本編後主人公のヒロインと始めるハイスピードメカアクション   作:文才の無い本の虫

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少し遅くなったが、ブルートゥはナレ死した(死んでないからナレ死←ここ重要)
今ボスはクズ暗殺計画を立てている
ビジター達も用心しておいた方が良い
要件はそれだけだ
じゃあな



第二十四話/分岐点Ⅱ

 

 

 

「はぁ・・・・・」

「迅、大丈夫?」

 

結局、奴はあっさりと捕まった。

亡国機業の協力を得ていたようだがせいぜいが強奪されたと思われる量産機が5機程度、俺達の敵では無かった。

奴も改造した二足歩行の大型ロボットを使って来たが、何故か動揺していた簪とどうにか数分で解体し、奴を操縦席から引きずり出して警察に引き渡した。

奴が『ミルクトゥース』と呼んでいた兵器はアーキバス先進開発局が解析したことで大体の事柄も判明している。

じきに奴の起こした騒動にも一旦の決着が付く。

だが。

 

「・・・・・大丈夫、とは言えないな」

「亡国機業?」

「ああ」

 

俺達が奴に気取られている間に、亡国機業がアーキバス系列企業に同時多発的テロを行った。

奴は囮だったのだろう。

俺やスネイル達を除くヴェスパー部隊を動員して撃退はできたらしいが場所の問題もあり、少なからず被害が出た。

これを亡国機業は『あのアーキバスに手傷を負わせた』と過剰に宣伝している。

本来ならアーキバスが手傷を負うことは無かっただろう。

何故なら高がテロリストである亡国機業の持ちうる戦力には限界があるからだ。

()()()()()()()()()

 

「『アーマード・コア』か・・・・・」

 

それを覆したのが『アーマード・コア』。

先進開発局によると奴の使っていた『ミルクトゥース』もその内の一体だという。

アーマード・コア。

解析によるとブラックボックス化されていた操作系統以外は既存技術の寄せ集めらしい。

そしてブラックボックス化されている制御系統は研究者曰くモーションの自由度は皆無だが汎用性は高く、バランサーオートで動く「天才的」なものらしい。

不味いのはアーマード・コアがコアユニット以外は『既存技術の寄せ集め』であること、ISの様に『絶対数の制限が存在しない』ことだ。

テロリストでも絶対数が決まっているISをそうぽんぽんと使い捨てることは出来ない。

だが、『既存技術の寄せ集め』で『絶対数の制限が存在しない』兵器であるアーマード・コアは簡単に使い捨てられる。

亡国機業がどれ程の規模かはわからないが、アーマード・コアを量産されるのは不味い。

 

「時間は敵か」

「ん・・・・・量産されると不味い、ね」

「ああ。アーマード・コア、あれは危険だ。既存技術の寄せ集めが弾道ミサイルを凌ぐ脅威に化ける。コストさえ工面出来ればISに対抗できる兵器を作り放題ときた。アーキバスとしても、そうじゃなくても面倒事にはかわらない」

 

そこで、ふと思った事が口から溢れた。

 

「あぁ、ひょっとすれば・・・・・この流れは、()()()()()()()()()大渦になるかもしれんな」

「・・・・・っ」

 

息を呑む音。

 

「簪?」

「・・・・・・・・・・なんでも、無い」

 

何故か、隣に居る筈の彼女が、酷く遠くに居る様に感じた。

 

 

 

〜~

 

 

 

「カーラ」

「解析結果が出たよ」

「どうだった?」

「このアーマード・コア、アタシら由来じゃ無いね。制御系統の根幹にISのデータが流用されてる。多分偶然似た別物さ」

「そうか」

「ウォルター、アタシらはどう動く?」

「・・・・・V.Ⅰに協力を打診する」

「アーキバスに、じゃなくてかい?」

「ああ・・・・・情報を伝えるの人間は最小限にしたい」

「わかった。ビジターを通じて連絡しておこう」

 

 

 

〜~

 

 

 

あれから事態が一旦の落ち着きをみせたことで俺達は何時もの日常に戻った。

少し変わったのは、簪と二人で他愛の無い時間を過ごすことが増えたことだ。

今は、二人並んでアリーナの真ん中に寝転んでいる。

そよ風とぽかぽかとした陽射し、そして隣に簪いる。

 

「アリーナの人工芝で昼寝をするのも、悪く無いな」

「うん」

 

あの時に感じた簪が遠くに居る様な感覚は覚えていない。

どうか、気の所為であって欲しいとすら思っている。

――あの時の簪は、何かを隠している人間の顔をしていた。

 

「もうすぐ・・・・・冬休み、だね」

「・・・・・ああ」

「冬休みはどうするの?」

 

先程の考えを上塗りする様に予定を思い出す。

冬休みは1週間程度の帰省の他には、殆どあるプロジェクト――本職としての仕事で埋まっている。

 

「正月の前後の3日ぐらいは休みで、後は仕事だな」

「仕事・・・・・テストパイロットの?」

「ああ」

「そっか」

 

少しの沈黙。

前々から考えていたことを言う事にした。

 

「あー・・・・・簪」

「?」

「正月の前後の3日・・・・・何処かに行かないか?」

 

そう言うと瞬時に彼女は覆い被さる様に起き上がって食い気味に言った。

 

「行く」

「・・・・・まだ予定は決まってないんだが」

「何があっても行く。迅と一緒なら何処でも良い」

「あ、ああ」

 

その一日は始終簪に押され気味に過ごした。

・・・・・でも、こういうのも悪く無いな。

 

そうして、冬休みが始まる。

 

 

 

〜~

 

 

 

12月24日、クリスマスイブ。

全世界の放送局をジャックし、亡国機業は犯行声明を発表した。

 

――Welcome to Chaos.

 

ソレは受け取った大半に恐怖や混乱をもたらしたかに見えた。

だが、これ以降、亡国機業の活動は無く、混乱や恐怖は風化していく。

だが、一部の国家や企業は警鐘を鳴らした。

これはただの準備期間に過ぎないと。

 

「あれからこの短期間でよく此処まで持ってこれたな」

「コンセプトは固まっていました。この私と我がアーキバスグループに掛かれば実験機程度用意するのに1週間あれば十分過ぎます」

 

アーマード・コア。

新しい兵器、その恐ろしさと、強さはゆっくりと、だが確かに広まって行く。

 

「で、コイツは何時動かすんだ?」

「最終調整に一日二日は掛かります。コレを動かすのは貴方が休暇から帰ってきてからになるでしょうね・・・・・あの小娘と旅行に行くのでしょう?楽しんで来なさい」

「言われなくともそうするさ」

 

そして何時しか、国家や企業はアーマード・コアへの対抗策としての力を求め始めるだろう。

 

「ああ、そう言えばコレについての説明がまだでしたね」

「使われている技術とかに関しては死ぬ程聞かされたが?」

「コレは我がアーキバスグループの技術を結集して開発する、新世代・・・・・いえ、()()()の兵器、その試作機です。アーマード・コアのマシン・マキシマム構想の流れを汲み、アーマード・コアを超えるもの。その名も――」

 

新たに示唆された脅威。

それによる硝煙の匂い。

これは、その序章に過ぎなかった。

 

「――アーマード・コア・ネクスト」

「まんまだな」

「わかりやすさ優先と言いなさい」

 

 

 







主人公
分岐点その2。分岐点は「簪を遠くに感じる」(今回は分かりづらいので)。今はケモノ√を進んでるのでかんちゃんに期待。ブルートゥを豚箱にぶち込めて満足。

かんちゃん
そろそろ配役がヒロインからヒーローとかになりそうなのでヒロイン力を高めて行きたい。ミルクトゥース解体中は無表情だった。

香織さん
『ネクスト計画』に会社総出で協力中。アーキバスの支援もあり、大型ドッグと大規模工場で大忙し。

スネイルちゃん
ガチの天才。でも世の中には考えつかないほうが良いものもある。

ブルートゥ
安定のクズ。AC好きの諸君。コイツ死んでません。どうなるかは・・・・・わかるね?

カーラ
ブルートゥ暗殺計画を立案中。その選択は正しい。



『アーマード・コア』
どっかの天災が考えたオモチャ。ルビコンとかで運用されていたACとは設計思想が異なる、偶然似た別物。

『アーマード・コア・ネクスト』
スネイルちゃんが頭を捻って3秒程で考えたクリーンなやべーやつ。分かる人には『汚染物質を撒き散らさないネクスト』とか言えばヤバさが分かる、本当にやべーやつ(重要なことなので2度)。


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