本編後主人公のヒロインと始めるハイスピードメカアクション 作:文才の無い本の虫
「此処が・・・・・IS学園、か」
駅から出て、敷地を見回す。
「なんともまあ・・・・・殺風景だな」
「それは当たり前だろう。まだ春休み期間な上に夜だからな」
横から声を掛けられ、そちら側を向く。
駅の柱に背を預けた凛とした鋭い視線をこちらに放つスーツ姿の女性が居た。
見覚えがある顔だ。
シュミレーターや教科書で見慣れた顔、とも言える。
「はじめまして、ブリュンヒルデ。貴女の様な著名人と知己を得られて光栄だ」
俺はブリュンヒルデこと織斑千冬女史に軽く会釈をする。
スネイルに「貴方はアーキバスの顔とも言える立場なのですから、軽々しく頭は下げない様に!!」と言い含められているしな。
「ふ。こちらこそ、と言っておこう。栄えあるヴェスパー部隊の隊長、V.Ⅰ」
「止してくれ、織斑
「ほう・・・・・かの『
「んぐっ・・・・・その通り名は勘弁してくれ。恥ずかしい」
「くくく。広報誌のインタビューはお硬いイメージだったが、案外子供らしい所もあるじゃないか」
からからと織斑女史が笑う。
それから織斑女史とIS学園に関する事を聞きながら寮に向かって歩く。
どうやらブリュンヒルデを寮監にするという贅沢な人選をしているらしい。
・・・・・人手不足か?
「ほれ、これがお前の部屋の鍵だ」
「・・・・・思ったよりもアナログなんだな」
「予算が足りなかったらしい」
「どこもかしこも
「全くだ」
アーキバスは金を持っている企業だが、資金繰りに困ったことはあるとスネイルもぼやいていた。
だからこそ給金は妥協しないのだとか。
残業代は出ないが、それでも俺の預金は凄まじい事になっている。
虚しいが、世の中金が大半だな。
「ああそれと。入学前だからまだ居ないが、お前の部屋の同居人は女子生徒だ。出来るだけ仲良くするように。まあ、し過ぎるのは問題だが・・・・・節度を保てば手籠めにしようと何も言わん」
「スネイルといい香織さんといい・・・・・俺を何だと思ってるんだ??」
「思春期真っ盛りの男子だろう?」
「・・・・・確かにそうだったな。忘れていた」
主にスネイルとの戦闘訓練やヴェスパー部隊で理性は鍛えられた。
ISスーツは際どいし、ヴェスパー部隊は距離が近い。
まあ、要するに・・・・・根性だ。
決して枯れている訳では無いが、例えリラックスしている時に全裸の美女が現れても冷静さを欠く事は無いと断言できる。
「・・・・・いや、すまん・・・・・思ったよりも苦労しているみたいだな、お前も・・・・・」
時間も時間なので織斑女史と別れ、寮の自室に向かう。
取り敢えず荷解きはそこそこにスネイルに
〜~
「ん、行ってくるよ。カーラ」
「ああ。行って来な、ビジター」
そうして今、私はIS学園の敷地で――迷子になっていた。
言い訳をさせてもらうと、IS学園の敷地は広く、似たような建物が多い。
多分修繕とかがしやすい様に共通規格で作ってるんだと思う。
要するに所見じゃ親切な先輩が教えてくれた第◯アリーナの方に寮がある、などという情報は役に立たない。
ていうか何で気付かなかったんだろう私。
想定外を予想しなきゃ・・・・・やっぱり無理だと思うよ、ウォルター。
「ん?・・・・・開いてる?」
近くのアリーナの入口が開いている。
戦闘音が此処まで聞こえてくる。
アリーナの中で、誰かが戦闘をしている様だった。
私は少し気になって、中を覗いてみる事にした。
「・・・・・お邪魔します」
アリーナの中に入ると、見覚えのあるISが宙を舞っていた。
「アレは・・・・・V.Ⅰの」
『ラマーガイアー、今のところはもっと早く切り替えせるはずだ・・・・・あとは・・・・・』
なんかブツブツ言いながら。
「・・・・・うわぁ」
ちょっと怖い。
でもちょっとわからなくもない。
動かしている時の問題点って無性に修正したくなるよね。
私だってあんな感じになっていたのかもしれない。
『うん?・・・・・IS反応?』
あ、こっち向いた。
その異形のISは私の前に降りて来て言う。
『お前は、強そうだ・・・・・問題が無ければ、一戦やらないか?』
・・・・・勘弁して欲しい。
そう、思いつつも出来心で言ってしまった。
あの映像を見てから、ずっと競い合ってみたいと思っていたから。
「い・・・・・良いよ」
〜~
「成程、そういう動きもあるのか。面白い!!」
鼻先をパイルバンカーが通り過ぎる。
距離を取ったところで通信が入る。
『ん、良い腕』
「それはありがたい言葉だ」
『でも、経験が足りない。重量機と中量機とばっかり戦ってた感じがする』
「む」
『図星?』
「ああ。その通りだ」
自主練中に現れた儚げな白髪の少女。
IS学園の生徒だろうと思っていたのだが・・・・・どうやら唯の生徒では無いらしい。
使用するISは確かRadという企業の探査用ISに似ている。
武装はハンドガンとパイルバンカー。
どちらもあまり見ない組み合わせ。
だが、巧妙い。
『じゃあ、もっと軽量機との経験を積んだほうが良い。変な癖がつく』
「助言に感謝する」
『ん。じゃあ、再開しよう』
彼女が距離を詰めて来る。
俺は
『甘い』
「かはっ?!」
ようとした瞬間には蹴り飛ばされていた。
無理矢理機体を制御して立て直す。
『終わり』
眼の前には、射出機構が起動したパイルバンカー。
次いで、衝撃。
「がっ?!」
吹き飛んだ俺はアリーナの地面を転がった。
『ん、楽しかったよ』
視界に文字が表示される。
【ラマーガイアー、シールドエネルギーエンプティ】
【WINNER LOADER4】
「・・・・・ああ。悔しいな」
その日、俺は新たな目標と出会った。
〜~
「ええっと・・・・・此処、だよね?」
アリーナで
同室の人はどんな人なのかな?
変な人じゃないと良いけど・・・・・。
そう思いながら私は扉を開けた。
「122、123・・・・・ん?」
「失礼しました」
上裸で腕立て伏せをする男の人が見えた。
私はそっと扉を閉めた。
「・・・・・疲れてるのかな、私」
女子寮に男の人が居るはずがないのに。
というか私の制服はスカートだから、もし居たとしたらそのまま入っていたらスカートの中を見られてそこから・・・・・っ。
想像してしまった。
駄目だ。
倒錯的過ぎる。
「うん。やっぱり疲れてるんだ、私」
――ガチャ
「俺に何か用か?」
「ぴっ」
急に眼の前に男の人が現れて、私は気を失った。
主人公
香織(そこそこある)やスネイルちゃん(巨乳)、ヴェスパー部隊員(平均的)によって理性が鍛えられている。
かんちゃん
BAWS第2工廠調査で不意打ちを予測できなかった人(それが普通)。機能が死んでいた反動で想像力豊か。戦闘中になるとハキハキ喋る。