本編後主人公のヒロインと始めるハイスピードメカアクション   作:文才の無い本の虫

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描写力が、文章力が欲しい・・・・・


第十一話/休日の過ごし方・前編

 

 

 

「調子はどうだい、ビジター」

 

ジャケットを脱いだタンクトップ一枚のカーラが『LOADER4』を整備しながら問いかけて来た。

・・・・・相変わらず、巨乳だ。

肩が凝らないのかな?

私はそんな事を考えながら答える。

 

「うん・・・・・ぼちぼち、だよ。迅は相変わらず、バトルジャンキーだけど・・・・・一緒に色々してくれるし、勉強も教えてくれるよ」

「・・・・・そうかい。そういう所はアイツにそっくりだね」

「?」

「それはそうと、無人機が出たんだって?」

 

胸の谷間から工具を取り出しながらカーラは言う。

 

「なんともまあ、きな臭い話だが・・・・・ビジター、あんたはどう思った?」

「・・・・・なんだか、陽動作戦?みたいな感じ。IS学園を攻撃するには戦力が少なかったと思う」

「ふむ・・・・・警戒しとくに越したことはないか」

 

「話は変わるが。ビジター、あんた服とかはあるのかい?」

「服?制服が・・・・・あるよ?」

「それしか着てないから言ってるんだが・・・・・私服とかは無いのかい?そろそろ臨海学校が近いらしいが水着は?」

「えっと、もって・・・・・無い。無駄金、だし」

「・・・・・はぁ。わかってないね、ビジター」

 

カーラは工具を置いて私の前にやってきて言った。

 

「女っていうのはお洒落してなんぼだ。あんたは素材が良いんだから・・・・・?ちょっと待て。ビジター、スキンケアとかはしているのかい?」

「スキン・・・・・?」

「まさか、保湿すらもやってないのか?!ビジター、あんたってヤツは・・・・・」

 

スキンケア・・・・・スキンケア・・・・・。

お手入れってやつのことかな?

確か迅にスキンケアとかはしているのかって聞かれたことがあって、時間の無駄だと思ってやってないって言った憶えがある。

それからは・・・・・思い出した。

 

「あっ」

「うん?」

「迅が・・・・・最低限の身嗜みだからって、手とか顔とかにクリームみたいなの?を塗ってくれてる」

 

そう言うとカーラは驚いた顔でぱくぱくと口を動かしてから、諦めたような表情で息を吐いていった。

 

「・・・・・・・・・・毎日か?」

「うん。朝と、寝る前。あと爪も切ってくれる」

「爪も、か・・・・・はぁ。ビジター、あんたってヤツは・・・・・」

 

どうしたんだろう?

 

「まあ良い・・・・・さぞかしモテるだろうV.Ⅰに感謝しておこうかね」

 

カーラは続けて言う。

 

「ビジター、明日の予定は?」

「えっと・・・・・朝に迅との訓練があって・・・・・それからは予定は無い、よ」

「ほう。じゃあビジター。小遣いをやろう。これで明日、何時もの礼にV.Ⅰでもさそってショッピングモールとかで私服を何着か買ってきな。V.Ⅰも断らないだろうしね」

「え?う、うん。わかった」

「ああそれと、水着はまだ買うんじゃないよ?」

「どうして?纏めて買ったほうが、良いと思うけど」

 

ニヤリと笑ってカーラは言った。

 

「良いかい、ビジター。男を誘うのには口実が必要だ。その調子だと、誰かに取られちまうよ」

「取られるって?」

「V.Ⅰをさ」

「?・・・・・迅は私のじゃ、無いよ・・・・・?」

 

私は首を傾げた。

なんだかモヤモヤするけど、迅は私の所有物じゃ無い。

うん、その筈だ。

 

「ふうん・・・・・ま、おいおい考えれば良いさ。ビジター、アンタはまだ若いんだからね」

 

 

 

〜〜

 

 

 

「ウォルター。調子はどうだい?」

「まずまずと言った所だ。若い身体は違和感がある・・・・・カーラ、621は元気にしているか?」

「ああ。IS学園でも元気にやっているようだよ」

「そうか・・・・・」

「会いに行ってやらないのかい?セッティングはしてやるよ」

「今は・・・・・まだ良い。アイツは向こう(ルビコン)で十分に働いてくれた。俺は、俺の仕事をするだけだ」

「・・・・・はぁ。相変わらず頑固だねえ、ウォルター。まあ良い。で、どうなんだい?」

「予想通りだった。この星系は・・・・・()()()()()()()()()()()()()()()

「そうかい・・・・・じゃあ、私達はパラレルワールドの住人か」

「若しくは、コーラルにまた別の性質があったかだ」

「・・・・・頭が痛くなるね」

 

 

 

~~

 

 

 

「・・・・・ねぇ、迅」

「ん?どうした?」

「明日って・・・・・予定、ある?」

 

予定か・・・・・。

少し記憶を漁るが予定らしき予定は何も無い。

精々が来週にアーキバス本社に行く必要があるぐらいだ。

スネイルの話によるとテストパイロットとしての仕事らしい。

 

「ふむ・・・・・無いな」

「じゃ、じゃあ・・・・・明日・・・・・一緒に、買い物に行かない・・・・・?」

「良いぞ」

 

そう話してから一夜が明けた。

朝起きて、アリーナで日課をこなし、シャワーを浴びる。

その後はスネイルによって習慣化した身嗜みの基本(スキンケア、ハンドケア、ネイルケア)を追加で簪の分も済ませ、朝食を軽く作って二人で食べる。

着ていくものは・・・・・簪は制服で行く気の様なので制服にしようか。

外出届は昨日のうちにスネイル経由で出しておいたので問題は無い。

 

「じゃあ、行こうか」

「うん」

 

そうして俺達はモノレールに乗って近くのショッピングモールへと向かった。

そう言えば、こうやって誰かと出掛けるのは久し振りだな。

IS学園に来る前は訓練か実績作りで忙しかったし、最近はもっぱらアリーナで戦ってるか、簪に勉強を教えてたしな。

モノレールの駅から少し歩く。

暫くすると、大きな建物が見えて来る。

 

「へえ。此処が大規模商業施設『レゾナンス』か。来たことは無かったが・・・・・随分と大きいんだな」

「・・・・・迅」

「どうした?」

「ちょっと・・・・・人が多くて・・・・・よ、酔いそう・・・・・」

 

俺の制服の袖を掴んで、簪はぷるぷると震えていた。

その様子は可愛らしいのだが・・・・・心配が勝る。

施設の外でこれなのだ。

中はもっと人がいる事だろう。

 

「簪、大丈夫か?」

「無理そう・・・・・」

「・・・・・そうか」

 

先行きが怪しくなって来たが・・・・・まあ、どうにかなるだろう。

多分。

 

「帰って・・・・・迅のご飯が食べたい・・・・・」

「簪、君が行こうと言ったんじゃなかったか?」

 

 

 







主人公
身嗜みに気を使えるタイプのバトルジャンキー。ヴェスパー部隊にはアーキバスグループから化粧水やハンドクリームの試供品が来ることも多く、スネイルに手伝わされる事もあり女性のスキンケアに詳しくなった。因みに簪の手や顔に触れる時は心を無にして作業しているらしい。

かんちゃん
話を聞いたのほほんに「かんちゃん、女捨ててるの?」とガチトーンで言われた。でも習慣がないしやり方もわからないので結局主人公にスキンケアとかしてもらっている。それでいいのかメインヒロイン。
真面目な話をすると、スキンケア等を始めるあたりで昏睡して第四世代強化人間になって戦いに明け暮れていたため、そこら辺に対する認識が皆無。

カーラ
タンクトップに巨乳の鍛え上げられた筋肉をもつ姉御。要するにボンキュッボンでムキッって感じ(知能指数低下)。

スネイルちゃん
主人公を身嗜みに気を使えるバトルジャンキーに教育した功労者(?)。



ごす
我らがごすずん。何かを調査している様だが・・・・・?


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