本編後主人公のヒロインと始めるハイスピードメカアクション 作:文才の無い本の虫
「・・・・・こうしてみると多いな」
「あー・・・・・うん。頑張って、ね?」
「私も手伝いますし頑張りましょう、迅さん」
臨海学校二日目。
眼の前には積み上がったアーキバスのロゴが描かれたコンテナ。
予定通り、このコンテナの中身を一つ一つテストしてレポートにまとめなくてはいけない。
ざっと20種類近くあるんだが。
「私も・・・・・手伝う?」
「・・・・・余裕があったら頼む」
そうして始まる装備テストの数々。
「レーザーハンドガン・・・・・悪くないな」
「そうですね。連射性能も高水準で、何よりも取り回しが良いのが素晴らしいです」
「ヒット商品になるんじゃないか?」
「プラズマクラスターミサイル?使って大丈夫かこれ」
「テスト装備ですし・・・・・大丈夫なのではないでしょうか・・・・・?」
「・・・・・取り敢えず使ってみるか」
「二連装スタンニードルランチャーは重くて使えたものじゃ無いな」
「私の『プリミティブライト』の様な重量機ならギリギリ運用できますね」
「威力と射程は良いんだが・・・・・反動のせいで命中率が劣悪だな」
「レーザーショットガン・・・・・まともですね」
「ああ。単純に射程が伸びたショットガンの様な趣きだ」
「レーザーガトリングガンは駄目だな砲身がすぐにイカれる」
「冷却をどうにかすればいい武器だとは思うのですが・・・・・」
「レーザーパイルバンカー・・・・・誰だこれ考えたやつ」
「ええと・・・・・迅さんと簪さんの戦闘データを見て作ってみたとのことです」
「パイルバンカー?」
「簪、使ってみるか?」
「うん!」
「これは・・・・・良いもの」
「ふむ。ISのシールドエネルギーが一発で全損したな?・・・・・なんてものを作ってるんだ彼奴等」
そうして時間は過ぎて行き――
『V.Ⅰ。緊急事態です』
「何処に行けば良い?」
スネイルからの通信でテストは中止する事になった。
〜~
「織斑先生に代わり、この私が状況を説明しましょう」
スネイルが空中にウィンドウを展開する。
「2時間前、ハワイ沖で試験稼働中だったアメリカ・イスラエル共同開発の軍用IS『シルバリオ・ゴスペル』が暴走し、監視空域より離脱したとの連絡がありました。衛星による追跡と進路予測の結果、『シルバリオ・ゴスペル』が数十分後にこの旅館から約2km先の空域を通過する事と、その進路上に複数の都市部がある事が判明しています」
ウィンドウにハワイ沖からラインが引かれる。
「そこで、日本政府及びアメリカ・イスラエルの要請により我々で『シルバリオ・ゴスペル』を迎撃し、撃破します」
成程。
だから一年の専用機持ちが全員集められているのか。
スネイルは俺とメノ以外に言う。
「生徒である貴方方はこの作戦への参加は必須ではありません。それに加え、作戦中に見聞きした情報には機密も多分に含まれる事でしょう。そのリスクも考慮に入れて考えなさい。これから一分待ちます。参加する意志のあるものだけ部屋に残りなさい」
簪がちらりと此方に目配せをしてくる。
・・・・・ああ、わかっているよ。
一分後、全員が部屋に残っていた。
「宜しい。ではこれよりブリーフィングを始めます。この私の考案した作戦に臨める事を光栄に思いなさい」
尊大な態度だが・・・・・寧ろ安心する。何故なら、彼女はその態度を取るに相応しい才媛なのだから。
スネイルは新たにウィンドウを展開して話し始めた。
「現在海上を飛行中の『シルバリオ・ゴスペル』は広範囲殲滅を目的とした高機動型第三世代ISです」
ウィンドウに情報が羅列されていく。
最高時速500km、主兵装はエネルギーカノンが45に多連装ミサイルランチャーが24。
正に広範囲殲滅用、といった所だ。
「弾幕を張られれば接近は難しいでしょう。それに加え、対象は強固なエネルギーシールドを展開しており、生半可な攻撃では突破は不可能です。そこで、部隊を前衛と後衛の二つに分けます」
スネイルはぐるりと見回し、言う。
「前衛部隊で対象の足を止め、後衛部隊による火力集中でエネルギーシールドを突破します。そこで、前衛部隊には――」
「ちょーーっと待った!!」
天井から、エプロンドレスを着た女性が降りて――
【――MAIN SYSTEM COMBAT MODE ACTIVE】
鎮圧用のテーザーガンをコール。
「あ、待ってって言ったよね?」
グシャリ、とテーザーガンが握り潰される。
・・・・・落ち着け。此処には簪も、スネイルも居る。
「何用ですか、天災」
「ひっどいなあ~~束さん、泣いちゃう。せっかく助けてあげようと思ったのになぁ~~」
スネイルの額に青筋を幻視する。
「ふざけるのも大概にしろ、害獣。今此処で排除してやろうか?」
「怖っ!!ちーちゃん助けて!!」
「・・・・・束、どうやって此処に入った?」
「え?普通に?」
・・・・・二重三重になっている警報システムをくぐり抜け、鎮圧用とはいえISの武装を生身で握り潰すのが普通、か。
これが天災。
スネイルから『警戒続行、待機』とのサインを貰ったのでISを待機状態にする。
「いっくんの『白式』とほうきちゃんの『紅椿』ならそんな作戦必要ナッシング!!『白式』を『紅椿』で運んで、『零落白夜』で一発!!」
「本当ですか姉さん?!」
「もちもち!!
俺はその単語に驚愕する。
一人、専用機持ちが増えたと聞いていたが・・・・・天災謹製の第四世代だと?
「千冬姉・・・・・やらせてくれ!!」
「いっくんもこう言ってるし、それで良いよね?ちーちゃん」
「・・・・・・・・・・スネイル先生、どうする?」
渋い顔をして、織斑女史がスネイルに問いかける。
俺が驚いている内に話が進んでしまった様だ。
「・・・・・少数部隊による短期決戦に作戦を変更します。その他はアクシデントに備えて付近の空域に最終防衛ラインを構築し、待機とします」
「へぇ?」
スネイルは指先を素早く動かし、ウィンドウに新たな作戦を表示させた。
「突撃部隊は部隊長にV.Ⅰ速水迅、副隊長に更識簪、以下織斑一夏と篠ノ之箒を部隊員とします。V.Ⅰ、作戦中の指揮権は貴方に預けます。有効に活用しなさい。各位、作戦中はV.Ⅰの指示に従う様に」
「スネイル、俺と簪の移動はどうする?」
「VOBを使います。アレなら更識簪を載せても問題はありません」
「了解した」
意識を切り替える。
「スネイルから指揮権を預かった。これよりV.Ⅰとして振る舞わせて貰う・・・・・俺から言う事は一つだけだ。俺の指示には従え、良いな?」
「はあ?一体どういう」
スネイルから習った威圧感の出し方を実践する。
「文句は受け付けん。自体は一刻を争う。作戦開始は今から十分後の一一〇〇にビーチに集合とする。総員、準備を始めろ」
「「「了解」」」
・・・・・返事をしたのは簪とメノと、あとドイツからの転入生だけか。
残りは俺程度の威圧に気圧され、『一人目』は睨んできている。
この作戦、大丈夫だろうか?
〜~
『社長』
「どうしたのジョシュア?」
『空力バカ共が『空力の予感がする!!』『データが来るぞ!!』『スロースロー、クイッククイックスロー』・・・・・騒ぎ出した。迅の身に何かが起きてるかもしれない』
「へえ?じゃあ、この子をさっさと届けなきゃね。飛ばすわよ!!制限速度ギリギリで!!」
主人公
ボツ案「さっさと準備を始めろ!!楽しい遠足の始まりだ!!」
実はかなりの威圧感が出ていた。死線をくぐったことがあるのでそれもかなりのものが。歩く地獄ルートもありかも・・・・・。
かんちゃんを抱えてVOBでかっ飛ぶ事が確定した。実は『ロックスミス』とは
かんちゃん
こっそりとスネイルちゃんと主人公からサブプラン扱いされてる。だってとっつき職人だし?
尚、彼女なら『シルバリオ・ゴスペル』を単独撃破可能。
せいじょさま
スパルタコーチ(スネイルちゃん)によく教育されている。弾幕要員。
スネイルちゃん
ストレス値が凄い事になっている。主人公の事を良く知っている為、さっさと新型に乗り換えさせたかった。
返事をしなかった人達
主人公の威圧感に気圧されていた。特に一夏くんは殺気にも近いものを感じた。
ドイツからの転入生
主人公の評価を上方修正した。
天災
スネイルちゃんの評価を上方修正。
『シルバリオ・ゴスペル』
エネルギーカノン✕45
多連装ミサイルランチャー✕24
高出力全周囲型エネルギーシールド
作者コメント:スピリット・オブ・マザーウィルの弾幕+ネクストの耐久と機動力みたいなイメージ。