・・・・(訓練が一通り)終わるまで体力が持つのも、多分・・・・・私だけだし、ね?」
頬を膨らませていた簪は微笑む。
俺はその微笑みに少し、見惚れていた。
〜~
「は、はわわ・・・・・かんちゃん進んでる~」
「虚、離して頂戴!!私のかんちゃんをズッコンバッコンしてるあの男を殺せないッ!!」
「簪お嬢様はお嬢様のではありませんし、もう少しお淑やかな言葉を使って下さい!!」
「決して羨ましいとか思ってないから!!ちょっとだけ、ちょっとだけぶっ殺すだけよ!!」
「お姉ちゃ~ん。私~そう言う問題じゃないと思うな~」
「あのクs・・・・・怨敵を誅殺させて頂戴!!」
「言い換えても駄目です!!」
「今回に関しては~私はかんちゃんの味方だよぉ~たっちゃ~ん。と、言う訳で・・・・・ポチッとな」
「盗聴器がぁ?!」
「たっちゃ~ん。やっぱり盗み聞きは駄目だと思うよぉ~」
〜~
「・・・・・」
「・・・・・」
言葉が出ない。
モニターに写るのは墜落した白いISと困惑が見て取れる紅いIS。
第一試合の結果は――紅いISの圧勝。
しかも最後は白いISの自滅と言っても良い内容で。
「・・・・・訂正する」
「うん・・・・・」
「あの白いのは、詰まらなさそうだ・・・・・さて」
『えー第二試合に出場する選手の方は、指定されたピットへお集まり下さいー』
その放送を聞いて、俺は立ち上がる。
「行こうか、簪」
「うん」
アリーナの廊下を歩いてピットへ向かう。
すると目的地であるピットから声が聞こえてくる。
「一夏!!あんな女に負けるとは!!なさけないとは思わないのか!!悔しくないのか?!」
「悔しいに決まってるだろ!!」
それに簪が顔を顰める。
「怒鳴り声・・・・・まだ居るのかな?」
「ああ」
俺はさっさとピットの前に行き、ドアを開けた。
ピットにはポニーテールの少女と、有名な少年――『一人目』こと織斑一夏が言い合っていた。
「誰だ?!」
「はぁ・・・・・詰まらない喧嘩は他所でやってくれ」
「詰まらないだと?!部外者が邪魔をするな!!」
「ふむ。俺は次の選手で、このピットを使うんだが・・・・・客観的に見て、邪魔をしているのは何方だ?」
「「うっ」」
喧嘩するほど仲が良いと言う奴だろうか??
「分かっているのならさっさと何処かに行ってくれ」
「そんな言い方ないだろ?!」
「・・・・・はぁ。次の試合まで時間が少ない。もし何かトラブルが発生した場合、責任を取れるのか?」
そう言うと不承不承といった様子で二人組はピットから出ていった。
・・・・・ふむ。
「なんだったんだろうね」
「さあな」
『試合開始、5分前でーす』
「じゃあ、行ってくる」
「うん、行ってらっしゃい・・・・・気を付けて、ね?」
「ああ」
俺は簪に手を振ってアリーナの中に向かって歩き出す。
「起きろ」
瞬く間に光の粒子――量子化技術によって俺の前進を包む様に機体が展開されていく。
コンマ1秒もしない内に視界がセンサーのものに置き換わる。
ピットからアリーナに向けて飛翔する。
「行くぞ『
【
――MAIN SYSTEM COMBAT MODE ACTIVE】
さあ、始めよう。
主人公
鈍感じゃないバトルジャンキー。
かんちゃん
いじらしくて可愛い。
たっちゃん
誤解()加速中。でも勢いが無いと妹と顔が合わせられないヘタレお姉ちゃん。
『ラ▓ー▓▓アー』のコア
学習中・・・・・。