本編後主人公のヒロインと始めるハイスピードメカアクション   作:文才の無い本の虫

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待たせたな。君達の良き戦友ラスティだ。つい先程(具体的には数話程前の話だが・・・・・)、更新が遅い作者の『人の心』をグリット086の焼却炉に放り込んでおいた。ではまた。


第二十一話/夏休みが・・・・・来る!!

 

 

 

「突然だがビジター・・・・・夏休みの予定は空いてるね?」

 

カーラが言う。

予定・・・・・迅との旅行と・・・・・それしか無いや。

まあ、それで十分だから良いんだけど。

 

「迅との旅行の予定があるけど、その前後なら空いてるよ」

「成程。それなら丁度良いタイミングだ。その旅行の前にV.Ⅰを連れて来な」

「『Rad』に?」

「その通り」

 

そう言ってカーラはにやりと笑った。

 

「近々パーティーを開こうと思っていてね、そのついでにアンタが世話になってるV.Ⅰを盛大に歓迎してやろうって話さ。ビジター、勿論アンタにも手伝ってもらうよ?」

「うん!!」

「良い返事だ」

 

パーティー・・・・・楽しみだ。

カーラは美味しいものを出してくれるし。

 

「ああそれと、その時まで秘密だが・・・・・アンタにもサプライズを容易してる。楽しみにしておきな」

「サプライズ?」

「とびっきりのやつさ」

 

サプライズ・・・・・一体何だろう?

一層パーティーが楽しみになった。

 

 

 

「さて・・・・・再会には少し遅いと思わないかい?なあ、()()()()()

「・・・・・」

 

 

 

〜~

 

 

 

「ん、タオル」

「ああ、ありがとう」

 

簪からタオルを受け取り、汗を拭く。

『シルバリオ・ゴスペル』の一件――臨海学校が終わってから暫く、IS学園に入学してから初めての夏休みが目前に迫っていた。

とはいえ、予定は簪との旅行と実家への帰省ぐらいしか無いのだが。

 

「ふぅ・・・・・どうだった?」

「強いよ。私も・・・・・負けるかも?」

 

負けるかも、か。

目の泳ぎ方からして勝率は多く見積もっても1割程度。

スネイルに安定して勝てる様になったのにその程度か。

 

「成程。まだまだ君は遠いな」

「むぅ・・・・・誤魔化したのに」

「くく。そういう時の簪は誤魔化し方が下手だからな」

 

近くに居る彼女の()は遠い。

 

「機体も()()()()合ってる。だけどレンジと武器が合ってない」

「武器か戦闘距離を変える必要がある、か」

「うん。でも迅の得意な距離は近距離寄りの中距離だから武器を変えるべき」

「というと?」

「理想はアサルトライフルに分裂ミサイル・・・・・あとは軽い近接武器とか?」

「ふむ・・・・・要望を出してみよう」

 

香織さんとスネイルにメールを書いて送信する。

『ライフルは任せなさい!!夏休み中に仕上げてみせるわ!!』

『ライフルは速水鉄工が適任でしょう。分裂ミサイルは専用のものを用意します。待っていなさい』

直ぐに返信が来た。

ありがたい。

 

「ね、ねぇ・・・・・迅」

 

簪がそう声を掛けてきた。

一体何だろうか?

 

「あのね、旅行の前に・・・・・連れて行きたい場所があるの。大丈夫?」

「別に良いが・・・・・何処に?」

 

旅行の予定には余裕がある。

というか余裕をもって申請するようにとスネイルからキツく言われていたから当然ではあるが。

 

「『RaD』」

「RaD・・・・・簪の所属している会社にか?」

「うん。カーラが迅と一緒に来いって」

 

簪は頷く。

――RaD。

それは数年前に突如として現れた“笑える玩具から探査機まで”をモットーとする日・本・の・企業。

その言葉通り、雑貨から探査用IS『LOADER』までを取り扱い、起業から僅か数年で大企業へと成長した稀有な存在。

スネイルによるとその活躍の大半は『RaD』の代表――シンダー・カーラの手腕によるもの。

その様な女傑が俺に何の用だ?

 

「・・・・・だめ?」

「いや、大丈夫だ」

 

簪の悲しそうな顔を見たら即答してしまった。

・・・・・つくづく、俺は彼女に弱いな。

まあ、なるようになるだろう。

 

 

 

〜~

 

 

「すぅ・・・・・」

 

俺の腕を抱きかかえて寝ている簪の吐息が聞こえる。

空いている手で彼女を起こさないように撫でる。

 

「・・・・・平和だな」

 

少し振り返るとあの日から様々な事があった。

数カ月前の自分からはほんの少しも想像出来ない位の事が。

こんな夜に起きたのも知らず知らずの内に疲れが溜まっていたのかもしれない。

 

「はぁ・・・・・眠れん」

 

・・・・・だがそれはそれとして眠れん。

寝付きが悪いというわけでは無いんだが、簪の甘い匂いやら体温やらが伝わって来てキツい。

 

【貴方もちゃんと思春期真っ盛りの男子なのね】

 

頭の中に響いてきた声――フィオナに小さな声で答える。

 

「そりゃそうだろう・・・・・少し前までは失念していたがな」

【ふふふ。その方が良いわ。貴方は機械でも、そのパーツでも無いのだから】

「・・・・・そうだな。その通りだ」

 

彼女が出てくる様になったのは機体が『アルバ』に変わってからだ。

理由は知らないが、何かが一段落したから出てこれる様になったらしい。

 

【平和、か・・・・・難しいものよね】

「・・・・・ああ」

 

このまま平和であって欲しいと()()

 

【夏休み、楽しめると良いわね】

「ああ」

 

どうか、休みぐらいは平和に・・・・・比較的平和に過ごせると良いな。

 

 

 







主人公
得意距離は近距離寄りの中距離。合う機体は速度に秀でたバランス型の軽量寄りの中量機体と言った所。理由はある程度の被弾は許容するタイプの回避型だから軽量機体だと防御性能に不安が残る為。空力、というよりも上昇推力や機体安定性能等の立体機動適性が高いと尚良い。
ちなみに全然寝付けなかったそう。

かんちゃん
とっつき職人。ハンドガンでスタッガーを取ってチャージパイルでキメる。スタッガーしてなくてもチャージパイルをキメる。あとキックとアサルトアーマーも使う。
すやすや寝てた。


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